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引越し難民になってしまったときの対処法!

最終更新日: 2024年10月04日

「引越し難民になってしまった…」「繁忙期で、思うように引越しの予約が取れない」

引越しを計画する際、思い通りに進まないことも多いものです。特に希望の条件で新居が見つからなかったり、業者が予約でいっぱいだったりすると、引越し難民となってしまうことがあります。この状況を避けるためには、事前の準備や計画が重要です。

そこで本記事では、引越し難民になってしまう原因や対処法、さらには引越し難民にならないための対策方法まで詳しく解説していきます。

引越し難民とは?

ソファーの上でPC作業をする女性

引越し難民という言葉を耳にしたことはありますか?最近よく聞くようになった言葉ですが、ポイントとしては以下の通りです。

  • 希望の条件で引越しができない状況にある人
  • 繁忙期には「見積もり不可」といわれる場合も

まずは引越し難民の定義と、その背景について詳しく見ていきましょう。

希望の条件で引越しができない状況にある人

引越し難民とは、希望の条件で引越しができない状況にある人のことをいいます。具体的な状況は人によって様々ですが、例えば「繁忙期で引越し業者が見つからない」「高すぎる料金を提示された」「希望の日程は予約で埋まってしまっている」といったところです。このような理由で、新居への移動が難しくなった場合に「引越し難民」という言葉が使われます。

引越しの繁忙期になると、特にこの問題が顕著になります。

繁忙期には「見積もり不可」といわれる場合も

引越しの繁忙期、特に3月や4月は引越し業者への依頼が殺到します。この時期には希望の日程で予約を取れないだけでなく、会社によっては見積もりを取ることすら難しく「見積もり不可」と言われてしまうことも少なくありません。

スケジュール調整ができる引越しであれば問題ありませんが、転勤や進学、就職などのライフイベントで予定を動かせないケースも多くあります。また事前に予約を取るつもりでも、転勤の通達や学校の合格通知がギリギリで、急に引越しの必要に迫られることもあるでしょう。

希望通りに引越しができなくなると、急に困ってしまうことになります。

引越し難民になってしまう主な原因

引越し準備が難航する女性

引越し難民という状況に陥ってしまう背景には、いくつかの要因があります。ここでは、その主な原因について詳しく見ていきましょう。

引越し料金が高額

新年度に合わせて引越しを希望する人が多い3月から4月の繁忙期には、引越し料金が高額になりやすいです。希望日程での引越しを望んでいるとはいえ、あまりにも予算とかけ離れた金額を提示された場合、特に学生や新社会人にとっては大きな壁となります。こうした高額の見積もりを受け入れられない場合、引越しを延期せざるを得ません

引越し業者も需要が高まる時期は稼ぎどきであり、料金を上げがちです。その結果、引越しを諦めざるを得ない、または予定を大幅に変更せざるを得ない状況に追い込まれてしまうのです。

日程に空きがない

引越し業者の予約が埋まっている場合も、引越し難民になりやすい状況です。特に急に転勤が決まった場合など、希望の日程では業者を見つけられないことがしばしばあります。繁忙期に突入していると、好条件の引越し業者や近い日程は予約が全て埋まってしまうため、業者を確保できないことがよくあります。

引越し難民になってしまった場合の対処法

引越しの荷造りをする女性

引越し難民になると途方に暮れてしまうでしょう。しかし予約が取れなかったからといって、すぐに諦める必要はありません。

ここでは、引越し難民になってしまった場合の具体的な対処法をいくつか紹介します。状況に応じて、ベストな方法を検討してみてください。

自力で引越し作業をする

引越しが難航している場合、一つの手段として自力での引越し作業があります。荷造りを自分で行い、レンタカーを借りて新居へ運搬する方法です。

荷物が少ない場合なら、軽バンを借りるだけで済むこともあります。ただし荷物が多い場合は大きなトラックが必要になり、結果的に費用が高くなる可能性もあります。また車は自分で運転する必要があるため、近距離の引越し向けの方法です。

引越しの日程をずらす

急ぎの引越しでなければ、日程をずらすことを検討しましょう。繁忙期を避けることで料金を抑えられるだけでなく、予約も取りやすくなり希望の日程で押さえられる確率が高まります。特に5月から12月の閑散期を狙うことで、スムーズな引越しが期待できるでしょう。

一方でこの方法を選択する場合は、新居と旧居の賃貸契約の調整、職場・学校への通勤・通学の問題など、生活面での調整が必要になる場合があります。事前に関係各所と十分な相談を行い、スムーズな移行ができるよう計画を立てることが大切です。

宅配サービスを利用する

荷物が少ない場合は、引越し業者ではなく宅配業者を利用するのも良い手段です。自分で梱包した荷物を宅配で発送することができるため、時間もコストも抑えられるメリットがあります。ただし、荷物が多いと費用や時間、手間がかかるため、事前に計画を立てることが重要です。

特に注意が必要なのは、大型の家具や電化製品の運搬です。これらは通常の宅配サービスでは対応できないことが多いため、別途対策を考える必要があります。例えば大型家具は現地で新たに購入し、電化製品は専門の運送サービスを利用するなど、荷物の種類に応じて柔軟に対応しましょう。

家具や荷物の配送を依頼する

トランクルームを活用する

どうしても予約が取れない場合、トランクルームを活用して調整する方法もあります。まずは必要な荷物だけを運び、残りはトランクルームで保管することで、後日引越しを行うというスタイルです。

トランクルームを新たに借りる場合は手間と費用がかかりますが、手段の1つとして検討してみても良いかもしれません。状況によってはトランクルームの利用期間が長期化し、予想以上のコストがかかる可能性もあるため、慎重に検討しましょう。

引越し難民にならないための対策方法

引越し作業に疲れている女性

引越し難民になってしまってからの対処も大切ですが、そもそも引越し難民にならないための対策を講じることも重要です。ここでは、引越し難民を未然に防ぐための具体的な方法をいくつか紹介します。

引越しが決まり次第すぐに予約する

引越しが決まったら、すぐに業者に予約を入れることが大切です。特に繁忙期では業者の空きが早く埋まるため、希望する日程を確保するには早めの行動が肝心です。

引越し希望日の2ヶ月前には見積もりを依頼し、業者とのコミュニケーションを密にすることで、スムーズに予約を進められるでしょう。また、見積もりの際には複数の業者を比較し、料金やサービス内容をしっかり確認することが重要です。

混載便を検討する

荷物が少ない場合、混載便を利用するのも選択肢の1つです。混載便とは、複数の依頼者の荷物を一つのトラックに積むスタイルで、コストを抑えることができます。特に単身赴任や学生の引越しなど、荷物が少ない場合に向いています。

ただし混載便は出発日や到着日が指定できないことも多く、時間に余裕を持った計画が必要です。業者によっては、混載便の専用プランを提供している場合もあるので、事前に問い合わせてみましょう。

日時指定なしのプランを選ぶ

「日時指定なし」にすることで、業者の都合に合わせやすくなります。これにより予約が取りやすくなり、特に繁忙期においても引越しを進められる可能性があります。

ただし日付が指定できないため、あまり急いでいない引越しや、柔軟に対応できる場合にのみ有効です。

業者によっては、日時指定なしのプランに割引が適用されることもあるため、料金面でもメリットがあります。

繁忙期を避ける

引越しを計画する際には、できるだけ繁忙期を避けることが賢明です。特に3月や4月は新年度の影響で引越しが集中するため、業者全体の空きが少なくなります。急な転勤などがない場合は、あらかじめ5月から12月の閑散期を選ぶことで料金が安くなり、予約も取りやすくなります。

また、季節によっては引越し業者のキャンペーンや割引があるため、コストを抑えつつ良い条件の業者を見つけるチャンスも増えます

引越し業者から見積もりを取る

引越し難民に関するよくある質問

新居で引越し作業中の女性

引越し難民に関しては、様々な疑問や不安が生じることでしょう。ここでは、よくある質問とその回答をまとめました。

それぞれ解説していきます。

転居先が未定でも予約を取れる?

「具体的な転居先が決まっていないが、引越しが発生することは間違いない」という場合、日にちだけ押さえておけるケースもあります。多くの引越し業者では、転居先の詳細が決まっていなくても、おおよその引越し日程と現在の住所がわかれば仮予約を受け付けてくれます。

ただし仮予約の場合、正式な見積もりは取得できません。あくまでも概算の料金となるため、詳細が決まり次第すぐに連絡を取りましょう。また仮予約の有効期限がある場合もあるので、できるだけ早く転居先を決定して、正式な予約に切り替えることが重要です。

引越しのキャンセル料はいつからかかる?

引越し業者のキャンセル料は、一般的には引越し日の2日前から発生します。これは、国土交通省が「標準引越運送約款」で定めた基準に基づいています。

  • 引越し日の2日前:見積金額の20%
  • 引越し日の前日:見積金額の30%
  • 引越し当日:見積金額の50%

キャンセル料を避けるためにも、引越しの日程変更や中止が必要になった場合はできるだけ早く業者に連絡するようにしましょう。

引越し業界の2024年問題とは?

2024年4月からトラックドライバーの労働時間が短くなることで、引越し業界にも「2024年問題」の影響が及ぶ可能性が高まっています

引越し会社や運送会社が、人員不足や労働時間の制限により、営業時間を短縮することが予想されるというものです。これにより、引越しをしたくてもできない「引越し難民」が発生する可能性が高まります。

この問題の背景には、労働基準法の改正があります。2024年4月から、自動車運転の業務を含む一部の業種で時間外労働の上限規制が適用されることになりました。規制によって、引越し業者は従来のような長時間労働を前提とした営業ができなくなり、「モノが運べなくなる」可能性が示唆されているのです。

引越し費用の目安をシミュレーションしてみよう

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過去19,800件以上の依頼データをもとにした平均的な料金を算出できるので、引越し費用が気になる方はぜひチェックしてみてください。

早めの予約や代替手段で引越し難民を回避しよう

引越し難民になってしまった場合でも、自力での引越し作業や日程の変更、宅配サービスの利用、トランクルームの活用などで対処できることがあります。

これから引越しの予定がある場合は、引越し難民にならないために早めの予約を意識しましょう。

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