車のエアコンにあるACボタンは、大切な機能です。これの使い方や使用すべきタイミングを知らなければ、快適な車内環境は作れないでしょう。ACボタンの機能の概要と、使い方を紹介します。またエアコンが故障した場合の修理先なども見ていきましょう。
車のACボタンの概要と使い方
車のエアコンの効きに影響を与えるものが、ACボタンです。このボタンの役割と、燃費への影響等を紹介します。
ACボタンとは?
車にあるACボタンは「Air Compressor」の略で、コンプレッサーを作動させる機能のことです。これを動作させると、冷房・除湿機能が働きます。
ACボタンを押さなければ冷風が出ないため、すぐに車内を冷やせません。ただの送風モードの運転になってしまいます。
コンプレッサーはエンジンの駆動が伝わり、動作します。そのため冷房を効かせていても、アイドリング状態を解除すれば冷房もストップするのです。
走行中に赤信号などでアイドリングストップ機能が働くと、エアコンも停止してしまいます。
車用エアコンと家庭用エアコンの違い
車用エアコンも家庭用エアコンも、空気を冷やすコンプレッサーを持っています。違いは動作仕様です。
家庭用エアコンは温度を変化させると、コンプレッサーの働きもそれに合わせ強弱がつきます。一方車用エアコンは、設定温度に関わらず動作は一定です。
車用エアコンは温度を温める際にエネルギーを消費するのではなく、空気を混ぜて調節します。
風量を多くするとエネルギーを消費するため、燃費よくエアコンを使う場合は設定温度を低くして、風量を最小にするとよいでしょう。
燃費への影響はある?
ACボタンを使いエアコンを入れると、燃費が悪くなります。車種にもよりますがコンプレッサーを利用すれば、燃費は1〜2割ほど悪くなるでしょう。
暖房であればエンジンの廃熱を利用するので燃費に影響はありませんが、冷房になるとエンジン駆動を利用するため燃費に影響を与えるのです。
燃費を気にする場合は、ACボタンを利用するタイミングを極力減らすとよいでしょう。
例えば暖房利用時は、ACボタンをオフにします。夏場にフロントガラスの曇りを除く場合も、送風だけで対応できるでしょう。
車のACボタンを使うタイミングは?
燃費を悪くするACボタンですが、便利な機能であるため使うタイミングを適切に把握し、利用したいものです。ACボタンを利用すべきタイミングを紹介します。
冷房を使って車内を涼しくする
夏場など車内が暑い場合は、ACボタンを使用して車内を冷やすとよいでしょう。我慢して送風機能だけで過ごすと、熱中症になる場合もあります。
夏場の車内は命に関わる状況が多いので、車内が暑い場合は迷わず利用するのをおすすめします。
仮にACボタンを利用しなければ、外気を取り込むため車内が冷えることはないでしょう。燃費を気にせず使用しないと、夏場は危険です。
冷房を使用していても車内がなかなか冷えない場合は、ACボタンを押しているか確認してください。
暖房による曇りを解消させる
冬場に暖房を使うと、外気との温度差によってフロントガラスが曇ることがあります。また車に大人数が乗った場合も、窓が曇りやすくなります。ACボタンを利用すれば、除湿機能によりこれらを解消する効果があるのです。
一般的に暖房はACボタンを使用せずに使いますが、窓が曇った場合は迷わず使用しましょう。
しかし常にACボタンを押した状態で暖房を使うと、車内が乾燥し過ぎてしまいます。目が乾いたり喉が痛くなったりする場合があるため、必要以上にACボタンを押さないようにしましょう。
AUTOスイッチを使う場合は注意が必要
ACボタンの他に、エアコンにはAUTOスイッチがあります。これは自動でAC機能をオンにするものです。AUTOスイッチが作動していると、ACボタンを使いたくない場合でも自動でオンになっている可能性があります。
ガソリンを使いたくない場合などは、AUTOスイッチを切るようにしましょう。知らずにつけておくと、車内が乾燥し過ぎてしまう場合もあります。
エアコンを使う際は、ACボタンだけでなくAUTOスイッチも確認して利用しましょう。
車のエアコンから異音がする原因
車のエアコンから異音がする場合は、エアコンに関する部品が故障している可能性があります。エアコンから異音がする原因や、修理の依頼先などを紹介します。
エアコンガスやコンプレッサーの不具合
エアコンの故障には、主にエアコンガスの漏れやコンプレッサーの故障が考えられます。
エアコンガスは、空気を冷やすために必要な媒体です。これが漏れなどの理由で不足すると、コンプレッサーの故障につながります。
ガス漏れの補充は比較的安価で修理できますが、コンプレッサーの故障は一般的に高値になってしまいます。車のエアコンは、ガス不足に気をつけながら利用しましょう。
また配線が切れるなどの理由から、エアコン自体が故障している可能性もあります。素人が外から原因を探るのは困難であるため、電装屋など業者に相談すると安心です。
カーエアコン修理の依頼先
車のエアコンを修理したい場合はディーラーや車整備工場、電装屋に頼むとよいでしょう。一般的にディーラーに依頼すると値段が高くなりますが、車整備工場や電装屋は技術があるうえにディーラーよりも安価です。
ただしこれらの業者は、ディーラーを通さないと請け負ってくれない場合があります。
後悔の少ない業者選びには、相見積もりを取得するのがよいでしょう。ミツモアを利用すれば故障に関する質問に答えるだけで、複数の業者に見積依頼ができます。うまく利用して、相見積もりにかかる手間を省きましょう。
快適なカーライフにACボタンは欠かせない
車のエアコンに付いているACボタンは、冷房を効かすのに欠かせない機能です。これがオフになっていると、冷気が出ず送風モードになってしまいます。
夏場は車内が非常に暑くなるため、ACボタンを使用して車内を冷やしましょう。
逆に冬場で使うと、除湿機能で車内が乾燥し過ぎてしまいます。フロントガラスが曇っている場合を除き、暖房使用時はACボタンがオフになっている方が好ましいといえます。
エアコンが故障した際は、迷わず業者に修理を依頼するのが無難です。ACボタンを上手く利用し、快適なドライブを楽しみましょう。
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