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スタッドレスタイヤの正しい保管方法!夏の間も劣化させず長持ちさせるには?NGな保管方法も

最終更新日: 2021年10月19日

スタッドレスタイヤのシーズンが終わってノーマルタイヤに変えたあと、気にしなければいけないのがスタッドレスタイヤの保管方法ですよね。

スタッドレスタイヤは正しい保管方法を守らないと、劣化を早めてしまう可能性があります

この記事では、スタッドレスタイヤをなるべく長持ちさせるための保管方法を解説。「良い保管場所が確保できない」といった例外時の対処法も説明するので、ぜひ参考にしてみてください。

まず確認!スタッドレスタイヤの劣化を早めるNGな保管方法

タイヤ

まずは覚えておきたいNGな保管方法から。次のようなことをしてしまうと、タイヤの劣化を早めてしまう可能性があります。

  • タイヤが汚れたまま保管しておく
  • 洗剤を使ってゴシゴシ洗う
  • 雨が当たるところに置いておく
  • 日光が当たるところに置いておく

特に注意したいのが雨と紫外線です。

「タイヤは外を走るためのものだから・・・」と、外に雨ざらしで保管することだけは絶対にやめましょう。タイヤにとって水分は大敵。雨がかかるとタイヤの劣化はみるみる早まります。

また日光にも要注意。日光に含まれる紫外線はタイヤにダメージを与えます。特に夏場の強い紫外線はタイヤのゴムを早く劣化させてしまうのです。

こういった状態で長い間放置しておくと「オゾンクラック」と呼ばれる亀裂を生んでしまうことがあります。

オゾンクラック

スタッドレスタイヤの正しい保管方法・必要な道具

スタッドレスタイヤ

それではスタッドレスタイヤの正しい保管方法を確認していきましょう。

  1. 保管前に水洗いする
  2. 正しい保管場所で、紫外線や水対策をする
  3. タイヤを傷めない積み方(置き方)をする

1つずつ見ていきましょう。

正しい保管方法①:保管前にしっかり洗浄!基本は水洗いオンリー

洗車

前述の通り「タイヤが汚れたまま保管しておく」のはNGな保管方法です。スタッドレスタイヤをしまう前に、走行中に付着した汚れを落としましょう。

というのも走行中の(路面からの)汚れには、タイヤの劣化を早める化学物質や油分が含まれている場合があります。また冬場には凍結防止剤(塩化カルシウム)が路面に撒かれる場合もありますよね。こうした汚れや化学物質が付着したままスタッドレスタイヤを保管すると、劣化が早まってしまうのです。

そこでしっかりとスタッドレスタイヤを水洗いし、汚れを徹底的に落とす必要があります。溝に入った汚れもゴシゴシ落とせるようなブラシがあると良いでしょう。

洗車ブラシを用いたタイヤ洗浄

ここで「タイヤの汚れをしっかり落とすなら、洗剤を使った方がいいのでは?」と思われるかもしれませんが、基本的には洗剤なしで洗うのがベスト。洗剤には界面活性剤などの、タイヤの表面を傷つける成分が入っている場合があるからです。

ただしブレーキダストなどの頑固な汚れには、洗剤を使用することもできます。その場合は洗剤がタイヤに残らないよう、念入りにすすぎましょう。

また洗剤と同じく、タイヤワックスにもタイヤを傷める成分が含まれている可能性があります。保管の際にワックスがタイヤを保護してくれそうですが、むしろ逆効果。どうしてもワックスを塗りたい場合は、水性のものを使えば劣化を防げますよ。

最後に、タイヤに残った水分もスタッドレスタイヤの劣化を早める原因です。洗浄が終わったら、水分のふき取りや乾燥も念入りに行いましょう。

正しい保管方法②:スタッドレスタイヤは屋内保管がベスト!屋外の場合は雨や紫外線に気を付けて

スタッドレスタイヤ

スタッドレスタイヤのベストな保管場所は、屋内の冷暗所です。スタッドレスタイヤにとっての大敵である、水分・熱・紫外線といったものを防げるからです。

とはいえやむを得ず屋外で保管する場合もあるでしょう。環境は屋内に劣りますが、十分に環境を整えておくことで屋外保管も可能です。

スタッドレスタイヤを屋外で保管する場合は、専用のカバーを使うのがおすすめ

ビニール袋に入れられたタイヤ

「スペースがない」などの理由でやむを得ずスタッドレスタイヤを屋外やベランダで保管する場合、雨や汚れから防ぐためにゴミ袋などに入れて保管しようと思う方もいるでしょう。しかしこの方法では、基本的にはタイヤの劣化を防ぐことはできないので注意してください。

まずビニール袋では日光を防ぐことができません。そのため紫外線や熱のダメージをダイレクトに受けてしまいます。

また袋の口をしっかり縛っているようでも、雨水は少しずつ侵入してきます。防ぎきれない水分がスタッドレスタイヤにじわじわとダメージを与えてしまうんです。

やむを得ずスタッドレスタイヤを屋外で保管する場合は、しっかり日光や雨水を遮ってくれるカバーを用意することをおすすめします。ホームセンターやカー用品店・通販などで入手できますよ。

こうした保管グッズを購入するとコストがかかります。しかしスタッドレスタイヤの買い換え時期が1年・2年…と延びることを考えれば、十分に元を取ることができるでしょう。

家の中で保管するときにも注意が必要!

アパート暮らしなどの理由で保管場所がない場合、スタッドレスタイヤを家の中で保管することもあるでしょう。タイヤにとって家の中は、雨や紫外線を防げる良い保管場所です。

しかし室内で保管する場合、タイヤの油分や成分が床に溶けだし、部屋の床や壁に色移りする危険性があります。室内保管する場合には必ずダンボールやスノコなどを敷き、色移りを防ぎましょう。

また部屋の温度調節の関係で、結露などが発生する場合もあるかもしれません。水分はタイヤの大敵なので注意が必要です。ストーブなどの熱源に近づけないようにしましょう。

正しい保管方法③:タイヤを傷めないように「平積み」「縦置き」を使い分ける

スタッドレスタイヤの置き方にも注意が必要です。タイヤを適当に寝かせておくと劣化に繋がってしまうことも。

結論から述べると

  • ホイールが付いているなら「平積み」
  • ホイールがないなら「縦置き」

がベストです。

ホイールが付いているなら「平積み」がおすすめ

平積みされたタイヤ

ホイールが付いているタイヤは重く、縦置きするとタイヤの接地面が変形してしまいます。写真のようにタイヤを「平積み」することで、変形を避けることができます。

その際の注意点として、以下の3つを覚えておいてください。

注意点 理由
空気圧は適正値の半分くらいまで抜いておく 空気がパンパンに入っているとタイヤへの負担が大きく、逆に空気を抜きすぎると重みでひび割れ・変形の原因になるから
タイヤとタイヤの間にダンボールなどを挟む タイヤの油分や塗料などが溶け出し、タイヤ側面の刻印が重なっているタイヤに移ってしまうことがあるから
定期的に積む順番をローテーションする 下のタイヤに重みが多くかかってしまうから(タイヤへの負担を均などにするため)

ホイールがないなら「縦置き」がおすすめ

縦置きされたタイヤ

一方、スタッドレスタイヤからホイールを外して保管する場合は「縦置き」で保管するのがベスト。「平積み」だと重みで下のタイヤがひび割れたり、変形したりする可能性があるからです。

「縦置き」するためには、スタッドレスタイヤが転がらないようにする必要があります。ホームセンターやカー用品店・通販などで、市販のタイヤラックを購入すると良いでしょう。

タイヤの履き替えを依頼した際にコツを聞いてみるのもおすすめ

スタッドレスタイヤとノーマルタイヤの交換をする際に、業者の方に保管のコツを聞いてみるのも良いでしょう。おすすめの保管用カバーなどもその際に購入できるかもしれませんよ。

ちなみにタイヤ交換の依頼先をまだ決めていない方は、ミツモアを利用してみてはいかがでしょうか?通常よりも安く依頼できるケースが多いですよ。

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ちょっとぐらい平気?正しく保管しないスタッドレスタイヤはどうなる?

壊れたタイヤ

スタッドレスタイヤの寿命は、おおよそ3年前後と言われています。

正しく保管せずに劣化が早まれば、ワンシーズン履いただけで終了ということもあり得ます。その場合、スタッドレスタイヤを買い換えるコストが重くのしかかってしまいますね。

またスタッドレスタイヤはその柔軟性こそが大きな特徴。柔軟だからこそ、雪や氷のもとでもしっかり路面を捉えることができます。しかし正しく保管しないタイヤは、ゴムの硬化が進んでしまいます。目に見えるダメージはなかったとしても、硬化したスタッドレスタイヤは十分なグリップ力を発揮できません。そのせいで事故が発生してしまうこともあり得るのです。

このように安全面・費用面を考えても、スタッドレスタイヤは守るべきポイントを確実に押さえて保管する必要があります。

どうしてもスタッドレスタイヤを正しく保管するのが難しい場合は?

カー用品店でタイヤを管理する男性

スタッドレスタイヤの保管場所がない場合には、使用していないスタッドレスタイヤを預かってくれる「スタッドレスタイヤ保管サービス」を活用できます。

大手のカー用品店などはこのサービスを展開していることが多いです。また地元の車屋さんやガソリンスタンドなどで預かってくれる場合も。

こういったサービスを利用すれば、保管に加えてタイヤの履き替えまで行ってもらえます。タイヤを取り付ける際の手間や安全性を考えても、優れたサービスと言えるでしょう。

スタッドレスタイヤの預かり費用はタイヤの大きさによって異なります。一般的な費用は、春から秋の間で5,000円(軽自動車用)~12,000円(大型SUV用)といったところです。

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