水に溶けやすいことで知られるトイレットペーパーですが、実はトイレットペーパーが原因でトイレの水詰まりを起こしてしまうことも少なくありません。なぜトイレットペーパーが詰まってしまうのでしょうか。その原因や解消法を紹介していきます。
トイレットペーパーが詰まるのはなぜ?
トイレットペーパーが詰まる原因として特に多いのが、一度に使用するトイレットペーパーが多すぎることです。では、どの程度のトイレットペーパーの量が適切なのでしょうか。
詰まりの原因は「流しすぎ」
トイレットペーパーは水に溶けるため、適切な量を流していれば詰まる可能性は極めて低いです。しかし、一定量を超えてしまうと排水溝をふさぐことになるため、注意しなければなりません。
トイレットペーパーの1ヶ月当たりの使用量は、一人当たり3~4ロールといわれています。そのため、3~4ロール以上を1ヶ月で消費している場合には、一度の使用量を超えているかもしれません。
特にダブルのトイレットペーパーは、一度に半ロールほどの量を流すだけでトイレが詰まってしまうため、使い方には注意が必要です。温水洗浄便座を利用したり、何度かに分けて流したりして、トイレの詰まりを防ぎましょう。
放置して直る場合もある
トイレットペーパーや水に流せる清掃シートなど、水溶性のものが原因で詰まっていることが明らかな場合には、放置して様子を見ても問題ありません。これらはトイレに流すことを目的に作られているため、すぐに溶ける可能性が高いからです。
ただ、3時間ほど経過しても直らない場合には、50~60度のお湯を流して再び1時間ほど放置してみましょう。それでも直らない場合には、水に溶けにくいもので詰まっている可能性が高くなります。
トイレットペーパーの詰まり解消法
トイレットペーパーによるトイレの詰まりは、少し工夫するだけで簡単に解消できることがあります。いくつか代表的な解消法を紹介していきますので、ぜひ試してみてください。
お湯とバケツを使う
最も簡単な解消法として挙げられるのが、お湯とバケツを活用する方法です。以下のような手順で進めてみましょう。
- 便器の中の水を取り除く
- バケツで水を流し込んでいく(勢いをつけすぎない)
- バケツにお湯を注いで再び流し込んでいく
バケツで水を流したときにあふれてしまわないよう、最初にできる限り詰まった水を取り除いておきましょう。また、バケツで水を流すときは、細い滝をイメージして「高所から排水溝にピンポイントで流す」のがポイントです。
また、お湯を流し込むときは熱湯ではなく、50~60度のお湯を使用しましょう。便器は熱に弱い陶器製なので、熱湯を注ぐと割れてしまう危険性があります。
食器用洗剤で溶かす
大きな便や固い便が原因で詰まっている場合には、食器用洗剤を活用するのも有効な手段の一つです。アルカリ性の洗剤や塩素系洗剤を使えば、便のタンパク質系成分が水に溶けやすくなるため、トイレの詰まりが解消される可能性があります。
使用する洗剤としては、粉末ではなく「液体タイプ」がおすすめです。そこにお湯を組み合わせれば、トイレットペーパーの詰まりも解消しやすくなるでしょう。
ラバーカップを使う
ラバーカップを使うのも、トイレの詰まりを解消するときに効果的な手段の一つです。ただし、使い方を誤ると十分な効果を発揮しないため、ラバーカップを正しく使用することが大切になります。ラバーカップを使うときの手順は、以下の通りです。
- トイレの止水栓を閉める
- 汚れないように養生する
- ラバーカップを水に浸す
- ラバーカップを引っ張る
間違えて水を流すと便器から水があふれ出し、床を汚してしまうので、トイレの止水栓をしっかり閉めておきましょう。また、万が一の事態に備えて養生しておくと、より安心です。
養生するときは、便器を包めるサイズの透明なビニールシートを用意し、真ん中に穴を開けてラバーカップの柄を通します。便器の側面にビニールシートをテープで貼れば、水が床に飛び跳ねる心配もありません。
ラバーカップを使用する際は、勢いよく押すのではなく「ゆっくりと押し込んだ後に勢いよく引っ張る」のがポイントです。4~5回繰り返して、水が引いているか確認しましょう。
重曹とクエン酸で溶かす
重曹とクエン酸を活用して詰まったものを溶かすのも、有効な手段の一つです。クエン酸が自宅にない場合は、同じ酸性のお酢を代用しても問題ありません。具体的な手順は、以下の通りです。
- カップ1/4の重曹をトイレに入れる
- クエン酸(もしくはお酢)をカップ1/2(100ml)入れる
- お湯を入れて泡立ってきたら、1時間ほど放置
- 水をバケツに入れ、高い位置からゆっくり流していく
なお温水洗浄便座を使用している場合には、ぬれてしまったときの感電を防ぐため、電源コードを抜いておくことをおすすめします。
自分で難しい場合はプロに依頼しよう
自分で対処しても問題が解消されない場合には、プロに依頼して直してもらう必要があります。プロに依頼する場合の費用や、業者選びのコツなどを詳しく見ていきましょう。
業者に依頼する場合の費用の相場
プロに依頼する場合の一般的な費用相場は、以下のようになっています。
依頼内容 | 費用相場 |
軽度のつまり解消 (ラバーカップ作業) | 5,000~10,000円 |
中度のつまり解消 (ローポンプ作業) | 8,000~20,000円 |
重度のつまり解消 (便器脱着・排水管高圧洗浄) | 20,000~50,000円 |
ただし作業内容や使用する器具によって費用が増減するケースも少なくありません。そのため確実に費用を把握したい場合には、事前に見積もりを行うと安心です。
失敗しない業者選びのコツ
業者を選ぶ際は、複数の業者に見積もりを依頼するのがおすすめです。水漏れ修理業者の中には、悪質な対応をする業者も存在します。場合によっては、追加料金を徴収されるケースもあるのです。
このような業者を避けるには、複数の業者に見積もりを依頼して「適正価格」を判断するための情報を得ることが大切になります。1社だけに見積もりを依頼しても、その業者の提示額が適正か判断することは難しいため注意しましょう。
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自分に合う方法で詰まりを解消しよう
トイレットペーパーが詰まる原因として多いのは、流しすぎです。温水洗浄便座を使用してトイレットペーパーの使用量を減らしたり、何度かに分けて流したりして、トイレの詰まりを防ぎましょう。
もしトイレが詰まってしまっても、「お湯とバケツ」「食器用洗剤」「重曹とクエン酸」などで解消できる可能性があります。ただし必ずしも自分で解消できるとは限らないため、必要に応じてプロに依頼することも検討してみてください。
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