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庭じまいの作業内容と費用相場を解説。予算に合わせた賢い庭じまい

最終更新日: 2024年06月28日

庭じまいを検討する際に、気になるのが費用相場ではないでしょうか。庭じまいでは庭木の伐採だけでなく、抜根や庭石撤去など、さまざまな作業が必要です。予算に合わせた庭じまいを実現できるよう、作業内容と費用相場、費用を抑える方法を解説します。

庭じまいとは?早めに計画を

『庭じまい』は、庭を現在のライフスタイルに合わせて、より良い空間に作りかえる行為を指します。美しい庭を維持するには、樹木の剪定や水やり、草むしりなどのお手入れが欠かせません。

しかしお手入れには体力や時間が必要ですし、業者に依頼すると費用がかかってしまいます。高齢者や忙しい人にとっては、庭のお手入れが大きな負担となることもあるでしょう。

庭じまいすれば、自身の負担が軽くなるだけでなく、家を継ぐ子どもの負担も減らせます。ただし庭の規模にもよりますが、庭じまい作業が完了するまで数年かかるケースもあります。少しでも長く新しい庭でくつろげるよう、早めに計画をたてましょう。

庭じまいの作業内容と費用相場

庭じまいの費用は、作業内容によって大きく異なります。伐採・抜根、庭石の撤去、庭池の埋め立てなど、具体的にどのような作業が必要かを把握することが、庭じまいの費用を見積もる上で重要です。代表的な庭じまいの作業内容と、その費用相場を詳しく解説します。

伐採・抜根

ほとんどの場合、庭じまいの作業の中心となるのが、庭木の撤去です。成長した樹木を放置すると、枝が隣家まで伸びたり、強風で倒れたりして迷惑をかけるおそれがあります。

抜根とは、伐採後に残った切り株を掘り起こし、根を撤去する作業です。切り株を残すと、害虫や伸びた根によって庭が荒れる原因となるため、伐採するなら抜根まで済ませるのが一般的です。

庭木を残したい場合は、お手入れしやすい大きさ・高さに枝を剪定する方法もあります。庭木1本あたりの費用相場は、おおよそ下記の通りです。

  • 伐採:2,000〜4万円
  • 抜根:3,000〜2万5,000円
  • 剪定:2,500〜2万5,000円

伐採では樹高が高いほど、抜根では幹の直径が大きいほど、費用は高くなります。

庭石の撤去・庭池の埋め立て

庭に石や灯篭、池などがある場合、撤去・埋め立てによって土地を有効活用できます。特に池は水の管理や掃除が大変な上に、転落の危険もあるため、庭じまいを機に埋め立てを検討するとよいでしょう。

庭石や灯篭撤去の費用は、1kgあたり30~40円が相場です。石の大きさによっては、重機費用やトラックまでの運搬費用が別途発生するケースもあります。

庭池の埋め立て費用は、池の面積や深さによって変わりますが、約20万円前後とされています。

その他の作業

その他にも、庭じまいにはさまざまな作業が伴います。例えば『すき取り』と呼ばれる、木や石などを撤去した後に残った、余分な土を取り除く作業です。

すき取った土を処分するのにも費用がかかり、『残土処分費』として別途見積もられます。すき取り作業の費用相場は1平方mあたり400〜900円、残土処分費は1平方mあたり800〜1,800円です。

また、天然芝を撤去して人工芝のようなメンテナンスしやすい素材に替える場合、1平方mあたり1,000〜2,500円の撤去費用がかかります。

庭木を伐採する際に、お祓いしてもらいたいと考える人もいるでしょう。お祓いをするかどうかは個人の自由ですが、する場合は住職へのお布施やお供え物などで1〜5万円ほどの費用がかかります。

庭じまいを依頼できる業者の種類

庭じまいの依頼先には、以下の選択肢があります。

  • 庭師
  • 植木屋
  • 解体業者
  • 庭じまいの専門業者

ただしそれぞれ専門分野が異なるため、庭木の伐採・抜根だけ、庭石の撤去だけなどのように、一部の作業しか依頼できない可能性もあり、注意しなくてはなりません。

もし庭木の伐採と庭石の撤去を別の業者に依頼するとしたら、その分手間がかかってしまいます。全ての作業を1つの依頼先で済ませたいなら、庭じまいの専門業者を頼るとよいでしょう

庭じまいで発生するさまざまな作業をまとめて依頼でき、費用も一括で支払えます。

庭じまいの費用を抑えるには?

庭じまいにはお金がかかりますが、工夫次第で費用を抑えることも可能です。自分でできる作業は積極的に行い、プロに頼む部分は相見積もりを取るなどして、賢く費用を節約しましょう。予算内で効果的に庭じまいを進めるコツを解説します。

できる作業は自分でする

自分でできる作業があれば、あらかじめ済ませておくことで、業者に依頼する費用を抑えられます。例えば、小さな庭木の伐採は、道具や工具をそろえれば自分でも簡単にできるでしょう。

ただし高木の場合は危険なので、無理せずプロに任せるのが賢明です。人工芝などを敷く予定がある場合、雑草がなければその分費用が抑えられ、工期も短縮できます。

防草シートはホームセンターで手に入るので、挑戦する価値はあるでしょう。自分でできる範囲を見極めて、費用対効果を考えながら業者と作業を分担するのがポイントです。

相見積もりを取る

相見積もりを取ることも、庭じまいの費用を抑える有効な方法の1つです。複数の業者から見積もりを取れば、適正な価格かどうかを判断できます。

また、業者によって得意な作業分野や価格設定が異なるため、予算や要望に合わせて決められるのもメリットです。信頼できる業者を選ぶためにも、必ず複数の見積もりを取り、比較検討しましょう。

さらに、一括見積もりサービスを利用すれば、手間をかけずに複数の業者の見積もりを取れます。

庭じまいをプロに依頼する

必要な作業を整理して賢く庭じまいをしよう

庭じまいを成功させるには、具体的にどのような作業が必要で、それぞれの費用相場はいくらぐらいなのかを、事前にしっかりと整理することが重要です。必要な作業が分かれば、自分でできることと、できないことの区別もはっきりします。

その上で、複数の業者から見積もりを取れば、適正な費用で理想の庭じまいを実現できるでしょう。快適な庭のある暮らしを楽しむためにも、早めに計画をたてることをおすすめします。

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