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引越しに伴う保育園の転園手続き!転園先の選び方や手続きの注意点も解説

最終更新日: 2024年02月01日

子育て中の引越しで大きな課題となるのが、子どもたちの保育園の転園です。受け入れ先はあるか、スムーズに転園手続きを進められるかなど、さまざまな不安が生じます。

今回は、引越しに伴う保育園の転園についてのポイントと、手続きをスムーズに進める方法を紹介します。

保育園の転園は希望先の空き状況に左右される

保育園へ転園する

希望先の保育園に空きがあるかどうかで、転園の可否が決まります。待機児童の多い地域や、同時期に入園・転園を希望する人数が多い保育園の場合、難易度が高くなります。

引越し時期を調整できる場合は、年度初めがおすすめです。年度の途中よりも年度初めのほうが、転園しやすい傾向があります。

引越しによる転園のハードルを下げる方法

保活の通知書

保育園を転園する理由は、保育方針が合わなかったり遠方への引越しだったりなど、さまざまです。理由によっては転園のハードルが高くなる場合があるため、本当に現在の保育園に通い続けるのが難しいのか、慎重に判断しなくてはなりません。

ここでは、引越しが転園のハードルを上げる理由と対処法を解説します。

入園基準となる点数が低く計算される

転園のハードルが高くなる最大の理由は、入園基準への影響です。引越しは点数が低く計算されるため、ほかの入園希望者よりも不利になりやすいケースがあります。

原因として、引越し前の入園申込みは管外協議扱いとなることがあげられます。管外協議とは、引越し前と後の自治体同士で行われる協議のことです。自治体が認可する保育園へ転園するためには、通常とは別枠となる管外協議で受け入れてもらう必要があります。

加えて、在住年数による点数への影響も関係します。保育園の入園を決める基準となるのが、さまざまな項目に基づいた点数です。

選考時は在住年数も考慮されており、仮に転園の申し込みが2件あった場合、点数が高かったり地域に長く住んでいたりする方が選ばれる傾向にあります。

引越し先で転園のハードルが高くなるのは、管外協議(別枠扱い)となるうえ、在住年数の項目でどうしても点数を得にくくなるからです。

ただし、管外協議の対象となるのは、住民票を移していない状態でほかの地域へ転園する場合です。同じ地域内にある保育園への転園であれば、自治体が同じなので、管外協議になりません。

引越し先の自治体によっては解消可能なこともある

引越し後は保育園のある自治体で暮らすにもかかわらず、管外協議扱いとなるのは不公平と感じる方も多いのではないでしょうか。自治体によっては、引越しによる転園を望む家族に対して救済措置を講じている場合もあります。

転居先の住所が分かるものを提出することを条件に、選考へ影響を与えない制度です。すべての自治体が行っていたり、共通のルールを設けていたりするわけではありません。そのため、事前に確認することをおすすめします。

また、異なる地域への転出であっても、近隣なら引越し先から現在の保育園に通い続けられる場合もあります。自治体や保育園ごとに制度の有無やルールが異なる点に注意しつつ、選択肢のひとつとして検討してはいかがでしょうか。

引越しで保育園を転園するときの手続き

転園手続き

ほかの地域にある保育園への転園は、事前にいくつかの手続きを済ませる必要があります。期限や手順に注意して、漏れがないよう転園手続きを進めましょう。

原則として、転園理由を問われることはありません。引越しによる転園も、ほかの理由と同じ流れで手続きが進められます。

ここからは保育園を転園するときの手続きについて、主な流れと注意点を解説します。

通っている保育園に退園届を提出する

まずは通っている保育園や自治体へ、引越しに伴って転園したいことを伝えましょう。退園届を提出する必要があるため、用紙の書式(申請様式)を受け取ります。多くの自治体では、ホームページからいつでもダウンロードできます。

退園届や転園届を申請するときは、提出期限が自治体ごとに異なる点に注意してください。多くの場合、退園予定がある月の末日までが書類の提出期限です。地域や届出内容によっては、ほかの書類が必要となる場合もあります。

転園の予定を伝えたとき、必要な手続きや手順をアドバイスしてくれる保育園もあります。引越しが決まったタイミングで、近いうちに転園することを伝えておくと、以降の手続きがスムーズです。

保育園によっては、転園時にお友達へプレゼントするときのルールが設けられていることがあります。プレゼントを検討している場合は、事前に転園を伝えておくと保育士から「いつ」「どのようなもの」を贈れば良いか、アドバイスをもらえるかもしれません。

転園先に転園届を提出する

退園届を提出したら、次に転園先の保育園へ、転園届を提出します。退園届と同じく、自治体のホームページで用紙の書式がダウンロードできます。プリンターがなかったり印刷方法が分からなかったりする場合は、役所に郵送対応してもらう方法もおすすめです。

転園時は、転園申込書や支給認定申請書、保育の必要性を証明する書類、保護者の就労証明書など、複数の必要書類を提出します。基本的に入園時の提出書類と大きな違いはありません。内容に漏れのないよう記入して、期限内に提出しましょう。

保育園の転園におけるチェックポイント

保育園転園のポイント

保育園の転園手続き自体は難しくありませんが、さまざまな点に注意しなくてはなりません。

保育園を転園するときのチェックポイントは、次のふたつです。

転園スケジュールを入念に確認する

転園スケジュールを事前に確認して、余裕をもって準備することが大切です。慌てて準備すると期限に間に合わなかったり、子どもを不安にさせてしまったりするおそれがあります。

多くの自治体では、転園するひと月前の10~15日あたりが書類の提出期限です。退園手続きも同様の時期を目安に進めます。期限内に退園手続きが間に合わなかった場合は、1か月分多く保育料を支払うこととなるため、忘れずに手続きを済ませましょう。

転園を希望する保育園を見学する

保育園によって、保育方針や雰囲気が大きく異なります。資料では魅力的に思えても、いざ園長や保育士と接してみると考え方が合わないと感じるケースも少なくありません。

転園後のトラブルを避けるためにも、可能であれば1度見学しておくのがおすすめです。

保育園を見学するときのチェックポイントは、次のとおりです。

  • 経験や資格のある保育士は多いか
  • 勤続年数が長い保育士はいるか
  • 安全対策が考慮された人員配置か
  • 保育や食育の方針に納得できるか
  • 清潔さなど施設環境で気になるところはないか
  • 子どもや保護者への対応が適切か

有資格者の保育士が多かったり、勤続年数の長い人が多かったりする保育園なら、知識や経験が豊富と判断でき安心して預けられます。子どもや保護者への接し方、施設の衛生面などの確認も重要です。

引越し先まで距離があり、手続き前の見学は困難という場合は、インターネット上の口コミなどを参考にしましょう。保育園そのものの口コミだけではなく、地域単位の口コミなどでも、有益な情報が見つかることがあります。

ただし、口コミは個人の主観が反映されやすい点に注意してください。あくまで参考程度に留め、資料などの内容も含めて総合的に判断することが大切です。

引越しに伴い保育園を転園する方法まとめ

保育園の転園

保育園の転園手続きは、申請時期や手順など複数の注意点があります。通常、地域をまたいで転園する場合は管外協議扱いとなりますが、自治体によっては救済措置が講じられることもあるため、事前に確認しておくと安心です。

手続きに関するトラブルや子どもの不安を避けるためにも、余裕をもって転園手続きを進めましょう。

引越し手続きは全体像を把握して抜け漏れなく済ませよう

引越し時は転園手続き以外にもやるべきことが多くあります。以下の記事では全体像をまとめているので、手続き漏れがないようにチェックしておきましょう。

必要な手続きとあわせて引越し業者探しも忘れずに行いましょう。ミツモアには地域密着型を含む中小引越し業者が多く登録しており、大手業者に依頼するときよりもずっと安い料金を提示している業者もあります。

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