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サボテンの植え替え完全マニュアル!初心者でも迷わずできる!

最終更新日: 2024年11月22日

サボテンは100円ショップやインテリアショップで気軽に購入できる人気の観葉植物として知られています。また、その丈夫さから園芸初心者にも親しまれています。

ただし、サボテンは大きくなるにつれて長い根が必要になるため、適時のタイミングで植え替えをしないと発育が止まり枯れてしまいます。

この記事ではサボテンの植え替えのタイミングから植え替え手順まで、初心者の方でもわかるように解説しています。

サボテンは植え替えることで育ちやすくなる

サボテン 植え替え

サボテンは育てやすい植物として知られていますが、健康的な成長を維持するには適切な時期の植え替えが欠かせません。また、サボテンは見た目以上に根を成長させる植物で、成長していくために充分な根の伸長空間が必要です。

小さい鉢のままだと根が絡み、根詰まりを起こすなど成育環境に悪影響を及ぼします。サボテンが大きく育ったときは、サイズにあわせた鉢に植え替えをして、元気に育つ環境を整えることが大切です。

サボテンの植え替えで必要なアイテム

サボテン 植え替え アイテム

サボテンを植え替える際に必要なアイテムは以下の通りです。

  • サボテンの木
  • 一回り大きな鉢(素焼きのものがおすすめ)
  • 植え替え用の土
  • 清潔なハサミ
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石
  • ピンセット・割り箸など
  • ビニールシート・新聞紙など
  • 手袋

素焼きの鉢の方がプラスチックよりも通気性を確保できておすすめです。

上記のアイテムは、ホームセンターなどで手軽に入手できます。事前に必要なものを揃えておくことで植え替え作業がスムーズに進むため、ぜひチェックしてみてください。

サボテンを植え替える手順

  1. サボテンの土を1週間以上乾燥させる
  2. 新聞紙を広げ、軍手を着用して鉢からサボテンを慎重に取り出す
  3. 根を優しく確認しながら、余分な土を落とす
  4. 黒ずんだ傷んだ根や古い根をハサミで切除する
  5. 新しい鉢に植物用ネットと軽石を敷き、土を1/3ほど入れる
  6. サボテンを鉢に植え、適量の土を追加する
  7. 割り箸で土をつつき、均一にならす

詳しく解説していきます。

1.サボテンの土を1週間以上乾燥させる

植え替えの準備として、1週間以上の土の乾燥が必要です。乾いた土はサボテンを傷つけにくく、根も収縮して取り出しやすくなります。また、カビや腐敗を防ぐ効果もあります。

水やりを完全に停止し、日当たりの良い場所で土の表面が完全に乾くまで待ちます。

2.新聞紙を広げ、軍手を着用して鉢からサボテンを慎重に取り出す

作業を始める前に新聞紙で作業場所を保護、トゲ対策として厚手の軍手を用意してください。

まず鉢を横に寝かせ、底を軽くたたきます。その後、軍手をした手で茎を支えながら、もう片方の手で鉢を持ち上げて慎重にサボテンを取り出します。

3.根を優しく確認しながら、余分な土を落とす

根を傷つけないよう優しく作業を進めます。古い土は可能な限り除去し、手で優しくほぐしながら、固まった土は少しずつ崩していきます。

このとき、必要以上に力を入れることは避けましょう。

4.黒ずんだ傷んだ根や古い根をハサミで切除する

黒ずみや腐り、乾燥して枯れた部分、異常に絡まった根がないか根の状態をチェックしましょう。

問題のある部分は清潔なハサミを使用して確実に除去し、健康な根は残すようにしてください。

5.新しい鉢に植物用ネットと軽石を敷き、土を1/3ほど入れる

植え替え用の新しい鉢に必要な道具をセットしていきます。

まず鉢底の穴に植物用ネットを敷き、その上に軽石を2〜3cm敷きます。その後、土を鉢の1/3ほど入れて植え付けの準備をします。

6.サボテンを鉢に植え、適量の土を追加する

サボテンの向きを決めて適切な深さに調整し、根が十分に広がるスペースを確保します。

土は少しずつ追加し、根の周りにもしっかりと入れながら、適度な隙間を残すように注意します。

7.割り箸で土をつつき、均一にならす

仕上げは割り箸や小さなスコップで行ってください。土をムラなく押さえ、通気性を確保しながら、表面を美しく整えていきます。

サボテンの植え替えに適した時期・頻度

サボテン 植え替え

 春の目覚めとともに活動を始めるサボテンはその生育サイクルに合わせて植え替えを行うのがベストです。植え替えのタイミングは春の訪れを告げる3〜4月が最適で、1年に1度の植え替えが推奨されています。

また、9〜10月も気候が穏やかなため、植え替えできる時期です。サボテンの植え替えのサインが出ている場合は、冬の時期以外であれば植え替えを行っても問題はありません。サボテンの植え替えのサインについては、以下で詳しく解説します。

植え替えが必要なサボテンのサイン

サボテン 植え替え

サボテンの植え替えのサインは「鉢底から根が出ている」「土に水が浸透していかない」の2つです。

 鉢底から根が出ている 

鉢底から根が出始めているのを発見したら、植え替えのタイミングです。

鉢底から根が出てくる理由はサボテンの成長に伴い根が鉢の許容量を超えてしまった可能性が高いので、見つけたら植え替えをしましょう。

土に水が浸透していかない

水やりの際にスムーズに浸透していた水が土の表面でなかなか吸収されなくなってきたときも植え替えタイミングのサインです。

土壌の経年劣化により排水性が低下している可能性が高いので、上記のような植え替えのサインが確認できたら、できるだけ早く植え替えしましょう。

サボテンの植え替えで失敗する原因

サボテン 植え替え

初めてサボテンの植え替えをするときに失敗する方が多くいます。

サボテンの植え替えで失敗する原因は大きく分けて下記の3つです。

 根を切りすぎてしまった

サボテンの根の切除は慎重に行う必要があります。古い根を必要以上に切りすぎてしまうと、サボテンの生育に深刻な影響を与えてしまいます。

根を切るときのポイントは下記のとおりです。

  • 切除するはさみは清潔なものを使用する
  • 切り口は斜めにカットして表面積を増やす
  • 根の状態を十分に観察する
  • 明らかに傷んでいる(黒ずみや腐り)部分のみ切除する
  • 迷った場合は切らずに残す
  • 切除後は傷口を乾燥させる

植え替え時期を間違えた

サボテンの植え替えは生育が活発になる春から初夏(3月〜4月)が最適です。この時期は根の回復力が高く、新しい環境への適応もスムーズです。

ただし、最適な時期でもサボテンの状態が悪いとダメージを悪化させてしまうので、サボテンの状態を見極めて行ってください。

植え替え後すぐに水やりをしてしまった

植え替え直後の水やりは根の傷みを助長し、腐敗の原因となります。下記のポイントに注意して植え替え後の水やりを行ってください。

  • 植え替え後1週間は完全に水やり禁止
  • 2週間目以降、少量の水やりから開始
  • 土の乾き具合を確認
  • 水やりは朝または夕方の涼しい時間帯に実施
  • 受け皿に溜まった水は捨てる
  • 葉の状態を観察しながら調整
  • 半日陰で管理する

サボテンの植え替え時にはトゲに注意

サボテン トゲ

サボテンの植え替え時に気になるのがトゲによるケガや痛みです。トゲの存在が植え替え作業を億劫にさせてる原因のひとつでもありますよね。

ですが、トゲ対策はポイントを押さえることで簡単にできるので、でき実践してみてください。

サボテンのトゲ対策に使う道具

サボテンのトゲ対策に使われる道具は下記の通りです。全部そろえなくても、自分にあった道具があれば大丈夫です

  • 厚手の園芸用手袋や皮手袋
  • 新聞紙
  • 厚手の布
  • トング

ゴム手袋ですと、サボテンの種類によってはトゲが手袋を貫通して痛い思いをします。ですので、肉厚の牛革性の手袋がおすすめです。

サボテンのトゲでケガをしない方法

サボテン トゲ

サボテンの植え替え時にトゲでケガをしないためのポイントを紹介します。

厚手の皮手袋を使用する場合

そのままサボテンを触る作業の際に手にはめて使用してください。

新聞紙or厚手の布を使用する場合

サボテンを鉢から取り出すときに、新聞紙を軽くねじってからU字型にし、サボテン全体を包むようにして掴んでください。新聞紙を片手に持ってサボテンをつかみ、もう片方の手で鉢を抜き取るとサボテンのトゲが当たらないで取り出すことができます。

トングを使用する場合

サボテンを取り出すとき、新しい鉢に植え替えるときに使用できます。ただし、サボテンを取り出すときには無理に引っ張るとダメージを与えかねないので注意が必要です。

サボテンの植え替えに関するよくある質問

悩む女性

サボテンのトゲ以外に関しても悩んでいる方が多い質問をご紹介します。

サボテンの花が咲かない

サボテンが花を咲かすためには日光と水分のバランスが必要不可欠です。春と秋はサボテンの成長期なので2週間に一度、水をたっぷり上げるのがポイントです。反対に夏と冬は休眠期なので、水やりはほとんどしないで管理しましょう。

また、風通しの良い直射日光の当たらないレース越しの窓辺などで管理するのも大切なポイントです。

鉢からサボテンが抜けない

サボテンの用土は細かい粒子で構成されているため、乾燥すると土同士が密着して取り出しにくくなります。そんな時は鉢ごと水に浸すことで土が柔らかくなり、抜き取りやすくなります。それでも難しい場合は、竹串などを使って根を傷つけないよう慎重に土を掻き出すことをおすすめします。

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