パイプクリーナーは排水管内の掃除に欠かせないアイテムです。しかし製品の種類が多く、選ぶのに迷っている人は多いでしょう。パイプクリーナーの種類と各種類の使用手順を紹介します。
また、排水口のつまりを感じていてパイプクリーナーを使っても解消しない場合は、無理せず業者を呼んで原因を解消してもらいましょう。
この記事では、業者に依頼したときの費用相場なども解説します。
パイプクリーナーの種類
パイプクリーナーにはドラッグストアなどで手に入るものと、ホームセンターでしか手に入らないものがあり、それぞれ特徴が異なります。
汚れの性質や度合いによって使い分けることが多いため、以下の内容を参考に最適なものを選びましょう。
一般的に使われている「液体・粉末」
液体・粉末タイプは、ドラッグストアなどで手に入るタイプのパイプクリーナーです。一般的には、液体タイプか粉末タイプになります。
液体タイプは液状の洗剤を排水口に流し込み、一定時間放置するだけで排水管の洗浄を行えるため使い方が簡単です。ジェルタイプや泡タイプなどは粘度が高く、殺菌効果も期待できます。
粉末タイプは水に溶かしたときの発泡によって、汚れを浮かせて取るという性質を持つパイプクリーナーです。泡が押し出されることで、広い箇所の洗浄ができるというメリットがあります。
強力な詰まりに使う「ワイヤー・真空式」
ワイヤー・真空式は、ホームセンターで手に入ることが多いタイプのパイプクリーナーです。汚れに対して物理的なアプローチをかけられるため、液体・粉末タイプでは取れなかった汚れでも除去できる可能性があります。
ワイヤータイプは細長い金属製ワイヤーの先端にブラシが取り付けられているもので、時間が経過して固くなった汚れでも、削りながら除去できるという特徴があります。
ワイヤーも自在に変形するため排水管の奥まで掃除できますが、奥まで入れすぎてしまうと引っかかって抜けなくなる可能性があるので、注意が必要です。
真空式はラバーカップ(スッポン)の機能をより高めたパイプクリーナーで、水の少ない場所でも強力に汚れを除去できます。その性質上、トイレの詰まり解消に役立つイメージを持たれがちですが、キッチンや浴室などの排水管掃除にも使用可能です。
非常に強い圧力で汚れを除去できるため、日々の掃除やお手入れで使用するよりも、排水管が詰まってしまった場合の使用が推奨されています。
パイプクリーナーの使い方
ここからは上記で紹介したパイプクリーナーの使い方について、種類ごとに解説していきます。
液体タイプで掃除する手順
液体タイプのパイプクリーナーで排水管を掃除する際には、事前準備として「排水管のフタ、ゴミ受けカゴ、ワントラップ」などを取り外しておきましょう。
また手に付着すると肌のタンパク質が分解されて手が荒れてしまうため、ゴム手袋を装着して使用するのがおすすめです。
次に製品ごとの説明に従って規定量を排水管に注いでいきます。この時、排水口の中心部に注ぐのではなく、排水管の内側壁面に沿って流れるように注いでいくと、汚れ除去効果が高くなるでしょう。
洗剤を注いだあとは、製品ごとに定められた時間放置してから水で流しましょう。40~50℃程度のお湯で流すことで、汚れがさらに落ちやすくなります。流し終わったら、はじめに取り外した部品を取り付けて作業完了です。
粉末タイプで掃除する手順
粉末タイプで排水管の掃除をする際には、事前準備として「排水管のフタ、ゴミ受けカゴ、ワントラップ」などを取り外し、排水口に粉末洗剤を1回分入れます。多く入れても殺菌効果が高まるわけではないので、注意しましょう。
次にコップ1~2杯分の水(もしくは40~50℃程度のお湯)を少しずつ流し込みます。そこから30~60分程度(製品ごとに指定された時間)放置して、排水管内の汚れが分解されるのを待ちましょう。
最後に洗剤が流れ切るまで水を注げば作業完了です。冬場は粉末が溶けにくくなっている場合があるため、液体タイプを使うか水に溶けやすいものを使うとよいでしょう。
ワイヤーブラシで掃除する手順
ワイヤーブラシで掃除するときは、周りに汚水が飛び散ることがあるため、床に新聞紙やビニールなどを敷いて養生します。
その後、組み立てたワイヤーブラシを排水口にゆっくりと入れ、汚れが固まっている部分に当たる感触を確認できたら、固定ネジを締めましょう。汚れを削り取るようなイメージでワイヤーを回転させて、排水管の奥に差し込んでいきます。
ある程度汚れが取れたように感じたら、少しずつ水を流してスムーズに流れるか確認しましょう。最後にワイヤーブラシをスポンジや雑巾で洗浄したら、作業完了です。
洗浄後は外に出して乾かしておくことで、サビが付きにくくなるでしょう。
真空式タイプで掃除する手順
真空式タイプのパイプクリーナーで掃除する場合も、水回りの床に新聞紙やビニールなどを敷いて養生します。真空式とはいえ、汚水が周囲に飛び散る可能性はゼロではないからです。
次に真空式パイプクリーナーのレバーを下げた状態で排水口に密着させましょう。密着していないと洗浄力が落ちてしまうため、しっかりと密着しているかを確認します。
密着していることを確認したら、本体上部に付いているレバーを勢いよく引き上げて、排水管内部で固まった汚れを取り除きましょう。何度か繰り返し、汚れが取れたと感じたら、少しずつ水を流して汚れの詰まりがないかを確認し、作業完了です。
自分で難しい場合はプロに依頼しよう
洗剤や道具を使って自分で排水管掃除を行うのは少し不安があるという場合、専門の業者に依頼するのがおすすめです。
ここからは排水管洗浄を業者に依頼したときにかかる費用の相場と、業者選びのポイントを紹介します。これらを参考に最適な業者を選びましょう。
排水管洗浄にかかる費用の相場
排水管洗浄を業者に依頼する場合、掃除場所や作業内容によって費用は細かく変動しますが、費用相場としては18,000円程度が一般的です。
リーズナブルな業者であれば14,900円程度に抑えることも可能ですが、オプションなどにこだわって徹底的に掃除をするとなると、20,000円以上かかる場合もあります。
マンションやアパートといった集合住宅では、管理会社の判断をもとに一括で洗浄するケースがほとんどです。個人で依頼する場合は上記の費用がかかることに加え、管理会社や大家さんに許可を得なければならない点に注意しましょう。
業者を選ぶときのポイント
業者を選ぶときに意識したいポイントとして、以下の二つが挙げられます。
- 地域の業者も候補に入れる
- 最低3社以上から見積もりを取る
まず排水管の洗浄を依頼する候補には大手の業者だけでなく、住んでいる地域にある業者も候補に入れておくことが大切です。
大手業者は信用できますが、実際の作業を行うのは下請け業者であることがほとんどのため、仲介料が入る分料金が高くなります。
また予算や作業内容が最適な業者を絞り込むためのコツとして、「最低でも3社以上から一括で見積もりを取ること(相見積もり)」を意識しましょう。
相見積もりを取れば、各業者が「どのような作業を行い」「どの程度の料金がかかっているのか」を比較できるため、最適な業者を見極めやすくなります。
相見積もりなら「ミツモア」が便利
相見積もりを取る場合には「ミツモア」の一括見積もりサービスを利用するのがおすすめです。
「ミツモア」を利用すれば、最大5社までの業者に対して無料の見積もりを依頼できるほか、郵便番号から住んでいる地域周辺の業者だけを見ることもできます。
そのほかメッセージで個別にやり取りを行うこともできるため、効率的な業者選びが可能です。業者選びに時間をかけたくない人は、ぜひ一度利用してみましょう。
パイプクリーナーを正しく使って掃除しよう
排水管の汚れを自力で除去するには、パイプクリーナーを利用するのがおすすめです。排水管の洗浄を検討している人は、本記事で紹介した内容を参考にしながら、正しい手順で排水管掃除を行いましょう。
また業者への依頼を検討しているのであれば、ぜひ「業者を選ぶときのポイント」を意識して、業者選びを行うことをおすすめします。
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