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屋根リフォーム工事の費用相場はいくら?施工事例から補助金・火災保険でお得に工事する方法も!

最終更新日: 2024年12月17日

屋根の劣化が気になるけれど、どのような工事が必要で、どのくらいの費用がかかるのか不安に感じている方も多いのではないでしょうか?

屋根の工事方法には、全体を修繕する工事から一部分だけを補修する工事など様々な種類があり、屋根の状態や希望に応じた選択肢を知ることが重要です。

本記事では、塗装/重ね葺き/葺き替えといった3つの屋根工事、費用相場、内訳、施工事例を解説します。また、補助金制度の活用方法などお得に工事を行うテクニックも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

屋根リフォーム工事は100万円前後が相場

屋根のリフォーム工事にかかる費用は、100万円前後が相場です。屋根リフォームには大きく分けて屋根塗装、重ね葺き、葺き替えの3つの施工工法があります。

費用は使用する材料、屋根の大きさによって変動します。

以下の表は、3つの工事方法の費用相場です。

施工方法 費用相場
塗装 15〜125万円
カバー工法 100〜250万円
葺き替え 120〜260万円

屋根塗装/ 重ね葺き(カバー工法)/葺き替え工事の違い

リフォーム工事の違いについて、簡単にまとめました。

屋根塗装

  • 特徴:塗料を塗布して、美観の回復と防水性を強化する工事
  • メリット:安価で新築同様の美観を取り戻すことができる
  • デメリット:屋根材そのものの劣化には対処できない
  • 適正時期:築10~15年の住宅で、屋根材に劣化はないが美観や防水性能を回復させたいときに実施

重ね葺き工事(カバー工法)

  • 特徴:すでにある屋根材の上に新しい屋根材を被せて、屋根の耐久性を高める工事
  • メリット:葺き替えと比較して工期が短く、費用も安い
  • デメリット:屋根材が二重になるため、建物全体の重量が増加し耐震性が低下する
  • 適正時期:築20年以上の住宅で、屋根材に劣化が見られるが、屋根内部にまでダメージが及んでいないときに実施

葺き替え工事

  • 特徴:下地を含めて屋根全体を一度にリフォームする工事
  • メリット:下地から屋根材まで屋根の状態を全体的に改善できる
  • デメリット:重ね葺きと比較して工期が長く、費用も高い
  • 適正時期:築20年以上の住宅で、屋根材から下地にまで劣化が進行しているときに実施

このように屋根リフォーム工事には、それぞれ特徴とメリット、デメリットがあります。

最適な工事方法を検討するためには、屋根材の劣化状況を確認しながら、今回の工事で果たしたい目的を整理することが重要です。

屋根のリフォーム方法を業者に相談する

屋根塗装リフォーム工事の相場・事例

屋根の塗装をする業者

屋根塗装の費用相場は、住宅の大きさによって異なります。下記は住宅の坪数(大きさ)別の費用相場です。

坪数 費用総額の目安
20坪 15万~45万円
30坪 25万~65万円
40坪 35万~85万円
50坪 40万~110万円
60坪 45万~125万円

上記はあくまで、目安の費用総額です。ここからはさらに踏み込んで、費用の内訳と実際に工事をした方の事例について解説します。

屋根塗装工事の費用内訳

下記は屋根塗装工事の費用内訳です。

内容 費用単価
塗料 1,500〜5,500円/㎡
足場 750〜1,200円/㎡
養生 200~400円/㎡
高圧洗浄 100〜300円/㎡
下地処理 500〜1,500円/㎡
諸経費 工事費の約5〜10%

内訳の「塗料」の金額に幅がある理由は、塗料の種類によって、費用が変わるためです。塗料の種類別の費用単価は下記の通りです。

塗料の種類 費用単価 耐用年数
ウレタン塗料 1,200~2,200円/㎡ 6〜8年
シリコン塗料 1,600~3,500円/㎡ 8〜12年
ラジカル塗料 1,800~4,500円/㎡ 8〜15年
フッ素塗料 1,800~4,800円/㎡ 10〜20年
遮熱塗料 2,300~4,500円/㎡ 15〜20年
無機塗料 4,000~5,500円/㎡ 15〜25年

ご覧の通り、耐用年数が長くなればなるほど費用も高くなります。

屋根塗装用の塗料を選ぶときは、外壁塗装のメンテナンスサイクルを考慮することが大切です。外壁塗装と屋根塗装の周期を合わせることで、屋根と外壁のメンテナンスを同時に行うことができ、住宅のメンテナンスの計画を立てやすくなります。

屋根塗装工事の事例・口コミ

ミツモアで屋根塗装を実際に行った方の口コミを集めました。

事例1:築11~20年(戸建て)

色選びに際しては、親身に相談に乗っていただき、納得のいく選択ができました。工事中も施工内容を写真付きで報告していただき、進行状況を把握できたので安心できました。雨季でも天候を的確に判断し、無理のない工程で進めていました。

ご近所さんからも早速褒められました。依頼して本当に良かったと感じています。

依頼したプロ株式会社:クラフトラスト
依頼した地域:千葉県柏市

事例2: 築11~20年(戸建て)

寸法、面積も測定、各々の項目に単価と数量(面積など)を明記した納得の内容でした。着工時から完了後の点検にも何度も足を運んでいただき完全に仕上げていただきました。

丸ごと一式いくらの粗雑な見積もりで安く見せかけたり、細部を省いて工数を削るようなやり方とは「正反対」の業者さんです。

依頼したプロ株式会社:大沼商会
依頼した地域:東京都豊島区

ミツモアで実施された屋根塗装工事31事例のうち、30人の方が工事に対して満点の評価を行っています。工事を迷っている方はぜひ積極的に検討してみてはいかがでしょうか。

築11~20年の間に工事をした人が多く、屋根塗装をお考え中の方はぜひ口コミを参考にしながら施工を検討してみてください。

屋根塗装の口コミ一覧

屋根重ね葺き(カバー工法)リフォーム工事の相場・事例

屋根重ね葺き(カバー工法)工事も同様に、住宅の大きさによって費用が異なります。下記は住宅の坪数別の費用相場です。

坪数 費用総額の目安
20坪 60~90万円
30坪 70~100万円
40坪 90~120万円
50坪 140~160万円

重ね葺き工事の費用内訳と事例について解説します。

屋根重ね葺き工事の費用内訳

下記の表は、重ね葺き工事の費用内訳です。

内容 費用単価
屋根材の設置(ガルバリウム鋼板) 5,000〜8,000円/㎡
足場 750〜1,200円/㎡
養生 200~400円/㎡
防水シート 700〜1,200円/㎡
板金工事 3,500〜7,000円/㎡
野地板・コンパネ追加 1,500〜2,200円/㎡
諸経費 工事費の約5〜10%

重ね葺き工事は、既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねる工事です。費用は新しく重ねる屋根材の種類によって大きく異なります。

重ね葺き工事でよく利用される屋根材は「ガルバリウム鋼板」と呼ばれる金属屋根です。ガルバリウム鋼板は軽量であるため、重ね葺き工事のデメリットである耐震性の低下のリスクを緩和することができます。

屋根重ね葺き工事の事例・口コミ

ミツモアで屋根重ね葺きを実際に行った方の口コミを集めました。

事例1

梅雨時の工程管理が難しい中、工事完了有難う御座いました。トラブルの御相談にも丁寧な対応を頂き感謝しております。

工事依頼の内容上、評価は長期経過に至りますので現時点での評価を満足とさせて頂きます。

依頼したプロ:株式会社ファインテック

事例2

雨漏りの箇所をハッキリ指摘していただき助かりました。また、必要なことと、しなくてもいいことも教えていただき助かりました。年末の忙しい時期に素早く修理していただき感謝しています。

大変ありがとうございました。

依頼したプロ:株式会社はおぷらす

屋根の重ね葺き工事は、費用が安く工期も短縮できる工事ですが、デメリットも多くある工事です。工事の失敗を避けるためには、信頼できる業者を見つけることが重要です。

カバー工法をご検討中の方は、口コミを参考にしながら実施を検討してみてください。

屋根カバー工法の口コミ一覧

屋根葺き替えリフォーム工事の相場・事例

屋根の葺き替え工事

屋根葺き替えは、住宅の大きさに加えて、使用する屋根材によって費用が大きく異なります。下記は、住宅の大きさ・張り替える屋根材別の費用相場です。

坪数 屋根材 費用総額の目安
20坪 ガルバリウム鋼板 70〜110万円
スレート 80〜120万円
100〜150万円
30坪 ガルバリウム鋼板 100〜160万円
スレート 120〜180万円
150〜220万円
40坪 ガルバリウム鋼板 140〜210万円
スレート 160〜240万円
200〜300万円
50坪 ガルバリウム鋼板 170〜250万円
スレート 200〜300万円
250〜370万円
60坪 ガルバリウム鋼板 200〜290万円
スレート 240〜360万円
300〜450万円

屋根葺き替えの費用内訳と事例を解説していきます。

屋根葺き替え工事の費用内訳

下記の表は、葺き替え工事の費用内訳です。

内容 費用単価
新しい屋根材の設置 ガルバリウム鋼板
5,000〜8,000円/㎡
スレート
6,000〜9,000円/㎡

9,000〜12,000円/㎡
古い屋根材の撤去 2,000〜4,000円/㎡
足場 750〜1,200円/㎡
養生 200~400円/㎡
防水シート 700〜1,200円/㎡
板金工事 3,500〜7,000円/㎡
野地板・コンパネ追加 1,500〜2,200円/㎡
諸経費 工事費の約5〜10%

葺き替え工事は、新しく替える屋根材の種類によって費用が異なります。

  • スレート:安価な一方で、風雨や紫外線に弱く、定期的な塗装が必要
  • ガルバリウム鋼板:屋根材の耐久性と住宅の耐震性が向上するものの、デザインがモダンであるため、好みが別れる
  • 瓦:耐久年数が長く防火性能にも優れているが、費用が高額

また、新しい屋根材に張り替える工事であるため、古い屋根材を撤去する費用も発生します。

葺き替え工事や、屋根材の種類については下記の記事でも詳しく解説しています。

屋根葺き替え工事の事例・口コミ

ミツモアで屋根葺き替えを実際に行った方の口コミを集めました。

事例1

今回は屋根の張替え、壁塗装、ベランダ修繕などをお願いしました。説明も親切で、関連業者も対応が良くお願いして良かったと感じています。

また何かあれば安心してお願い出来ると思っています。

依頼したプロ:佐藤工業株式会社

依頼した地域:千葉県柏市

事例2

自分は初めてのリフォーム依頼だったので、思い込み任せきりで、もっと確認相談したらよかったなと勉強になりました!でも安く色々サービスでしてくれました!自分はまた屋根のリフォームがあればお願いしたいと思います

依頼したプロ:株式会社ファインテック

依頼した地域:大阪府富田林市

屋根の葺き替え工事が適した住宅にお住まいの方は、住宅の老朽化が全般的に進行しているケースが多く、屋根の葺き替え工事と同時にベランダや外壁のメンテナンスを実施されることもよくあります。

あとでご紹介しますが、屋根の工事とベランダや外壁の補修を同時に行うことでお得に工事できます。

葺き替え工事をご検討中の方は、口コミを参考にしながら住宅全体の改修も含めて屋根葺き替えの実施を検討してみてください。

屋根葺き替えの口コミ一覧

屋根部分補修工事の相場・事例

ここまでは屋根全体の工事に関する解説を行いましたが、屋根の一部分だけを補修する工事もあります。下記は屋根の部分工事の費用相場です。

内容 費用相場
棟板金の補修・交換 20~35万円
屋根材の交換・部分塗装 5~30万円
漆喰補修 3~7万円

屋根部分補修工事の費用内訳

屋根の補修箇所と修理方法別に費用内訳をまとめました。

補修箇所 修理方法 費用単価
棟板金 釘打ちコーキング 15,000~30,000円/1軒
貫板の交換 6,000~10,000円/㎡
棟板金の交換 7,000~12,000円/㎡
屋根材 屋根材の交換 5,000〜30,000円/枚
屋根の部分塗装 2,000〜6,000円/㎡
(下地調整含む)
漆喰 漆喰の補修 2,000〜8,000円/㎡

上記の補修工事に加えて、下記の費用もかかります。

足場 750〜1,200円/㎡
養生 200~400円/㎡
諸経費 工事費の約5〜10%

部分補修は、必要な部分だけを補修することできるため、費用を抑えながら劣化している箇所をピンポイントで改善することができます

ただし足場代や養生費用、諸経費といった補修工事以外の費用も発生することに注意してください。

屋根分補修工事の事例・口コミ

ミツモアで屋根部分補修工事を実際に行った方の口コミを集めました。

事例1

今回は屋根の修理をお願いしました。スレートが1枚だけ剥がれており、その部分だけの修理をしたくて見積もりをお願いしました。

終了後も状況を丁寧に説明して頂き、お願いして本当に良かったなと思っています。また、何かあったらお願いしようと思いました。

依頼したプロ:大樹建設
依頼した地域:福岡県福岡市

事例2

大雨の時にどこが原因かわからない雨漏りが発生することがあり、これまでも何回か設計事務所の方に見てもらって修理をしてもらっていたのですが改善せず諦めていました。

今回ダメ元でミツモアさんを通して現地確認をしていただいたところ、すぐに原因を特定いただき、お見積もり、修繕まで短期間で対応いただけて、台風が増える前に終わることができ、本当にありがたかったです。

説明も丁寧で、屋根の状況も写真を撮っていただけたので、安心できました!

依頼したプロ:塩野瓦店
依頼した地域茨城県水戸市

屋根の部分補修工事は、劣化している箇所だけを、台風や梅雨に備えて直しておきたいといったニーズにぴったり当てはまる工事です。

部分補修をご検討中の方は、口コミを参考にしながら実施を検討してみてください。

屋根の修理の口コミ一覧

屋根のリフォーム工事業者を探す

お得な屋根リフォーム工事①外壁と屋根を同時に工事する

屋根のリフォーム工事は、アイデア次第でとてもお得に行うことができます。中でも、外壁と屋根を同時に工事するという方法は多くの人が実際に行っています。

屋根や外壁の工事では足場の設置が義務づけられており、設置と撤去にはかなりの費用がかかります。両方の工事を一度に実施すれば、足場の費用をまとめられてお得になるという仕組みです。

足場の設置費用は、30坪の住宅の場合で20~30万円程度かかります。外壁と屋根を同時に工事することで、この足場代を1回分で済ませることができます。

ぜひ外壁の工事も同時に検討してみてください。

外壁のリフォームの見積もりを取る

お得な屋根リフォーム工事②火災保険や補助金を利用する

火災保険や補助金を活用することで、屋根リフォーム工事の費用を大幅に抑えることができます。

火災保険は、風災や雪災などの自然災害で屋根の工事が必要になる場合に適用されるものです。加入している保険の内容にもよりますが、20万円以上の保険金を受け取ることができます。

ただし保険が適用される屋根の劣化の原因は、自然災害に限られます。経年劣化によって工事が必要になった場合は、ほとんどの場合火災保険は適用されないので注意してください。

またお住まいの地域によっては、省エネや耐震補強を目的としたリフォームに対して補助金が出ることがあります。

これらの補助金は自治体から支給されるもので、一定の条件を満たす場合に10万円以上の補助金を受け取ることができます

下記は、屋根リフォーム工事で利用できる補助金を支給する自治体の一例です。

▼東京都墨田区

制度名 地球温暖化防止設備導入助成制度
助成金額 工事費用の10%(上限15万円)
助成対象工事 屋上・屋根・外壁への高反射率塗料等を用いた塗装
公式ホームページ 地球温暖化防止設備導入助成制度|墨田区

▼千葉県市原市

制度名 瓦屋根の全面改修工事に対する補助制度
助成金額 費用の23%(上限55.2万円)
助成対象工事 ・屋根瓦(防災瓦)への全面リフォーム

・スレート屋根または金属屋根へのリフォーム工事

公式ホームページ 瓦屋根の全面改修工事に対する補助制度

お住まいの自治体で利用できる補助金があるか、ぜひ一度確認してみてください。

お得な屋根リフォーム工事③相見積もりを取得する

リフォーム工事を進める際には、複数の業者から相見積もりを取ることで、工事費用を抑えることができます。相見積もりにより、業者間で価格競争が生じ、見積もり金額を下げることができるのです。

相見積もりは、金額面のみならず、業者の提案内容や保証内容、アフターフォローの比較ができるというメリットもあります。屋根工事は業者によって工事の提案内容が異なります。

見積もりを取る際は一つの業者ではなく、必ず相見積もりを取るようにしてください。

屋根のリフォーム業者は相見積もりで探そう

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屋根のリフォーム工事にはさまざまな施工方法があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。塗装工事や重ね葺き、葺き替えの3工法の特徴や工事の予算を加味しながら、適切な施工方法を選ぶことが重要です。

また屋根の工事は、部分補修や補助金、相見積もりなど様々な方法でお得にすることもできます。お得かつ納得できる工事を実現するためにも、相見積もりをぜひ取得するようにしましょう。

ミツモアでは豊富な選択肢の中から、あなたにぴったりのプロを見つけることができます。見積もりは無料で取得できるので、ぜひお気軽にご利用ください。

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