七五三の中でも7歳の女の子の七五三は、なんだか特別。大人と同じような着物を着て、きれいにヘアメイクした姿は、子どもから大人への成長を感じさせてくれます。
素敵な記念日を盛り上げるために、お子さんと一緒に着物や髪型を考えてみませんか?思い出に残る写真撮影も考慮して、写真映えする着物や髪型を選びましょう!
7歳の七五三が可愛く映える着物
七五三で7歳の女の子が着る着物は「四つ身」と言われるもの。大人と同じように仕立てた着物で、大人と同じように着付、広い帯を締めます。最近の着物は色も柄も様々。古典柄やアンティーク調のものも人気です。
古典柄の着物 ~柄の意味を知ろう~
古典柄とは、昔からある日本の伝統的な柄をあしらった着物です。それぞれの柄には、着る人への想いを込めた意味もあり、縁起のよさと格調の高いイメージに。おじいちゃんやおばあちゃんからの印象もよくなります。
特に七五三の女の子の着物の柄は「美しく成長するように」「幸せになるように」という意味を込めた柄が使われています。代表的な古典柄には以下のような意味があります。
牡丹
百花の王と言われる花。高貴さや豊かさの象徴
椿
厄除けや聖なる木として親しまれてきた花
桜
五穀豊穣の意味があり、始まりに縁起がよいとされる
菊
浄化、厄除け、長寿の意味をもつ
松竹梅
慶事・吉祥の象徴
蝶
形を変えて成長することから不死不滅の象徴
鶴
長寿の象徴
束ね熨斗
細長い帯状のものを重ねて描いたもの。ご縁や絆に恵まれることを表す
手毬
何事も丸く収まるようにという意味を持つ。魔除けとしても使われていた
御所車・花車
多くの人の祝意を表す車の柄で吉祥文様の一つ。幸せの象徴
貝桶
夫婦円満の象徴
扇
末広がりで繁栄を表す吉祥文様の一つ
鼓
音が「鳴る」ことから、「物事が成る」「実がなる」にかけて成功を表す
柄の意味がわかると、着物選びもより楽しくなりますね。
アンティーク・レトロな着物 ~昭和の着物を素敵に着る~
最近人気なのがアンティーク着物やレトロ柄の着物です。大正から昭和初期は、柄や色合い、デザイン、着こなしなど、独特の着物文化が花開きました。
当時の着物を子ども用にリメイクしたアンティーク着物は、いずれも1点もの。ほかではみられない大胆なデザインと鮮やかな色合いが特徴です。
シックなトーンの紫や水色、黒などの地色に大きな花柄や毬柄、波模様、雲模様を大きく配置したものが多く、お洒落でかわいい印象がすると人気です。
また、大正ロマンや昭和モダンと呼ばれる幾何学模様や、アールデコ調のレトロ柄を選ぶ人も増えています。ビビッドな色と洋服のような柄の取り合わせは、新鮮なイメージ。神社でも目を引く着物です。
アンティークやレトロ柄の着物を選ぶ場合は、帯やしごき、半襟、バッグなどの色や柄を現代風のものにするのがポイント。大きな花柄の着物にボーダーの帯を入れたり、パステルカラーのチュール地しごきをあわせるなど、おしゃれで新しい印象になります。
髪飾りや髪型を現代の感覚でアレンジするのもおすすめ。他の女の子とは違う、個性的な装いができます。
もちろん、ママが着た七五三の着物もアンティーク。現代のデザインとは異なる着物は、かえって新鮮な印象になります。
最新デザインの着物 ~ブランド着物のトレンド~
七五三は伝統的な日本の行事ですが、柄やデザインなど着物のトレンドは毎年少しずつ変わっています。
2020年はアンティーク調のものも合わせ、大きな花柄などの総柄の着物が人気になりそう。特にアンティーク着物やレトロモダンの着物は、着こなしの幅広さから人気を集めそうです。
洋服の柄でもトレンドになっている「ボタニカル柄(花柄に加え、木の葉や茎、草、実をモチーフにした落ち着いた柄)」は、七五三の着物でもトレンドの1つ。ナチュラルな上品を演出してくれます
トレンドを抑えた着物を選ぶなら、七五三の着物の人気ブランドを意識して選ぶのもおすすめです。洋服の人気ブランドで着物を発表しているところもあります。洋服のデザインとトーンがあっているので、お子さんの好きなブランドがあれば、検討してみるのもいいですね。
<七五三の着物の人気のブランド>
乙葉
タレントの乙葉さんがプロデュースする着物。親子や姉妹でお揃いで着られるデザインも揃っています。
JILSTUART
キュートなデザインの洋服やコスメで人気のジル・スチュアート。2020年はトレンドのボタニカル柄をあしらった淡いグリーンや紫の着物が人気です。
Modern Antenna
着物をファッションの一つといて考え、モダンなデザインを提案している京都・嵐山のブランド。大胆なチェックとレトロモダンな色合いと装いが素敵です。
式部浪漫
子ども用着物の人気ブランド。古典柄に今のトレンドをあわせた華やかなデザインが好評です。
メゾピアノ
華やかでロマンティックなデザインが人気のブランドからも七五三の着物が登場。赤やピンクの地色に小花を散らした優しい着物が好評です。
7歳の女の子に人気の着物の色は?
七五三の女の子の着物は、赤が定番です。けれど、最近は水色、紫のものも人気。固定概念にとらわれず、今年のトレンドカラーも考慮しながら選ぶのもおすすめです。
最新トレンドは水色、紫、黄色
「アナと雪の女王」のヒットもあり、水色や紫は女の子が好きな色ベスト3に入る人気色。七五三の着物にも、その人気が現れています。
特に水色は、2年ほど前から人気でしたが、今年はシャーベットブルーや、流行色の1つでもあるクラシックブルーなどが登場し、バリエーションが増えています。
紫は濃い紫ならレトロモダンで上品な印象に、淡い紫なら現代風で優しい印象になります。
優しい黄色も人気色。肌色を明るく見せ、お子さんも着物もきれいに見せてくれます。
不動の人気は赤系、ピンク系
七五三の女の子の着物といえば赤、と言われるほど不動の人気の赤い着物。赤は魔除けの意味もあり、昔から愛されてきました。おじいちゃんやおばあちゃんにも好評の色です。
優しいピンク色は、子どもらしさを引き立て、かわいい雰囲気をアップしてくれる色。帯や半襟など小物づかいでさまざまな印象が作れる人気食です。
パステル、ビビッド、アンティークなど様々な色調
そのほかにもパステルカラーは今年のトレンド。ピンクだけでなく、ティファニーブルーやミントグリーン、クリームイエローなど、他の色との組み合わせも楽しめる色が人気です。
個性的な装いをと考える方にはビビッドカラーの着物も人気。黒や赤、ブルーなどはっきりした色に古典柄をあわせたものや、幾何学模様をあしらったものがあります。
アンティーク着物は紫や紅色、緑などシックな色合いがトレンドになりそう。柄や着こなしの工夫で、個性が出せる着物になります。
七五三の髪型は着物とコーデ
七五三で7歳の女の子の装いは髪型も重要なポイントです。ポイントは着物の雰囲気にあわせた髪型にすること。選ぶスタイルによっては、自分で簡単にアレンジするのは難しいこともあります。ヘアメイクさんに依頼する場合は、着物を見せて相談するのがおすすめです。
アンティークに合う日本髪の結い方
七五三の髪型で7歳の女の子に人気があるのは日本髪です。古典柄のアンティーク着物には日本髪もぴったり。ある程度の長さがあれば、丸みを帯びた日本髪にチャレンジできます。
「日本髪風」に丸く結うのであれば、腕に自信のあるママなら自分でできるかも。髪にボリュームを加えるための「あんこ(すき毛)」も通信販売などで購入できます。
【参考】 (動画)七五三などにも便利!簡単日本髪 |
アンティーク着物に合うヘ個性派アスタイル
アンティーク着物を現代風に着こなしたいなら、大きなお団子のアップヘアーや、ロングヘアを生かしたオニオンヘア、髪を下したハーフアップなどの個性的なスタイルもおすすめ。丸みのあるボブ風サイドアップで、大正モダンなイメージにするのもすてきです。
サイドの髪を編み込みにしてカチューシャにしたスタイルも人気。顔を華やかに見せてくれます。
今風着物に合わせたポンパドールアップスタイル
幾何学模様やブランド着物など、七五三の着物を現代風なデザインや色合いにするなら、前髪をふんわりさせてトップでまとめたポンパドールスタイルの髪型も合います。
前髪を丸くまとめるので日本髪風にも演出できるのがポイント。サイドをぴったりまとめれば、7歳でもちょっとお姉さん風のアレンジになります。
髪の毛の長さで作る七五三ヘアスタイル
7歳の七五三は、じっとしていられる時間も長く、ちょっと手の込んだヘアアレンジにも挑戦できます。ただ、問題になるのが髪の長さ。ロングヘアは手間がかかるので、ショートやミディアムのお子さんも多いはず。髪の長さ別におすすめのヘアスタイルを紹介します。
ロングヘアで作る舞妓風
ロングヘアのお子さんなら自分の髪で日本髪が結えます。房が長い髪飾りを飾れば、前髪がない舞妓風のアレンジも可能です。
ロングヘアを活かすなら、ふんわりみつあみをサイドから流したスタイルも華やかです。
ミディアムは編み込んでアップ
ミディアムロングのお子さんは、サイドを編み込んだアップもおすすめ。
ショートは髪飾りで可愛く
ショートの女の子は髪飾りで勝負。前髪はアップしてなくしたり、おかっぱ風に切りそろえて。大きな髪飾りを止めれば、いつもと違う印象になります。
ショートヘアならではのひし形のアレンジも素敵。サイドの髪を大きく巻いて全体をひし形にまとめるスタイル。大き目の髪飾りが前からも見えるように飾ると華やかです。
七五三の着物はレンタル?買う?
七五三の着物はレンタルするのが一般的ですが、近くに着物のレンタル店がない、という場合もあります。着物だけをレンタルしたいのであれば、写真スタジオのレンタルは利用しにくいことも。七五三の着物レンタルの方法や購入する場合の相場などもご紹介します。
七五三の着物はネットでレンタルの時代
七五三の着物をレンタルする場合、ネットでレンタルする、という方法もあります。着物は洋服のように、ぴったりサイズでなければダメ、というわけではありません。紐を使って長さを調整できるので、ネットレンタルでも安心です。
ネットの着物レンタルは、3泊4日などわりとゆったりとした設定がしてあります。小物などもセットされているので、必要最小限のものだけ準備すればOK。クリーニングも不要でそのまま返却できます。
七五三の小物の7歳用をフルセットでレンタルするなら、2~3万円程度が相場です。
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七五三の7歳着物をフルセットで購入するとおいくら?
姉妹がいる場合や、おじいちゃん、おばあちゃんの希望がある場合は、着物の購入も選択肢の一つです。気に入ったデザインのものを着せられるほか、親類のお祝いや結婚式、お正月などにも着られ、着物の文化に親しむきっかけにもなります。
7歳の七五三の着物をフルセットで購入する場合の相場は、2~20万円以上。ものによっては、大人の着物と同じくらい高額なものもあります。
中古、アンティークで探す古典柄も素敵!
高価な着物は難しいけれど、やっぱり手元に購入した着物をもっておきたい、という方におすすめなのは、中古やアンティークの着物です。最近はアンティーク着物にも人気が集まっており、大人の着物をあえて七五三の子ども用にリメイクしてあるものも出ています。
特に古典柄は、流行り廃りがないので、購入を希望する際は中古の着物を探してみると比較的費用を抑えて購入できます。
中古やアンティークの着物を探すなら、「ヤフオク」や「メルカリ」などのオークションサイトやフリマアプリも一つの方法。数多くのデザインの中から好きなものが選べます。
クリーニングや着物の状態などが気になるなら、地域の中古着物店やアウトレット店、ネットの中古着物店を検索してみましょう。専門店ならではメンテナンスがしてあるので、中古でもきれいな状態で購入できます。
また、中古なら帯だけ、着物だけ、という買い方も可能。親戚から借りたり譲ってもらった着物を少しアレンジしたいというときにも、中古のものを探してみるのがおすすめです。
着物を着るときに必要なものは何?
七五三の着物は購入したものだけ、レンタルしたものだけですべて揃っている、というわけではありません。「フルセット」と言われるものでも、ちょっとした小物が入っていないということはよくあります。どんなものが必要なのでしょうか。
着物に必要なもの ~準備するものリスト~
7歳の女の子の七五三に着物と帯以外で必要なものは、以下の通りです。
肌着 | 肌襦袢とも呼ばれる。和装用のものもあるが、U字かV字の襟ぐりの深いシャツでOK |
長襦袢 | 肌着の上に着る。襟部分に半襟(汚れ防止及びお洒落のためにつける布)を付けておく |
腰ひも | 着付けの際に使用する柔らかい紐。4~5本あればOK |
伊達締め | 長襦袢や着物を腰ひもで縛った後、着崩れしないように結ぶ幅広の帯。2本必要 |
帯板 | 帯の前部分がきれいに見えるよう、帯に挟み込む板 |
帯枕 | 帯を結ぶ際、結び目が下がらないように着ける小物 |
帯揚げ | 帯と着物を結ぶ布。見せるものでもあるので華やかなものが好まれる |
帯締め | 結んだ帯を固定する紐。装飾の役割もありコーディネートでお洒落を楽しむ |
しごき | 帯の下に巻く布。七五三と花嫁衣裳の際にだけ使われる |
足袋 | 白足袋が一般的。履きやすいよう、ストレッチがあるものがおすすめ |
草履 | 歩きやすさを優先して選ぶ |
筥迫(はこせこ) | 武家の女性がもっていた小物入れが由来。胸元にいれる |
びらかんざし | 筥迫につけて使用するかんざし |
扇子 | 子ども用の小型のものを帯締めにさす |
バッグ | 手にもつタイプのバッグを用意。着物や帯の色にあわせて選ぶ |
髪飾り | 髪型と着物の色・柄にあわせて選ぶ |
フルセットで購入する場合は、だいたいのものが入っていることが多く、準備するものはわずかでOKです。足袋や肌着、髪飾りが入っていなかったり、半襟が縫い付けられていなかったりすることがあるので、事前に確認しておくとよいでしょう。
必要なものが入っていない場合は、着物を取り扱う呉服店や、ネットショップなどで購入できます。足袋はサイズがあるので注意しましょう。
7歳の七五三の着物では、帯は結ばず、作り帯を使うことも少なくありません。作り帯とは、結んだ状態の帯のこと。短くした帯を巻いたら、結んである部分を背中に指せば、華やかな帯が完成します。お子さんの体への負担も少なく、着崩れしにくいのもおすすめのポイントです。
着付けを着付け師さんに依頼する際、確認すること
七五三の着物は大人の着物と同じように着付けをします。3歳の七五三で使う三つ身の着物と違い、初心者がすぐにできるものではありません。プロの着付け師さんに依頼するのがおすすめです。
着付け師さんに依頼する場合は、価格と自分で準備する小物などを確認しておきましょう。着付け師さんによって着付け方や必要な小物などが異なる場合もあります。また、参拝の時間に間に合わないといけないので、着付けに必要な時間も確認しましょう。
自分で着付けに挑戦!七五三の着付け動画で勉強しよう!
自分で着物が着られるというママの中には、せっかくの七五三だから自分で着付けてあげたいという方もいるでしょう。そんな方は、事前に着付けを教えてくれる動画で勉強しておきましょう。
きれいに着付ける方法や必要な道具、注意するポイントなどをわかりやすくまとめた動画がたくさんアップされています。帯を結ぶのか、作り帯を使うのか、など自分がもっているものにあわせて動画を選びましょう。
自分で着付けをする場合は思っている以上に時間がかかるので、どのくらいの時間が必要かゆとりをもって計算し、当日の着付け開始時間を決めましょう。
【参考】(動画)七五三 7歳着物簡単綺麗な着付け方 |
7歳の七五三を記念の写真に残そう!
素敵な着物を選んで、ぴったりの髪型に結った七五三の姿。一生の思い出に残る写真として残してあげたいですね。七五三の記念写真はスタジオで前撮りや後撮り、神社で出張撮影が人気のパターン。それぞれの料金相場をご紹介します。
7歳の七五三は前撮り、後撮りの料金相場
七五三は11月15日とされていますが、7歳の七五三のお参りはこの日だけ、と決まっているわけではありません。神社も写真撮影もいつでも受付けてもらえます。
スタジオで七五三の写真撮影をする場合、当日ではあわただしいからと前撮りや後撮りで撮影する人が増えてきました。前撮りや後撮りは、時間を気にせずゆっくりと撮影できるだけでなく、レンタル衣装代やアルバム代などの割引があってお得です。
一般的な写真スタジオの料金設定には
- 撮影料
- 衣装レンタル
- 着付・ヘアメイク
- アルバムなど一部の商品代
が含まれています。
【スタジオの料金相場】5~7万円
神社へ出張撮影カメラマンの料金相場
カメラマンに神社に来てもらって、七五三の参拝の様子を撮影しててもらう出張撮影は、自然な表情が撮影できるのがポイント。いつ撮影されているか意識しなくても、素敵な笑顔や仕草、家族の愛情が感じられるシーンをカメラマンが切り取ってくれます。
参拝の当日に撮影してもらえるため、着付け代などが何度もかからないという点もメリットです。
出張撮影の料金設定には
- 撮影料(時間制)
が含まれています。
撮影に来てもらう場所によっては、出張費や交通費が発生する場合もあります。撮影した画像はデータとして納品され、価格によって、30~50点程度ということが一般的です。
【出張撮影の料金相場】2~4万円
七五三の写真は家族そろって記念の一枚を撮影しよう
7歳の七五三は子どもから大人になる大事な儀式です。その後、子どもの成長を祝う儀式はしばらくありません。そんな大事なシーンだからこそ、家族揃って記念写真を撮影するのがおすすめなのです。
スタジオであれば、出張撮影であれ、子ども時代の大切な思い出の一枚になることは間違いありません。見返す度に楽しい記憶がよみがえるような記念の写真を、ぜひ、撮影してください!
ミツモアで七五三撮影のカメラマンを探そう!
女の子にとって、人生の一つの節目となる7歳の七五三。家族みんなの思い出に残る写真撮影は、信頼できるカメラマンに依頼したいですね。
そんなカメラマンを探すのにぴったりなのがマッチングサイトのミツモアです。見積もり金額を確認した上で、要望に応えてくれるカメラマンが見つけられます。