引っ越しをするときに考えなければならないことの1つが、食洗機の移設。盲点になりがちですが、新居に運んでから「蛇口の形が合わなくて取り付けられない！」という事態になる可能性もあります。
最終更新日: 2024年10月29日
食洗機の引っ越しにあたって事前に確認すべきポイントや、業者に依頼する場合の費用相場を解説します。
食洗器の取り外しはどこに頼む？
引っ越し業者か家電量販店に頼むとよいでしょう。取り外し費用の相場は3,000円程度です。
食洗機の取り付けを業者に頼むといくらかかる？
食洗機の取り付け・取り外し費用はあわせて10,000～15,000円程度が相場です。その他食洗機以外に分岐水栓やコンセントを増設する場合は、別途費用がかかります。
食洗機の引っ越し前に確認するポイント
引っ越し先でも食洗機を使う場合、食洗機の種類や新居のタイプによって対応が異なります。設置方法を確認する前に、外せないポイントを押さえておきましょう。
食洗機の種類を確認する
食洗機には大きく分けて2つのタイプがあります。ワークトップやシンクに置いて使う「据え置き型」と、システムキッチンに組み込んで設置する「ビルトイン型」です。転居先への設置方法は食洗機の種類を軸に考えるのがポイントです。
| 据え置き型 |
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| ビルトイン型 |
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据え置き型の食洗機は、ほとんどの製品が水栓と食洗機をつないで使う仕様になっています。大規模な工事が必要ないため、特に賃貸では据え置き型を選んでいる人が多いでしょう。
引っ越し時の取り外し・取り付けも、据え置き型なら難易度が比較的低めです。水栓から撤去して新居の水栓につなげば、引っ越しは終わります。
ビルトイン型はキッチン自体に埋め込まれた食洗機です。システムキッチンの形に合わせた構造になっているので、ビルトイン型を引越し時に新居へ移設することは困難です。
新居にも新しくビルトイン型を設置するのか、据え置き型を置くのか検討することになります。
賃貸物件の場合、据え置き型でも許可を取るのが安心
据え置き型ならビルトイン型の食洗機より手軽に設置できますが、部屋の設備に手を加える必要があります。食洗機に水を運ぶ分岐水栓を取り付けなければならないからです。
引っ越し先が賃貸なら、トラブルを防ぐためにも事前に管理会社や大家さんに相談しましょう。部屋の設備は大家さんの持ち物なので、入居者が勝手に改造することはできません。
引っ越し先の賃貸物件を探している段階の人は、食洗機が設置できない物件を避けて選ぶのがおすすめです。
引っ越し業者への依頼はオプション料金が必要
他の家電や家具と同様に、引っ越し業者に食洗機の取り外し・取り付けまで頼めるのではないかと思うかもしれません。しかし引っ越し業者は食洗機に関する作業を担当できないため注意が必要です。
提携業者と連携して取り外し・設置を受け付けている引っ越し業者もありますが、オプション料金がかかってしまいます。引っ越し業者に頼みたい場合は、あらかじめどの程度の費用がプラスされるのか確認しておきましょう。
引っ越し前には食洗機の水抜きを忘れずに
冷蔵庫や洗濯機と同様、引っ越しのときには食洗機も水抜きをしなければなりません。そのまま持って行くと残っていた水が漏れて周囲が濡れてしまう可能性があります。
乾燥機能が付いている製品なら、数分間だけ乾燥運転をすれば水抜きは完了します。排水ホースの中にも水が溜まっている可能性があるので、ホースを外すときに水を出しましょう。
水抜きをしても水分が残っている場合は、説明書を読みながらパーツを分解して拭き取りましょう。
据え置き型の食洗機にも多くの種類があるので、詳しくは自宅の食洗機の取扱説明書を確認すると安心です。
据え置き型食洗機の移設を業者に依頼するケースと費用相場
据え置き型の食洗機で難しいとき以外にも、食洗機の引っ越しを業者に任せた方がよいケースがあります。
転居先の状況や引っ越してから使いたい食洗機の種類を確認して、プロの力が必要かどうかを判断しましょう。
食洗機取り付けを業者に依頼した場合の費用相場
食洗機の取り外し・取り付けを業者に依頼する場合、だいたい以下の費用がかかります。
分岐水栓は自力で取り付ける場合も必要ですが、業者に依頼するときはメーカーや型番を伝えれば、適合する分岐水栓を用意してもらえますよ。
- 取り外し・取り付け：合わせて10,000～15,000円程度
- 分岐水栓：10,000円前後
これに加え、食洗機本体の購入まで業者にまとめて依頼する場合は、別途本体代が加わってきます。
食洗機に使えるコンセントがない場合
台所に食洗機専用として使えるコンセントがないときは、増設工事が必要です。食洗機は家電の中でも消費電力が大きいため、別の家電を同じコンセントにつなぐとブレーカーが落ちる可能性が高いのです。
コンセントの増設には電気工事士の資格が必要なので、食洗機の設置より先にコンセントの増設に対応できる業者に依頼しなければなりません。
増設工事の料金は食洗機の設置とは別に支払うことになります。費用相場はだいたい以下の通りです。
- ブレーカーから増設する場合：13,000～25,000円程度
- 近くのコンセントから増設する場合：5,000～12,000円程度
引越しをする場合、事前に新居のコンセントの位置と食洗機を置きたい場所を確認し、つなげるかどうか確認しておきましょう。
ビルトイン型を新たに設置する場合
持ち家に引っ越す場合、ビルトイン型食洗機の新設を考える人もいるでしょう。据え置きタイプと違って大がかりな設置作業が必要になるため、業者の力が必要です。
ビルトイン型はキッチンの設置スペースに合わせて、高さや奥行を厳密に合わせなければなりません。給水管や排水管がビルトイン食洗機に対応していない場合は、水栓を分岐させる工事も必要です。
設置に必要な工事や作業によって費用が変わってくるため、引っ越しを機にビルトイン食洗機を新設したいなら業者から見積もりを取るのが基本です。
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据え置き型食洗機を自力で設置する場合の手順
据え置き型の食洗機は、ビルトイン型に比べて設置の難易度が低いタイプです。ある程度DIYに慣れている人なら、自力でも取り付けられるでしょう。
主な作業となる「分岐水栓の取り付け」をメインに手順を解説します。
新居の蛇口に合う分岐水栓を用意する
引っ越し先の台所に食洗機を設置するには、まず新居の水栓に適合する分岐水栓を用意しなければなりません。
シングルレバーの混合水栓の中には、分岐水栓を取り付けなくても食洗機のホースを接続できる穴が付いているタイプもあります。穴がなければ蛇口の根元に付いているラベルを見て、メーカー・品番をチェックしましょう。
分岐水栓側にも適応する水栓の種類が明記されているため、メーカーや品番が分かれば簡単に選べます。ラベルで確認できない場合は分岐水栓のメーカーに問い合わせてみましょう。
分岐水栓と食洗機を取り付ける
| 用意するもの |
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| 手順 |
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最初に水を止めないとレバーを外したとき、大量の水があふれ出してしまいます。必ず作業を始める前に元栓か止水栓を閉めましょう。
分岐水栓の取り付け方法は水栓のタイプや分岐水栓の種類によって変わるため、説明書に従って設置します。ホースの接続まで終わったら、止水栓を開けましょう。
自分で正しく取り付ける自信がない方や、忙しくて時間がない方は、無理をせず業者に頼んだ方が無難です。プロに依頼すれば、水漏れをはじめとしたトラブルを起こさず、安心して使えるでしょう。
種類と状況に合わせて食洗機の引っ越しを
食洗機の引っ越しは種類によって、取り外しや設置の難易度が異なります。据え置き型であれば比較的簡単に取り外しや設置ができますが、ビルトイン型は基本的に移設が難しく、新しく設置することになるでしょう。
据え置き型は分岐水栓からホースを外し、転居先で分岐水栓を取り付けて接続すれば作業は完了します。ただ適応する分岐水栓の選び方や作業手順を確認して、不安が残るならプロに相談した方がよいでしょう。
他にも専用で使えるコンセントがない場合も、自力での設置は難しくなります。あらかじめ業者を探す・見積もりを取るといった準備を進めて、引っ越しに備えましょう。
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