コニファーの剪定はいつ?
コニファーの剪定に最も適した時期は3〜4月です。コニファーの休眠期にあたり、剪定をしても生長に与える影響が少ないためです。
コニファーが枯れたらどうする?
枯れてしまった葉は手で取り除きましょう。また金属が触れると茶色くなってしまうので、金属製のハサミは使用しないようにしましょう。
コニファーの剪定に最も適した時期は3〜4月です。コニファーの休眠期にあたり、剪定をしても生長に与える影響が少ないためです。
枯れてしまった葉は手で取り除きましょう。また金属が触れると茶色くなってしまうので、金属製のハサミは使用しないようにしましょう。
コニファーは特定の植物を指した名称ではなく、1年中針のように細い葉を茂らせる常緑針葉樹の総称です。
園芸においては主にヨーロッパで自生する針葉樹を指しますが、全世界に数万種存在するといわれています。そのうち日本国内で流通する品種は約200程度。種類ごとに葉の色や香り、大きさなど多様な特徴があり、生け垣やクリスマスツリーなどさまざまな用途に育てられています。
コニファーを剪定する目的は主に以下の2つです。
コニファーは剪定をしなくても枯れることはなく、自然界でも育つ植物です。ただし縦にも横にも旺盛に伸びるため、放置すると大きくなりすぎてしまいます。また、枝葉が密集して風通しが悪くなることで害虫被害に遭ったり、重みで台風のときに倒れてしまったりする可能性もあります。
ガーデニングでコニファーを育てるのであれば、庭の環境に合わせた樹形とサイズに整えるためにも剪定をすることがおすすめです。
コニファーを枯らすことなくきれいな樹形に育てるためには、気候や成長サイクルに合わせて適切な時期に剪定を行う必要があります。
地域差やその年の気温によっても変わりますが、コニファーの剪定に最も適した時期は3〜4月です。樹形を整えることを目的とした大規模な剪定はこの時期に行いましょう。
冬が終わり春を迎えるころはコニファーの休眠期に当たり、大きく剪定しても生長への影響を与えにくいのです。枝を切っておくことで、このあとに来る生長期に伸びがよくなるというメリットもあります。
休眠期には枝の切り口も乾燥しやすく、湿気の多くない時期でもあるので、細菌にも感染しにくいです。
枯れた枝葉を取り除いたり、伸び過ぎた枝を切ったりして軽く整える剪定であれば、6月頃または10月頃に行うこともできます。
この時期の剪定は、基本的に手で葉や細い枝を摘み取る方法で、あまり刺激を与えすぎないように行いましょう。
7月末から9月上旬にかけての真夏期は、気温が高く剪定に不向きです。
コニファーは暑さに弱いので、気温が高いこの時期に剪定をすると、枝の切り口から傷んでしまうことがあります。
また、夏は日光を浴びてよく枝葉が生長します。すぐに伸びてしまうので、樹形をうまく整えることができません。
コニファーは金属が苦手で、葉に金属が触れると茶色く変色してしまいます。軽めに葉の剪定をする際は、枯れてしまった葉を手で丁寧にむしって取り除くようにしましょう。
手で取り除けない枝を切り落とすときや、広範囲の葉を取り除きたいときは、できるだけセラミック製の剪定バサミを使うのがおすすめです。
ただし軽い剪定であれば、ふれた部分が茶色くなってしまうだけで、全体が枯れるわけではないので、業者が大掛かりな剪定をするときには鉄製のハサミを使うこともあります。
金属製のハサミを使うときは、生長期前の3〜4月を狙いましょう。葉先が茶色くなってしまっても、すぐに伸びて目立たなくなります。
コニファーの中には、あまりむやみに剪定しない方が良い品種もあります。代表的な品種を以下に挙げます。
品種名 | 注意点 |
ブルーヘブン | 刈り込みに弱いので、剪定をしない前提で育てる |
ブルーバード、レッドスター | 生長がゆるやかなため、あまり剪定を必要としない |
シルバースター | 不要な部分を手で摘み取る程度の剪定にとどめる |
グリーンコーン | 生長が止まると枝が伸び始めるので、その段階で剪定をする |
ブルーアイス | 1〜2年に1度くらいの頻度に抑えておくと良い |
3~4月の強剪定、6月・10月の軽剪定のとき、具体的にどのようにして剪定をおこなえばよいのか解説します。
3〜4月は枝を間引いて減らす剪定を行います。枯れている枝はもちろんのこと、枝が増えすぎている場合には、理想的な樹形に逆らって生えた枝を中心に間引きましょう。
表面を刈り込むだけでも見た目はすっきりしますが、内部に枝が密集している状態のままにしておくと、湿気が溜まりやすくなり風通しが悪くなってしまいます。木の中まで風通しや日当たりをよくして、コニファーを健康に育てましょう。
6月や10月に行う軽めの剪定では、枯れた枝葉や伸びすぎて邪魔な枝を取り除く程度にとどめておきましょう。
外側に長く伸びて樹形を崩している枝葉を切り、樹木の表面を刈って整える作業を「刈り込み」といいます。これも3~4月のうちに行いましょう。
刈り込みを行うと形が整えられるだけではなく、新しく美しい色の枝葉を外に出すことができます。
手で取り除くとより丁寧ですが、かなりの手間と時間がかかってしまうので剪定バサミを使うのがおすすめです。
枝が伸びて横に広がったコニファーのボリュームをおさえたいときは、3~4月に伸びすぎた枝を短くする「切り戻し」を行いましょう。
ただしコニファーの枝を葉のない部分まで切ると、新芽が出ず、結局枝が枯れてしまうことがあります。枝を短くしたいときは、葉のある位置で切り落としましょう。
高く育ちすぎてしまったコニファーをもう少し小さくしたいときは、木の中心にある主幹を切り落とす「芯止め」をおこないます。
上に向かって成長しようとするメインの枝を切って伸びをおさえることで、縦方向への成長を抑制できます。
主幹の直径が4cm以下の場合は太い枝用の剪定ばさみを、それ以上の場合は剪定のこぎりを使用しましょう。
品種によっては10mを超えて生長するコニファーもあります。一般家庭にある脚立でも届かないような高さの場合は、素人が作業をするには危険なので、無理をせず庭木の剪定業者に依頼するのがおすすめです。
大きくなりすぎたコニファーは台風などで倒れる危険性も。思い切って伐採してしまうというのも1つの手です。
高さを抑える剪定も可能ではありますが、3分の2以下まで小さくするのはリスクが高いです。木への負担が大きいので、枯れてしまう可能性があります。
5mくらいまでのコニファーであれば樹形を保ちつつ高さを下げることができますが、10m近くまで伸びてしまったら、そこから例えば半分の高さにするのは難しいです。
枯れなかったとしても樹形が台形になり、しばらくの間は先端がはげて見た目が悪くなってしまいます。伸びてきても球形で、円錐形に戻すのは難しいでしょう。
伐採の費用相場は木の高さによって異なりますが、5m程度であれば10,000円前後が目安です。
コニファーは暑さと乾燥に弱い植物です。夏に直射日光を浴びすぎたり、水が足りなかったりすると、葉が茶色くなって枯れてしまうことがあります。
また、枝が密集して内部の風通しや日当たりが悪いと、その部分だけ元気がなくなってしまうということもあります。
コニファーの枯れてしまった部分は、残念ながら緑色に戻ることはありません。
茶色くなった葉を取り除き、薄緑になった元気のない枝を根元からていねいに切り取りましょう。元気な枝に茶色の葉がある場合は、枝はそのままにして葉だけ摘み取ってください。
枯れた部分を取り除くと内側がスカスカになってしまうかもしれませんが、そのまま生長期がくるまで様子を見ましょう。
剪定ではなく、元気な枝を挿し木にして新しく育てることも可能です。枯れた範囲が大きい場合はこちらの方法も検討してみましょう。
コニファーを挿し木で増やす手順
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庭木の剪定の料金体系は、主に作業人数あたりで決まる「日当制」と、剪定した木の本数で決まる「単価制」の2つです。
相場は職人1人で1日あたり15,000~30,000円程度です。
剪定したい木が少ない場合は割高ですが、複数の木を手入れしてもらいたい場合は日当制で依頼したほうが安く済む可能性があります。1日でどれくらい作業ができるのか、事前に相談しておきましょう。
庭木1本あたりの料金で支払う単価制は、木が高いほど金額も上がります。相場はだいたい以下の通り。
木の高さ | 1本当たりの料金相場 |
3m未満 | 2,500~5,000円 |
3~5m | 5,000~10,000円 |
5m以上 | 10,000~25,000円 |
コニファーの中でも最も代表的な品種であるゴールドクレストは、鮮やかで黄味がかったグリーンの枝葉が特徴です。葉は山椒のようなさわやかな香りがします。
寒さにはとても強いのですが、日本の高温多湿な気候にはやや相性が悪いため、風通しの良い場所で育てるのが重要です。
ゴールドクレストは生育が速く、とても大きく成長する品種です。本来は樹高が20mにも達する木で、1mもしない苗木も庭植えにするとゆうに5mを超えることがあります。
ほどほどの高さにおさえて楽しみたい場合は、こまめに高さを整える剪定をしましょう。
通常は円錐形に整えることが多いゴールドクレストですが、剪定の工夫次第でさまざまな造形を楽しむこともできます。
トピアリー仕立て(スタンダード仕立て) | 枝葉を刈って丸や動物などの形にする方法 |
スパイラル仕立て | 枝葉をらせん状に刈り込む方法 |
ブルーアイスは白みがかった涼しげなシルバーブルーの葉が特徴です。独特の葉色を最も楽しめる時期は初夏で、そのあとは徐々に緑色へと変化します。葉はさわやかで清潔感のある香りがして、虫を寄せ付けにくいです。
ブルーアイスは自然に育てていても円錐形に成長します。ただし伸びるままに放置しておくと、枝が伸びて密集し、見た目が悪くなってしまうので、ガーデニング目的であればこまめに形を整える剪定をしてあげると良いでしょう。
剪定にも強く、それなりに耐暑性、耐寒性もあるので、コニファーの中では比較的育てやすい品種です。
エメラルドグリーンは春から夏には光沢のあるグリーンの枝葉をつける特徴があります。葉からはトロピカルフルーツのような香りがするので、色と共に爽やかな印象を楽しめる品種です。冬にはベージュがかった色になり、季節による色の変化も楽しめるでしょう。
日本の気候と相性の良い品種で、寒さにも暑さにも強く丈夫なので育てやすく、生垣用の樹木として選ばれることが多い品種です。
生命力が強く成長も早いため、樹高をおさえたい場合は毎年こまめに剪定をして、伸び過ぎないようにしましょう。
枯れた葉を取り除いたり、不要な枝を切り落としたりするだけであれば剪定バサミを使って自力で剪定することも十分に可能です。一方で高さを変えたり、樹形をつくったりする剪定は、安全やクオリティを考えるとプロに依頼するのがおすすめです。
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