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犬・ペットの火葬後の遺骨はどうするべき?供養方法や流れを紹介

最終更新日: 2024年06月28日

大切な愛犬やペットが亡くなってしまったとき、火葬後の遺骨をどうするべきか悩んでいる方もいるかもしれません。最近ではお墓やペット霊園などでのスタンダードな供養のほかにも、手元供養や散骨をはじめさまざまな葬送方法があります。

本記事ではワンちゃんやペットの遺骨について、主な供養方法や火葬全体の流れを解説します。

なお、既に愛犬が亡くなっている方で、犬の葬儀についての基本的なところから知りたいという方は犬の葬儀の基本ガイドをご覧ください。

犬・ペットの火葬後の遺骨には法的な縛りがない

ワンちゃんをはじめ動物の遺骨には法的な縛りがなく、飼い主が自由に決められます。人間の遺骨は「墓埋法」によって指定の「墓地」以外の場所への埋葬が禁じられています。一方で、動物の遺体は法律上は一般廃棄物の扱いとなります。

もちろん、長年一緒に過ごした大切なペットですから、適切に火葬を行い供養をされる飼い主の方がほとんどです。

しかし、法律では遺体や遺骨の扱いに決まりがないため、火葬後の供養方法もより広い選択肢の中から自分たちに合ったものを選べるのです。

犬・ペットの火葬後の遺骨の供養方法5選

ワンちゃんやペットを火葬した後、遺骨の供養方法に悩まれている方もいるかもしれません。ここでは、現代において一般的な供養方法を5つ紹介します。

  1. 手元供養
  2. お墓に供養
  3. 共同施設で供養
  4. 散骨
  5. 一緒にお墓に入る

1. 手元供養

「手元供養」とは、火葬後の遺骨をお墓に埋葬せず、自宅や手元に安置する供養方法です。「慣れ親しんだお家で供養したい」「もう少し長く一緒にいたい」といった想いから、最近では手元供養を選ぶ飼い主の方も増えています。

一口に手元供養といってもその形態はさまざまで、遺骨をアクセサリーにして身につけたり、骨壺を祀ったりする方法などがあります。

引っ越しにも柔軟に対応できるほか、日常の中で大切なワンちゃんやペットを供養できるのがメリットです。また、手元で供養した後に他の方法へ切り替えることもできるため、供養方法に悩んでいる方にも向いているでしょう。

2. お墓に供養

お墓を建てて供養する方法もあります。可愛らしいデザインやタイル式のプレート型のお墓も人気で、ワンちゃんの名前や思い出、イラストなどを彫刻できるものもあります。

お墓を建てる場所としては、主に「私有地・敷地内」もしくは「ペット霊園など」が選ばれます。

私有地・敷地内

一戸建て住宅では一般的な供養方法です。ペットのお墓は、自宅の庭をはじめ私有地や敷地内にも建てることができます。墓石によって数千円〜5、6万円程度と費用は異なりますが、定期的な管理費はかかりません。

特定施設へ足を運ばなくてもお参りができるので、毎日供養しやすいところもメリットです。

ペット霊園など

ペット霊園ではさまざまな供養方法に対応しており、人間のお墓と同じように、霊園内の一角を借りて個別のお墓を建てることもできます。ペット霊園によって詳細なルールは異なりますが、自宅のお墓のようにプレートや墓石を置くことも可能です。

3.共同施設で供養

共同施設で他のペットと一緒に埋葬したり、供養したりする方法です。遺骨の管理に厳密な決まりはなく、合同火葬された遺骨をそのまま埋葬する場合や、区画を分けて個別で安置する場合などさまざまです。

主な共同施設は以下の通りです。

  • 供養塔・合同墓(合同慰霊碑)
  • 納骨堂

供養塔・合同墓(合同慰霊碑)

多くのペット霊園では供養塔や合同墓を用意しています。供養塔や合同墓とは、合同で利用される供養のための塔やお墓のことです。火葬後に骨壺から遺骨を取り出し、他のワンちゃんやペットと一緒に納骨される場合が多いです。納骨後の返骨は難しい場合がほとんどなので、家族間でしっかり決めてから依頼しましょう。

個別のお墓と比べると費用が安く、いつでもお参りに行くことができます。

納骨堂

納骨堂はペット霊園の屋内施設に用意されていることが多く、棚やロッカーなどの形で個別スペースが設けられているのが特徴です。骨壺のまま安置できるため、最終的な供養方法に悩んでいる方が利用する場合が多いです。

決められたスペース内に収まる範囲であれば遺品やグッズも一緒に保管可能で、年間で保管料を支払います。

4. 散骨

散骨とは、粉末状に砕いた遺骨を撒いて自然に還す葬送方法です。「大切なワンちゃんを自然に返してあげたい」「管理費などの費用を抑えたい」といった理由から選ばれることが多いでしょう。散骨が行われる場所は海・山・私有地などさまざまですが、もっとも一般的なのは海洋散骨です。

散骨では遺骨の全てを撒く必要はないため、一部は手元で供養することも可能。散骨業者の中には、故人の飼い主と一緒に散骨できるプランを用意しているところもあります。

5. 一緒にお墓に入る

飼い主の方の中には、大切なワンちゃんやペットと一緒にお墓に入りたいという方もいるかもしれません。ペットと一緒のお墓に入ることは法律で禁止されておらず、霊園によっては実際にペットと一緒に入ることを許可しているところもあります。

ただし、宗教の考え方などによって対応していないケースもあるほか、一緒のお墓に入る家族や親族などが違う考えを持つこともあります。

大切なワンちゃんやペットと同じお墓に入ることは不可能ではありませんが、対応が難しい場合に備えて他の供養方法も検討しておくと良いかもしれません。

犬・ペットを火葬する流れ

愛犬やペットの供養方法はさまざまですが、亡くなってしまったあとは、まずは火葬するのが一般的です。ここでは、ワンちゃんやペットを火葬する流れについて解説します。

  • 適切に安置する
  • 葬儀・供養の内容を決める
  • 葬儀を行う
  • 納骨・供養する

適切に安置する

ワンちゃんやペットが亡くなってしまったら、目や口をやさしく閉じたあと、タオルなどで体をきれいに拭いてあげましょう。その後、冷やした状態で適切に安置します。

遺体の状態や気候、室温などで安置できる期間は異なりますが、夏場は1〜2日、冬場は2〜3日が目安となります。火葬に時間がかかってしまいそうな場合は、保冷剤だけでなくドライアイスなどを用いて冷やし、できるだけ長く状態を保てるようにしましょう。

葬儀・供養の内容を決める

時間の経過とともに遺体の腐敗は進んでしまうため、できるだけ早く火葬業者へ依頼することをおすすめします。葬儀と供養の内容を決めて、火葬業者へ依頼しましょう。

火葬から供養までを一貫して行っている業者もあれば、訪問火葬車をはじめ火葬のみに対応しているところもあります。どうしても供養方法が決められない場合は、手元供養や納骨堂など、後から変更できる供養方法を選ぶと良いでしょう。

葬儀を行う

事前に決めたスケジュールと場所で葬儀を行います。当日の立ち会いが難しい場合は、代行業者に依頼することも可能です。葬儀の内容は人間のお葬式とほとんど同じ流れで、読経や焼香などを行います。その後、お別れをして火葬が行われます。個別火葬で立ち会う場合、火葬後のお骨拾いも行います。

個別火葬ではなく合同火葬の場合は、葬儀社に引き渡すときが最後のお別れとなるので、それまでにたくさん言葉をかけてあげましょう。

納骨・供養する

「手元供養の場合は自宅に安置する」「お墓に供養する場合はペット霊園に持ち込む」といったように、骨壷を受け取ったあとは事前に決めた方法で納骨や供養を行います。

まとめ

予算やお住まいの地域によっては、散骨前の火葬業者を探すのに苦労してしまうこともあるかもしれません。大切なペットとのお別れはとても寂しいですが、しっかりお見送りをするためにもできるだけ早く火葬業者を見つけることをおすすめします。

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