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ペットの納骨料金は?相場やタイミングについて解説

最終更新日: 2024年02月05日

ペットの納骨は義務ではありませんが、人間と同じように埋葬することで供養につながるとの考え方から、納骨を選択する方は多くいます。

そこで本記事では、ペットの納骨料金について解説します。相場の目安や納骨するタイミング、納骨以外の供養方法についても紹介するので、参考にしてみてください。

ペットの納骨とは

ペットの納骨とは、火葬後のお骨を霊園やお墓、専門施設などに納めることをいいます。ペットの葬送に明確なルールはありませんが、人間の遺骨をお墓に納めるように、ペットも遺骨を埋葬するのが一般的な供養方法の1つです。

ペットの納骨はするべき?

飼い主の方の中には、ペットの納骨をすべきかどうか悩んでいる方もいるかもしれません。結論、ペットの納骨は義務ではなく、火葬するかどうかも飼い主が選択できます。

義務ではない

ペットの納骨は義務ではありません。法律や宗教上の観点から見ると、ペットの遺体や遺骨の扱いには特に決まりがなく、すべて飼い主の方の意向に沿って進めれば問題ないのです。

お墓に納骨する以外にも、散骨したりアクセサリーとして身につけたりと、供養の方法や考え方は飼い主の方によってさまざまです。遺骨の安置期間も自由なので、管理できる間はずっと自宅で供養するという方も珍しくありません。

火葬するかどうかも飼い主が決められる

お墓や専用施設に納骨する場合は、遺体の腐敗を防ぐために火葬を行った方が良いでしょう。ただし、ペットの火葬自体も必須ではなく、飼い主の意向により決められます。

供養する場合は民間業者への依頼が一般的ですが、個別火葬の他にも合同火葬や、自治体に引き取ってもらう方法などがあります。ただし、自治体ではすべての動物の遺体は基本的に一般廃棄物の扱いとして処理されることとなります。大切なペットをしっかり供養したいという気持ちがある場合、民間業者に直接依頼することをおすすめします。

ペットの納骨にかかる料金相場

ここからは、ペットの納骨にかかる料金相場について解説します。実際にかかる料金や納骨方法や依頼先の施設によってさまざまですが、昨今で主流となっている主な納骨先は以下の4つです。

  • ペット霊園
  • 合祀墓・合同供養塔
  • 納骨堂
  • 飼い主と一緒に入るお墓

ペット霊園

ペット霊園では、指定の区画を借りて個別のお墓を建てることができます。永年供養料やお墓の料金などの初期費用がパッケージとなり、その中に納骨料金も含まれていることが多いです。料金はさまざまですが、目安としては10万円から30万円程度です。

また、個別墓では管理料をはじめ納骨後のランニングコストが発生するため、予算と相談して決めるようにしましょう。管理料の相場は、年間で3千円~2万円程度です。

また、霊園によっては墓石のお墓だけでなく、樹木を墓標とする「樹木葬」に対応しているところもあります。樹木葬の場合、墓石と違って継承者が不要な点や、比較的管理料が安価なところがメリットです。

合祀墓・合同供養塔

多くのペット霊園では、個別墓だけでなく合同のお墓(合祀墓・合同供養塔)も用意されています。骨壷から遺骨を取り出し、他のペットと一緒に納骨される場合が多いため、一度納骨したあとは返骨できない場合があります。

火葬場が併設されている霊園であれば当日の納骨も可能ですが、一定期間は自宅での供養を経て、気持ちに区切りがついたタイミングで合祀することもできます。

個別のお墓と比べると費用は1〜2万円と比較的安く、年間管理費もかからない場合がほとんどです。お参りはいつでも可能なほか、霊園によってはお彼岸やお盆などで供養祭を行っているところもあります。

納骨堂

納骨堂もペット霊園の合同施設ですが、基本的には屋内施設にあり、骨壷のまま棚やロッカーなどの個別スペースに安置します。返骨も可能なので、最終的な供養方法に悩んでいる方や、一定期間の安置場所として選択する方が多いです。

決められたスペース内に収まる範囲であれば遺品やグッズも一緒に保管可能で、年間で保管料を支払います。

納骨堂の料金相場はスペースの広さや仏壇があるかないか等で大きく異なりますが、目安としては1万円~数十万円程度でしょう。年間管理料は、1万円~3万円程度となる場合が多いです。

飼い主と一緒に入るお墓

大切な家族として、ペットと一緒のお墓に入ることを選択する飼い主の方もいます。霊園によっては、人間とペットが同じお墓に入れるようにしてくれるところもあります。

ペットと一緒のお墓に入ることは特に禁止されておらず、法律上の問題はありません。しかし一方で、家族間や親族で抵抗感を持つ方が出てくる可能性や、宗教上の理由などで対応できない霊園も多くあります。そのような場合に備えて、他の納骨方法も併せて検討しておくと良いでしょう。

飼い主と一緒に入るお墓の場合、納骨料金は100万円以上かかることが多いです。

ペットの納骨以外の供養方法と料金相場

ペットの供養方法には、納骨以外にもさまざまな方法があります。ここでは、納骨以外の供養方法と料金相場について解説します。

  • 自宅供養
  • アクセサリーとして身につける
  • 散骨

それぞれについて解説していきます。

自宅供養

火葬後の遺骨を施設に納骨せず、自宅や手元で安置する供養方法です。一口に自宅供養といっても特に決められた形やルールがある訳ではなく、骨壷をそのまま祀る方もいれば、室内の一角にお墓プレートや供養グッズなどを設置する方もいます。ペットの存在を身近に感じられるため、グリーフケアとして選択する方も多いです。

ペット霊園に足を運ばなくても毎日供養できるほか、管理料がかからず費用を抑えやすいメリットもあります。骨壺を祀る場合は数千円〜2万円程度、仏壇を用意する場合は2、3万円~5万円程度がおおよその料金相場です。

アクセサリーとして身につける

ペットの遺骨や思い出の写真をアクセサリーとして身につける方法もあります。

アクセサリーの種類は手軽に作れるキーホルダーやペンダントタイプのものから、本格的な金やプラチナなどの素材を使用したネックレス、遺骨で作るダイヤモンドまで、さまざまなタイプがあります。使用する素材によって料金相場は大きく異なります。

一般的には、数千円〜数万円程度のアクセサリーやグッズが人気です。

散骨

散骨では、火葬後の遺骨を粉末状にして海や私有地へ散布します。代行の場合は1万円前後〜、立ち会いの場合はチャーター便の手配などで10万円前後〜がおおよその費用目安です。「大切なペットを自然に還してあげたい」「のびのびと自由に過ごしてほしい」といった思いから、近年特に注目されている供養の1つです。

散骨では遺骨の全てを撒く必要はなく、一部を手元に残して散布することも可能です。また、散骨業者によっては、故人の飼い主と一緒に散骨できるプランを用意しているところもあります。

ペットを納骨するタイミングは?

最後に、ペットを納骨するタイミングについて解説します。納骨のタイミングにも「こうしなければならない」といった決まりはなく、飼い主が自由に決められます。

ここでは、一般的な飼い主が納骨を決めることの多いタイミングを紹介します。

  • 火葬直後のタイミング
  • 四十九日・一周忌などのタイミング
  • 気持ちが落ち着いたタイミング
  • 自分と一緒にお墓に入るタイミング

火葬直後のタイミング

葬儀社やペット霊園の中には、火葬から納骨、供養までを一貫してサポートしてくれる業者があります。引き取り火葬や埋葬がセットになったパッケージプランを選べば、火葬直後にそのまま納骨が可能です。

自宅の供養が難しい方や火葬と納骨を一度で行いたい方などは、火葬直後のタイミングで納骨すると良いかもしれません。

四十九日・一周忌などのタイミング

人間の場合と同じように弔いたいという気持ちから、四十九日や一周忌などの区切りの良い法要のタイミングで納骨する方も多いです。

気持ちが落ち着いたタイミング

気持ちが落ち着ちつくまでは、骨壷を手元に置いておきたいと考える方もいます。四十九日や一周忌といった法要のスケジュールは気にせず、飼い主の方の心の整理が付いたタイミングで納骨するのも一つです。

家族間で合意が取れており、管理も行える状態であれば、自宅でずっと安置していても問題ありません。

自分と一緒にお墓に入るタイミング

ペットと一緒のお墓に入る場合、自分のお墓を購入したタイミングや、実際に自分がお墓に入るときに一緒に納骨してもらうことも可能です。その場合は、あらかじめ家族に意向を伝えておきましょう。

まとめ

ペットの納骨について、料金相場や納骨のタイミングを解説しました。ペットの葬送方法には決まりがなく、基本的にはすべて飼い主の方の考え方で進めて問題ありません。

納骨以外にも自宅供養や散骨などの選択肢もあるので、自分たちに合った方法を選ぶと良いでしょう。

供養方法がなかなか決められないという場合は、火葬をしてから考えることも可能です。

ペットが亡くなってしまった場合は、しっかりお見送りをするためにも早めに火葬をする必要があります。大切なペットとのお別れはとても寂しいですが、できるだけ早く火葬業者を見つけることをおすすめします。

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