スタッドレスタイヤの価格はどんな車に取り付けるのか・タイヤに何を求めるのかによって大きく異なります。また同じモデルであっても、サイズ(幅や扁平率・インチ)によって30,000円以上の価格差が出ることも。
この記事ではそんなスタッドレスタイヤの価格を、要素別に一覧にして紹介します。
あなたの愛車の場合や求める性能ごとに、スタッドレスタイヤの相場がいくらなのか判断できるようになりますよ。
スタッドレスタイヤの価格相場!要素ごとの一覧表
スタッドレスタイヤの相場は5,000円~40,000円程度となっており、大きな幅があります。取り付ける車種やタイヤに何を求めるのかによって値段が変わるためです。
価格を左右する要因は主に次の3つです。
- タイヤサイズ
- タイヤメーカー
- 最新モデルかどうか
それぞれ解説していきます。
①大きいサイズのスタッドレスタイヤは高くなる
基本的にタイヤのサイズが大きくなると、価格も高くなっていきます。
ブリヂストンの「BLIZZAK VRX3」を例に、サイズ別の価格を以下にまとめました。
タイヤサイズ | 価格 |
155/65R14
(ムーヴなどの軽自動車) |
約9,300円/本 |
165/65R14
(パッソなどの小型自動車) |
約10,000円/本 |
195/65R15
(カローラなどの乗用車) |
約15,000円/本 |
205/60R16
(ヴォクシーなどのミニバン) |
約22,000円/本 |
235/50R18
(アルファードなどの大型ミニバン) |
約38,000円/本 |
一番上と一番下のタイヤでは、同じ種類にもかかわらず30,000円近くも差がありますね。車1台分を揃えるとなると4本分の金額がかかるので、約120,000円もの差が出ます。
タイヤサイズは車種やグレードごとに決まっており「スタッドレスタイヤの価格を安くしたいから小さいものを選ぶ」ということはできません。現在のタイヤの側面にサイズが書いてあるので、それを元に適したサイズを判断しましょう。
②有名タイヤメーカーの製品は高い
タイヤメーカーによっても価格は大きく異なります。有名なタイヤメーカーは高い技術によって信頼性があるので価格設定も高め。安心感を求める人におすすめの有名タイヤメーカーは次のとおりです。
【国産メーカー】
- ブリヂストン
- ダンロップ
- ヨコハマ
- トーヨータイヤ
【海外メーカー】
- ミシュラン
- グッドイヤー
- ピレリ
- コンチネンタル
他にも100以上のタイヤメーカーが世界中に存在しており、性能や価格は様々です。
おすすめのメーカーやスタッドレスタイヤの選び方はこちらの記事で解説しています。
③最新モデルのスタッドレスタイヤは高い
スタッドレスタイヤはメーカーごとに最新型のモデルと1つ前の旧モデルが販売されています。当然、最新型モデルのタイヤの方が高額です。型落ちのモデルはトレッドパターン(接地面の形)が古いですが製造は継続されているので、新品を購入することができます。
国内メーカーの最新モデルの価格と前モデルの価格を比較してみました。
最新モデル(155/65R14) | 前モデル(155/65R14) | |
ブリヂストン | BLIZZAK VRX3
約9,300円 |
BLIZZAK VRX2
約5,500円 |
ダンロップ | WINTER MAXX03
約8,500円 |
WINTER MAXX02
約5,500円 |
ヨコハマ | ice GUARD 7
約9,800円 |
ice GUARD 6
約6,500円 |
トーヨータイヤ | OBSERVE GIZ 2
約6,000円 |
OBSERVE GIZ
約4,800円 |
155/65R14のサイズでは、前モデルとの価格差が約3,000円あることが分かります。車1台分揃えると、4倍の12,000円程度差がついてしまいますね。
スタッドレスタイヤの価格によって性能はどう変わる?高い製品を買うべきなのか?
「なるべく安いスタッドレスタイヤを買いたいけどそれだと性能面が不安」と感じる方も多いでしょう。
結論から言うと、高いスタッドレスタイヤだから性能が良いというわけではありません。
まず前述の通りスタッドレスタイヤの価格は、同じ種類の製品であってもサイズによって大きく変わることがあります。また「性能」と言っても、どんな環境で使うかによっても必要な性能が変わるのです。
例えば人気のスタッドレスタイヤにダンロップの「WINTER MAXX03」というものがあります。これは型落ち品に比べて氷上性能(アイスバーンでスタッドレスタイヤが滑らないようにする性能)が高く、アイスバーン(凍結し滑りやすい路面)での性能が高いという特徴があります。しかし逆に、柔らかい雪の上や乾いた路面を走る性能は型落ち品に比べて低下しているのです。つまりこの2つを比較した場合は、アイスバーンの多い地域で使うなら最新で価格も高い「WINTER MAXX03」が良く、アイスバーンが少ない地域で使うなら、氷上性能以外は充実していて比較的安い「型落ち品」を購入する方が良いということになります。
基本的には氷上性能が高くなると雪上性能(雪道でスタッドレスタイヤが滑らないようにする性能)が低くなる傾向にあります。このような理由から、スタッドレスタイヤは高ければ良いというわけではないのです。
高いタイヤがおすすめの人
価格が比較的高い有名メーカーのスタッドレスタイヤは次のような人におすすめです。
- アイスバーンでの走行が多い人
北海道などの寒さが厳しい地域では、アイスバーンでの走行が想定されるので、氷上性能が高い最新モデルのスタッドレスタイヤがおすすめです。
- 雪道の運転に不慣れな人
夏のドライ・ウェット路面の運転と比較すると、雪道の運転は制動距離やタイヤが地面をグリップする感覚が全く異なります。雪道の運転に不慣れな人は、比較的高いけれど安心できる国産有名メーカーのスタッドレスタイヤを装着した方が無難でしょう。
安いタイヤがおすすめの人
反対に価格が安い型落ちモデルや、認知度の低いメーカーのスタッドレスタイヤは次のような人におすすめです。
- 道路の凍結が少ない地域の人
雪国の中でもアイスバーンよりも雪上を走ることが多い人や、関東などの積雪自体が少ない地域では、バランス型の型落ちモデルのタイヤがおすすめです。雪上性能やドライ・ウェット性能などを考慮しましょう。
- 冬の運転に自信があり、費用を抑えたい人
冬の運転に自信があり、費用をなるべく安く抑えたい人にも型落ちモデルはおすすめ。さらに安い無名メーカーのスタッドレスタイヤなら、大幅に費用を抑えることができます。
スタッドレスタイヤを安く買う方法やコツ
スタッドレスタイヤを安く買う方法を5つご紹介します。
安く買う方法①:型落ちモデルや長期在庫品を買う
型落ちモデルでも高性能なスタッドレスタイヤは数多くあります。タイミングによっては前シーズンまで最新だったモデルが、型落ちとして大幅に安く販売されていることも。
また長期在庫品を狙う方法もあります。昨シーズン売れ残ったタイヤを保有している販売店では、セールで長期在庫品を安く販売しているケースがあるんです。未使用のタイヤは適正に管理されていれば3年程度は品質に問題がないと言われています。しかしタイヤの側面には製造年月の記載があり、製造年の古いタイヤは劣化しているイメージがあるため割引して売れやすくしているのですね。
ただし本当に劣化しているものを購入してしまうと良くないので、セール品を購入するときは「製造年月」と「直射日光が当たらない屋内倉庫で保管されていたか」を確認するのがおすすめです。
安く買う方法②:店頭とインターネットで本体価格を比較する
インターネットで探すとスタッドレスタイヤの本体価格が店頭で買うよりも安く見つかることも。
しかしネットで購入する場合は、タイヤ交換のための業者を自分で探す必要があります。「他店で買ったスタッドレスタイヤを持ち込みで交換する場合は費用が少し高くなる」といている業者もあるので注意してください。特にカー用品店ではそういうケースが多いでしょう。
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安く買う方法③:組み換え工賃を比較する
②の解説と少し被りますが、スタッドレスタイヤの本体代だけでなく交換代も考える必要があります。
タイヤの組み換え工賃は業者によって異なります。組み換え工賃やバランス調整・廃タイヤ処分料金がセットで1本2,000円~4,000円程度が相場です。
ミツモアを利用すれば複数社の金額を簡単に比較できるので、より安く依頼できますよ。
安く買う方法④:アジアンタイヤを買う
中国や韓国・インドネシアなどで製造されているタイヤは総称して「アジアンタイヤ」と呼ばれています。アジアンタイヤは価格が安いという特徴があります。
アジアンタイヤメーカーの中でも比較的有名な「ハンコック」や「ナンカン」から、認知度の低いメーカーまで数多くのメーカーが存在。アジアンタイヤの中でも価格に大きく差があります。中には有名メーカーの半分以下の値段で買えるタイヤも。
しかしアジアンタイヤは使っている人が少なく性能が不透明なため、信頼性に欠けるというデメリットがあります。ある程度の品質を求める人にはおすすめできない選択肢です。
安く買う方法⑤:ホイールも購入する場合はセットで買う
ホイールの購入も必要な場合は、すでにタイヤが組み付けられたセット品を選ぶことで費用を抑えられます。ホイールとタイヤを別で購入すると、組み付けるための工賃がかかってしまうからです。
ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤにそれぞれホイールを用意して、シーズンに合わせてホイールごと履き替える方法が一般的です。
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