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庭木の抜根費用はいくら?総額の目安と安く抑えるコツ

最終更新日: 2025年07月17日

抜根にかかる費用は、直径5cm~10cm(幹回り16cm~30cm)の木であれば4,750円~6,000円(※)です。

抜根費用は木の大きさや作業内容・種類などによって異なります。幹が太い場合や、重機が必要な場合は料金も高額になります。

抜根作業の総額は、抜根の作業費用に加え、整地や木の処分費用などが加算されます。

抜根に必要な総額や安く抑えるコツをチェックしましょう。

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※ ミツモアにおける「庭木の伐採」サービスの見積もり価格より算出。(2024年1月1日~12月31日)

庭木の抜根費用の相場

伐採から抜根、整地を行った場合の支払総額の目安:14,980円~17,930円(高さ1.8m、幹回り16cm~30cmの木の場合)

※ ミツモアにおける「庭木の伐採」サービスの見積もり価格より算出。(2024年1月1日~12月31日)

庭木の抜根にかかる費用を、5つの観点からまとめました。

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※ ミツモアにおける「庭木の伐採」サービスの見積もり価格より算出。(2024年1月1日~12月31日)

抜根作業にかかる費用

幹の太さ 費用相場
直径5cm以下(幹回り15cm以下) 2,500円~3,150円
直径5cm~10cm(幹回り16cm~30cm) 4,500円~5,500円
直径10cm~13cm(幹回り31cm~40cm) 6,650円~8,000円
直径13cm~16cm(幹回り41cm~50cm) 9,000円~11,000円
直径16cm~22cm(幹回り51cm~70cm) 20,000円~22,000円
直径22cm以上(幹回り71cm以上) 28,500円~33,000円

※ ミツモアにおける「庭木の伐採」サービスの見積もり価格より算出。(2024年1月1日~12月31日)

抜根作業の費用は、木の幹の太さによって変動することが分かります。木の幹が太いほど根も深く、広範囲に張るため、抜根作業費が高額になります。

抜根した根の処分にかかる費用

抜いた根の処分費用は幹回りの長さによって変動します。

幹回りの長さ 費用相場
15cm以下 900円~1,000円
16cm~30cm 1,800円~2,400円
31cm~40cm 2,400円~3,300円
41cm~50cm 3,200円~4,500円
51cm~70cm 5,000円~6,900円
71cm以上 9,500円~11,000円

※ ミツモアにおける「庭木の伐採」サービスの見積もり価格より算出。(2024年1月1日~12月31日)

幹回り70cm以下の木の処分であれば、比較的安価に処分してもらえることが分かります。

木の伐採にかかる費用

木の高さ 費用相場
1m以下 1,350円~1,650円
1m~2m 1,800円~2,000円
2m~3m 2,380円~2,750円
3m~4m 6,300円~7,700円
4m~5m 8,500円~10,000円
5m~6m 14,000円~18,000円
6m~7m 18,000円~22,000円
7m~8m 22,000円~25,000円

※ ミツモアにおける「庭木の伐採」サービスの見積もり価格より算出。(2024年1月1日~12月31日)

木の伐採費用は、伐採する木の高さによって変動します。3m以上の木を伐採すると費用が高騰しますが、これは作業員や周辺の安全確保などに費用がかかるためです。

伐採した木の処分にかかる費用

木の高さ 費用相場
3m以下 2,380円~2,630円
3m~4m 3,600円~4,400円
4m~5m 5,000円~6,000円
5m~6m 7,600円~8,800円
6m~7m 9,000円~10,500円
7m~8m 10,000円~12,600円

※ ミツモアにおける「庭木の伐採」サービスの見積もり価格より算出。(2024年1月1日~12月31日)

伐採した木の処分費用は、木の高さによって変動します。大きな木ほど処分の際に細かく切り分けるなど追加の作業が増える傾向にあるため、費用も高額です。

抜根後の整地にかかる費用

抜根後の整地にかかる費用について、整地面積を3㎡とした場合の費用相場を表にまとめました。

作業内容 費用相場
整地 4,500円~5,400円
芝張り 4,200円~4,290円

※ ミツモアにおける「庭木の伐採」サービスの見積もり価格より算出。(2024年1月1日~12月31日)

抜根後の整地費用は、埋め戻す範囲によって変動します。木が大きいと埋め戻す範囲も広くなるため、整地費用が高額になる傾向です。

庭木の抜根はどこに頼む?

庭木の抜根は以下に挙げる3つの業者に依頼できます。

依頼先によって対応できる木が異なる場合があります。複数業者から見積もりを取ることで、確実に抜根ができる業者を見つけられます。

① 造園業者・植木屋

造園業者や植木屋は庭木に関する専門知識と豊富な知識を持っています。

造園業者や植木屋に依頼するメリットは以下の通りです。

  • 専門的な技術で確実な作業が期待できる
  • 適切な道具や重機を保有している
  • 庭全体のデザインを考慮した提案ができる
  • アフターフォローが充実している
  • 保険加入により万が一の事故にも対応できる

造園業者や植木屋であれば重機の取り扱いにも慣れており、他の業者では断られるような難易度の高い抜根作業にも対応できる可能性が高いです。

料金はやや高額になりがちですが、仕上がりの品質と安全性を重視する場合は最適な選択です。

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② 便利屋

便利屋は日常の困りごとに対応してくれます。幹がそれほど太くなく、比較的小さな木の抜根であれば造園業者より安価に依頼できる可能性があります。

「抜根だけでなく、庭の草むしりも頼みたい」など、他の作業とまとめて依頼することも可能です。

ただし樹木に関する専門知識を持っていないことがあるため、大木や作業が難しい場合には対応できないこともあります。

依頼前に過去の実績や対応可能な作業範囲を確認することが大切です。

③ ホームセンター

ホームセンターでも抜根作業は依頼可能です。

ホームセンター名 費用相場(税込み)
カインズリフォーム 要見積もり
コメリ 要見積もり
コーナン 11,000円
DCMホーマック 11,000円~

※ ミツモア調べ(2025年7月時点)

ホームセンターに依頼する場合は、伐採の費用は別途見積もりとなるケースが多いです。

抜根作業を断られるケース

専門業者であっても、抜根作業が困難な場合があります。現地調査において「この樹木を抜根すると建物や設備に損害を与える危険がある」と判断される場合です。

どうしても抜根できない場合は、建物の修繕やリフォームが必要になります。

抜根したい木がコンクリートの近くにある

抜根したい樹木が建物のすぐそばにある場合が該当します。

家の基礎はコンクリートで作られています。樹木の根は障害物を避けて成長するため、コンクリートの下まで根が伸びている可能性があります。

このような場合、抜根により根があった部分が空洞となり、その上にある建物が倒壊する恐れがあるため、抜根ができません。

根が建物や設備に絡まっている

根が建物や配管に複雑に絡んでいる場合、抜根作業時に設備を損傷させる可能性があります。

現地調査で建物に損害を与えるリスクがあると判明した場合、抜根を断られてしまうので注意しましょう。

抜根を断られるリスクがある場合は、現地の写真や図面を添えて、複数の業者に相談や見積もりをすることが大切です。

抜根費用が高くなる原因

抜根費用が高くなる理由には6つの原因があります。

① 木の高さが高い

木の高さが高い場合、根も広範囲に広がっていることが多いです。そのため抜根にかかる費用が高額になります。

抜根の前に伐採も依頼する場合は、木の高さが費用に大きく影響します。高所作業が必要になり、それに伴う安全確保や人件費が向上し、総費用が高額になります。

② 木の幹が太い

木の幹が太いと根が太く、深くまで張っていることが多いです。直径が太い幹を持つ木は手作業での除去が難しく、重機使用が必須です。

幹が太い木は、伐採後の切り株も大きくなるため、処分費用も高額になります。1本の大木を完全に撤去するのに、総額で15万円~30万円かかることもあります。

複数の幹に分かれている木の場合は、それぞれの幹の太さを合計して料金が計算されることが多いです。

③ 重機を使用する

人の力だけでは抜根できない幹の太い木や根が深く張っている木の場合、パワーショベルやクレーン車などの重機を使用する必要があります。

重機を使えば、人力では不可能な作業も効率的に行えますが、その分、費用は大幅に高くなります。

重機使用時に加算される費用の例

  • 重機のレンタル費用
  • 回送費用
  • 重機オペレーターの人件費

現場の前の道が狭く、重機が入れない場合は、作業自体が不可能になる点に注意しましょう。

④ 竹・桜など処理が難しい木の抜根を依頼する

竹や桜などの一部の樹木は、一般的な庭木と比べて抜根が難しいです。

抜根が難しい樹木の例

  • イチョウ

たとえば竹は地下茎で広範囲に繁殖するため、掘り起こす範囲が広くなりがちです。さらに繁殖力も高いため、完全な除去をする難易度が高いです。

桜は根が横に広く張る性質があり、事前に想定していた範囲よりもさらに広い範囲を掘り起こさなければならないこともあります。

薬剤処理を併用する場合は、環境への配慮から専門業者による施工が必要で、さらに費用が加算されます。完全な除去を望む場合は、長期的な視点で予算を組むことが大切です。

⑤ 抜根した木の処分を依頼する

抜根した木の処分を業者に依頼すると、作業費とは別に処分費用が発生します。処分費用は木の量や種類、処分場までの距離によって変動します。

大量の木を処分する場合は、2トントラックや4トントラックが必要になり、1回の運搬で3万円~5万円かかることもあります。また、病害虫に侵された木は特別な処理が必要で、通常の1.5倍程度の処分費用がかかります。

事前に処分量を正確に見積もってもらうことで、予想外の出費を防げます。

⑥ 整地を依頼する

抜根後は根のあった場所に大きな穴が空くので、整地作業が必要です。穴を埋めるだけと簡単に考えてしまいがちですが、適切に埋め戻さないと、地盤沈下や水たまりの原因となります。

整地費用の目安は、1㎡あたり1,500円~1,800円(※)です。芝を張るなど特殊な仕上げを行う場合には追加費用が発生します。

抜根した根が大きいほど、整地にかかる費用も高額になります。整地の品質は後々の庭の状態に大きく影響するため、費用だけでなく施工内容もしっかり確認することが重要です。

※ ミツモアにおける「庭木の伐採」サービスの見積もり価格より算出。(2024年1月1日~12月31日)

抜根費用を安く抑えるコツ

抜根費用を安く抑える4つのコツを紹介します。

複数の節約術を併用することで、大幅に費用節約することも可能です。

① 抜根費用が安い業者を相見積もりで探す

抜根費用には定価がないため、相見積もりを取って作業費用が安い業者を探すことが費用節約に効果的です。

相見積もりを取るときは一括見積もりサイトを活用して、手軽に素早く複数業者から見積もりを取りましょう。

相見積もりを取るときのコツ

  • 条件を揃える
  • 作業費用だけでなく内訳もチェックする
  • 不明瞭な計上がないか確認する
  • 保証の有無や内容も忘れずにチェックする

料金だけでなく、作業内容や対応の丁寧さも見て、総合的に判断しましょう。

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② 抜根のみを依頼する

業者に依頼する範囲を限定することでも料金を抑えられます。たとえば草刈や枝落としなどの作業を、危険のない範囲で自分で行えばその分の費用を節約することが可能です。

抜根後の木の根や幹の処分も、自分で自治体のルールに従ってゴミとして出したり、クリーンセンターに持ち込んだりすれば業者に支払う額を抑えられます。

ただし、高所作業や重機が必要な作業は危険を伴うため、プロに任せるべきです。また、時間と労力を考慮し、現実的に自分でできる範囲を見極めることが大切です。

③ 閑散期に依頼する

庭木の手入れには繁忙期と閑散期があります。春~夏は庭木の手入れの需要が高まる繁忙期のため、作業費用が高額に設定されがちです。一方、秋の終わり~冬にかけては閑散期となり、作業費用の価格設定も安くなります。

閑散期に依頼をすることで料金を抑えられるものの、天候の影響を受けやすいというデメリットがある点を忘れてはいけません。場合によっては雨天が続き、作業になかなか着手できないということもあります。スケジュールに余裕を持った依頼が大切です。

④ 自分で抜根する

小さな木であれば、業者に依頼せずとも自分で抜根できます。木の高さによっては伐採作業もできるため、必要な道具代のみで庭木を除去することも可能です。

自力で伐採・抜根ができる木の目安

  • 高さ180cm未満
  • 幹の直径が5cm程度(幹回り20cm未満)

ただし抜根作業は非常に体力を使う作業です。体力に不安のある人やまとまった時間を取れない人は自力で抜根するのではなく、業者に依頼することをおすすめします。

自分で抜根する手順

高さが人の高さ程度(180cm未満)で、幹が直径5cm程度(幹回り20cm未満)の小さな木であれば、自分で抜根することもできます。

自分で抜根するときはまず、以下の道具を用意しましょう。

  • スコップ
  • ノコギリ・剪定用のハサミ
  • 軍手・作業用手袋
  • 保護メガネ・長袖の服・長靴
  • 一輪車または処分袋

必要な道具を準備したら、以下の手順で抜根作業を行ってください。

  1. 抜根したい木の周辺にある邪魔な草や石を除去する
  2. 根の周りを掘り起こす
  3. 太い根を切断する
  4. 根株を揺らして抜く
  5. 土を埋め戻して整地する
  6. 抜根した根を処分する

抜根作業には手間がかかるため、自分でやってみて難しいと感じた場合は無理せず専門業者に依頼することをご検討ください。

抜根を専門業者に依頼する

切り株のまま放置・太い幹の撤去のみをするリスク

抜根にお金がかかるという理由で切り株のまま放置したり、太い幹だけを取り除いて根を残したままにしたりするのは大変危険です。

切り株のまま放置したり、太い幹の撤去のみをするリスクは3つあります。

理由①:シロアリなどの虫が巣をつくる

シロアリは腐った木を好むため、残った根が腐るとシロアリが寄ってきて繁殖する可能性があります。

自宅近くにシロアリの巣ができるリスク

  • 建材が食害され食い荒らされる
  • 電気配線を傷つけ火災の原因になる

シロアリ以外にも、スズメバチが巣を作る場合もあります。スズメバチは大変危険な害虫であり、安全に生活ができなくなります。

「そのうち腐って土に還るだろう」と考えて放置すると、自宅周辺に大量の害虫を呼び寄せることになりかねません。庭木を伐採したら抜根もして、適切に処分することが重要です。

理由②:木の根の成長が進む

木の地上に出ている部分のみを伐採しても、根が残っていれば地中に向けて成長を続けます。木の根が成長し続けた場合、配管に悪影響を及ぼす可能性が大きいです。

木の根が配管に侵入したため排水が滞る、根が家の基礎を押し上げてコンクリート部分にひび割れが生じるといった事例もあります。

他にも切り株から「ひこばえ」と呼ばれる新しい芽が次々と生えてきて、再び木が育ってしまうリスクもあります。ひこばえは、見つけるたびに刈り取らなければならず、管理上の手間が大きいです。

安心して生活するためにも、木の根はしっかりと除去しておくことが重要です。

理由③:残った根が地中で腐って地盤沈下の原因になる

残った根が地中で腐敗したり、シロアリに食べられスポンジ状になったりすると、地下に空洞が生まれます。この空洞が原因となり、地盤が緩んで沈み込んでしまうリスクがあります。

特に地上部分に建物や駐車場がある場合は、地盤沈下による傾きや基礎が割れるなどの重大な被害が発生する懸念があることに注意が必要です。

庭木の抜根は相見積もりで安くなる

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庭木の抜根には定価がなく、業者ごとに異なる価格設定をしています。一括見積もりをすれば、どの業者が最も安値で作業をしてくれるかが分かります。

庭木の伐採と抜根を同時に依頼することも可能です。ミツモアでは簡単な質問に答えるだけで、最大5つの事業者からの見積もりが届きます。

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