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屋根修理完全ガイド|屋根修理方法や修理時期の目安、修理の流れを解説

最終更新日: 2024年10月16日

いつすればいいかわからない屋根修理。場合によっては100万円以上かかることもあるので「自分の家の屋根修理はどんな内容で、どれくらいの予算があれば良いのか」「そもそも今屋根修理するべきなのか」不安に思われる方も多いですよね。

そこでこの記事では、屋根修理をすべき時期の目安から、屋根の修理費用、費用を安く抑える方法、悪徳業者をみきわめるポイントなど、屋根修理について知っておきたいことを全て解説していきます。

屋根修理をした方がいい?屋根修理すべき劣化症状の目安

全ての屋根材に共通して、以下のような症状が出ている場合には屋根の修理を検討した方が良いでしょう。

  • 屋根材が欠けたりゆがんだりと、物理的に変形している
  • 表面が著しく退色している
  • コケ・カビ・サビがある
  • 屋根材や端にある板金が飛んでしまっている

屋根材がダメになったとしても、すぐに雨漏りが起きるわけではありません。屋根材の下には防水用の「ルーフィング」という防水シートが貼り付けられており、建物内に雨水が入らないようガードしているからです。

しかしルーフィングにも耐用年数があり、経年劣化によって防水機能を失ってしまいます。雨水が滞留すると留め具の小さな穴から水が入ってしまい、雨漏りが発生することも

つまり屋根の不具合を放置すると、結果的に室内側が雨漏りしてしまう原因につながるといえるのです。室内への雨漏りを起こさないためにも、上記のような症状が出た場合は早めに修理を行うようにしましょう。

劣化症状がない場合の屋根修理のタイミングは?

劣化症状がない場合、一般的に屋根修理はどのくらいのタイミングでするべきなのでしょうか?時期で言うとおおよそ10〜20年に1度のタイミングで必要になります。

ただ、屋根材や新築/中古によって理想のタイミングは異なりますので、以下の屋根材別のメンテナンスタイミングを参考にしてみてください。

屋根材 タイミング
スレート屋根 15年前後
瓦屋根 洋瓦の場合30年前後、日本瓦の場合50年前後
ガルバリウム屋根 25年前後
トタン屋根 10年前後
アスファルトシングル 20年前後

屋根修理方法と費用相場

屋根修理をする場合、大きく分けて部分修理と全体の修理と2つの方法に分かれます。屋根の補修箇所が一部だけの場合は部分修理で、全体の修理が必要な場合は全体修理を行います。なお、リフォームを目的としている場合は全体修理になりますので注意しておきましょう。

また、屋根の「部分修理」は10~30万円、「屋根全体の修理」では100万円〜が相場になります

また屋根の修理費用には足場代も含まれています。屋根全体の修理だけでなく、部分修理であっても足場代が必要です。日本に多い30坪の住宅ですと約15~20万円程度かかります。

屋根の修理には大きく分けて、4種類の方法があります。それぞれの費用相場は以下の通りです。

工法 費用相場 こんな時に行う
①部分修理 10~30万円
  • 応急処置を行いたい場合
  • 築年数が浅い場合
②葺き替え(ふきかえ) 120~240万円
  • 屋根材が寿命を迎えた場合
  • 屋根の機能を完全に復活させたい場合
③カバー工法(重ね葺き) 80~120万円
  • 屋根材が寿命を迎えた場合
  • 費用を抑えたい場合
④屋根塗装 40~80万円 屋根の劣化が軽い場合

①~④の工法について、より詳しく費用例や方法などを見ていきましょう。

①部分修理の方法・工期・費用例

部分修理は屋根全体の機能を回復させるというよりは、屋根の一部の機能を応急処置で延命させるような施工を行います。いくつか具体的な部分補修工事を下記にまとめてみました。

修理内容 費用目安
瓦の交換 10~30万円
のし瓦の調整 2万円~
漆喰補修(和瓦) 20~30万円
屋根材の浮き・剥がれの修理 5~10万円
屋根材のゆがみ・欠けの修理 1~6万円
屋根の板金(鉄板)を交換 3~15万円
雨漏りの修理 20~35万円

※ただし部分修理をしても、またすぐに劣化してくることも多いのでおすすめしません。

工期 1日~ (状況によります)

【瓦の交換・のし瓦の調整・漆喰補修(和瓦)】

内容
  • 日本瓦で屋根を葺いている場合、屋根の頂点(棟)の部分に置かれるのが「のし瓦」
  • のし瓦を置くことで棟部分から屋根の中に雨水が侵入するのを防げる
  • のし瓦が強風でずれる、のし瓦を固めている漆喰が劣化したといった場合に、交換や漆喰の塗り替えが必要
費用 漆喰補修:20~30万円

瓦調整:約2万円~

瓦交換:10~30万円

 

【屋根材の浮き・剥がれの修理】

内容
  • 単純な釘浮きだけであれば釘を増し打ちすれば修理が完了する
  • 野地板の腐食が原因の場合は、葺き替え等の必要がある
費用 5~10万円

釘の増し打ち:約5,000円~/㎡

【屋根材のゆがみ・欠け等を修理】

内容
  • 屋根材が変形してしまった場合は屋根材を一部交換することも可能
  • また屋根材の欠けは、その破片があればコーキング等で補修して接着することが可能
  • コーキング補修を繰り返すと雨水の流れが変わり、予想外の場所に水が滞留する可能性も
対応方法と費用 1~6万円

  • 屋根材部分交換:約5万円~/㎡
  • コーキング処理:約1,000円~/m

【屋根の板金(鉄板)を交換】

屋根の板金交換のイメージ図

内容 ・棟(屋根の頂点)や軒(端)には、水切りのための板金と呼ばれる部材が被せてある

・これらは部分的に取り外しや設置が可能なため、欠けたり外れて飛んでしまったりした場合は部分交換が一般的

対応方法と費用 板金交換:3万~15万円(板金の種類や位置、大きさによる)

※上記の部分補修時に別途足場代が発生することがあります。

【屋根の雨漏り】

雨漏りの状態 修理費用
天井にシミがみられる 20~35万円
天井から雨水が落ちてくる 25~55万円
複数箇所から雨漏りしている 60~250万円

複数個所から雨漏りしている状態ならば、屋根の下地を全て修理する必要があり工事費用は高くなります。また場合によっては屋根の葺き替えが必要になるでしょう。

雨漏り調査は目視の調査であれば無料の業者が多いです。しかし目視では雨漏りの原因が分からなかった場合、より詳しく調査を行うため別途費用がかかるので注意しましょう。調査費用の相場は3〜30万円程度です。

【部分修理はあまりおすすめしない】

そもそも修理が必要になるということは屋根の経年劣化が進んでおり、症状が出ている部分以外にも弱っている場所がある可能性が高いです。もし部分修理で済ませてしまうと、またすぐに別の箇所で不具合が起こってしまうかもしれません。

そのたびに部分修理を続けるのは大変ですし、毎回余計な足場代が発生します。

築年数が浅ければ別ですが20年を超えるような物件で屋根に不具合が出たなら、葺き替えやカバー工法を検討した方が良いでしょう

緊急性がある、あるいは建て替え間際で大きな費用はかけたくないという場合は、スポットでの部分修理がいいかもしれません。

②葺き替えの方法・工期・費用例

葺き替えの方法・工期・費用例

費用目安 120~240万円
工期 1~2週間

屋根の葺き替えは、屋根材自体が寿命を迎えてしまった場合に行う修理方法の1つです。ひびや穴・サビなどが多く見られるなら、屋根材が寿命を迎えている可能性が高いため葺き替えを検討しましょう。

この工法では既存の屋根材を剥がして、新しい屋根材を葺きます。葺き替えの場合はルーフィングも新たに施工するため、防水性が完全に取り戻せます。

一般的な2階建て40坪の戸建住宅の屋根(面積80㎡と仮定)の場合の費用は、下記の通りです。

項目 単価 合計
足場設置費用 約800~1,200円/㎡ 22万円
各屋根材の葺き替え施工費
  • スレート

約4,000~8,000円/㎡

  • ガルバリウム鋼板

約6,000~1万円/㎡

  • 日本瓦

約8,000~1万4,000円/㎡

  • アスファルトシングル

約5,000~6,500円/㎡

  • スレート

48万円

  • ガルバリウム鋼板

64万円

  • 日本瓦

88万円

  • アスファルトシングル

46万円

既存屋根処理費用 約2,000~5,000円/㎡ 24万円
ルーフィング施工 約600~1,000円/㎡ 6万4,000円
下地調整費 約2,000~3,000円/㎡ 20万円

スレートなど比較的安い屋根材を使用していれば、合計100万円程度で収まることも多いでしょう。

ただし表の項目はあくまで目安です。以下のような場合は費用が高くなる可能性があります。

  • 下地の状態が極端に悪い
  • 屋根の形状や勾配が特殊
  • 既存の屋根材がアスベストを含んでいる

カバー工法(重ね葺き)の方法・工期・費用例

カバー工法のイメージ

費用目安 80~120万円
工期 1~2週間

カバー工法は葺き替えと同じく屋根材が寿命を迎え、塗装などでの対応が難しい場合に行います。こちらもルーフィングを新たに施工するため、防水機能は完全に復活するでしょう。

カバー工法は既存の屋根材上にルーフィングを敷き、新たな屋根材を葺いていきます。屋根の上に新しく屋根を作るというイメージですね。「葺き替え」のように既存の屋根材を撤去する必要がないので、コストがかからず施工期間も短縮できます

工期と費用の内訳は以下の通りです(2階建て40坪の戸建住宅で、屋根面積80㎡と仮定)。

項目 単価 合計
足場設置費用 約800~1,200円/㎡ 22万円
防水シート張り費用 約600~1,500円/㎡ 8万4,000円
カバー工法施工費用 約4,500~7,000円/㎡

(ガルバリウム鋼板が一般的)

48万円
軒先板金設置費用 約400~3,000円/m 5万円
棟板金設置費用 約2万~4万円/一式 3万円
廃棄物処理費用 約2万円~/一式 3万円

カバー工法で新たに設置する屋根材はガルバリウム合金の屋根が一般的ですが、アスファルトシングルという安い屋根材で行うと費用の節約になります。

ちなみにここまでの内容を見ると「葺き替え」ではなくカバー工法の方が良いのではないかと思うかもしれません。しかし既存の屋根材が瓦屋根など凹凸の激しい場合などカバー工法では対処できない場合もあります。

どの工法が適しているかは自分一人で判断せず、プロに相談するのがおすすめです。

屋根塗装の方法・工期・費用例

費用目安 40~80万円
工期 1~2週間

塗装を行うのは、以下のような屋根の劣化が比較的軽い場合です。

 

  • 表面にコケ・カビが生えている
  • 表面にサビが出てきいる
  • 屋根材の退色がみられる

屋根塗装は屋根材自体に防水性を持たせたり、屋根材を保護したりするために行います。塗装を全く行わずに放置していると、屋根材自体が水を含んで変形や劣化につながるので注意が必要です。

2階建て40坪の戸建住宅の場合、工期と費用の内訳は以下の通りです。

項目 単価 合計
足場設置費用 約800~1,200円/㎡ 22万円
高圧洗浄作業費用 約150~300円/㎡ 1万8,000円
屋根塗装費用
  • ウレタン樹脂塗料

約2,000~3,150円/㎡

  • シリコン樹脂塗料

約2,500~3,400円/㎡

  • ラジカル制御型塗料

約3,000~3,600円/㎡

  • フッ素樹脂塗料

約3,500~4,050円/㎡

  • ウレタン樹脂塗料

20万円

  • シリコン樹脂塗料

24万円

  • ラジカル制御型塗料

26万4,000円/㎡

  • フッ素樹脂塗料

30万4,000円/㎡

縁切りorタスペーサー設置費用 約300~800円/㎡

※スレートや一部金属屋根のみ必要

4万円
ケレン作業費用 約400~4,000円/㎡

※金属屋根の場合のみ必要

8万円
産業廃棄物処理費用 約2万円~/一式 2万円

使用する塗料のグレードや塗装面積で費用は大きく変わります。

モニエル瓦やアスファルトシングルの塗装は他の屋根材に比べて難しいため、費用が高額になったり業者が対応できなかったりする場合もあります。

どの屋根修理をすればいい?

ここまで屋根修理の方法について解説してきましたが、どの方法で屋根修理をするべきなのでしょうか?ここではニーズや悩みに合わせた屋根修理の方法を解説していきます。

最小限の費用で補修したい場合は部分修理

屋根の破損が見つかったけれど、最小限の費用で補修したい場合は部分修理がおすすめになります。屋根材を数枚差し替えたり穴あき部分を補修したりなど、破損している箇所の修繕だけで済むため施工費用を抑えつつ屋根の状態を元に戻すことができます。

ただし、部分修理した部分以外にも劣化症状が進んでいる可能性がありますので、部分修理した後にすぐ別の場所が劣化して結果的に全面修理が必要になる、と言うケースもありますので注意が必要です。

手間が面倒。これから先ずっと安心したい場合は全面修理

屋根修理を依頼するにも、業者を探したり費用を用意したりと色々面倒で手間が発生します。また、部分修理でも追加補修が必要になったりする可能性があったりと、不十分なこともしばしば発生します。そのため、これから数十年ずっと安心したい場合は屋根修理を依頼することをお勧めします。

塗料が色褪せてきている場合は屋根塗装を、屋根材が劣化していてまだ新築に近い状態の場合はカバー工法を、ある程度築年数も経過して屋根材がかなり劣化している場合は葺き替えを依頼すると良いでしょう。

定期的なタイミングの補修は塗装や葺き替えの全面修理

定期的な点検で屋根修理をする場合は、全面修理をしておけると安心です。屋根材は定期的な塗装・葺き替えをしておくことで安心して住まいの寿命を伸ばすことが可能です。屋根材やその塗料には耐用年数がありますので、耐用年数を超えて使用してしまうと急激に劣化症状が進んでしまいます。そのため、定期的に施工業者に相談してメンテナンスを施しておくことがおすすめです。

【再掲:屋根材別のメンテナンスのタイミング】

スレート屋根 15年前後
瓦屋根 洋瓦の場合30年前後、日本瓦の場合50年前後
ガルバリウム屋根 25年前後
トタン屋根 10年前後
アスファルトシングル 20年前後

屋根修理の流れ

続いて、屋根修理をする流れを紹介します。屋根修理は自分でする場合と業者に依頼する場合とありますので、それぞれ見ていきましょう。

業者に依頼する場合

屋根塗装を業者に依頼する際は業者の選定から必要になります。大きく分けて以下のステップで進んでいきます。

  1. 業者の選定
  2. 現地調査
  3. 近隣挨拶
  4. 足場設置
  5. 高圧洗浄
  6. 施工開始
  7. 施工完了/アフターサービス

業者の選定

まずは屋根修理業者の選定を行います。屋根修理業者はさまざまなところがありますので、安心して任せられる業者に依頼するようにしましょう。

業者を探す際は、地域の施工実績と口コミを確認するようにしてください。屋根修理業者の中には悪徳業者もいますので、施工実績や口コミの多い業者がより多くのユーザーからの支持を集めている可能性が高く、安心して相談できる可能性が高まります。

現地調査

現地調査や事前調査は、業者が自宅に足を運んで施工前のチェックを行います。

  • 修繕箇所はどのくらいの範囲か
  • 屋根の種類は何か
  • 要望のヒアリング

などを確認しつつ施工内容を決めるための調査を行います。ここで調査した内容をもとに見積もりが出される場合がほとんどです。

近隣挨拶

工事を依頼する業者が決まったら近隣住民へ挨拶回りをします。これは施工業者がやってくれる場合がほとんどです。

足場設置

施工する際の足場をまず設置します。足場と必要に応じて養生、飛散防止シートの設置が行われます。

高圧洗浄

高圧洗浄機を用いて屋根の洗浄を行います。汚れがある状態で施行してしまうと、汚れが中に入って施行品質が落ちてしまう可能性がありますので、どんな修理でもまず洗浄から始まります。なお、屋根を葺き替える場合は古い屋根は取り壊しますので、この過程はありません。

施工開始

ここから実際に修理内容に合わせて施工が始まります。施工内容によって工事内容や工期が異なります。

施工完了/アフターサービス

施工が完了したら、最終確認を終えて工事の完了です。以降は契約内容に合わせたアフターサービスを受けることができます。なお、施工完了後の状態を写真で保存しておき、アフターサービスを受ける際に参考にできるようにしておきましょう。

自分で屋根修理する場合

自分で屋根の修理をする場合は足場を設置した後、修理内容に合わせた修理を行います。なお、自分で屋根修理をする際は、部分修理程度に留めておくようにしましょう。よっぽどの専門家でない限り全面修理は難しいので、業者に相談することがおすすめです。

足場の設置だけ業者に依頼できる

屋根修理を自分でする際、安全面を確保して進めるようにしましょう。梯子だけで屋根修理をすると、転落の危険性がありますのでおすすめできません。

足場は業者に依頼して設置してもらうことが可能です。足場は約600円〜1000円/1㎡で設置してもらうことができ、一般的な戸建て住宅である30坪の場合だと、約15万円で依頼することが可能です。

屋根の修理はDIYできる?

屋根塗装

屋根の修理を自分で行うのは基本的におすすめしません。屋根の修理は高所での作業になるため転落の危険が伴うからです。転落すれば大けがにつながってしまうため作業に慣れている業者に依頼しましょう。

また外からは少ししか傷んでいないように見えても、実際は下地自体が劣化していて全体的な修理が必要な場合も考えられます。

どうしても自分で屋根の修理を行いたい方は、雨漏りの際に応急処置程度ならば修理できることも。具多的には破損個所に防水シートをかぶせ、しっかりと貼り付けることで対応可能です。またコーキング剤をひび割れた部分に使用する方法があります。

以下の記事では応急処置方法についてより詳しく解説しているので参考にしてみてください。

屋根が破損した場合にはなるべく早く業者に修理を依頼しましょう。

屋根修理業者の選び方・おすすめの依頼先

屋根修理

屋根修理を依頼できる業者

屋根の修理は主に以下のような業者に依頼できます。

 

  • ハウスメーカー
  • 大手リフォーム業者
  • 工務店
  • 地元の屋根修理業者

屋根の修理のみなら地元の屋根修理業者に依頼するのがおすすめです。他の業者に依頼するより費用を安く抑えられます。ハウスメーカーや大手リフォーム業者、工務店は修理を下請けの業者に依頼しているため、中間マージンがかかり費用が高くなってしまうことが多いのです。

また地元の修理業者であれば、何かトラブルが起きた際にもすぐに対応してくれる点もメリットでしょう。

一方で家全体の大規模リフォームを検討しているという方はハウスメーカーや大手リフォーム業者に依頼するのも1つの方法です。

信頼できる修理業者を選ぶコツ

屋根の修理業者を選ぶ際には以下のような点を確認しましょう。

  • 施工実績が豊富であるか
  • 見積もり書の内容が明確か
  • アフターフォローが充実しているか
  • 口コミが良いか

業者のホームページでこれまでの施工実績を確認してみましょう。長年営業しており、実績も豊富であれば安心して工事を任せられるでしょう。

見積もり書は費用の内訳までしっかり記載されているかもポイントです。

また後に施工不良がみつかった場合に備えてアフターフォローが充実している業者に依頼するとよいでしょう。

「そうはいっても屋根修理の業者をどうやって探せばいいのか分からない」という方は、ぜひミツモアを利用してみてください。最大5社の屋根修理業者から見積もり提案をもらうことができます。

また信頼できる業者しか登録されておらず、口コミも比較できるため安心です。きっとあなたにピッタリの業者が見つかるはずですよ。ミツモアは無料なのでお気軽に試してみてください。

悪徳業者をみきわめるポイント!

悩む様子

悪徳業者は言葉巧みに契約を迫ってきます。後々のトラブルを避けるためにも悪徳業業者を見きわめるポイントを紹介していくのでぜひ参考にしてくださいね。

①飛び込み営業には注意

飛び込み営業の業者は悪質な業者が多いので注意しましょう。台風や地震などが起こった後に営業をかけてくるパターンが多いです。

そもそも屋根の修理は実際に現地調査をしてみないと、どのような修理が必要か適切に判断できません。また「無料で点検しますよ」と提案してきた場合も断った方が良いです。

専門用語を多用し、「今すぐ修理しないと危険」というように言葉巧みに契約を促してくるので騙されないようにしましょう。

②大幅な値引きをしてくる

最初に提示している料金から数十万以上、もしくは半額というように大幅な値引きを提案してくる業者も避けた方がよいでしょう。

このような業者は見積もり自体が適正でない可能性が高いです。

③契約を急かしてくる

屋根の修理には数十万以上もの費用がかかることもあります。そのため何社かを見比べてよく考えてから依頼したいですよね。

しかし悪徳業者の中には「今日中に契約してくれたら安くしますよ」と契約を急かしてくるところがあります。

また話を強引に進めてくる、誰にも相談させようとしない、というような業者は信頼できません

④見積もり書の内訳が明確に記されていない

見積もり書に工事内容やそれぞれの費用が明確に記されているかも大切なポイントです。

費用が「一式」で表されていたり、数量や単価が書かれていなかったりする場合は注意しましょう。

後からのトラブルを避けるためにも内訳までしっかり確認し、わからない部分があれば業者に質問するようにしてください。

屋根修理を安く行う方法|火災保険や補助金は使える?

火災保険

①火災保険を利用する

建物の火災保険を利用することで、屋根の修理費用を保険会社に補償してもらえる場合があります。ただし下記事項に注意してください。

注意点 詳細
①経年劣化は対象外
  • 火災保険は「風災」や「雪災」「雹(ひょう)災」等の自然災害の損害を補償してくれる
  • 経年劣化で屋根がボロボロになり雨漏りする、といったケースは対象外
②プラン別に免責額が設定されている
  • 加入している保険のプランによっては免責額が設定されている場合も
  • 損害を修理する費用が規定の金額以下だった場合は、保険金が下りない
③申請期限は原則3年
  • 原則として、事故から3年以内に保険金の請求を行わなければ無効になる

火災保険はあくまで「事故にあった部分を修繕する費用」を補償してくれるものになります。部分的な損害に対して全面葺き替え等は認められないので注意が必要です。ただ、そのように対処せざるを得ない妥当な理由があれば認められる場合もあるので、保険会社に確認してみるとよいでしょう。

補助金を申請できる場合も

屋根のリフォームは「省エネ」もしくは「耐震性の向上」を目的とした工事であれば国や自治体から補助金・助成金を受け取れる可能性があるでしょう。

具体的には以下のような工事が対象になります。

  • 太陽光パネルを取り付ける
  • 断熱材を使用する
  • 遮熱塗料を使用して塗装する
  • 屋根材を軽いものにする

また「申請者自身が税金を滞納していないこと」や場合によっては「指定されたリフォーム業者を依頼する」などの条件もあるため制度について確認してから申請しましょう。(申請は工事前に行う必要があります。)

以下は屋根のリフォームに利用できる補助金制度です。

長期優良化リフォーム推進事業制度

国が行っている補助金制度。

工事費用の3分の1の金額を受給できる。(限度額は100万円)

リフォーム減税制度

住宅を10年以上のローンを組んで建て、工事費用が100万円以上の場合に利用できる。

本来払うべき税金の控除が受けられる。

省エネ改修補助事業

自治体の補助金制度で、省エネ目的の工事を行う場合に支給されることが多い。支給額は20~30万円程度。お住まいの自治体が補助金制度を提供しているかホームページで確認してみましょう。

③地域の屋根修理業者に依頼する

費用を安く抑えたいなら地域の屋根修理業者に依頼するのがよいでしょう

大手リフォーム業者やハウスメーカーは下請けの業者に工事を依頼するため、中間マージンが発生し、その分費用も高額になってしまいます。

地域の屋根修理業者は自分たちで施工するため中間マージンがかからずコストを抑えることが可能です。

④相見積もりを取る(複数社の金額を比較する)

屋根修理は非常に大きな費用がかかる工事です。そのため複数社の金額を比較するようにしましょう

その際は安すぎる業者・高すぎる業者は避けましょう。適正価格から離れすぎていない金額を提示してくれる業者を選ぶのがおすすめです。

また上述した通り、できるだけ中間マージンのかからない施工業者に依頼できると良いでしょう。

ミツモアでは複数の施工業者の金額を比較できるうえ、疑問点や不安な点をチャットで質問できます。ぜひ一度利用してみてください。

⑤外壁塗装と一緒に屋根のメンテナンスを依頼する

屋根のメンテナンスと外壁塗装を一緒に行うと足場代を1回分浮かせることができます。

足場代は10〜30万円程度かかることが多いため、大幅な節約になるでしょう

外壁は使用されている塗料の種類にもよりますが、一般的には8〜12年程度で再塗装が必要といわれています。タイミングがあえば屋根のメンテナンスと同時に外壁塗装も行うことを検討してみるとよいでしょう。

屋根修理に関するQ&A

続いて、屋根修理に関してよくあるQ&Aを紹介します。

屋根にひび割れがあるのですが、修理が必要ですか?  

ひび割れは雨漏りの原因になる可能性があるため、早めに修理するようにしましょう。ひび割れ部分に防水テープを貼って応急処置をするか、コーキング材を使ってひび割れ部分を補修する方法があります。軽微なものであれば自分でDIYで修理しても良いですが、高所に昂分危険が伴いますので専門業者に点検してもらい、必要な補修や交換を行うことがおすすめです。

屋根のメンテナンスはどのくらいの頻度で行うべきですか?  

 屋根の種類にもよりますので、以下の屋根材別のメンテナンスのタイミングを参考にしてみてください。早期の発見で大規模な修理を避けることができますので、定期的なメンテナンスが大切になります。

スレート屋根 15年前後
瓦屋根 洋瓦の場合30年前後、日本瓦の場合50年前後
ガルバリウム屋根 25年前後
トタン屋根 10年前後
アスファルトシングル 20年前後

屋根の雨漏りが発生した場合、まず何をするべきですか?  

まずは漏水箇所を確認し、バケツや雑巾で一時的に水が室内に入るのを防ぐための対策を取りましょう。その後、速やかに専門業者に連絡して修理を依頼して修理を依頼してください。

もし、雨が止んで余裕がある場合は屋根にブルーシートを被せると応急処置方法もありますが、高所に登る分危険ですので、支えてもらえる人がいない状態でしないようにしてください。

屋根修理にはどのくらいの費用がかかりますか?

修理する屋根材や修理する範囲によって異なります。以下の表を参考にして費用の目安を見積もってみてください。

工法 費用相場
部分修理 10~30万円
葺き替え(ふきかえ) 120~240万円
カバー工法(重ね葺き) 80~120万円
屋根塗装 40~80万円

屋根の修理は自分でDIYで行うことができますか?  

簡単なひび割れや瓦の補修など軽微な補修は可能ですが、高所作業は危険ですので必ず支えの人が1人以上いる状態で行うようにしましょう。

DIYは専門的な知識も必要になりますので、施工品質に不安があったり、高所に登る危険な作業をするのが嫌な方は、安全面を考慮して屋根修理業者に依頼するのが無難です。

屋根の修理業者はどうやって探せばいい?

屋根修理業者を探す際は、見積り価格の安さだけでなく実績や口コミ、保証内容を確認しましょう。また、複数の業者から見積もりを取って比較し、価格や実績を比較しながら信頼できる業者を選ぶことが重要です。

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