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屋根の葺き替えをするタイミングは?判断基準と費用相場を解説

最終更新日: 2021年04月26日

葺き替えを行うのはいつがよいか、ご存じでしょうか?屋根の素材ごとに異なる判断基準や費用相場を解説していきます。

また補助金や火災保険で安く済ませる方法なども併せて紹介しますので、葺き替えを検討している方はぜひ参考にしてみましょう。

屋根の寿命

屋根の葺き替え

屋根の寿命の長さは素材によって異なります。どの素材がどのくらいの期間持つのか、またおおよその目安などについても解説していきます。自分の家の屋根はどれに該当するか、確かめましょう。

目安は築後20〜30年

葺き替えに適したタイミングは屋根の素材によって異なり、一般的には建てられてから20〜30年とされています。

またメンテナンスを定期的にしていたかどうかでも寿命は変化し、長い間手入れをしていない場合は、この目安がもう少し短くなるでしょう。

年数以外の目安としては、雨が降った際天井に染みができたり、天井のカビが増えてきたり、通常の雨音以外の異音がしたりという場合が、葺き替えを検討する時期です。

素材が金属なら、サビが増えてきたタイミングでも葺き替えを視野に入れましょう。

素材によって耐用年数は違う

屋根は素材によっていくつかの種類に分けられます。

セメントに繊維素材を混ぜた「スレート屋根」は、多くの家で見られるタイプの屋根です。10年〜20年が葺き替えの目安で、色があせてきたり、ひび割れが見つかったりしたら検討のタイミングです。およそ10年を目安に塗装すると、寿命が長くなります。

また瓦を使った昔ながらの建物に見られる屋根が「瓦屋根」です。20年〜40年が葺き替えの目安で、陶器製の瓦の場合は60年ほど持つ場合もあります。ほかの素材よりも耐久性に優れていますが、台風などで剥がれる恐れがある点がデメリットです。

そして近年スレート屋根よりも需要が増えている「ガルバリウム鋼板屋根」は、金属が素材で20年〜30年ほどの寿命です。

金属なのでサビが発生しやすい欠点はあるものの、スレート屋根よりも耐久性に優れています。変色が多く見られるようになったら葺き替えを検討しましょう。

劣化状況に応じて葺き替えを検討

屋根の劣化状況を確認する

素材ごとの寿命がきたら葺き替えを考えるのはもちろんですが、寿命が訪れる前でも劣化状況によっては、葺き替えした方がよいこともあります。どのような状態になったら葺き替えを検討するべきか解説します。

状態が劣化した場合も早めに対処を

屋根は経年劣化していくものです。メンテナンスせず放置しておくと、寿命が縮まるだけではなくほかの弊害も出てきます。その代表格が雨漏りです。これは屋根の防水性が劣化することで発生し、カビを増やす原因にもなります。

また雨漏りによって、家の中の木材が腐ってしまうケースもあります。そうなると屋根だけでなく、建物自体の寿命を縮めてしまうでしょう。

雨漏りからの2次災害として、湿気が増えることによるシロアリ増殖、あるいはカビ増加によるアレルギー発症も考えられます。このような事態を避けるためにも、劣化のサインを見つけたら早めに対処する必要があります。

葺き替えを検討すべき状態

屋根が欠けていたり、あるいはひび割れが広く見つかったりした場合は、葺き替えを検討すべきでしょう。またはコケが生えてきたときも、葺き替えのサインです。

コケは屋根が湿気を多く含むと生えてきます。同じく水分を多く吸収した屋根に起きる現象として、屋根が柔らかくなるのも挙げられます。この段階まで進むと、葺き替えをした方がよいでしょう。

さらに深刻な症状としては、雨漏りしている状態です。早急な履き替えが必要ですので、業者を探しましょう。

瓦屋根の場合、瓦のずれや漆喰の剥がれなどもサインの一つですが、雨漏りや屋根のたわみと比べれば深刻度はまだ低い方といえます。

葺き替え工事を行うメリット・デメリット

崩壊する屋根

葺き替え工事をすることで屋根の修繕ができますが、それ以外にメリットはあるのでしょうか。また葺き替え工事を行うとデメリットがあるのかについても、併せて解説していきます。

さまざまなトラブルを防ぐ

1番のメリットは屋根を新調することで、それまで蓄積されていた屋根のダメージをリセットできる点です。雨により含まれていた湿気もなくなるため、雨漏りもなくなりますし湿度過多による害もなくなります。

そうなると当然、建物自体の寿命を延ばすことにもつながります。雨漏りが発生すると建物内の木材が腐食してしまうため、それを防ぐことが建物のためになるのです。

普通に生活しているだけでも、強風や大雨などで屋根は経年劣化してしまいます。屋根だけでなく家屋全体が手遅れになる前に、計画的に葺き替えを行いましょう。

自然災害への備えになる

葺き替え工事は屋根を新しくする作業なので、葺き替え前よりも台風・大雨への耐性が強くなります。

また葺き替え時に屋根を軽量化すれば、地震に対しても強い家にすることができます。なぜなら屋根の重量があるほど、地震のときの揺れも大きくなるためです。軽い素材を葺き替えのときに選べば耐震性が上がり、建物を守ることにもつながります。

地域によっては葺き替えの際、雪止め用の金具を設置することもあります。屋根から雪が落ちてくるのを防ぐための処置で、雪国でも積雪量がそれほど多くない地域で使われるケースが多いです。

そういった地域では積雪によって屋根が潰れることよりも、落ちてくる雪で下を歩く人が被害に遭う危険性の方が高いためです。

まとまった費用がかかるのが難点

単に屋根の塗装を行うのとは違い、屋根を新しくするには材料費も必要になります。またいままで使っていた屋根を撤去しなければいけないため、その処分費もかかります。

さらに屋根の一部ではなく全体を改修するため、面積が大きい分工事期間も長くなりますし、それだけ人件費もかかるためです。

トータルで考えれば、小まめに屋根の一部を修繕し続けるよりは費用がかさみませんが、その分1回の葺き替えでまとまった費用が必要になる点がデメリットといえるでしょう。

工事に適した時期は?

屋根の葺き替えのプロ

葺き替えはいつ行うのがよいのでしょうか。葺き替えを行った方がよい時期、逆に避けるべき時期などについて解説します。具体的には梅雨時・繁忙期が該当しますので、理由も併せて確認しましょう。

梅雨など雨が多い時期は避ける

雨が降りやすい時期に葺き替えを行うと、天井がむき出しになっている状態で雨に降られる恐れがあります。そのため雨の確率が高い梅雨のシーズンは、避けた方がよいでしょう。

反対に雨があまり降らない冬は、葺き替え作業に適しています。具体的には11月・12月ごろが、降雨量が少なくおすすめです。暑すぎず寒すぎず、塗料が乾きやすい春先などもよいでしょう。

ほかに避けた方がよい時期としては、気温が上がる真夏です。工事をする作業員が暑さで効率が悪くなる恐れがあるためです。突然のゲリラ豪雨も心配ですので、やはり雨の降りにくい時期が適しています。

繁忙期は費用が高くなることも

葺き替え工事などを行う屋根修理業者の繁忙期は、3月・4月・5月・10月・11月ごろです。雨が少ない時期だけに依頼も多くなり、価格も上昇しやすくなります。

また予約も取りにくくなるため、作業までに1カ月以上待たされてしまうケースもあるでしょう。屋根の状態が深刻で1日でも早い葺き替えが必要な場合は、その日数が手遅れを招くかもしれません。

費用面でも安全面でも、繁忙期を避けて早めに依頼するのがよいでしょう。

屋根の葺き替えにかかる費用相場

屋根葺き替えの見積書

実際に業者へ葺き替え作業を依頼するとき、かかる費用はどのくらいでしょうか。目安となる費用や、見積書の確認方法などを解説します。素材によって価格の差が大きいため、家の屋根の素材を確認しておきましょう。

工事費用の目安

屋根の材質によって目安は上下しますが、ほとんどの場合100〜200万円ほどが相場と考えてよいでしょう。

スレート屋根なら安ければ70万円から、瓦屋根は100〜250万円以上の場合もあるようです。またスレート屋根からガルバリウム鋼板屋根に変える、といった場合は通常よりも費用が上がりやすくなります。

費用の内訳は例えば100㎡の場合、屋根の撤去・下地の工事・防水シート・役物工事で40〜120万円ほどかかるのが平均的な目安です。ここからさらに材料費などがプラスされていきます。

使う素材によって価格の差が大きい

スレートや瓦以外の素材も、同じように価格差があります。例えば元々ガルバリウム鋼板の屋根を同じ素材で葺き替えすると、1㎡あたり5,000〜6,000円ほどが相場です。

またガルバリウム鋼板よりも耐久性に優れた「ジンカリウム鋼板」という素材もあります。こちらは色あせが起きず、紫外線の影響も出ないためメリットの多い素材です。1㎡あたり6,000〜7,000円と、相場は少し上がってしまいます。

見積書の確認方法

葺き替えを依頼した際は、業者に見積書を出してもらいます。そのときチェックしておくべきポイントは、見積書の中に「一式」という表記があるかどうかです。

葺き替えの見積もりは、通常面積単位で金額を明記します。そこに具体的な面積の数字が書かれておらず、一式とだけ書かれていた場合は注意しなければいけません。

相場より高い金額を取られてしまったり、工程を別で分けて費用を二重取りされたりする恐れがあるためです。

ゴミの廃棄費用欄が一式と表記されているのは問題ありませんが、一式という文字が何度も出てくるような見積書を出す業者は避けた方が無難です。

お得に屋根を修理する方法は?

屋根の修理風景

屋根の葺き替えは作業する面積も広く、素材によっては費用もかさんでしまいます。しかし補助金や火災保険を上手に利用すれば、お得に依頼できるケースもあるので、その仕組みについて解説していきましょう。

補助金を利用する

葺き替えは条件次第で国、もしくは住んでいる市区町村から補助金が出るケースがあります。

具体的には断熱性がある素材に変える、省エネ化に協力した形の葺き替えであれば補助金が下りやすいようです。また屋根を軽量化する、耐震性を高めた工事も該当しています。

国の補助金制度を利用した場合、1戸あたり100万円までは補助金が出ますので、該当する人は活用するようにしましょう。

火災保険が使える場合も

台風などの自然災害が原因で瓦が崩れたり、屋根の一部が剥がれたりした場合は、火災保険の対象となる事例もあります。

火災保険の適用外かどうか判断が難しい場合も、とりあえず保険会社へ状況を説明してみるとよいでしょう。申請自体は簡単ですし、思っているより対象となるケースは多いです。

ただし屋根が壊れてから3年以上経過している場合や、経年劣化と判断された場合などは、保険適用の対象外となることもありますのでご注意ください。

葺き替え以外の選択肢を検討

屋根の修理は葺き替えが一番効果が高く、寿命を延ばすことができます。しかしコストがかかりますし、作業期間も長めです。

葺き替えせずに屋根の修繕を行いたい場合、「カバー工法」と呼ばれる方法もあります。現在使っている屋根の上から新しく屋根材を載せるのがカバー工法です。

屋根の撤去が不要なため、コスト削減に繋がります。ただし瓦など一部の素材には対応していません。

あるいは破損した箇所だけを直す部分修理や、屋根の交換は行わず塗装で表面を保護する修理などの方法もあります。

自分で行う

業者に依頼せず、自分で葺き替え作業を行うことも物理的には可能です。しかし屋根上での作業になるため、危険を伴います。

またプロの業者が行う作業と比べ、期間も長くかかりますしクオリティも下がります。上手に葺き替えができなかった場合、結局業者に頼んで作業をし直してもらい、二度手間になる可能性も高いです。

身の危険や作業内容の品質など総合的に考え、自分で行うという選択肢はなるべく選ばないようにしましょう。

葺き替え工事依頼の手順

屋根葺き替えのプロ

業者に葺き替えを依頼するとき、見積もりを出してもらったり、業者の実績を確認したりと、いくつかしておいた方がよいことがあります。手順ごとにそれらの工程を紹介していきましょう。

点検・調査を依頼

依頼前に業者に点検をしてもらい、葺き替えが必要かどうかを判断してもらいます。色あせ・ひび割れなどの目安はありますが、素人判断で決めるよりも、業者に見て診断を受けた方が確実でしょう。

思っていたよりもまだ屋根が大丈夫だったり、逆にまだ大丈夫と思っていても葺き替えが必要だったりすることもあります。点検と調査までは費用が発生しないパターンもありますので、気軽に調査を依頼するのも手です。

相見積を取得

点検・調査した上で葺き替えが必要と判断されたら、見積もりを出してもらいます。このとき複数の業者から相見積もりをすることが大事です。

なぜなら一つの業者からだけ見積もりを取ると、その金額が適正かどうかが分からないためです。できれば最低でも三つ以上の業者から見積もりを取り、相場を把握した上で、どこに依頼するか決めましょう。

また相見積もりをすることで、相場から大きく外れて高かったり安かったりする業者も見分けられます。どちらの場合もあまり優良な業者ではないパターンが多いので、警戒できる点も相見積もりのメリットです。

施工実績を確認

業者のサイトを見ると施工実績が確認でき、これまでどういった修繕作業をしてきたかの実例などが載っているため、自分が依頼するときの参考になります。

また施工事例を確認するとともに、事例から伝わってくる現場の様子も確認しましょう。現場がきれいに整頓されているかどうかなども、業者の判断基準になります。

ほかにも業者によっては、修繕に関する資格保有者の人数やアフターフォローなどについて、細かく記載しているところもあります。

技術力・経験がしっかりある業者かどうか、サービスがほかと比べて優れているかなどは、確認しておいた方が安心できるでしょう。

悪徳業者に要注意

1番注意が必要なのは、悪徳業者の存在です。残念ながらよい業者もいれば、費用を多く取ろうとする悪い業者もいます。

例えば点検時、本当は葺き替えが必要なほど劣化していないにもかかわらず、「早急に葺き替えが必要です」などと言い、工事料金を取ろうとする実例があります。

また「期間限定価格」などと称して、その場で契約させようとしてくる業者にも注意です。基本的に契約を急かそうとしてくる業者は、警戒しておきましょう。

屋根の葺き替えで家を長持ちさせよう

葺き替えは屋根の素材によって、必要になる時期も費用も異なります。自分の家の屋根がどのくらいの寿命なのかを把握し、葺き替え時期がきたら業者に依頼して、点検と調査をしてもらいましょう。

まとまった費用がかかるというデメリットはあるものの、建物の寿命が延びたり、自然災害にも備えられるようになったりします。家を長持ちさせるため、葺き替えに関する知識を正しく身に付けておくことが大事です。

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