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ハマヒサカキってどんな木?ヒサカキとの違いから育て方まで

最終更新日: 2021年03月02日

生け垣や植栽に使われることが多いハマヒサカキとは、どのような樹木なのでしょうか?ハマヒサカキの特徴やヒサカキ・サカキとの違い、育て方などをチェックしましょう。ハマヒサカキについて知ることで、自宅の庭や植え込みの整備に役立てられます。

ハマヒサカキとは?

ハマヒサカキ

まずはハマヒサカキがどのような植物なのかを見ていきましょう。ハマヒサカキの基礎的な性質やヒサカキ・サカキとの見分け方について解説します。

海岸に自生する常緑広葉樹

ハマヒサカキは千葉県・愛知県以西の本州・四国・九州・沖縄に広く分布している常緑低木です。日本の他にも、台湾や韓国で自生しています。

成長は遅く、枝を横に伸ばしながら樹高2~5mほどまで大きくなるのが特徴です。ただし自生している暖かい海岸沿いでは、風が強いと地面をはうように伸び広がることもあります。

海の近くでよく育つため潮風にはもちろん、乾燥や大気汚染にも強い植物です。道路・工業地帯・オフィス街の緑化に使われることも多くあります。

日陰でも生育できるため、日の当たりにくい場所に植栽されることも珍しくありません。

サカキやヒサカキとの違い

サカキやヒサカキと見分けるには、まず「葉の大きさ」に注目しましょう。3種類の中で最も大きいのはサカキ、次がヒサカキ、最も小さいのがハマヒサカキです。

葉が小さくなるほど密度が高まるため、たくさん茂っているようにも見えるでしょう。またヒサカキとハマヒサカキは、ぱっと見ただけでは見分けにくいかもしれません。そのときには「葉の先端」と「小枝」に注目します。

ハマヒサカキの葉は先端が丸みを帯びているものが多く、小枝にも短毛がはえているのが特徴です。注意して比較することで違いを見分けられます。

ハマヒサカキの特徴

ハマヒサカキ

温暖な海岸沿いに広く自生しているハマヒサカキには、どのような特徴があるのでしょうか?葉・花・実の様子について紹介します。

小さくつやのある美しい葉が魅力

ハマヒサカキの特徴としてまず挙げられるのは、美しい常緑の葉です。卵のような形でつやを帯びた葉は、ふちが裏側に少し反っています。実際よりもぽってりと厚みのある印象です。

ふちにはギザギザがありますが、反り返っていることで全体的に丸みを帯びています。長さ2~4cm、幅1~1.5cmと小さな葉がきれいに並ぶ様子には、品のよさを感じる人も多いでしょう。

花の時期は?においが独特って本当?

花が咲くのは「10~12月」の晩秋から初冬にかけてです。2月ごろまで断続的に咲くこともあります。葉の付け根に小さな白い花が2~3輪ずつ咲く様子は、かわいらしい見た目です。

ただし香りはあまりよいものではなく、都市ガスのようなにおいと表現されます。周囲に漂うほど強いにおいではありませんが、時折ガス漏れと勘違いされることもあるそうです。

雌雄異株のため紫色を帯びた雌花は、咲き終わると5mmほどの実がなります。でき始めは緑ですが、徐々に赤から黒へ変化し、およそ1年かけて熟すのが特徴です。

ハマヒサカキを育ててみよう

ハマヒサカキ

ハマヒサカキには美しく品のある葉があり、においが独特だけれどもかわいらしい花が咲くことが分かりました。では実際に育てる場合には、どのような点に注意するとよいのでしょうか?

丈夫で育て方は簡単

潮風や乾燥にも負けずよく育つハマヒサカキは、丈夫な樹木です。初心者でも比較的簡単に育てられるでしょう。土の性質を選ばずやせた土地でも育ちやすいため、順調に成長していれば肥料を与える必要はありません。

日陰にも強く、場所を問わず植えられるのが特徴です。成長スピードは遅いため、そのまま放っておいてもよく育ちます。

病害虫に悩まされることも少ないでしょう。ただし枝葉が密集し過ぎるとまれにスス病にかかるため、混み合う枝を整理して通気性を確保することが大切です。

剪定して生け垣などにできる

植木として用いられるよりは、剪定し低めの生け垣や植え込みとして使われることが多い樹木です。剪定は芽が出る前の「4~7月初旬」や「9月下旬~10月」が向いています。

ただし必ずしも毎年決まった時期に剪定しなければいけないというわけではありません。樹形や枝葉の具合に合わせ、不要な部分があれば剪定するという方法でOKです。

自生しているハマヒサカキは岩場で生育するほど丈夫です。その性質を利用することで、庭の石組の装飾としても用いられます。

なるべく日当たりと水はけのよい場所で

日陰でも育ちやすい性質を持つハマヒサカキですが、できるだけ日当たりのよい場所に植えるとよいでしょう。ただし日当たりが強過ぎると葉が黒く焼けてしまうため、直射日光が当たり過ぎないよう注意します。

またどのような土でも比較的よく育ちますが、乾燥気味の土を好む傾向です。水はけのよい場所を選ぶことも、ハマヒサカキを丈夫に育てるポイントです。

ハマヒサカキは育てやすく個性的な木

ハマヒサカキ

丈夫で環境を問わず生育しやすいハマヒサカキは、園芸初心者にも育てやすい樹木です。樹形や枝葉の混み具合に合わせた剪定が必要ですが、成長が遅いため少ない管理でも十分美しい状態をキープできるでしょう。

直射日光が当たり過ぎないことと水はけに注意すれば、小さな美しい葉が1年中茂ります。10~12月に咲く白い花もかわいらしいですが、都市ガスに例えられるにおいは独特です。

花の後には実をつけるため、変化を楽しむこともできるでしょう。管理がしやすいハマヒサカキなら、簡単に庭に彩りを添えられます。

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