税理士を探そうと思った時、ネットの情報や評判をみても、「どの税理士も似たような内容でわからない…」となってしまう人は多いのではないでしょうか。
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良い税理士の探し方は難しく、自分や事業との相性も見極める必要があるため、初めてでも後悔しないためには事前に探し方を知っておく必要があります。
この記事では、税理士を探す際に良い税理士の見極めや探し方、注意すべきポイントなどを解説します。
税理士の探し方6種類とメリット・デメリット
税理士の探し方は主に下記の6つの手段があり、依頼する人によって向き不向きが異なります。
税理士の探し方 | メリット | デメリット | 向いている人 |
---|---|---|---|
税理士紹介サービス | ・無料で利用できる
・比較検討が容易 ・予算や目的別に探せる |
・比較検討の手間がかかる
・紹介サービスに在籍している税理士からしか探せない |
税理士を紹介してくれる知人がおらず、自分で探す余裕がない人 |
国税庁のホームページ | ・日本税理士会全ての税理士を検索できる | ・ホームページの記入項目が多い | 個人事業主、ある程度時間を持って税理士を探せる人 |
インターネット | ・インターネット料金以外の費用は不要
・いつでもどこでも探せる |
・一つひとつ比較しなければならない
・検索結果の上位がおすすめとは限らない |
できるだけ費用をかけず、時間をかけて捜せる人 |
知人の紹介 | ・探す労力が不要
・信用面は担保できる |
・断りにくい
・比較検討ができない |
人脈がある人 |
税理士事務所のセミナー | ・足を運ぶことで目で見て判断できる
・勉強しながら税理士を探せる |
・登壇した税理士が対応してくれるとは限らない
・比較検討ができない |
自らも税の知識を身につけたいと思っている人 |
異業種交流会 | ・交流を通して人柄や相性を確認できる
・一度に複数の税理士と知り合える可能性がある |
・税理士がそもそも参加していない可能性もある | 交流を楽しみながら、気軽に税理士を探したい人 |
税理士紹介サービスで探す
税理士紹介サービスとは、予算や利用目的など条件にあった税理士を無料で紹介してくれるサービスです。税理士を紹介してくれる知人がおらず、自分で探す時間や自信がない人におすすめでしょう。
簡単なアンケートから希望にあう税理士を紹介でき、費用交渉やキャンセルも税理士紹介サービス側で行えます。税理士と利用者の間に入ってもらえることで、税理士に直接問い合わせる手間が省けたり、税理士からの過剰な請求なども避けられるでしょう。
税理士紹介サービスのメリット
- 無料で利用できる
- 税理士の比較検討が容易
- 目的や予算に合った税理士を探せる
税理士紹介サービスのデメリット
- 比較検討する手間が発生する
- 紹介サービスに在籍している税理士からしか探せない
税理士紹介サービスの一つのミツモアでは、担当者が間に入ることはなく、フォーム上の簡単な選択肢を選ぶだけで条件にあった複数の税理士から見積もりが届きます。担当者との煩わしいやりとりはなく、簡単に比較検討できますよ。厳格な審査に通った税理士のみが在籍しており安心して利用可能です。
関連記事:無料で税理士が見つかる!おすすめの税理士紹介サイトを徹底比較
国税庁のホームページから探す
国税庁のホームページでは、日本税理士会に登録されている全ての税理士を検索することができます。地域や事細かな条件を選択肢に入力し一覧で探せます。ある程度税理士を選ぶ基準がはっきりしている人におすすめです。
国税庁のホームページから探すメリット
- 日本税理士会のすべての税理士から比較検討ができる
- 国税庁が載せているという信頼感がある
国税庁のホームページから探すデメリット
- 記入項目、選択肢が多すぎて手間がかかる
インターネットなどで地力で探す
検索サイトで税理士に依頼する内容や近くの地域を入力することで、税理士を探すことができます。ある程度税理士探しの軸が決まっている人におすすめです。
スマホなどがあればいつでもどこでも税理士を探すことができますが、比較検討をまとめてできず一つずつピックアップし吟味する必要があります。具体的な目星や頼む内容がハッキリしていなければ、手当たり次第に検索して無限に時間がかかってしまうことになりかねません。
また、そもそもホームページのない税理士は検索できず、検索順位が低い税理士などもなかなか探しきれないでしょう。
インターネットで税理士を探すメリット
- インターネット料金以外の費用は不要
- スマホやパソコンがあればいつでもどこでも探せる
インターネットで税理士を探すデメリット
- 一つひとつ比較する必要ある
- ホームページのない事務所は探せない
- 検索結果で表示された順がおすすめとは限らない
知人に紹介してもらう
家族や友人、知り合いに経営者がいる方であれば、人脈を利用して税理士を紹介してもらうことができるでしょう。事前に知人から税理士の連絡の頻度や知識などの仕事ぶりや人柄を教えてもらえるため、相性の良い税理士に出会える可能性が高い方法といえます。
一方、会ってみて自分と相性が合わないと感じた場合、知人との関係性から断りづらいこともあるでしょう。
知人に紹介してもらうメリット
- 探す労力がかからない
- 知人の紹介なので、信頼面は担保できる
知人に紹介してもうデメリット
- 相性が合わなかったときに断りにくい
- 比較検討ができず、ベストな選択ができない可能性がある
税理士事務所が開くセミナーで探す
税理士が実施するセミナーに参加して、実際に税理士を目で見て話を聞くことで人柄や説明のわかりやすさを判断することができます。
確定申告が近づいたり、税法が改正されたりすると、税理士によるセミナーが多く開催されます。もちろんその場で相談することも可能です。税に関する勉強をしながら、税理士を探すことができるでしょう。
セミナー自体を営業目的で行っている場合が多いため、直接依頼しても受けてもらえる可能性が高いです。
セミナーで探すメリット
- 直接見て、話を聞きながら判断ができる
- 勉強も兼ねて税理士探しができる
- 営業目的のセミナーが多いため、依頼を受けてもらえる可能性が高い
セミナーで探すデメリット
- 登壇した税理士が対応してくれるとは限らない
- 税理士の比較検討ができない
異業種交流会で知り合う
異業種交流会として大小さまざまに開催されるセミナーやイベントには、税理士もよく参加しています。交流を通して複数の税理士と直に話すことで、気軽に探すことができるでしょう。
ただ、そもそも税理士が参加していない、自分の求める業務ができる税理士とは限らないといったことも考えられるため、交流のついでに税理士も探すくらいの心持ちがいいでしょう。
異業種交流会で探すメリット
- 実際の交流を通して、人柄や相性を確認できる
- ビジネスパートナーとして良い関係が築ける
- 一度に複数の税理士と知り合える可能性がある
異業種交流会で探すデメリット
- 税理士が参加していない場合もある
- 仲良くなっても、自分に合った税理士とは限らない
良い税理士を見極めるためにやるべきこと
税理士を探す際には、以下の方法を実践することで、良い税理士を見極めることが可能です。
- 税理士に期待することを明確にしておく
- 複数の税理士を比較する
- 比較対象の税理士の口コミを確認する
- 比較対象の税理士に無料相談で直接面談する
これらを意識することが失敗を避けることに繋がります。手間に感じる部分もあるかもしれませんが、後になって後悔しないために実践することをおすすめします。
特に知人の紹介の場合は、評判を信用して比較せずに契約してしまう方も多いですが、良し悪しだけでなく相性問題もあるため、必ず複数の税理士を比較しましょう。
税理士に期待することを明確にしておく
税理士探しを失敗しないためには、まず期待する税理士像を明確にしておくことが重要です。
- 税金を安くしたい
- 事業に対するアドバイスがほしい
- 税務業務のほか経理や請求業務まで丸投げしたい
- 親身に相談に乗ってほしい
- 淡々と進めるタイプより優しいタイプがいい
など、業務や料金のほか、アドバイスや人柄までイメージしておくと見極めがしやすいでしょう。
複数の税理士を比較する
税理士を探す際には、最低3〜5人程度の税理士を比較することがおすすめです。
料金やサービスだけでなく、自社の事業に対する視点や、経験値、コミュニケーションや仕事の仕方などの相性の部分まで、比較をすることでより自分にあった税理士像を明確にすることができます。
比較対象の税理士の口コミを確認する
口コミを確認することで、実際に利用した人の客観的な意見を基に判断することが可能です。
知人の紹介の場合は知人に、その他の場合は口コミが確認できる比較サービスを使って口コミを確認すると、実際の相性をイメージしやすくなります。
口コミを見るときに意識する項目はこの後の「税理士を探す際に見極めるべきポイント」を参考にしてください。
税理士と面談をする
多くの税理士は初回相談を無料で実施しています。相談時間は多くの場合で30分前後でしょう。
相談時には、質問項目を予め整理しておくこと、また質問だけでなく話し方や印象の好き嫌いなどをメモしておき、一通り面談し終わってから見返せるようにしておくことがおすすめです。
税理士探しの面談時におすすめの質問項目
- 年にどのくらいの頻度で面談や報告を行っていますか?
- 料金体系はどのようになっていますか?
- 追加料金が発生する場合、その内容と条件を教えてください。
- 急な相談や質問がある場合、どのように対応してもらえますか?
- 担当者は固定されますか?
- 自社と同業者の取り扱い実績はどのくらいありますか?
- 同業者の業務をするとき特有の意識しているポイントはありますか?
- 自社の担当をお願いする場合、特にここは他の税理士より役に゙立てそうという部分があれば教えて下さい。
上記のほか、不安点があれば予めリストアップしておきましょう。
ただし、複数の税理士と面談の時間が取れなかったり、面倒に感じる方もいるかもしれません。
そんな方には、テキストベースで事前に質問や要望を伝えた上で提案や見積もりを受け取れるミツモアがおすすめです。
税理士を探す際に見極めるべきポイント
税理士を探す上で、実際に依頼すべきか見極めるには下記の点を意識する必要があります。
- 業界をよく知っているか
- 費用と内容が見合っているか
- 融通を利かせてくれるか
- 経営課題や融資のサポートもしてくれるか
- 近い場所に事務所があるか
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
業界をよく知っているか
不動産、IT業界など、自社の業界に強い税理士を選びましょう。税理士はそれぞれ得意・不得意な業界があることが多いです。
税理士を探す際に、ホームページの口コミや過去に担当した業界を確認しましょう。自社の業界を以前担当していた、顧問税理士を務めていたといった経験があれば安心して依頼できます。業界に精通している税理士であれば、その業界ならではの節税対策の提案や的確なアドバイスをしてもらえるでしょう。
業界に強い税理士を探すならミツモアがおすすめです。建設・不動産、医療、飲食、IT業界など、業界ごとに一括で税理士を探せます。簡単な質問に回答するだけで最大5社から見積もりが届きます。
費用と内容が見合っているか
税理士費用とサービス内容が相場と乖離していない税理士を選びましょう。高すぎる、または安すぎる場合、サービス内容と金額のバランスが取れていない税理士と判断することができます。極端に安い場合は、安かろう悪かろうで何らかのサポートが削られている可能性が高いです。
税理士費用は、基本的には税理士の作業量が増えるほど高くなります。どういうサポート内容をしてくれるかを初回の面談でしっかり確認し、逆に不要なサポートであれば作業を減らして費用を削る相談もできるでしょう。
税理士費用の相場
月額契約した場合の税理士費用は、法人の場合30,000円以上が一般的です。会社の売り上げや規模、税理士との面談頻度により金額は上がります。
月額契約で依頼できる内容は、定期的な面談を通しての相談や、税務申告、記帳代行などが一般的になります。
月額契約でなくスポットで依頼する場合は、確定申告なら顧問料月額の4~6ヶ月分、決算申告なら15~25万円程度が費用相場です。
融通を利かせてくれるか
いざというときに親身になって助けてくれるような税理士を選びましょう。
税務調査や資金調達など、緊急の相談をしたい場合にすぐに連絡がつき、熱い心を持って助けてくれるような税理士なら安心です。頼んだ業務内容だけでなく、気軽に相談に乗ってくれたり、柔軟な提案をしてくれるような人柄を持っているかを見極めて依頼を決めましょう。
また、大手の税理士事務所よりも、個人の税理士事務所の方がフットワークが軽く融通が利く税理士が多い可能性が高いです。緊急の場合の連絡方法の確認や、相談が可能かなど、事前の面談で確認しておきましょう。
経営課題や融資のサポートもしてくれるか
資金調達のサポートや経営課題の相談にも乗ってくれる税理士を選びましょう。
経営者の悩みは多岐にわたります。依頼されている業務のみを事務的に行うよりも、話を聞いてくれ、親身になってアドバイスしてくれるような税理士かが重要です。そのため、必ず担当してもらう税理士に事前に会って、人柄を見極めた上で契約しましょう。
資金調達や節税提案などを包括的にアドバイスでき、経営者に伴走し事業を成長させようという想いを持った税理士かを判断しましょう。
近い場所に事務所があるか
会社と距離が近い税理士事務所を選ぶようにしましょう。
税理士との面談の度に、遠方なら時間もコストもかかりますが、近場であればすぐに会うことができます。また、面談はこちらが出向くのか、税理士が自社に来てくれるのかも面談時に確認しておきましょう。
事務所が近いことで、緊急の要件のときに駆けつけてもらうこともできます。会社が大阪、税理士事務所が東京といった場合は気軽に会うことができず、煩わしさを感じるでしょう。
同じ地域の税理士事務所であれば、地域特有の補助金などにも知識があり、節税のサポートもしてもらいやすい場合が多いです。
税理士・税理士事務所の3タイプ
税理士事務所を大きく分類分けすると、「低価格タイプ」、「業界・業務特化タイプ」、「大規模事務所タイプ」の3つに分けられます。
タイプによって、相性の良い事業規模やフェーズが異なるため、事前に知ったうえで税理士選びをすると判断がしやすいでしょう。
低価格タイプ
低価格タイプは提供するサービスを限定的にすることで料金を安く設定しています。例えば会計ソフトへの記帳代行や申告書の作成、税務に関する相談など最低限の業務のみに対応することが多いです。
個人事業主や規模の小さい企業、比較的単純な依頼内容の場合がおすすめです。
低価格タイプのメリットは他のタイプの税理士よりコストを抑えられることです。他のタイプの税理士は専門性の高さや扱う企業規模の大きさから金額が高くなりますが、低価格タイプの税理士を選ぶことでコストを削減できるでしょう。
デメリットとしては、サービス内容を限定しているがゆえに、物足りなさを感じる可能性があります。他のタイプの税理士であれば、専門性の高いアドバイスや難しい案件にも対応できたりといったことも可能ですが、低価格タイプの税理士に依頼すると、必要最低限の業務しか行えないことが多く、「以前の税理士はやってくれていたことを行ってくれない」と感じてしまうようなケースもあり、対応可能な業務内容を相談、確認した上で契約することが大切です。
業界・業務特化タイプ
業界・業務特化タイプは特定の業界や業種に特化したサービスを提供しています。「医療関係専門」、「不動産専門」、「相続税専門」など、独自性、専門性が高いサービスや相談が可能です。
メリットはなんといっても専門性の高さです。他のタイプの税理士は知らない業界特有のルールやお得な税務の知識を持っており、豊富なノウハウからクライアントと同じ目線に立ってサポートすることができます。
デメリットは、求めるレベルに達しているかわからない場合があることです。集客目的で専門性をアピールしているような税理士事務所も存在するため、口コミなど評価を確認した上で契約することが大切でしょう。求めるレベルに達していないことで、専門性の高さを求めて契約したのに、他の税理士と変わらない提案しかもらえないといったことも考えられます。
大規模事務所タイプ
大規模事務所タイプは、大手の税理士事務所で規模が大きい大企業を担当することが多いです。費用が高く、個人事業主や規模の小さい企業には向いていないでしょう。
高度な税務相談や海外案件、企業の経営リスクの洗い出しなど、外部顧問のような立場で経験豊富な大手だからこそできる包括的なアドバイスをしてくれます。
メリットは豊富な経験があり税務以外にも経営、相続相談など幅広いアドバイスができることです。大企業は売上が大きく、その分税金の負担も大きいでしょう。最適な節税で不要な費用を削減し、経営のアドバイスができることで事業の維持に役立ちます。
また、全国規模や国際的なネットワークを持つ事務所も多く、他の地域や海外の税務問題にも対応することができます。
デメリットとしては、価格の高さや融通のききにくさがあげられます。大規模事務所タイプは他のタイプと比べ、規模の大きさゆえに運営コストが高く、税理士報酬も高額になります。
また、所属する税理士の数も多いことから、担当によっては求めるレベルに達していないといったことも考えられます。
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