ウンベラータは大きな葉と美しい樹形が特徴の観葉植物です。室内でも育てやすく、適切な管理をすれば育てやすいことで初心者からも人気を集めています。
しかし植え替えのタイミングや時期を間違えてしまうと枯らしてしまう場合もあります。そこでこの記事ではウンベラータの植え替え時期や手順、注意ポイントに加えてキレイに保つ剪定のポイントをご紹介します。
ウンベラータは植え替える必要がある
ウンベラータはゴムの木の仲間で、成長が早いことで知られる観葉植物です。そのため、適度な頻度とタイミングで植え替えを行う必要があります。
サイズにあった鉢に植え替えていくことで健康的に育ち、見栄えもきれいに保てます。
しかし、植え替えを行わないと葉や茎が乱雑に生い茂って見栄えが悪くなり、さらには健康状態が悪化し、最終的には枯死してしまう可能性もあるので定期的に植え替えてあげましょう。
植え替えの際は、大きく育てたい場合は現在使用している鉢よりもワンサイズ大きい鉢を選びましょう。
反対に、現在育てている以上に大きくしたくない場合は現状と同じくらいのサイズで鉢を選んでおくのも大事なポイントです。
ウンベラータの植え替えで必要なアイテム
ウンベラータの植え替えで必要なアイテムは下記の通りです。
- ウンベラータ
- 新しい鉢
(ワンサイズ大きめのもの
or同じくらいのサイズのもの) - 用土
- 鉢底ネット
- 鉢底石
- はさみ
- スコップ
- 割りばし
- 手袋
ウンベラータの用土は市販の観葉植物用の室内専用土がおすすめです。
100円均一でも売られていますが、園芸店などで売られている土は有機物が含まれていないので害虫が湧きにくいことから初心者でも管理がしやすいです。
自分で配合する場合は、赤玉土:6、腐葉土:4で準備をすると良いでしょう。
ウンベラータを大きく育てたいときの植え替え手順
ウンベラータの植え替え手順は下記の通りです。
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ウンベラータの鉢の土を乾燥させる
植え替えを行う数日〜1週間程度水やりを控え、土を乾燥させておきましょう。これにより、土が固まりになりにくく、根を傷めることなく取り出せます。
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新しい鉢に鉢底ネット・鉢底石・用土を入れる
鉢底の排水穴をしっかりと機能させるために、鉢底網をぴったりと敷き詰めてください。その上に鉢底石を2〜3センチほど入れます。土は鉢の高さの⅓~半分程度を目安に入れてあげましょう。
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ウンベラータを鉢から取り出す
古い鉢からウンベラータを取り出す際は、優しく丁寧に作業を進めましょう。
鉢を横に倒し、縁を手のひらで軽く叩くことで土ごと抜き取りやすくなります。
根が張り過ぎている場合は、古い土を優しくほぐしながら、傷んだ根があれば清潔なはさみでカットしましょう。
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新しい鉢に置いて用土を入れる
ウンベラータの株を中心に据え、周囲に新しい用土を充填していきます。
根と土がしっかりと密着するよう、指先で優しく押さえながら隙間を埋めていくことが大切です。
植え付けが完了したら、鉢の縁から2〜3センチ下まで土を入れ、表面を平らに整えてください。
鉢いっぱいまで土を入れてしまうと水やりの度に土が流れ出てしまうので、入れすぎないように注意してくださいね。
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水やりをする
鉢底から水が流れ出てくるまでたっぷりと水やりをしてください。
ウンベラータを大きく育てるときのポイント
ウンベラータを大きく育てるためには定期的な植え替えが必要ですが、普段の育て方も大切です。
以下のことを意識して実践してみてください。
高い温度の場所で管理する
ウンベラータは熱帯アフリカで自生している植物ですので、暖かい気候を好みます。
生育適正温度は18〜30℃と高めなので、冬などの寒い時期は室内で暖房をつけて管理してあげると、より成長が早くなります。
日光の光によく当てる
ウンベラータの幹を太らせることで、枝が伸びたときに重さに耐えきれずに折れてしまう心配が減ります。
太らせるためには肥料と共に日光の光に当てて、光合成を行わせることが大事です。
直射日光の方が光合成は多くなりますが、葉焼けする可能性があるので。気になる方は室内の半日陰くらいの場所で管理しましょう。
いらない枝を間引く
枝が多いと幹にいくエネルギーが分散されてしまい、太りづらくなります。そのため、いらない枝は先に落としてしまうのもおすすめです。
下についている枝がエネルギーを奪うので、下の方にある枝を間引くことを意識しましょう。
ウンベラータをこれ以上大きくしたくないときの植え替え手順
ウンベラータをこれ以上大きくしたくないときの植え替え手順は下記の通りです。
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新しい鉢に鉢底ネット・鉢底石・用土を入れる
鉢底の排水穴をしっかりと機能させるために、鉢底網をぴったりと敷き詰めてください。その上に鉢底石を2〜3センチほど入れます。土は鉢の高さの1/2を目安に入れてあげましょう。
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伸びすぎた枝をカットする
伸びすぎた枝をカットしてください。葉は全て落とすのではなく、3~4枚程度残すのが大事です。
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根を1/2程度切り詰める
古い鉢からウンベラータを取り出し根を切り詰めます。鉢から取り出す際は、優しく丁寧に作業を進めましょう。
根を切り詰める量は1/2までに抑えましょう。
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新しい鉢に植える
準備した新しい鉢に植え直してください。植え直した後は風通しの良い半日陰で管理してあげましょう。
ウンベラータの植え替えに適した時期・頻度
ウンベラータを健康的に育てるためには適切なタイミング、時期に植え替える必要性があります。
植え替えの基本頻度は2~3年に一度
ウンベラータは生育環境が良いと、ひと夏に20cm以上伸びることもあるため、定期的な植え替えが必要です。
基本的には2〜3年に一度が目安ですが、早く大きくしたかったり、小さめのウンベラータを育てている場合は1〜2年に一度植え替えてあげるのがベストです。
植え替え時期は5~6月がおすすめ
ウンベラータの植え替え時期は5〜6月がおすすめです。7〜9月でも植え替えはできますが、気温が安定しにくい日が多いので、可能なら避けましょう。
ただし、下記のようなウンベラータからサインが出ている場合は、7〜9月でも植え替えを行ってください。
植え替えが必要なウンベラータのサイン
下記のような症状がウンベラータから出ている場合は植え替えを必要としているサインです。普段の水やりの際などによく観察してサインを見逃さないようにしましょう。
冬以外で葉が黄色くなり落ちる
ウンベラータは寒さに弱い植物なので冬など気温が5℃以下になると葉が黄色くなって落ちることが増えます。ただし、冬以外に葉がよく落ちる場合は病害虫や根詰まりの可能性があるため、植え替えを検討する必要があります。
鉢底から根が出ている
ウンベラータの根が鉢底からでている場合、生育が順調に進んでいるため、今の鉢では根のスペースが足りていない可能性が高いです。
今より一回り大きい鉢に切り替えてあげることで、より根が成長しやすくグングン元気に育つので、植え替えをしてあげると良いでしょう。
水はけが悪くなっている
鉢の表面に水が溜まっていたり、鉢底から水が流れ出てしまっている場合は土の吸水性が落ちている可能性があります。
土の吸水性が落ちると根腐れの原因になるので、早めに植え替えてください。
ウンベラータの剪定方法
ウンベラータは成長が早く大きくなりやすいため、植え替えと同じタイミングで剪定を行う方も多いです。剪定のポイントもご紹介するので、ぜひ行ってみてください。
剪定時期
ウンベラータの剪定時期は植え替えと同じく5~6月がおすすめです。
気温の低い時期に剪定を行うと新芽が育ちにくく、切り口から枯れやすくなってしまいますので、気候の穏やかな時期に行いましょう。
剪定の手順
ウンベラータの剪定に必要な道具は以下の通りです。
- はさみ
- 新聞紙
- エプロン
- ゴム手袋
ウンベラータは剪定時に、べたべたした白い樹液が出てくるので、エプロン手袋をつけておくのがおすすめです。
ウンベラータの剪定手順は以下の通りです。
手順1:剪定する前に理想の形を考えておく
剪定をするときは、無計画に切るのではなく頭の中でしっかり理想の樹形をイメージしてから手を付けましょう。
ウンベラータは枝分かれが多く、そのままにしておくと縦に高くなるだけでなく横へも大きく広がります。シルエットが崩れきってしまうと、剪定の難易度も上がるので気をつけましょう。
手順2:混みあった枝や枯れた葉を切る
はじめに交差している枝や下を向いている枝を切ります。枝分かれした枝同士がぶつかると風通しや日当たりが悪くなり成長の妨げにもなります。
また、黄色くなったり茶色になっている葉は枯れかけている状態なので一緒に切ってしまいましょう。
手順3:癒合剤を塗る
太い枝は切り口が大きく雑菌が入る心配があるので、剪定したあとに癒合剤を塗っておくと安心です。
その後は、自分の理想の形に合わせて剪定していきましょう。
剪定の詳しい手順や注意点などはこちらの記事で詳しく紹介していますので、興味があればご一読くださいませ。
剪定後の注意点
剪定後は植え替えのときと同様に注意深く管理する必要があります。
剪定後は日当たりの良い気温の高い場所で管理し、土の表面が乾いたら水やりを行うを徹底して行ってくださいね。
ウンベラータの増やし方
せっかく自分で大事に育ててきたウンベラータ、もっと増やせたら楽しいなって思いますよね。実は園芸店で買わなくても、手持ちの株から新しい個体を増やすことができます。
一般的な増やし方は「挿し木」と「取り木」の2つです。
挿し木で増やす方法
挿し木は切り取った茎から新しい根を生やして増やす初心者でも成功しやすい繁殖方法です。
ウンベラータの場合、植え替え時期と同様に春から夏にかけての生長期に行うのが最適です。
まず、健康なウンベラータの株から、葉が2〜3枚ついている茎を選びます。
選んだ茎は斜めにカットしてください。斜めにカットすることで根の生育が促進されます。
カットした茎は清潔な土を入れた小さな鉢に挿し、暖かくて湿度の高い環境で管理しましょう。市販の発根促進剤を使うと根付きやすくなるのでおすすめです。
水やりは土の表面が乾いたら与えるを基準に根が出るまでは控えめにしましょう。約1ヶ月程度で発根が始まり、新芽が出てくれば成功のサインです。
取り木で増やす方法
取り木は、茎を切らずに根を生やしてから株分けする繁殖方法です。
まず、健康な茎の節の部分に小さな傷をつけ、この部分に水ゴケを巻き付け、ビニール袋やアルミホイルで包んで固定してください。
水ゴケは乾かないように霜吹き等で湿らせ、1〜2ヶ月程度で根が十分に生育したら、その部分より下を切り取って新しい鉢に植え付けます。
新しい鉢に植え替えた2週間は特に丁寧な管理が必要です。日光に当てる時間を徐々に増やしながら、水やりも土の状態を見ながら調整していきましょう。
取り木の良いところは、親株から養分の供給が途切れないため、成功率が高いことです。
ウンベラータの植え替え後の育て方
植え替え直後のウンベラータは環境の変化でダメージを受けやすい時期です。この時期を乗り越え、より力強い成長へと導くために以下の3点に注意してください。
温度は20℃以上が理想
ウンベラータは寒さに弱い植物で、気温が20℃以下になると少しずつ水を吸う量が減っていきます。最低でも植え替え直後は15℃以上の安定した気温の場所で様子を見てあげてください。
直射日光を避けて明るい日陰で管理する
植え替え直後のウンベラータは弱っている状態なので、室内の風の当たらない明るい日陰でゆっくり休ませてください。おすすめはレースのカーテン越しくらいの明るさです。
1〜2週間経って元気な様子であれば、元の場所に戻して通常の管理を再開してください。
害虫は早めに駆除する
害虫の発生にも注意が必要です。特にカイガラムシやハダニなどは、早期発見・早期対処が重要です。初期の段階であれば、アルコールを染み込ませた綿棒での丁寧な除去も効果的です。
植え替え後1ヶ月は、特に丁寧な観察が欠かせません。新芽の出現や葉の艶や硬さにも注目し、健康状態を把握することが大切です。
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その際、自分にあったプロを見つけるために複数のプロから見積もりをもらうと良いでしょう。
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