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アスファルトシングルの塗装はするべき?目的と実施の目安を紹介

最終更新日: 2020年11月25日

アメリカで生まれたアスファルトシングルは、屋根材として高い人気を集めています。アスファルトシングルを塗装することによって、どのような利点があるのでしょうか。塗装するタイミングや手順、費用などを詳しく紹介します。

アスファルトシングルとは

アスファルトシングル

屋根は、住宅のイメージに大きな影響を与えます。形状はもちろん、使用している屋根材も、ビジュアルを左右するものです。

「アスファルトシングル」は、おしゃれな外観を求める人たちに採用されることが増えてきた建設材です。はじめに、アスファルトシングルの全体像を掘り下げていきましょう。

屋根の素材のひとつ

屋根の素材のひとつである「アスファルトシングル」が開発されたのは、100年以上前のことです。北米で誕生し、以来、アメリカやカナダで広く普及しました。

アスファルトを原料としており、基材となるグラスファイバー(ガラス繊維)の繊維にアスファルトを埋め込んで硬化せさる「含侵(がんしん)」という作業によって形作ります。

含侵によって板状に形成された後、砂粒・石粒によって表面を着色するのです。表面が波打つ日本の伝統的な瓦とは、印象が大きく異なります。

同じく屋根材に「アスファルトルーフィング」もありますが、防水用として下葺きに用いられるものです。呼び名が似ているため混同する人もいますが、間違わないようにしましょう。

デザイン性の高さが人気

日本でも採用されることが増えてきたアスファルトシングルですが、その人気を支えている要素のひとつに、高いデザイン性があります。

軽量で加工しやすいため、複雑なシェイプを持つ屋根であっても形に沿って施工可能です。それゆえ元来の屋根の設計主旨を損なうことなく、美しい外観を実現できます。

用いる砂粒・石粒の色によって、多様なカラーリングができることも、アスファルトシングルの魅力といえるでしょう。壁や塀、柵と色調を合わせたり、周囲の景色に溶け込むような配色にしたりすることも可能にしてくれます。

さまざまなイメージ再現できることから、和風の建物に使っても違和感がありません。幅広い対応力を持つ、デザイン性の高い屋根材なのです。

耐久性・防水性も高い

大切な住宅に用いる建設材は、暮らしの安全を守ってくれるものでなければなりません。アスファルトシングルの高い耐久性は、住む人に安心感をもたらしてくれます。

グラスファイバーにアスファルトを含侵させたアスファルトシングルは、薄いシート状に形作られています。柔軟性も備えているため、割れる確率が極めて低く、その点も屋根材に適している理由です。

また、アスファルトが持つ防水性も、屋根に適している要素です。加えて、錆に強い点も見逃せません。

軽量さ、割れにくさを備えた素材は、地震対策にも大いに有効です。地震大国といわれる日本で評価が高まるのも、必然的な結果だといえます。

アスファルトシングルを塗装する目的

芝生と家屋根材として活躍するアスファルトシングルですが、塗装するとどのような利点があるのでしょうか。目的について紹介します。

経年劣化による美観の改善

屋根は、真夏の強い陽射しをダイレクトに浴び、強い雨・風にもさらされる場所です。そのため、時間とともに劣化していくのは当然のことだといえます。

一見して分かる経年劣化の症状に、ビジュアルの低下が挙げられます。見た目の印象が悪くなり、美観が損なわれていくのです。

屋根は、住宅の外観上とても目に付く場所です。屋根の色がまだらになっていたり明らかに色褪せて見えたりすると、スマートなビジュアルとはいえません。

塗装することで、美しい外観を取り戻せるのです。

耐用年数が延びるわけではない

アスファルトシングルの塗装は、砂粒・石粒の剥落による美観の劣化や、雨漏りなどのトラブル防止に役立つことを紹介しました。

このような利点と合わせて、塗装によってアスファルトシングルが長持ちすることを期待する向きもあります。しかし塗装で、屋根材としての耐用年数が延びるわけではありません。

劣化による機能の低下を補い、損なわれた美観を改善するには、塗装はとても意義あるものです。

寿命そのものを延ばす役割を担うかというと、決してそうではないことは理解しておきましょう。

塗装を検討するタイミング

ハケアスファルトシングルの塗装は、どのような時期に行うのが望ましいのでしょうか。検討すべきタイミングについて解説します。

劣化の症状が出たとき

アスファルトシングルは、次のような症状を見つけたときが塗装のタイミングです。

  • 塗膜の剥離・膨れ
  • 変色・退色
  • チョーキング

表面の膜が付着力を失うと、塗膜の剥離が起こります。また、熱収縮や凍破(とうは)も塗膜の膨れにつながり、アスファルトシングルの美観や機能が低下する原因となります。これらの症状に気が付いたら、早い段階で塗装を検討しましょう。

経年劣化による変色や、表面のツヤが落ちてしまう退色が見てとれるようになったときも、塗装の時期といえます。塗料の顔料が白い粉のように浮かび上がる症状をチョーキングといいますが、こちらも劣化のひとつのサインであるため、塗装が必要な状態です。

石粒の落下が気になるとき

アスファルトシングルの多くは砂粒・石粒を使用しており、天然石付きで作られています。劣化とともに、石粒が表面から剥がれることは難点のひとつです。

表面からの石粒の剥がれ落ちは、色褪せも誘発し、見た目にも影響します。損ねた美観を補うために、塗装が効果を発揮するのです。

砂粒・石粒は、グラスファイバーにアスファルトを含侵させた後に、色付けとして行います。それゆえ、石粒の剥落は、見た目の印象の悪化につながりかねません。

砂粒・石粒の落下が気になり始めたら、塗装を検討するタイミングです。

コケやカビが発生したとき

コケやカビも、アスファルトシングルの劣化を促進する要因となります。発生したときは、早めの塗装をおすすめします。

コケ・カビが発生しやすい環境は、湿度が高く、ホコリやチリなどの汚れが溜まりやすい場所です。湿気を帯びた汚れから養分を吸収し、コケ・カビは繁殖します。

地面に対して垂直である壁などに対して、屋根は緩やかな傾斜を持っています。そのため、雨や湿度の高い空気による湿気が溜まりやすく、汚れも堆積しやすいアスファルトシングルの屋根は、コケ・カビを引き寄せやすい環境なのです。

コケ・カビによる機能の劣化は、雨漏りなどにもつながる可能性があります。コケ・カビの発生には注意が必要です。

アスファルトシングル屋根塗装の手順

塗装実際にアスファルトシングルを塗装する場合、どのように作業するのでしょうか。手順について解説しましょう。

縁切りは必ず実施

「縁切り」は、アスファルトシングルの塗装で必ず実施するものです。カッターやヘラを用いて塗膜を切り、屋根材と屋根材の継ぎ目に隙間を作っていく作業を指します。

縁切りをしなければ、雨水の排水を促せません。その結果、毛細管現象という状態が生じやすくなり、屋根材の腐食や雨漏りの原因になるのです。

ちなみに、縁切りと同様のものに「タスペーサー」があります。カッターを用いる縁切りの課題を解消した工法です。

しかし、一般的には、カッターによる作業が不可欠なアスファルトシングルの塗装に、タスペーサーは使えないとされています。

高圧洗浄

アスファルトシングルの塗装にあたっては「高圧洗浄」を行います。十分な水圧をもって、コケ・カビ・チリ・ホコリなどの汚れや、劣化した塗膜などを丁寧に洗い落とすのです。

はじめにしっかりと洗浄しておかないと、残った汚れが塗装の劣化を早めてしまいます。塗膜も剥離しやすくなるため、きちんと汚れを取り除く必要があるのです。

塗装は下塗りと上塗りを行う

洗浄を終えたら、アスファルトシングルに下地材を塗る「下塗り」を行います。下地材は、上塗りで塗料と屋根材を密着させ、美しく仕上げるために欠かせません。

使用する塗材は、フィラーと呼ばれる下地調整材です。その際、必ずアスファルトシングル専用の塗材を使います。

下塗りが十分に乾燥してから、次に上塗りです。上塗りは2回行いますが、同じ塗材を使用します。

アスファルトシングルの上塗りでは、水性塗料を使用しなければなりません。油性では「ブリード現象」という、原料のアスファルトが溶け出す症状の原因になるからです。

塗装費用の相場は?

計算機屋根の塗装をするにあたって、気になるのは費用です。アスファルトシングルの塗装の相場について見てみましょう。

30〜60万円が目安

高圧洗浄や下地処理、縁切り、下塗り、2回の上塗りなどの作業に加え、使用する塗材の価格など全てを合わせて、30~60万円が相場の目安といえます。

この場合、あくまでも塗装に関する金額です。著しく劣化したアスファルトシングルを、部分的にでも交換する必要がある場合などは、その分の材料費や作業料などが上記金額に加算されます。

塗料と広さに応じて費用は変動

アスファルトシングルの塗装費用は、使用する塗料や屋根の面積などに応じて変動します。例えば、仕上げ塗装に用いる塗材には、次のような種類があります。

名称 特徴
アスファルトシングル用サフェーサー 素地補強・目止め効果
水性シリコン系塗料 高耐久性・光沢性・防かび・

防藻性

水性遮熱シリコン系塗料 高耐久性・光沢性・防かび・

防藻性

水性フッ素系塗料 超低汚染・耐アルカリ性・防かび・防藻性
水性遮熱フッ素系

塗料

超低汚染・耐アルカリ性・防かび・防藻性

これらの塗材が持つ特性はそれぞれ異なり、精度や機能性も違います。高品質なものは、もちろん金額も高めです。屋根の広さや塗料のランクをしっかりと見極めたうえで、予算に見合った塗装工事を検討しましょう。

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同じ塗料・施工内容であっても、業者によって料金が異なる場合もあります。

塗料の仕入れ値が異なったり、作業料に幅があったりするため、屋根塗装トータルの金額を一概に示すことは難しいのです。

そこで重要なのが、相見積(あいみつもり)です。複数の業者から提示された見積額を比較検討し、納得できる費用で依頼をしましょう。

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