エコキュートを交換する際の費用は40万円~60万円が相場です。ただし、本体のタイプや機能、容量によっても大きく変わります。なお、水道・電気工事の程度によっても追加で費用が発生するケースもあります。


本記事ではエコキュートの交換費用の相場はもちろん、おすすめの商品や費用を安く抑えるポイント、業者の選び方について紹介します。また、エコキュートを交換すべきタイミングなどについても解説しているので参考にしてみてください。
エコキュートの交換費用シミュレーション
※ 上記は2024年1月~2025年1月のデータを基にした費用の相場です。
※ 実際の費用は機種や施工条件によって変動します。
※ 正確な見積もりは専門業者にご相談ください。
費用は依頼する業者によっても変わることがあります。
お住まいの地域でエコキュートの交換ができる業者を下記のページで紹介していますので、こちらも合わせてご参考にしてください。
北海道・東北 | 北海道|青森|秋田|岩手|山形|宮城|福島 |
---|---|
関東 | 東京|群馬|栃木|茨城|埼玉|千葉|神奈川 |
中部 | 新潟|富山|石川|福井|山梨|長野|静岡|岐阜|愛知 |
近畿 | 大阪|三重|滋賀|京都|兵庫|奈良|和歌山 |
中国・四国 | 鳥取|島根|岡山|広島|山口|香川|徳島|愛媛|高知 |
九州 | 福岡|佐賀|長崎|大分|熊本|宮崎|鹿児島|沖縄 |
エコキュート交換費用の相場はいくら?
エコキュートの交換費用は、選ぶメーカーや搭載機能、タンク容量、そして工事の内容によって変わります。おおよその費用感を掴むために、まずは主要メーカーごと、機能タイプ別の費用相場を見ていきましょう。
現在お使いの給湯器の種類や設置状況によって費用は異なりますので、あくまで目安として参考にしてください。
メーカー名 | 給湯専用 (工事費込み) |
オートタイプ (工事費込み) |
フルオートタイプ (工事費込み) |
パナソニック | 40万円~55万円程度 | 45万円~60万円程度 | 50万円~75万円以上 |
三菱電機 | 38万円~53万円程度 | 43万円~58万円程度 | 48万円~73万円以上 |
ダイキン工業 | 39万円~54万円程度 | 44万円~59万円程度 | 49万円~74万円以上 |
日立 | 40万円~55万円程度 | 45万円~60万円程度 | 50万円~75万円以上 |
コロナ | 35万円~50万円程度 | 40万円~55万円程度 | 45万円~70万円以上 |
※上記の金額は一般的な目安であり、タンク容量や機種のグレード、設置場所の状況、工事内容によって実際の費用は異なります。正確な金額は必ず専門業者に見積もりを依頼して確認しましょう。
この記事では、さらに詳しくエコキュートの主な機能タイプ別に、それぞれの「本体費用」の相場を解説します。
- 【給湯専用の場合】エコキュートの本体費用相場: 最もシンプルな機能で、本体の購入費用を抑えたい方に向けて、詳しい相場情報をお伝えします。
- 【オートタイプの場合】エコキュートの本体費用相場: 自動お湯はりなど便利な機能を備えつつ、費用とのバランスも考慮したい方のために、相場を解説します。
- 【フルオートタイプの場合】エコキュートの本体費用相場: 追いだきや自動保温など全ての便利機能を搭載した、快適性を最も重視する方に向けて、本体費用の相場を紹介します。
【給湯専用の場合】エコキュートの本体費用相場
給湯専用タイプのエコキュートは、お風呂の蛇口から手動でお湯を出す、基本機能に絞ったタイプです。機能がシンプルな分、本体価格が比較的安いのが特徴です。
具体的な本体費用の相場を、主要メーカーと一般的なタンク容量(370L・460L)でご紹介します。
メーカー名 | 370L(工事費込み) | 460L(工事費込み) |
---|---|---|
パナソニック | 22万円~33万円程度 | 25万円~36万円程度 |
三菱電機 | 21万円~32万円程度 | 24万円~35万円程度 |
ダイキン工業 | 22万円~33万円程度 | 25万円~36万円程度 |
日立 | 23万円~34万円程度 | 26万円~37万円程度 |
コロナ | 20万円~30万円程度 | 23万円~33万円程度 |
※上記は本体のみの費用相場であり、工事費は含まれていません。機種のグレードや販売店によって価格は変わります。
給湯専用タイプは、初期費用をできるだけ抑えたいご家庭や、お湯の機能はシンプルで十分と考えるご家庭に適しています。 例えば、一人暮らしの方や、日中はあまり家でお湯を使わない方などが選ぶことが多いです。ただし、お湯はりは手動で行う必要があり、追いだきや自動保温機能はありません。そのため、家族の入浴時間が異なるご家庭では、少し不便を感じるかもしれません。
給湯専用タイプを選ぶ際の利点としては、次のような点が挙げられます。
- 他のタイプに比べて本体価格が安い傾向にある
- 構造が比較的単純なため、故障の可能性が相対的に低い
- 操作が簡単で分かりやすい
これらの点を踏まえ、ご自身の暮らし方に合っているか検討してみてください。
【オートタイプの場合】エコキュートの本体費用相場
オートタイプのエコキュートは、スイッチひとつで設定した湯量まで自動でお湯はりができる機種です。給湯専用タイプにはない便利さを持ちながら、フルオートタイプよりも価格を抑えられる点が魅力です。
主要メーカーと一般的なタンク容量(370L・460L)における本体費用相場は、以下の通りです。
メーカー名 | 370L(工事費込み) | 460L(工事費込み) |
---|---|---|
パナソニック | 27万円~38万円程度 | 30万円~42万円程度 |
三菱電機 | 26万円~37万円程度 | 29万円~41万円程度 |
ダイキン工業 | 27万円~38万円程度 | 30万円~42万円程度 |
日立 | 28万円~39万円程度 | 31万円~43万円程度 |
コロナ | 25万円~35万円程度 | 28万円~38万円程度 |
※上記は本体のみの費用相場であり、工事費は含まれていません。機種のグレードや販売店によって価格は変わります。
オートタイプは、お湯はりは自動で行いたいものの、追いだきや自動保温までは特に必要ないというご家庭に向いています。 湯はりが終わると知らせてくれるため、お湯の止め忘れを防げます。また、お湯がぬるくなった際には「高温さし湯」機能を使って熱いお湯を足すことが可能です。
オートタイプが備える主な機能は、以下のものです。
- 自動お湯はり機能
- 設定した湯量での自動停止機能
- 高温さし湯機能(一部の機種に搭載)
ただし、フルオートタイプと違い、浴槽のお湯を循環させて温め直す「追いだき」や、自動で保温する機能はありません。入浴中にぬるくなったお湯を温め直す際は、高温のお湯を足すため浴槽の湯量が増える点に注意しましょう。
【フルオートタイプの場合】エコキュートの本体費用相場
フルオートタイプのエコキュートは、自動お湯はり、保温、自動足し湯、追いだきなど、お風呂に関する便利な機能をすべて搭載した最も高機能な機種です。快適なお風呂時間を大切にしたいご家庭に人気があります。
その分、本体価格は他のタイプに比べて高くなる傾向にあります。主要メーカーと一般的なタンク容量(370L・460L)での本体費用相場を紹介します。
メーカー名 | 370L(工事費込み) | 460L(工事費込み) |
---|---|---|
パナソニック | 32万円~50万円以上 | 35万円~58万円以上 |
三菱電機 | 31万円~48万円以上 | 34万円~56万円以上 |
ダイキン工業 | 32万円~49万円以上 | 35万円~57万円以上 |
日立 | 33万円~52万円以上 | 36万円~60万円以上 |
コロナ | 30万円~45万円以上 | 33万円~53万円以上 |
※上記は本体のみの費用相場であり、工事費は含まれていません。機種のグレードや販売店によって価格は変わります。
フルオートタイプは、いつでも温かいお風呂にすぐに入れる快適さを求めるご家庭に最適な選択です。 お湯の温度が下がると自動で追いだきをしたり、お湯が減ると自動で足し湯をしたりするため、家族の入浴時間がまちまちでも安心です。最新機種の中には、スマートフォンと連携してお湯はりを遠隔操作できるものや、入浴状況を見守る機能が付いているものもあります。
フルオートタイプに搭載されている代表的な機能には、次のようなものがあります。
- 自動お湯はりと、設定湯量での自動停止
- 浴槽のお湯を一定温度に保つ自動保温機能
- お湯を循環させて温め直す追いだき機能
- 浴槽のお湯が減った際に自動で足し湯をする機能
多機能で非常に便利ですが、その分本体価格は高めです。ご家庭の生活スタイルや予算、本当に必要な機能をよく比較検討して選ぶことが重要です。
エコキュートのおすすめ製品の費用を比較
エコキュートを選ぶ際には、多くのメーカーや機種があって迷うかもしれません。
ここでは、人気が高く、機能面でも評価されている代表的なエコキュートをいくつかご紹介します。ご自身の家族構成やライフスタイル、求める機能に合わせて、最適な一台を見つけるための参考にしてください。
メーカーごとの違いや特徴
エコキュートの本体価格は、メーカー、機能、タンク容量、そして搭載されている技術によって大きく異なります。
ここでは、主要5メーカーの代表的なフルオートタイプ・370Lの機種を例に、その価格と特徴、工事費用を見ていきましょう。ご自身の希望と予算に合う製品を見つけるための参考にしてください。
メーカー名(商品名) | 費用(工事費込み) | 特徴 |
---|---|---|
パナソニック エコキュート Sシリーズ フルオート 370L HE-S37LQ | 369,000円~ | AIエコナビ搭載で省エネ性が高く、機能と価格のバランスが良い標準的な製品です。 |
三菱電機 エコキュート フルオート追いだき 370L SRT-S376 | 402,000円~ | バブルおそうじやキラリユキープPLUSなど、三菱電機独自の清潔機能が充実しています。 |
ダイキン工業 エコキュート Xシリーズ フルオート 370L EQX37YFV | 401,800円~ | パワフル高圧給湯と優れた省エネ性能を両立させた上位機種です。 |
日立 エコキュート Wシリーズ フルオート 標準タンク(高効率) 370L BHP-FV37WD | 465,000円~ | 水道直圧給湯「ナイアガラ出湯」による力強い給湯と高い断熱性が魅力です。 |
コロナ ハイグレードタイプ フルオート 370L CHP-37AZ1 | 369,000円~ | ES制御による省エネ性と求めやすい価格設定で、費用対効果に優れた製品です。 |
※上記の金額はあくまで目安であり、販売店や工事内容、時期によって価格は変わります。
以下から、各製品の詳細を説明します。
パナソニック エコキュート Sシリーズ フルオート 370L HE-S37LQ
メーカー・タイプ | パナソニック・フルオート |
---|---|
タンク容量 | 370L |
価格 | 369,000円~(工事費込み) |
概要 | 省エネ性と快適機能をバランス良く備えたSシリーズの標準的な機種。主に3~5人家族向け |
本製品は253,000円、工事費込みで369,000円~(※)で提供されています。
エコキュート市場では、機能と価格のバランスが良く、標準的な価格帯の製品です。最大の特長は、AI(人工知能)が家庭ごとのお湯の使い方を学習して無駄な沸き上げを抑える「AIエコナビ」による高い省エネ性能です。 日々の電気代を賢く節約したい家庭におすすめします。
※本体・工事費込み価格は目安・設置状況によっては追加料金が発生することもあり
三菱電機 エコキュート フルオート追いだき 370L SRT-S376
メーカー・タイプ | 三菱電機・フルオート |
---|---|
タンク容量 | 370L |
価格 | 402,000円~(工事費込み) |
概要 | 清潔機能と快適な入浴機能が充実したフルオートタイプ。主に3~5人家族向け |
本製品の価格は295,000円、工事費込みで402,000円~(※)です。
機能が充実しているため、エコキュート市場では中~高価格帯のモデルです。特に、浴槽の栓を抜くだけで配管を自動洗浄する「バブルおそうじ」や、UV除菌で清潔なお湯を保つ「キラリユキープPLUS」といった、三菱電機独自の清潔機能が大きな魅力です。
※本体・工事費込み価格は目安・設置状況によっては追加料金が発生することもあり
ダイキン工業 エコキュート Xシリーズ フルオート 370L EQX37YFV
メーカー・タイプ | ダイキン工業・フルオート |
---|---|
タンク容量 | 370L |
価格 | 401,800円~(工事費込み) |
概要 | パワフルな給湯能力と高い省エネ性能を兼ね備えたXシリーズの上位機種。主に3~5人家族向け |
こちらは346,000円、工事費込みで401,800円~(※)で提供されています。
高い給湯能力と省エネ性能を両立した上位機種で、市場では比較的高価格帯に分類されます。ダイキン独自の「パワフル高圧給湯」により、勢いの良い快適なシャワーを実現しつつ、優れた省エネ性能で日々の光熱費も抑えられる点が大きな特徴です。
※本体・工事費込み価格は目安・設置状況によっては追加料金が発生することもあり
日立 エコキュート Wシリーズ フルオート 標準タンク(高効率) 370L BHP-FV37WD
メーカー・タイプ | 日立・フルオート |
---|---|
タンク容量 | 370L |
価格 | 465,000円~(工事費込み) |
概要 | 力強い給湯と優れた断熱性能が特徴のWシリーズ高効率機種。主に3~5人家族向け |
本製品の価格は304,000円、工事費込みで465,000円~(※)です。
水道直圧給湯方式という独自技術を採用した高効率モデルで、エコキュート市場では高価格帯に位置します。最大の特長は、飲用も可能な新鮮でパワフルなお湯を供給する水道直圧給湯「ナイアガラ出湯」と、高い断熱性能を持つタンクによる優れた省エネ効果です。
※本体・工事費込み価格は目安・設置状況によっては追加料金が発生することもあり
コロナ ハイグレードタイプ フルオート 370L CHP-37AZ1
メーカー・タイプ | コロナ・フルオート |
---|---|
タンク容量 | 370L |
価格 | 369,000円~(工事費込み) |
概要 | 優れた省エネ性能と使いやすさを両立した、費用対効果の高いハイグレードタイプ。主に3~5人家族向け |
こちらは226,000円、工事費込みで369,000円~(※)で提供されています。
充実した省エネ機能を備えながら、エコキュート市場では比較的導入しやすい手頃な価格帯です。家庭ごとのお湯の使い方を学習して無駄なく沸かす「ES制御」による省エネ性と、求めやすい価格設定による優れた費用対効果が大きな魅力です。
※本体・工事費込み価格は目安・設置状況によっては追加料金が発生することもあり
エコキュートの工事費用
エコキュートの交換における工事費用は、業者や設置状況によって変動しますが、一般的に10万円~20万円程度が相場です。 この費用には、通常、古い給湯器の撤去から新しいエコキュートの設置、関連する配管・電気工事、そして試運転までの一連の作業が含まれます。
標準的な工事には、主に次のような作業内容があります。
工事区分 | 主な作業内容 |
---|---|
既存機器関連 | 古い給湯器(電気温水器やガス給湯器など)の撤去、およびその処分 |
本体設置関連 | 新しいエコキュート(貯湯タンクユニットとヒートポンプユニット)の搬入、据え付け |
配管工事 | 給水・給湯配管、追いだき配管(フルオート・オートの場合)の接続、保温工事 |
電気工事 | エコキュート専用の200V電気配線工事、分電盤の専用ブレーカー設置(必要な場合)、接地工事 |
リモコン関連 | 台所リモコンおよび浴室リモコンの設置、配線工事 |
最終確認・説明 | 設置後の試運転、動作確認、お客様への取り扱い説明 |
これらの基本的な工事に加えて、設置場所の状況やお客様の希望によっては追加で料金が発生することがあります。以下に、主な追加工事の内容と費用の一例をまとめました。
追加工事・その他料金の内容 | 費用目安 | どのような場合に必要か |
---|---|---|
特殊搬入作業(クレーン使用など) | 30,000円~100,000円以上 | 搬入経路が狭い、障害物がある、高所設置など、人力での搬入が困難な場合に行います。 |
電気配線の幹線張替え・容量変更 | 30,000円~80,000円程度 | 既存の電気配線の容量が不足している場合や、分電盤の交換が必要なケースで見込まれます。 |
古い給湯器の処分料金(※) | 5,000円~20,000円程度 | 基本工事費に含まれていない業者に依頼する場合にかかります。アスベスト含有など特殊な処分が必要な場合は別途料金がかかることもあります。 |
脚部化粧カバー | 5,000円~20,000円程度 | 貯湯タンクユニットの配管部分を隠し、外観をスッキリ見せるためのオプション部材です。 |
追加リモコン(浴室・台所以外) | 15,000円~30,000円程度 | 2階の洗面所など、標準以外の場所にもリモコンを設置したい場合に選びます。 |
※古い給湯器の処分料金は、基本工事に含まれている場合と別途の場合がありますので、見積もり時に確認してください。
上記に挙げた追加工事や料金はあくまで一例であり、必ず発生するわけではありません。 ご自宅の状況や選択する機種、工事を依頼する業者によって内容は大きく変わります。そのため、正確な工事費用を把握するためには、必ず複数の専門業者に現場調査を依頼し、詳細な見積もりを取ることが不可欠です。 見積もり時には、基本工事に含まれる作業範囲と、別途発生する可能性のある料金について、項目ごとにしっかりと確認しましょう。
エコキュートに交換した人の口コミ・費用事例
ここからは、実際にエコキュートを交換した人達の口コミを紹介します。
※以下に記載されている費用は工事費用のみで本体価格を含みません








エコキュート交換費用の内訳
次に、エコキュートの費用について、内訳を以下の3種類に分けて説明します。
本体価格
エコキュート本体の費用相場は20〜40万円程度です。価格を左右する主な要素は以下の通りです。
- タンク容量:小容量(300L以下)は安価、大容量(460L以上)は高価
- 機能性:追い焚き機能やフルオート機能があると高価に
- 省エネ性能:高効率モデルほど価格が上がる傾向
- メーカー:大手メーカーと中小メーカーでも価格差がある
例えば、2〜3人家族向けの標準的な機能のエコキュートなら20〜25万円程度、4〜6人家族向けの高機能モデルなら30〜40万円程度が目安となります。
工事費用
エコキュート交換の工事費用は一般的に10〜20万円程度です。工事費用は水道工事、電気工事の2種類があります。
- 水道工事:7〜10万円 配管接続、旧機器撤去、新機器設置など
- 電気工事:6〜15万円 分電盤交換、電気配線工事など
ただし、交換前に使っていた給湯器の種類によって費用が変わる場合がある点にも注意が必要です。
- エコキュートからエコキュートへの交換: 既存の配管や基礎を再利用できる場合が多く、比較的安価(10万円~15万円程度)で済むことがあります。
- 電気温水器からエコキュートへの交換: 基本的な工事内容はエコキュートからの交換と似ていますが、ヒートポンプユニットの設置場所の確保や新たな配管工事が必要になることがあります(12万円~18万円程度)
- ガス給湯器からエコキュートへの交換: 最も工事内容が多くなり、費用が高くなる傾向にあります。ガス管の閉栓・撤去、新しい電気配線工事(200V)、エコキュート用の基礎工事、給水・給湯配管の延長などが必要になるためです(15万円~25万円程度)
これらの基本工事費に加えて、設置場所の状況次第では、基礎工事の補強や配管の延長、特別な搬入作業などで追加の料金が発生することもあります。
オプション料金
エコキュート設置時には基本工事以外にも様々なオプション費用が発生する場合があります。一例として以下のものが挙げられます。
- 水圧設定:5万円〜7万円 ガス給湯器より水圧が弱くなりやすいため、好みに応じて
- 省エネ機能:5万円〜10万円 時間帯設定やAI学習機能などによりエネルギーを節約
- 追加保証:1〜5万円 標準保証を超えた延長保証オプション
これらのオプションは必要に応じて選択できますが、それぞれ追加費用が発生する可能性があります。実際の必要性をよく検討することをおすすめします。
エコキュートの交換に利用できる補助金・助成金制度一覧
国が実施している補助金
- 給湯省エネ2025事業:条件を満たすと最大6万円
- 子どもエコホーム支援事業:条件を満たすと1台あたり3万円~
地方で実施している補助金
- 各都道府県や市区町村などの地方自治体:10万~20万前後目安
※すべてお住まいの地域や条件などにより異なる場合あり
国が実施している補助金
エコキュートの交換には、国が行っている補助金制度を利用できます。2025年度の主な制度は「給湯省エネ2025事業」で、条件を満たせば交換費用の負担を軽くできます。 この事業は、省エネ性能が高い特定の機種への交換を補助対象としています。
なお、子育て世帯や若者夫婦世帯を対象とした住宅の省エネ改修支援制度「こどもエコホーム支援事業」でも、エコキュートの設置が補助対象になることがあります。ただし、給湯省エネ事業との併用には制限があり、条件もやや複雑です。
給湯省エネ2025事業
給湯省エネ2025事業を利用する際の主な注意点は、次のとおりです。
- 補助対象となるエコキュートの性能要件を満たす必要があります
- 補助額は導入する機種の性能によって異なり、最大で6万円です
- 補助金の申請手続きは、工事を依頼する登録事業者が代行することが一般的です
補助を受けられるエコキュートの型番はあらかじめ定められているため、事前の確認が欠かせません。また、補助金の予算には限りがあり、上限に達すると受付が終了してしまいます。
補助金を受けるためには、対象製品の導入と定められた申請手続きを期間内に完了させる必要があるので、早めの検討と手続き開始が重要です。
こどもエコホーム支援事業
エコキュートの設置は、主にリフォーム工事における「エコ住宅設備の設置」の一つとして補助対象となります。ただし、エコキュート設置単体で補助金が受けられるわけではなく、他の対象工事と組み合わせて、合計補助額が5万円以上になる場合に申請可能となる点に注意が必要です。
利用を考える場合は詳しい条件を確認しましょう。
【リフォームの場合】
- エコキュート設置の補助額: 1台あたり 30,000円
- 補助対象となるのは、省エネ基準を満たした機種に限られます。
- 給湯省エネ2025事業など、他の補助金と併用できない場合があります(重複申請は不可)。
- 補助上限額(リフォーム):
- 子育て世帯・若者夫婦世帯: 原則 30万円
- 既存住宅購入を伴う場合は 60万円
- 長期優良住宅の認定を受ける場合は 45万円
- その他の世帯: 原則 20万円
- 長期優良住宅の認定を受ける場合は 30万円
※例えば、子育て世帯が窓の断熱改修(補助額8万円)とエコキュート設置(補助額3万円)を行った場合、合計11万円の補助が受けられます。
- 子育て世帯・若者夫婦世帯: 原則 30万円
【新築の場合】
新築住宅の取得(建築・購入)の場合、エコキュートの設置自体に個別の補助額が設定されているわけではありません。住宅全体の省エネ性能(ZEHレベルなど)に応じて、一戸あたり80万円または100万円の補助が受けられます。エコキュートの設置は、その高い省エネ性能を持つ住宅の設備の一部として評価される形になります。
これらは一例で、条件によって受けられる補助金の金額は大きく異なります。
また、上限に達したら受付が終了される点にも注意が必要です。
利用する予定がある場合は、最新情報をチェックしてご自身の状況と照らし合わせて確認しましょう。
地方で実施している補助金
国の制度とは別に、お住まいの都道府県や市区町村などの地方自治体が、独自にエコキュート交換に関する補助金制度を設けていることがあります。自治体の制度によっては、国の補助金よりも高い金額(例えば10万円から20万円程度)の補助を受けられる場合もあるため、ぜひ確認しましょう。
地方自治体の補助金制度には、次のような特徴があります。
- 補助金額や対象となるエコキュートの条件が、自治体ごとに大きく異なります
- 国の補助金と併用できるかどうかは、自治体の判断によります
- 申請できる期間が短かったり、希望者多数の場合は抽選になったりすることもあります
地方自治体からの補助金は、東京都をはじめ日本全国、多くの自治体で実施されています。
ただし、制度の内容は年度ごとに変わる可能性があるため、最新の情報は必ず各自治体にご確認ください。ご自身がお住まいの地域で利用可能な制度がないか、自治体のウェブサイトや広報誌、担当窓口などで調べてみることが重要です。
参考:
エコキュートの交換費用を安く抑えるポイント
エコキュートの交換費用は、いくつかの工夫で抑えることが可能です。保証の確認や機種の選び方、業者選びの方法を知っておけば、賢く費用を節約できるかもしれません。交換費用を安くするためのポイントは以下の5つです。
- 保証期間中であればメーカーに頼む
- 給湯能力や給湯機能を見直す
- 型落ちモデルを購入する
- キャンペーンを利用する
- 相見積もりを取って比較する
保証期間中であればメーカーに頼む
保証期間内の交換は大幅なコスト削減が可能です。エコキュートに不具合や故障が発生した場合、以下のように対応しましょう。
- 無料標準保証期間: 一般的に1〜2年
- 有料延長保証: 5〜10年(加入している場合)
保証適用のメリット:
- 部品代が無料になる場合が多い
- 場合によっては工事費も大幅に抑えられる
- メーカー直営のため技術的な信頼性が高い
保証内容の確認方法:
- 購入時の保証書を確認する
- わからない場合はメーカーのカスタマーサポートに問い合わせる
保証期間内かどうかがわからない場合でも、まずはメーカーに相談することをおすすめします。
給湯能力や給湯機能を見直す
エコキュートの交換費用を抑えるためには、ご家庭の状況に本当に合った給湯能力(タンク容量)や給湯機能を選ぶことが肝心です。必要以上に大きなタンク容量や、使わない機能が多い上位機種を選ぶと、本体価格が高くなり、結果として交換費用もかさんでしまいます。
次の点を見直してみましょう。
- 家族の人数に対して、タンク容量が大きすぎないか
- 「フルオート」の全ての機能が本当に必要か(「オート」や「給湯専用」で足りないか)
- あったら便利そう、という程度の機能のために、高価な機種を選んでいないか
例えば、夫婦二人暮らしなのに5人家族向けの大きなタンク容量を選んだり、追いだき機能をほとんど使わないのにフルオートタイプを選んだりすると、無駄な費用が発生しがちです。現在のお湯の使い方や家族構成、将来の計画などをよく考え、最適な性能や機能の機種を選ぶことで、費用を賢く抑えられます。
型落ちモデルを購入する
エコキュートの交換費用を抑える方法として、最新モデルではなく「型落ちモデル」を選ぶという手があります。型落ちモデルは、新モデルの登場によって価格が下がることが多く、性能面では最新モデルと大きな差がない場合も少なくありません。
型落ちモデルを選ぶメリットと注意点は次の通りです。
- メリット: なんといっても価格が安いことです。基本的な性能はしっかりしている機種が多いでしょう。
- 注意点: 在庫限りで選べる機種が限られます。最新の省エネ機能や便利な機能が搭載されていないこともあります。
型落ちモデルは、家電量販店のセール時や、エコキュート専門の販売・工事店などで見つかることがあります。特に機能に強いこだわりがなく、費用を重視したい場合には、積極的に検討する価値があります。ただし、保証期間や内容は新品の最新モデルと異なる場合があるので、購入前によく確認しましょう。
キャンペーンを利用する
エコキュートのメーカーや販売店、工事店では、定期的に交換キャンペーンやセールを行っていることがあります。こうしたキャンペーンをうまく利用すれば、通常よりもお得にエコキュートを交換できるかもしれません。
キャンペーンの具体的な内容としては、次のようなものが挙げられます。
- 特定機種の本体価格割引
- 工事費の割引や無料サービス
- キャッシュバック特典
- 古い給湯器の下取り価格の上乗せ
メーカーの公式サイト、家電量販店のチラシやウェブサイト、地域の工事店の情報などをこまめに確認してみましょう。また、複数の業者に見積もりを依頼する際に、キャンペーンの実施状況について尋ねてみるのも良い方法です。ただし、キャンペーンには期間や条件が設定されていることが一般的なので、内容をしっかり確認してから利用することが大切です。
相見積もりを取って比較する
同じエコキュート交換でも業者によって価格差が20%以上あることも珍しくありません。賢く業者を選ぶためのポイントは以下の通りです。
- 最低3社から見積もりを取得する
- 地元の工務店
- 大手設備会社
- 家電量販店など
- 比較すべきポイント
- 本体価格だけでなく工事費の内訳
- 保証内容と期間
- アフターフォローの充実度
- 工事完了までの日数
なお、極端に安い見積もりには注意が必要です。確認せずそのまま工事をお願いすると以下のようなトラブルが起きる可能性があります。
- 工事品質の低下
- 後から追加料金が発生
- アフターサポートの不足
価格、実績、口コミなどを総合的に判断して業者を選定することが重要です。
エコキュート交換費用が高くなる5つの理由
エコキュートの交換費用は、選ぶ機種や設置条件によって大きく変動します。ここでは、費用アップにつながる5つの理由を詳しく解説します。
①給湯のタイプ
エコキュートには主に「給湯専用」「オート」「フルオート」の3つのタイプがあり、機能が充実するほど費用は高くなります。
給湯専用タイプ(最も安価:20万円前後)
- シャワーや蛇口のお湯を出すだけの基本機能
- 追い焚き機能なし、浴槽への給湯も手動
オートタイプ(中間価格帯:25万円前後)
- 自動でお湯はりができる
- 足し湯も自動でできるが、追い焚きはできない
フルオートタイプ(最も高価:30〜40万円)
- お湯はり、足し湯、追い焚きがすべて自動
- 浴室暖房乾燥機能付きなど高機能モデルもある
フルオートタイプを選ぶと、給湯専用タイプと比較して10万円以上の価格差が生じることが一般的です。便利な機能は確かに魅力的ですが、実際の生活スタイルに合わせて必要な機能を見極めることがコスト抑制のポイントです。
②タンク容量
タンク容量は一家の人数や生活スタイルに応じて選ぶ重要な要素ですが、容量が大きくなるほど費用は上昇します。
標準的な容量と適正人数の目安
- 300L以下:1〜2人向け(20〜25万円)
- 370L:2〜3人向け(25〜30万円)
- 460L:3〜4人向け(30〜35万円)
- 550L以上:5人以上向け(35〜40万円)
大容量モデルは本体価格が高いだけでなく、設置スペースやコンクリート基礎工事も必要になるケースが多く、工事費用も増加します。460Lから550Lへのサイズアップで約3〜5万円、さらに基礎工事で1〜3万円程度の追加費用が発生することがあります。
実際の使用状況よりも過剰な容量のタンクを選ぶことは、初期費用だけでなく、長期的な電気代の無駄にもつながるため注意が必要です。
③水圧設定
エコキュートはガス給湯器と比較して水圧が弱くなりがちです。快適なシャワー水圧を求める場合は、水圧を強化するための追加機能や設備が必要となり、費用がアップします。
水圧設定による費用増加要因
- 標準モデル:特別な水圧設定なし(追加費用0円)
- 中水圧タイプ:一般的な水圧に対応(+2〜3万円)
- 高水圧タイプ:より強い水圧に対応(+5〜7万円)
- 外付け加圧ポンプ:さらに水圧を高めるための設備(+3〜5万円)
特に、複数階建ての住宅の2階以上でシャワーを使用する場合や、同時に複数の蛇口からお湯を使う家庭では、高水圧タイプの検討が必要になります。ただし、過剰な水圧設定は機器の寿命や消費電力にも影響するため、適切な選択が重要です。
④設置する場所の広さ
エコキュートの設置場所によって、工事の難易度や追加費用が変わってきます。
- 標準的な設置環境:追加費用なし
- 狭小地や特殊な設置場所:3〜8万円の追加工事費
- 離れた場所への設置:配管延長工事で5〜10万円の追加
特に以下のような場合は費用が高くなります:
- 設置スペースが狭く、特殊な工法が必要な場合
- 現在の設置場所から移動させる場合(配管・電気工事の追加)
- マンションのベランダなど、クレーン作業が必要な場合(5万円前後の追加)
- 地盤が弱く、基礎補強が必要な場合(3〜6万円の追加)
⑤省エネ機能やスマホ操作アプリなどの有無
最新のエコキュートには様々な省エネ機能やスマート機能が搭載されていますが、高機能になるほど価格は上昇します。
- 標準モデル:基本的な機能のみのモデル
- 省エネ機能付きモデル:約3〜8万円の追加
- スマホ連携機能付きモデル:約2〜5万円の追加
- AI学習機能付きモデル:約5〜10万円の追加
具体的な機能とその価格への影響:
- 温度学習制御機能(使用パターンを学習し最適な給湯を行う):約3〜5万円増
- AIお湯はり機能(最適な湯量・温度を自動調整):約4〜6万円増
- スマートフォン連携(外出先からの操作や使用状況確認):約2〜4万円増
- 節電サポート機能(電力使用量の可視化や節約モード):約3〜5万円増
これらの高機能モデルは初期費用は高くなりますが、長期的には電気代の節約につながる可能性があります。例えば、高効率モデルでは年間約1万円以上の電気代削減効果が見込める場合もあるため、長期的な視点での検討が重要です。
エコキュートの交換はどこに頼む?
エコキュートの交換を依頼できる業者は4種類です。それぞれの業者のメリットとデメリットを紹介していきます。
給湯器メーカー
- 技術力が高いため満足度も高くなりやすい
- 本体価格は原則定価
- 保証期間内外の修理費にかなりの差がある
- サポートが充実している分予約が取りづらい場合も
メーカーへの依頼は、技術面での安心感が最大の魅力です。特に保証期間内の故障であれば、交換費用を大幅に節約できる可能性があります。自宅のエコキュートと同じメーカー製品を希望する場合や、確実な施工品質を重視する方におすすめです。
ガス会社
- 地域密着型で給湯器の知識が豊富
- 長期サポートがある代わりに割引は少なめ
- 信頼性は高いものの価格の融通が利きづらい
ガス会社は給湯設備全般を扱う経験が豊富で、アフターサービスも充実しています。長年のつきあいがあるガス会社であれば安心して依頼できますが、価格面での優位性は低いことが多いです。
地域密着のサポートを重視する方に適しています。
給湯器専門業者
- 価格は比較的安め
- 対応は柔軟かつ迅速
- サービスの質は業者によって異なる
- 独自保証あるが継続性は不明確
保証期間外の交換が発生する可能性がある場合、コストパフォーマンスを重視する場合などは特に給湯器専門業者がおすすめです。様々なメーカー製品を扱っており、ニーズに合った最適な製品を提案してくれます。ただし業者選びが重要なので、口コミや施工実績、見積もりの透明性などをよく確認しましょう。優良業者であれば最もバランスの取れた選択肢となります。
家電量販店・ホームセンター
- ポイント還元はあるが外部委託も多い
- リフォームに対応している品質不安も
- 実物確認が可能ものの保証は有償
- 店舗間で価格差が大きい
家電量販店やホームセンターは、ポイント還元制度を活用できる点や、他の家電と一緒に購入する場合の利便性が魅力です。特にリフォームと同時進行を考えている場合には検討の価値があります。ただし、工事は外部業者に委託されることが多いため、施工品質の確認が必要です。また、店舗間での価格比較も有効です。
エコキュートの交換で信頼できる業者を選ぶコツ
エコキュートの交換は決して安い買い物ではなく、設置工事の品質がその後の快適性や安全性、製品寿命にも影響します。だからこそ、業者選びは非常に重要です。
価格の安さだけで飛びつかず、技術力や信頼性、保証体制などをしっかり見極めることで、後悔のないエコキュート交換を実現できます。信頼できる業者を選ぶためには、以下の点をチェックしましょう。
施工実績が豊富か
エコキュートの交換工事は、設置場所の状況に応じた判断や技術が求められるため、業者の経験が非常に重要です。施工実績が豊富な業者は、様々な現場を経験しているため、予期せぬトラブルにも適切に対応できるノウハウを持っている可能性が高いです。
業者の実績を確認するには、次のような方法があります。
- 業者のホームページで過去の施工事例や写真を見る
- インターネット上の口コミサイトやレビューを参考にする
- 創業してからの年数や、年間のエコキュート施工件数を尋ねてみる
多くの施工実績は、その業者が地域で長く信頼され、選ばれ続けている証とも言えます。 ホームページに具体的な事例が多数掲載されていたり、詳細な施工内容が紹介されていたりする場合、技術力に自信がある業者と判断できる材料になります。単に件数だけでなく、どのような工事を行ってきたか質的な面も確認すると良いでしょう。
必要な資格保有者がいるか
エコキュートの設置には、電気配線の接続や給水・給湯配管の工事が伴います。これらの工事を安全かつ適切に行うためには、専門的な知識と技術、そして法律で定められた資格が必要です。資格を持たない作業員による工事は、施工不良による水漏れや漏電、機器の故障、最悪の場合は火災などの重大な事故につながる危険性があります。
エコキュート設置に関連する主な資格には、以下のようなものがあります。
- 第二種電気工事士:一般住宅の電気工事を行うために必須の国家資格です。
- 給水装置工事主任技術者:自治体の指定を受ける水道工事店に必要な国家資格で、給水管の接続工事などに関わります。
- 液化石油ガス設備士:既存の給湯器がガス式の場合、撤去作業などで関連することがあります。
これらの資格を持つスタッフが在籍し、実際に工事を担当するかどうかは、必ず確認しましょう。ホームページでの記載確認や、見積もり時に直接質問することが大切です。 有資格者による確実な工事が、エコキュートを安全に長く使うための大前提となります。
保証・アフターサービスの内容と期間は十分か
エコキュートは購入して終わりではなく、その後10年以上使い続ける可能性のある住宅設備です。そのため、万が一の故障や不具合が発生した場合に備えて、保証やアフターサービスの内容を事前にしっかり確認しておくことが非常に重要になります。
保証やアフターサービスについて、特に確認しておきたい点は次の通りです。
- 製品本体に対するメーカー保証の期間(通常、本体1~2年、冷媒回路3年、タンク5年など部品により異なる)
- 工事部分に対する業者独自の保証(工事保証)の有無、期間、保証範囲
- より長期間の安心を得られる延長保証制度の有無とその内容、費用
- 故障やトラブル発生時の連絡先、受付時間、対応の速さの目安
メーカー保証だけでなく、工事が原因の不具合に対応してくれる「工事保証」が付いているか、その期間は十分かどうかが、業者選びの重要なポイントです。 保証内容は書面で提示してもらい、大切に保管しましょう。充実した保証体制を持つ業者を選ぶことで、設置後も安心してエコキュートを使い続けることができます。
価格が高すぎたり安すぎたりしないか
エコキュートの交換費用は、本体価格と工事費の合計で決まりますが、業者によって金額に差が出ます。価格が適正かどうかを見極めることは、信頼できる業者を選ぶ上で欠かせません。極端に安すぎる価格提示には注意が必要で、必要な工事を省略したり、後から高額な追加料金を請求されたりする可能性があります。
適正な価格か判断するためには、以下の点を心がけましょう。
- 必ず複数の業者から見積もりを取る(相見積もり)
- 見積書の内訳(本体価格、標準工事費、追加工事費、諸経費、古い機器の処分費など)が詳細に記載されているか確認する
- なぜ他社より大幅に安いのか、具体的な理由を尋ねる
- 値引きを求める場合も、無理な要求は避ける
エコキュートを交換するタイミング
エコキュートを長年使っている人の中には、どのタイミングで交換するべきか分からないと悩んでいる人も多いかもしれません。エコキュートを交換するタイミングの目安を解説していきます。
寿命は10~15年
使用環境や使用頻度・製品などによっても違いはあるものの、エコキュートの寿命は一般的に10~15年ほどといわれています。
10年以上にわたり利用しているエコキュートは、部品などの老朽化によって、不具合・故障が発生する可能性があります。エコキュートが急に使えなくなってしまい、日常生活に支障をきたすリスクもゼロではありません。
エコキュートの使用年数が10年を超えているかどうかは、交換するか否かを検討するときの1つの基準になるでしょう。交換しようか迷ったときは、専門業者にメンテナンスを依頼するなど、ひとまず相談してみるのも一案です。
不具合が現れたら交換のサイン
使用年数が10年に満たないエコキュートでも、下記のような不具合が現れたときは交換のサインです。
- 全ての蛇口からお湯が出にくくなった
- お湯の温度・量を調整ができなくなった
- タンクから水が漏れている
- 凍結防止ヒーターに不具合がある
- エラーコードが頻繁に表示される
使用年数が浅い場合には、部品を一部交換するだけで十分という可能性もあります。ただしエコキュート全体の老朽化が進んでいる場合には、部分的な不具合であっても本体の交換が必要です。
いずれにせよまずは業者に相談して、どのような対処が必要か判断を仰ぎましょう。
エコキュートの交換に関するQ&A
以下では、エコキュートの交換の際によくある質問をまとめています。
エコキュート交換工事の流れは?工事時間はどれくらいかかる?
エコキュートの交換工事は以下の流れで行われます。
①古い貯湯タンクとヒートポンプユニットを撤去
②必要に応じて基礎部分を補修・調整してから、新しい貯湯タンクとヒートポンプユニットを設置
③給水・給湯・追いだき配管、電気配線、リモコン線を接続し、室内のリモコンも新しいものに交換
④設置したエコキュートの試運転と動作確認を行い、お客様へ基本的な使い方を説明して完了
工事にかかる時間は、現場の状況によって異なりますが、一般的には半日から1日程度(およそ4時間から8時間)です。 基礎工事が必要な場合や設置場所の状況次第では、さらに時間がかかることもあります。
交換作業中は家にいないといけない?
エコキュートの交換工事中は、原則として家にいる必要があります。 作業の開始時と終了時には、必ず立ち会いをお願いしています。
また、作業員が室内でリモコンを交換したり、古い機器の搬出・新しい機器の搬入経路を確認したり、最後に動作確認や使い方を説明したりするなど、お客様に直接確認していただく場面も何度かあるためです。
どうしても一時的に外出が必要な場合は、事前に工事担当者へ相談しましょう。
古いエコキュートや給湯器は処分してもらえる?費用は?
エコキュートの交換工事を依頼すると、古いエコキュートや給湯器は、通常、工事を行った業者が引き取って適切に処分します。 処分費用は、多くの場合、交換工事の見積もりに「撤去・処分費」などの項目で含まれています。
ただし、業者によっては別途料金が必要だったり、見積もりに明記されていなかったりする場合もあります。後で追加料金が発生しないように、見積もりを依頼する際に、古い機器の処分費用が含まれているか、もし含まれていないならいくらかかるのかを、必ず確認しましょう。
マンションでも交換できる?管理組合への確認は必要?
マンションでもエコキュートに交換できる場合はありますが、戸建て住宅よりも確認すべき点が多くなります。確認事項は主に以下の通りです。
- 貯湯タンクと室外機の設置スペース、共用廊下やエレベーターを使った搬入経路が確保できるか
- エコキュート設置に必要な電気容量が足りているか
- マンションの管理規約でエコキュート設置が認められているか
- 設置場所などに制限はないか
必ず事前に管理組合や管理会社に相談し、上記を確認の上で許可を得る必要があります。 無断で工事を進めるとトラブルの原因になるため、規約の確認と必要な申請手続きは必ず行いましょう。
補助金の申請手続きの流れは?業者は手伝ってくれる?
エコキュート交換で利用できる補助金の申請は、原則として、製品を購入して設置するお客様自身が行います。ただし、国の「給湯省エネ2025事業」など多くの補助金制度では、工事を請け負う登録事業者が申請手続きを代行するのが一般的です。
事業者が代行する場合、お客様は身分証明書の写しや補助金の振込先口座情報など、必要な書類を事業者に提出します。事業者は提出された書類をもとに申請書類を作成し、補助金事務局へ提出します。審査を経て交付が決まると、補助金が交付されます(事業者経由か、お客様へ直接振り込まれるかは制度によります)。
依頼する業者が補助金申請の代行に対応しているか、どこまで手伝ってくれるのかを、契約前にしっかり確認しましょう。
相見積もりでエコキュートの交換費用を抑えよう
エコキュートの交換は本体価格と工事費用を合わせて約40~60万円ほどが相場です。
交換を依頼できる業者にはメーカーやガス会社・給湯器専門業者・家電量販店・ホームセンターなどがあります。保証期間内であれば、メーカーへの依頼が最もお得です。補助金・助成金制度の利用や相見積もりも交換費用を抑えるのに有効でしょう。
とはいえ、いくつもの業者から見積もりを取るのは、時間と手間がかかります。信頼できる業者かを見極めるためには、実績や口コミの調査もありかなりの重労働です。
そこでおすすめなのが、一括見積もりサービスの「ミツモア」です。最短1分で最大5社からの見積もりが取れる上に、口コミも豊富なためスムーズに業者を選定できます。チャットで気軽に業者とやり取りができる点や、完全に無料で利用できる点もうれしいポイントです。
できるだけ簡単に相見積もりをしてエコキュートの交換費用を抑えたいと考えている人は、ミツモアを利用してみてはいかがでしょうか。