遺品整理を行うような機会は多くないので、具体的なやり方がわからず困っている人も多いと思います。そこで遺品整理を行うときの基本的な流れについて解説します。
また遺品整理に着手する前に確認しておくことや、業者に頼んだ場合の費用相場にも触れます。
遺品整理を依頼する前に
遺品整理に関するルールや必要な事前準備を把握しないまま遺品整理を始めると、思わぬトラブルに発展しかねません。遺品整理を始める前に知っておきたいポイントを解説します。
遺品整理できるのは相続人だけ
故人の財産は相続人が引き継ぐものです。法律では相続人だけが遺品整理をできると決まっています。相続人が必ずしも親類であるとは限りません。たとえ故人の親類であっても、相続人でない人が勝手に遺品整理をすることは許されていません。
相続人は相続放棄することで、財産の相続を拒否することが可能です。ただし遺品整理に1度着手してしまうと、相続放棄できなくなる可能性が高いため注意が必要です。さらに相続財産管理人が選定されるまでの間は、遺品を管理する義務が残ります。
相続放棄をした後は、もう財産の相続人ではないため、勝手に遺品整理を行うことは許されません。
遺品整理にかかる日数の目安
遺品整理は四十九日の法要に合わせて終わらせるのが一般的です。業者に頼んだ場合、ワンルームであれば1週間前後、一軒家ならば2週間前後かかると想定しておけばいいでしょう。
しかし自力で行う場合は、故人の家が遠かったり遺品の量が多かったりすると、かなりの時間がかかるものです。遺品整理に1年近くかかかるケースもあります。効率的に遺品整理を済ませるには、専門の業者に頼むのが賢い選択です。
遺品整理の流れ
遺品整理の基本の流れは、自力で行う場合と業者に代行してもらう場合で大差ありません。遺品の仕分けから清掃までの流れを解説します。
遺品の仕分けと不用品の分別
最初に遺品の仕分けから始めます。仕分け方にはさまざまな方法がありますが、財産・思い出の品・処分品の3つに分けると後の作業が楽になります。
まずは財産を仕分けることから始めるといいでしょう。通帳やキャッシュカード、有価証券、高価な品物が該当します。今後の法的手続きで必要になる可能性があるため、きちんと仕分けて大切に保管しておきましょう。
次に写真や思い出の品を選別します。思い出の品の一部は、形見分けとしてもらうことも可能です。
財産と思い出の品を仕分けたら、残りのものは全て処分品です。処分品の中にはリサイクルが義務付けられているものもあります。
例えばテレビを含む家電4品目は、販売店での回収が必須です。そのほかの処分品は、自治体のルールに従ってきちんと分別した上で捨てましょう。
梱包物や家具の搬出
遺品の仕分けと梱包が完了したら、遺品を運び出していきます。仕分けも頭を使う大変な作業ですが、遺品の運び出しも労力を要する大変な作業です。
搬出の際には室内の壁や床はもちろん、建物の共用部分の壁や床を傷つけないように慎重に作業を行わなければなりません。処分品の搬出にかかる手間を省きたい場合は、不用品回収業者に回収してもらうといいでしょう。
室内の掃除とハウスクリーニング
全ての遺品を搬出し終わったら、室内の掃除を行います。賃貸物件では、現状回復のためにハウスクリーニング費用がかかるのが一般的です。
特に孤独死した人の住居の場合、体液が染み込んでいたり悪臭が立ち込めていたりするケースが多いので、簡易清掃だけでは不十分です。専門の業者に依頼して特殊清掃をしてもらう必要があります。
遺品整理は業者に頼むと便利
遺品整理は想定以上に骨が折れる大変な作業です。遺品整理をプロの業者に頼むメリットに加えて、優良業者を探すためのポイントを紹介します。
遺品整理前に必要な準備がない
業者に遺品整理を頼んだ場合は、不用品の整理、処分から買い取りまで、全ての作業を任せられます。故人への配慮から事前に仕分けを行っておく必要はありません。優良な業者はならば故人と遺族の気持ちに寄り添って、遺品を大切に扱ってくれるでしょう。
遺品の形見分けや供養を代行してくれるケースも存在します。思い出の品をそのまま捨てることに抵抗がある場合には、これらのサービスを利用するといいでしょう。
作業時間を短縮できる
自力で遺品整理を行う場合は、かなりの労力を要することに加えて、作業時間も相当かかるものです。業者に頼むとワンルームなら2〜3時間、一軒家なら1〜2日と、短い期間で作業が完了します。
自力でやろうとすると、ワンルームだと1週間前後、一軒家で2週間前後かかることを考えると、業者に依頼した場合のメリットが大きく感じられるでしょう。遺品の量が多い場合や賃貸の契約期限が迫っている場合は特に、業者に頼むのがおすすめです。
優良な業者を探すには?
遺品整理を業者に安心して任せるためには、業者選びが重要です。業者を探すときは資格の有無のほか、料金体系の明瞭さに目を向けるといいでしょう。
遺品整理をするのに資格は必須ではありませんが、遺品整理士の資格を持っている業者だと安心です。さらに不用品を回収するには一般廃棄物運搬収集許可、販売目的で回収する場合は古物商許可を得ている必要があります。
悪質な業者は料金体系が明確ではなく、作業後に法外な追加料金を請求してくる恐れがあります。見積もり書を書面で発行してくれない業者には注意が必要です。
優良な遺品整理業者を探すには、複数業者の相見積もりを取ることが欠かせません。ミツモアなら簡単な質問にいくつか答えるだけで、無料で最大5社の相見積もりが取れます。
流れを把握して安心して依頼しよう
遺品整理を始めるに当たって、遺品整理の流れを把握しておくとスムーズに作業ができます。トラブルに巻き込まれないためにも、準備と流れを把握しておくことが大切です。
遺品整理業者に依頼する場合も、流れを事前に知っておくことで、作業内容がはっきりと分かるので安心して任せられるでしょう。
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