フィカスとして知られるゴムの木は、その特徴的な大きな葉と強健な性質で人気の観葉植物です。10メートルにも成長する生命力旺盛な植物で、初心者でも育てやすいと言われています。
ただし、健康的な状態を維持するには適切なタイミングでの植え替えが重要です。特に観葉植物の育成が初めての方は、植え替えの時期や方法に不安を感じているかもしれません。
この記事では、ゴムの木の健康的な育て方と、植え替えの具体的な方法をご説明します。また、植え替えが必要なタイミングやその兆候についても詳しく解説していきます。これらの情報を参考に、適切な管理で美しいゴムの木を育ててみましょう。
ゴムの木は植え替えることで育ちやすくなる
フィカスとして知られるゴムの木は、その特徴的な大きな葉と強健な性質で人気の観葉植物です。10メートルにも成長する生命力旺盛な植物で、初心者でも育てやすいと言われています。
ただし、健康的な状態を維持するには適切なタイミングでの植え替えが重要です。特に観葉植物の育成が初めての方は、植え替えの時期や方法に不安を感じているかもしれません。
この記事では、ゴムの木の健康的な育て方と、植え替えの具体的な方法をご説明します。また、植え替えが必要なタイミングやその兆候についても詳しく解説していきます。これらの情報を参考に、適切な管理で美しいゴムの木を育ててみましょう。
ゴムの木の植え替えで必要なアイテム
ゴムの木を植え替える際に必要なアイテムは以下の通りです。
- ゴムの木
- 一回り大きな鉢(成長させたい場合)
- 株分用の鉢(成長を止めたい場合)
- 植え替え用の土
- 清潔なハサミ
- 鉢底ネット
- 鉢底石
- ピンセット・割り箸など
- ビニールシート・新聞紙など
- 手袋
- 細い棒
上記のアイテムは、ホームセンターなどで手軽に入手できます。事前に必要なものを揃えておくことで植え替え作業がスムーズに進むため、ぜひチェックしてみてください。
ゴムの木を植え替える手順
ゴムの木を植え替える際は、正しい手順で進めることが重要です。誤った方法で植え替えを行うと、植物が傷んでしまったり、最悪の場合枯れてしまうこともあるため注意が必要です。
以下の手順を参考に、適切に植え替えを進めましょう。
1. 用土を準備する
まずは、ゴムの木に適した用土を準備しましょう。ゴムの木の植え替えには、水はけの良い用土を選ぶことが重要です。観葉植物用の培養土を基本に、パーライトや赤玉土を混ぜ合わせると良いでしょう。配合の目安は、観葉植物用土7に対してパーライト2、赤玉土1の割合がおすすめです。これにより、適度な通気性と保水性を確保できます。
2. 鉢底網を敷いて鉢底石を入れる
作業前に新聞紙やビニールシートを引いてください。
新しい鉢の排水穴に鉢底網をしっかりと敷き、その上に鉢底石を2〜3cm程度入れます。この作業をしないと、土が排水穴から流れ出て、適度な水はけを確保できなくなってしまうので必ず行ってください。
鉢底ネットは針金で固定しておくと、後からずれにくくなりおすすめです。
3. ゴムの木を取り出す
古い鉢からゴムの木を取り出す際は、まず鉢を横に寝かせて縁を手で軽くたたいて土をほぐしてください。
その後、片手で茎の付け根を支えながらもう片方の手で鉢を持ち上げつつ、ゆっくりと引き抜きます。根を傷つけないよう、慎重に行うことが大切です。
4. 根鉢をほぐし長すぎる根は切る
取り出したゴムの木の根は、指でやさしくほぐしていきます。特に底の方で渦を巻いている根は、新しい土に馴染みやすいようにほぐすことが大切です。
長すぎる根や黒ずんだり腐っている根は移し替えた時に株が中心にいかなくなるといった不具合が出てくるため、根を切る作業をしましょう。根が乾燥している場合は、霧吹きで軽く湿らせると作業がしやすくなります。
5.新しい鉢にゴムの木を入れる
新しい鉢に用土を3分の1ほど入れ、中央に浅い穴を作ります。そこにゴムの木を置き、周りに少しずつ土を足していきます。この時、根と土が密着するように、指で優しく押さえながら隙間をなくしていきます。最後に鉢の縁から2〜3cm下まで土を入れ、全体を軽く押さえて安定させてください。
ゴムの木は「挿し木」で増やせる
人気のゴムの木は挿し木による繁殖をされている方が多くいます。挿し木とは親株から枝株を切り取って新しい株を育てる繁殖方法のことです。
挿し木は初心者でも挑戦しやすいのに加え費用が掛からず、親株と同じ性質を引き継いでいくので、親株をしっかり育てている場合は花や葉の色、成長の特徴が同じで育てやすいのもメリットです。
ただし、気温が安定している時期でないとゴムの木自体を傷めてしまいかねないので、挿し木を行う場合は5〜7月頃に行いましょう。
ゴムの木の植え替えに適した時期・頻度
ゴムの木の植え替えは、タイミングも重要です。押さえておきたいポイントとしては以下の通りです。
- 頻度は1~2年に一度がおすすめ
- 植え替え時期は5〜9月がおすすめ
頻度は1~2年に一度がおすすめ
ゴムの木は成長が早い植物です。健康的な育成のために、1〜2年で植え替えを行うことをおすすめします。
ただし状況によっては1年以内に植え替えが必要なケースもあるため、根詰まりや根腐れのサインを見逃さないようにしましょう。
植え替え時期は5〜9月がおすすめ
植え替えに最適な時期は、5月から9月にかけての時期です。
この時期は気温が安定しているためゴムの木の生育が活発で、植え替え後の回復も早いです。寒い時期は植物の生育が緩やかなため植え替え後の回復が遅く、また、暖房の使用で室温の差があることからおすすめしません。
植え替えが必要なゴムの木のサイン
「しっかり水をあげているのに、ゴムの木の元気がない…」。そんなときは、根詰まりや根腐れが原因かもしれません。
根詰まりや根腐れの兆候が見られた場合は、早急に植え替えを検討する必要があります。
- 根詰まりしていると考えられるとき
- 根腐れしていると考えられるとき
- ゴムの木に対して鉢が小さく感じたとき
それぞれのサインを見てみましょう。
根詰まりしていると考えられるとき
- 水やりをしても土が水を吸収しない
- 葉が落ちている
- 鉢から根が飛び出している
上記のような症状が見られる場合、ゴムの木が根詰まりを起こしている可能性があります。特に鉢底から根が出ている場合は、現在の鉢が窮屈になっているサインです。
このような状態になったら、植え替えを検討する必要があります。
根腐れしていると考えられるとき
- 葉がしなしなしている
- 気根(きこん)と土の境目にカビが生えている
- 不自然に黒ずんでいる
- 幹の部分が柔らかい
- 触るとぶよぶよした感触がある
上記のような症状が見られる場合、根腐れの可能性があります。根が腐ってしまうと、水や栄養を十分に吸収できなくなり、ゴムの木に深刻な影響を与えます。植え替えにより、回復できる環境を整えてあげましょう。
ゴムの木に対して鉢が小さく感じたら
ゴムの木は生育が早いため気が付けば鉢の大きさに対してゴムの木が大きくなってしまいます。
理想のバランスはゴムの木6:鉢4です。このバランスを超えてしまうことで転倒しやすくなり、ゴムの木を傷めてしまう可能性があります。
また、この状態になったときは鉢の中でも根がいっぱいで養分を吸収できなくなり、成長が劇的に悪化してしまうので植え替えることをおすすめします。
ゴムの木を植え替え後の育て方
植え替え直後のゴムの木は、環境の変化によるストレスを受けやすい状態です。健康的な生育を促すため、以下のポイントを意識したケアが重要になります。
植え替え直後は肥料を与えない
新しい土には充分な養分が含まれているので肥料は与えず、最低でも2週間~1ヶ月は肥料を与えないでおきましょう。
植え替えた後のゴムの木は傷んでいるため、肥料を与えることによって負担が大きくなります。
充分な水やりを行う
植え替え後は、ゴムの木にお水をたっぷりと与えてください。はじめは黒っぽい水が出てきますが、その水が透明になるまで水を与え続けましょう。
置き場所を意識する
植え替え直後のゴムの木は弱っている状態ですので、直射日光の当たる場所には置かないでください。日光に当たると葉が焼けやすくなったり、枯れてしまう可能性があります。
風通しがよく、エアコンの風が直接当たらないカーテン越しの明るい場所が理想的です。
害虫は早めに駆除する
ゴムの木は比較的害虫に強い植物ですが、カイガラムシやコナジラミが発生することがあります。
特にカイガラムシの排泄物から発症するすす病は葉っぱの表面がすすを被ったように変色し、植物の成長を妨げてしまいます。見つけ次第、早急に駆除しましょう。幼虫の段階で駆除するのが最も効果的ですが、成虫になった場合は薬剤が効かないため、歯ブラシを使ってこすり落としてください。
また、コナジラミは気づいたときには大量発生していることがあるため、定期的にゴムの木の葉をひっくり返して付いていないか確認するのが大事なポイントです。
ゴムの木は水耕栽培(ハイドロカルチャー)もおすすめ
ゴムの木は植え替え時に水耕栽培(ハイドロカルチャー)に切り替えるのもおすすめです。ハイドロカルチャーは固形で匂いもなく、虫などがよりつきにくいことから人気の栽培方法です。
また、透明な容器に入れて行えば水の残量が見えるので水やりの過不足の心配もなくなります。ただし、植物がそれほど大きくならない点と容器の水質の管理が意外と難しいため注意点も多くあります。
水耕栽培(ハイドロカルチャー)の手順
水耕栽培に切り替えるタイミングは植え替え時である5月~7月がおすすめです。
用意するものは下記です。
- ゴムの木の挿し木
- 水槽や容器(ハイドロカルチャーシステム)
- 水溶性肥料
- gHテスターやpH調整剤
- 脱塩水もしくは蒸留水
土の環境で育った根では水耕栽培に順応しないため、新しく水耕栽培用の根を伸ばしてあげましょう。ゴムの木の挿し木とする部分は日当たりの良い場所で育った葉の部分ではないところを選ぶことが大切です。枝は3~4節ほどついている状態で10cm~15cmに切り分けて使ってください。
また、ゴムの木を切った際に出てくる白い樹液はかぶれの原因になるので、手袋をはめて作業をしましょう。
ゴムの木を水耕栽培に切り替える手順は以下の通りです。
- ハイドロカルチャーシステムをセットアップする(容器の準備
- 水の品質を確認してpHテスターで調整する
- 挿し木を準備して配置する
- 水溶性肥料を使って必要な栄養素を供給する
ゴムの木の植え替えに関するよくある質問
それぞれについて見ていきましょう。
ゴムの木の木を植え替えないとどうなる?
ゴムの木の木を長期間植え替えずに放置すると、根が鉢の中で詰まり、水はけが悪くなります。これにより、成長が阻害されるだけでなく、根腐れのリスクも高まります。定期的な植え替えを行い、適切な環境を維持してあげましょう。
ゴムの木の木の水耕栽培とは?
ゴムの木の木は水耕栽培(ハイドロカルチャー)でも育てることができ、植え替えのタイミングで水耕栽培として育て方を変えられます。
水耕栽培には、水だけで育てる方法とハイドロボールのような無機質素材を使用して育てる方法の2通りがあります。
ただし、土の環境で育った根では水耕栽培に順応しないため、水耕栽培に変える場合、植え替えの際に根を短く整理して植え替える必要があります。
ゴムの木の木は自分で植え替えられる?
ゴムの木の木の植え替えは自分で行うことも可能です。しかし、誤った方法で植え替えてしまうと、ゴムの木の木にダメージを与えてしまうことがあります。
プロの植え替え業者に依頼することで、適切に植え替えできるメリットがあります。失敗しないか不安な場合は、専門業者に依頼するのが安心です。
ゴムの木の木を業者に依頼する場合の費用相場は?
ゴムの木の木の植え替えを業者に依頼する場合の費用は、鉢のサイズや作業内容によって異なります。
一般的な費用相場は、鉢のサイズが小さい場合で3,000〜5,000円、中くらいのサイズで5,000〜8,000円、大きな鉢の場合は10,000円~です。
コスト面のみでいえば自分で植え替えをした方が安くすみますが、それでもスコップや剪定バサミといったアイテムは揃えなければなりません。労力と手間をかけずに失敗のない植え替えを望むなら、プロの業者への依頼がおすすめです。いくつかの業者から見積もりを取り、比較検討することでコストを抑えられます。
ゴムの木の植え替えと剪定は同時に行っていい?
植え替えと剪定は生育期の5月〜9月に同時にした方が植物への負担も少ないのでおすすめです。特に、根腐れや根傷みなどで弱っているゴムの木の場合、根に比べて枝葉の量が少ない状況になるので、一緒に枝葉を整理する必要があります。
また、枝葉を短く剪定してあげることで根の負担を少なくしてあげるとよりベターです。
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