「突然テレビが映らなくなった」「ブロックノイズが入る……」それはアンテナの故障や老朽化が原因かもしれません。


アンテナ修理にかかる費用の目安は5,000~30,000円と幅広く、アンテナの状態によって変わります。
アンテナ修理の費用相場は5,000~30,000円
アンテナ修理にかかる費用は5,000~30,000円が目安ですが、修理の内容によって変動します。
よく見られる症状 | 修理内容 | 費用相場 |
テレビの映りが悪い | アンテナの向き調整 | 5,000~12,000円 |
テレビが映らない アンテナが倒れている |
アンテナの立て直し | 12,000~25,000円 |
テレビにブロック状のモザイクが出る | ブースターの交換 | 12,000~30,000円 |
複数台あるうち1台だけ映らない | 分配・配線工事 | 10,000~30,000円 |
故障、経年劣化 | アンテナ本体の交換 | 25,000~60,000円 |
位置のずれを直したり倒れたアンテナを元に戻すだけであれば作業費だけで済みますが、ブースターや配線を交換しなくてはならない場合は費用が高くなります。
アンテナが修復できないほど破損していたり、経年劣化が進んでいる場合はまるごと交換が必要になり、本体代がかかります。
新しいアンテナを設置する費用については、以下の記事でアンテナの種類ごとに詳しく解説しているので参考にしてみてください。
アンテナの向き調整:5,000~12,000円
アンテナの向きや角度は、数ミリずれるだけで電波に影響します。正しく受信できず、テレビの映りが悪くなる原因にも。簡単な工事で済むことも多いため、画面に違和感をおぼえたら、業者に問い合わせてみましょう。
アンテナの角度調整や固定し直しにかかる修理費用は、5,000~12,000円が相場です。
アンテナの立て直し:12,000~20,000円
アンテナ自体が壊れておらず、ただ倒れているだけであれば、立て直すことでふたたび使用できるようになります。
倒れた拍子にアンテナが破損した場合は新しいアンテナへの交換が必要になり、もっと多くの費用がかかります。
アンテナの立て直しにかかる修理費用は、12,000~20,000円が相場です。
ブースターの設置・交換:15,000~35,000円
強風や豪雨、雪などの悪天候により、テレビの画質や音質が下がることがあります。一時的なものが多いですが、もし頻繁に下がる場合には業者に連絡を取り、アンテナが受信する電波を増幅するための「ブースター」を導入しましょう。
ブースター交換費用の相場は、15,000~35,000円ほど。機能面に差があるため、費用にも幅があります。
分配・配線工事:10,000~30,000円
テレビアンテナの分配器とは、アンテナが受信した電波を等しく分ける機器のこと。「2つ以上のテレビを使いたいのに、端子が足りない」といった際に使われます。複数台あるテレビのうち特定のテレビだけ使える場合、分配器や周辺の配線に不具合が起こっているかもしれません。
分配・配線工事の費用は、10,000~30,000円が相場です。
アンテナ本体の交換:25,000~55,000円
アンテナの経年劣化や寿命、強風や大雨など自然災害の影響で故障してしまった場合は、新品のアンテナとの交換が必要になります。
アンテナの寿命はおよそ10年。同じアンテナを10年以上使用している場合は、不具合が出た時点で早めに新しいアンテナに交換することをおすすめします。
アンテナ本体の交換費用は、25,000~55,000円が相場です。
アンテナ以外の原因なら自分でテレビの映りを直せることも
テレビ映りの不具合はアンテナが原因とは限りません。配線の接触不良や軽度のテレビ不具合であれば、少しの操作で元通り観られるようになることがあります。
アンテナ工事業者に連絡する前に、まずは以下の5分でできる対処法を試してみてください。
- リモコンの入力切替を確認する
- テレビを再起動させる
- ケーブルの抜け、ゆるみを確認する
- B-CASカードを抜き差しする
テレビが映らないときの詳しい対処法は、以下の記事でも詳しく紹介しています。
リモコンの入力切替を確認する
「テレビ」の入力モードになっていないと番組は映りません。
他の機器からの入力モードのままになっている可能性もあるので、リモコンの入力切替ボタンを操作して、正しい入力になっているか確認しましょう。
ケーブルの抜け、ゆるみを確認する
何かの拍子にケーブルに力が加わり、知らぬ間に抜けたりゆるんだりしている可能性もあります。
アンテナケーブルがきちんとテレビ側と壁側の端子に刺さっているか確認してみましょう。
テレビを再起動させる
軽度の不具合はテレビ本体の再起動によって直ることがあります。
メーカーによって再起動の方法は異なりますが、おおまかな手順は以下の通りです。
- テレビ本体の電源スイッチを切る
- コンセントから電源プラグを抜き、2~3分間放置する
- テレビ本体の電源スイッチを入れる
B-CASカードを抜き差しする
B-CASカードはアンテナから受信した電波を変換してテレビで視聴するのに必要なアイテムです。テレビがうまく映らないときはB-CASカードが接触不良を起こしている可能性があります。
B-CASカードをテレビ本体から取り出し、カードと差込口のホコリや汚れを掃除してから差し直してみてください。
もしカード自体が破損している場合は、2,160円で再発行することが可能です。
アンテナ修理はどこに頼むべき?
アンテナの故障が疑われるとき、どこに連絡すべきか迷ってしまうかもしれません。
アンテナ修理を依頼できる業者は、おもに以下の4つです。
アンテナ修理業者 | メリット | デメリット |
アンテナ専門業者 | ・費用が安い ・アンテナ工事の経験が豊富 |
・業者選びが難しい |
家電量販店・ホームセンター | ・全国に店舗がある | ・下請け業者に外注するので費用が高い |
ハウスメーカー・リフォーム会社 | ・家に関する窓口が1本なのでラク ・外壁や屋根が特殊な素材でも対応できる |
・下請け業者に外注するので費用が高い |
地元の電器屋・個人作業員 | ・地域の電波状況に詳しい | ・日程の融通がききづらい ・アンテナ専門ではない |
アンテナ工事の専門業者
アンテナ工事を専門としている業者が、もっともおすすめです。アンテナ修理の技術に優れ、知識や経験も豊富。直接会社と取引をするので仲介手数料もかからず、費用も比較的安く済みます。
全国一律で施工ルールが定められているため、作業員によっての当たり外れも少ないと言えるでしょう。現地調査からアフターフォローまで一貫して行ってくれるという利点もあります。
家電量販店・ホームセンター
アンテナの新規設置だけでなく、修理の相談にも乗ってくれる大手家電量販店。実際に修理を行うのは、家電量販店から委託された下請け業者であることがあります。
直接のやりとりではないため、仲介手数料が発生し、修理費用が高くなる傾向も。修理の前の事前見積もりや、出張費用が発生することもあります。
ハウスメーカー・リフォーム会社
建物のトラブルや、修繕に対応してくれるハウスメーカーやリフォーム会社。アンテナ修理にも対応してくれますが、多くの場合、実際に担当するのは下請業者。家電量販店などと同じく、仲介手数料が余分にかかることもあります。
地元の電器屋
地域に根付く電器屋さんにアンテナ修理を依頼することも可能です。手軽にお願いできる一方、少人数での作業が多く、スケジュールがとりづらいことがネックになります。
取り扱うアンテナの種類が少なく、対応できない工事もあるので、事前の確認が必須です。
適正な料金でアンテナ修理を依頼するコツ
アンテナの工事はひんぱんに発生するものではないので、業者選びの勝手がわからず戸惑ってしまうかもしれません。修理業者を探すときにおさえておきたいのは以下の3点です。
- 相見積もりをとって比較する
- 見積もりに不要な項目がないか確認する
- 実際に作業をする業者に直接依頼する
相見積もりをとって比較する
事業者を選ぶときは、1社だけではなく3~5社に見積もりをもらって比較すると良いでしょう。
作業費には明確な定価がないので、1社の見積もりだけだと適正な料金かどうかが判断できないからです。複数社を比べることで、高すぎる業者や安すぎる業者を見分けることができます。
また、料金以外にも以下のような実績・対応の丁寧さにも注目しましょう。安くてもあまりに評判が悪い事業者は避けたほうが賢明です。
- アンテナ工事の実績は豊富か
- 万が一、修理後に不具合が出た場合、保証はされるのか
- 問い合わせへの対応は丁寧か
- 口コミ評価が良いか
見積もりに不要な項目がないか確認する
見積もりの内訳が不明瞭であったり、本当は必要のない工事項目が入っていたりしないかどうかも確認する必要があります。
もし見積もりで分からない点があれば、必ず契約する前に事業者に質問しておきましょう。
実際に作業をする業者に直接依頼する
アンテナの修理を依頼するときは、工事を行う業者に直接連絡をとって依頼するのがおすすめです。
家電量販店やホームセンター、ハウスメーカーに依頼して修理してもらうこともできますが、実際に作業をするのは下請けの事業者です。
事業者に支払う作業代に家電量販店やホームセンターの利益が上乗せされるので、直接依頼するのと比べて費用が高くなりがちなのです。
アンテナ修理には火災保険が使えることも
アンテナの修理が必要になったとき、原因によっては火災保険が適用されるケースがあります。事業者に見てもらってアンテナの故障の状態が分かったら、自宅で加入している保険を確認しましょう。
火災保険が適用される条件
故障の原因(自然災害など)
台風や竜巻、積雪などの自然災害や、鳥やその他物体が飛んできたことが原因でアンテナが故障した場合、火災保険が適用される可能性があります。
テレビアンテナは、物置や塀などと同じく、建物の一部として認められているため、補償対象に含まれるのです。
なお経年劣化で故障した場合は保険の適用外です。
契約している保険の仕組み(フランチャイズ方式・エクセス方式)
保険には大きく分けて、フランチャイズ方式とエクセス方式(免責方式)の2つがあります。現在ではエクセス方式を採用している保険が多いです。
フランチャイズ方式とは、損害額が20万円を超えれば全額支払われ、20万円に満たなければ一切支払われない、というもの。
免責方式とは、はじめに自身で設定した免責金額を、被害額から減じて支給される、という仕組み。仮に「5万円」で設定していた場合、修理費用を「10万円」とすると、支払われる額は「5万円」となります。
火災保険申請の流れ
アンテナの修理において火災保険を申請する流れは以下の通りです。
- アンテナ修理業者に依頼して故障の状況を確認し、見積もりをもらう
- 保険会社に連絡して状況を説明し、現場の写真や見積もりを提出する
- 受理されれば保険金が下りる
まずはアンテナ修理業者に連絡をとり、現場の写真を撮ってもらって見積もりを出してもらいましょう。被害状況や修理にかかる金額がわからないと、保険金が下りるかどうかの審査ができないからです。
火災保険は、過去3年間の被害であればいつでも申請できます。被害状況と保険会社の判断によって、受理の可否は変わるので、まずは加入している保険会社に連絡してみましょう。
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