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玄関の鍵が回りにくい原因とは?対処法や予防法、修理費用も解説

ぴったりの鍵交換・修理業者をさがす
最終更新日: 2023年03月31日

玄関の鍵を開けるときに、回りにくさを感じたことがある人は多いでしょう。解錠に引っかかりを覚える原因はサビだけでなく、さまざまなものがあります。原因に合わせた対処法や予防法、業者に依頼したときの修理費用などを把握しておきましょう。

玄関の鍵が回りにくいときに確認すべきこと

鍵

玄関の鍵がうまく回らないときは鍵に問題があるのか、鍵穴などの部品に不具合があるのかを確認することが大切です。修理を検討する前に確認しておきたいポイントを見ていきましょう。

純正キーかスペアキーかチェックする

使っている鍵が純正キーか鍵屋などで作製したスペアキーかをチェックしましょう。

スペアキーは純正キーの鍵を真似て作ったものです。スペアキーの形状が純正キーとは微妙に異なり、鍵穴にうまくはまらないものもあります。

鍵穴に合っていない鍵を使い続けていると、鍵穴内部のピンやシリンダーが傷つく恐れもあるため注意が必要です。

スペアキーで回りにくさを感じる場合は、純正キーで回るのか試してみることをおすすめします。

また純正キーが回りにくく、スペアキーだと回りやすい場合は、純正キーに何らかの問題がある可能性が高いでしょう。

シリンダーやサムターンに不具合がないか

鍵穴の内部に搭載されているシリンダーや、室内側に付いているサムターンも確認しましょう。サビや破損などの異常が発生していても鍵が回りにくくなります。

サムターンの異常だけでなく、周辺のネジが緩んだりずれたりしていないかを確認することも大切です。固定用のネジに異常があると鍵を閉めたときに回らなくなってしまいます。

内部のシリンダーに変形や破損といった異常が発生している可能性も考えられるでしょう。シリンダーの異常は外見からはわからないため、サムターン周辺に異常がなかった場合は、業者に依頼して内部を確認してもらうことをおすすめします。

玄関の鍵が回りにくい原因

鍵

玄関の鍵が回りにくい原因を理解しておけば、その後の対処や予防もしやすくなるでしょう。主な原因には以下のようなものがあります。

鍵穴にたまったホコリやゴミが影響している

鍵穴は一見ホコリやゴミが入りにくいように思えますが、風によって舞い上がった細かい砂ぼこりやチリなどが入ってしまうことがあります。

少量程度では鍵を回すのに影響はありません。しかし、徐々に蓄積していくと鍵と鍵穴のかみ合わせが悪くなり、最悪の場合は鍵が回らなくなってしまうのです。

鍵穴に搭載されているシリンダーは、ピッキング対策のために非常に複雑な構造になっています。細かい部分にホコリやゴミが入り込んでしまうと、簡単には取り除けないでしょう。

鍵が劣化している

鍵穴や鍵は年月がたつことで徐々に劣化していきます。慎重に保管したり使用したりしていても、同じものを長期間使っていればサビや変形などの異常が発生してしまうことがあるのです。

鍵の扱い方が荒い場合は、短期間の使用でもゆがんだり折れたりしてしまう可能性があります。

一般的に鍵と鍵穴の寿命は10年程度といわれています。場合によってはそれよりも早い段階で調子が悪くなることもあるため、注意しましょう。

ストライクの位置がずれている

ドア枠にはドアをしっかりと閉じるための「ラッチ」や、鍵を施錠したときに動作する「デッドボルト」、デッドボルトを納める「ストライク」と呼ばれる部品があります。

ストライクは金属の板をネジで固定しているものです。ネジが緩んだり金属板が何らかの要因でゆがんだりすると、デッドボルトがはまりにくくなるといった不調が起こるのです。

この場合はネジを締め直すか、業者に頼んで金属板を新しいものに交換してもらう必要があります。

玄関の鍵が回りにくいときの対処法

鍵

玄関の鍵が回りにくいときは、自分でできる対処法を試すことで継続して使える可能性があります。すぐに修理ができないときや、いざというときのために覚えておくとよいでしょう。

鍵を上下左右に揺すってみる

鍵が回りにくいときは、小刻みに揺らすようにしながら回すことで、スムーズに回ることがあります。上下に揺すってみたり左右に揺すってみたりしながら、回りやすくなるタイミングを探りましょう。

力任せに回してしまうと鍵が折れてしまったり、鍵穴の内部が壊れてしまったりする場合があります。

力を入れずにゆっくり鍵を回すことで、動きがよくなることもあるでしょう。鍵が回らないと焦ってしまいますが、落ち着いて対処することが大切です。

ドアの位置を微調整しながら鍵を回してみる

ドアやストライクのゆがみが鍵の回転に影響を及ぼしている場合もあります。

鍵穴周辺や鍵穴内部に異常がなくても外で強い風が吹いていたり、家全体の建てつけが悪くなっていたりする場合も、回しにくくなることがあるでしょう。

ドアを軽く押すまたは引くことで、デッドボルトの不具合がなくなり、鍵をスムーズに回せるようになる可能性があります。

ただし押したり引いたりする力が強過ぎるとかえってドアがゆがんでしまう原因にもなるため、軽い力で行うことを意識しましょう。

鍵と鍵穴を掃除する

ホコリやゴミが鍵穴に入ることも、鍵が回りにくくなる原因です。鍵に凹凸した部分がある場合は、溝に汚れが付着していることで鍵がうまくはまらない可能性があります。

鍵が鍵穴に入りにくいときは、毛先の柔らかい歯ブラシやマイクロファイバークロスなどを使って、鍵の表面を磨いてみましょう。

また鍵穴の中のホコリやゴミを掃除機で吸い取る、エアダスターを使って吹き飛ばすのもおすすめです。

それでも回らないようであれば、鍵穴内部を専門業者に掃除してもらうとよいでしょう。

鍵の凸凹部分を鉛筆でなぞる

鍵は経年劣化によって表面の滑りが徐々に悪くなっていきます。家にあるもので鍵の滑りをよくしたいのであれば、鉛筆を使いましょう。

鉛筆の芯に使われている黒鉛は、鍵穴内部の部品をスムーズに動かす潤滑剤としての効果が期待できます。鍵穴内部に悪影響を与えることなく、鍵の滑りをよくしてくれるでしょう。

方法は簡単です。鍵本体の凹凸部分を鉛筆でなぞるように黒く塗り、鍵穴に抜き差しするだけです。この工程を数回繰り返すと、抜き差しの動作が改善されるでしょう。

シリンダーキーのほか、ディンプルキーでも有効な方法になります。また、使用する鉛筆は比較的芯の軟らかいタイプがおすすめです。

鍵穴専用の潤滑剤を使う

鍵が回りにくい原因が鍵穴内部に入り込んだホコリやゴミではない場合には、鍵穴専用の潤滑剤を使った対処法もおすすめです。

ただしホコリやゴミがたまっているときに、潤滑剤を使用するのはやめましょう。鍵専用のものであっても鍵穴内部のホコリやゴミが固まってしまい、鍵が入らなくなってしまう可能性があります。

ホコリやゴミがたまっていないことを確認してから、潤滑剤を使用するようにしましょう。また、鍵穴専用ではない潤滑剤は、故障の原因にもなるため注意が必要です。

使い方は少量の潤滑剤を鍵に垂らしてからティッシュで薄く伸ばし、鍵穴に差し込むだけです。一度でスムーズに入らないようであれば、数回抜き差ししてみましょう。

鍵が回りにくいときのNG行為

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鍵が回りにくいときに、絶対にしてはいけないNG行為があります。ついついやってしまいがちですが回りにくくなるだけでなく、故障や破損にもつながるので注意しましょう。

力任せに無理やり鍵を回そうとする

鍵が回りにくいときに最もやってはいけないことは、無理やり鍵を回すことです。鍵穴内部の部品が破損してしまうだけでなく、鍵の変形や破損する恐れもあります。

特に急いでいるときは気持ちが焦り、鍵が回りにくいことに対して苛立ってしまうこともあるでしょう。

しかし鍵と鍵穴を修理や交換するとなった場合、高額の費用がかかってしまう可能性もあります。いったん落ち着いて原因や解決方法を考えてみましょう。

もし自力で原因を特定・解決することが難しいのであれば、業者へ依頼することをおすすめします。

とがったもので鍵穴をかき回す

鍵が回りにくい原因が鍵穴にあるかもしれないと感じた場合、つまようじや安全ピンなどで鍵穴の汚れを除去しようとしたり、ピッキングの要領で鍵を回したりすることを考える人もいるかもしれません。

しかし鍵穴内部は精密部品でできているため、鍵以外のものを入れるとシリンダーやピンを破損させてしまい、修理や交換が必要になる可能性があります。

そういった事態にならないようにするためにも、鍵穴に細いものやとがったものを差し込むのはやめましょう。

鍵穴がぬれているときに潤滑剤を使う

雨の影響で鍵穴周辺がぬれているときは、鍵穴の内部に雨水が入り込んでいる可能性があります。その状態で潤滑剤を使用すると、雨水やホコリ・ゴミと混ざって固まりやすくなってしまうため、十分に乾燥するまで待ちましょう。

鍵を差し込む際に鍵がぬれていることに気づいたときも、あらかじめ水分を拭き取ってから鍵穴に差し込むことが大切です。

鍵穴の故障を防ぐためにも、内部に水が入ることを避けましょう。鍵が回りにくいとき以外にも意識してみることをおすすめします。

鍵のトラブルを防ぐ方法

鍵

鍵が回りにくくなってしまったり、鍵穴が故障してしまったりするのを防ぐためには、いくつか押さえておきたいポイントがあります。鍵穴や鍵を長持ちさせたい人は、以下の方法を試してみましょう。

鍵と鍵穴は定期的に掃除する

鍵が回りにくくなる原因が、鍵と鍵穴に付着した汚れであるケースは多く見られます。定期的に鍵と鍵穴を掃除すれば不具合を防止できるでしょう。

掃除にはさまざまな方法がありますが、鍵本体は毛先の柔らかい歯ブラシやマイクロファイバークロスで磨くのがおすすめです。

鍵穴の掃除は軽度の汚れであれば、掃除機で吸い込むことでホコリやゴミを取り除けます。自力で鍵穴内部を洗浄するのは難しいので、傷や破損にならないためにも業者に依頼しましょう。

鍵や玄関ドアは丁寧に扱う

鍵や玄関ドアを普段から雑に扱っていると、交換時期を早めてしまいます。例えば勢い任せに閉めたり、必要以上に力を入れて鍵を回したりすると、ドアや鍵がゆがんでしまうでしょう。

また鍵穴に差し込んだまま鍵が折れてしまったり、ドアを支える部品が割れてドアが外れてしまったりする可能性も考えられます。

急いでいるときやストレスがたまっているときは、どうしても乱雑な扱いをしてしまいがちですが、丁寧に扱うことを心掛けておきましょう。

早めの鍵交換を心掛ける

日本ロック工業会(JLMA)によれば、鍵穴の寿命は10年程度といわれています。設置から10年以上過ぎた鍵穴は経年劣化によって壊れやすくなるだけでなく、ピッキングなどの空き巣被害にあいやすくなってしまうのです。

そのためドアや鍵を乱雑に扱っていないという人でも、10年に一度の鍵交換をおすすめします。

可能であれば、1年に1回のペースで業者に依頼してメンテナンスをしましょう。鍵穴に異常があっても早期に発見できるほか、いざというときに依頼しやすい業者も確保できます。

参考:錠の耐用年数についてのガイドライン(pdf)

賃貸物件の鍵交換は借主負担?貸主負担?

鍵

マンションやアパートなどの賃貸物件に住んでいる場合、鍵の交換にかかる費用は誰が負担するのかという疑問を抱く人は少なくありません。交換費用が借主負担になるケースや、貸主負担になるケースを把握しておきましょう。

借主側の負担になるケース

普段通りに使っていて鍵が回らなくなってしまった場合でも、基本的には借主側が鍵交換にかかる費用を負担しなければなりません。

その理由は賃貸物件を契約するときの「賃貸借契約書」にあります。賃貸借契約書には賃貸物件を借りるための条件が記載されており、内容は管理会社や大家によって異なります。

貸し出している物件内の設備が故障してしまった場合の修理費については、借主負担になることがほとんどです。

国土交通省住宅局が発行している「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」には以下のような記述があります。

「賃借人の居住、使用により発生した建物価値の減少のうち、賃借人の故意・過失、善管注意義務違反、その他通常の使用を超えるような使用による損耗・毀損を復旧すること」

こちらは退居する場合のガイドラインです。退去する際に鍵穴の故障が発覚した場合には、修理・交換費用を自分で負担する必要があります。

貸主側の負担になるケース

鍵交換の費用は基本的に借主負担ですが、特定の条件下においては貸主である管理会社や大家が負担しなければなりません。

特定の条件とは「経年劣化によって使用しにくくなっていることが認められる場合」を指します。鍵穴が完全に故障する前に、管理会社や大家が鍵穴の不調を確認している場合です。

鍵穴が故障してからだと賃貸借契約書や原状回復をめぐるトラブルとガイドラインによって、借主負担になってしまう可能性があります。

早い段階で管理会社や大家さんに相談しておくことが大切です。

どうしても回りにくいときはプロに相談

鍵 業者

鍵が回りにくいときの対処法を試してみても改善されない場合は、プロである鍵業者に依頼することをおすすめします。業者に依頼するのが初めての場合、費用相場や業者選びのポイントを知っておくと、最適な業者を見つけやすくなるでしょう。

鍵の修理にかかる費用相場

鍵の修理や交換にかかる費用相場は、交換する鍵の種類や修理に必要な作業によって変動します。鍵の種類別に修理にかかる費用相場をまとめると、以下の通りになります。

鍵の種類 費用相場
  • ディスクシリンダー錠
  • ピンシリンダー錠
2,000~20,000円
  • レバータンブラー錠
  • ロータリーディスクタンブラー錠
2,000~30,000円
  • ディンプルシリンダー錠
2,000~37,000円
  • マグネットタンブラーシリンダー錠
  • プッシュプル錠
5,000~50,000円

修理費用が20,000円を超えるようであれば、鍵交換を検討してみてもよいでしょう。古くなった鍵を修理しても再度故障してしまう可能性が高いほか、古い型式の鍵はピッキング被害にあいやすいからです。

もし防犯対策を強化したいのであれば、ディンプルシリンダー錠などの防犯性能の高い鍵への交換をおすすめします。

失敗しない鍵業者選びのポイント

鍵の修理や交換にかかる費用を自分で負担しなければならない場合、依頼する業者も自分で選ばなければなりません。ただし業者選びに失敗すると、一般的な費用相場よりも高い料金を請求される可能性があります。

おすすめは「ミツモア」を利用した、複数業者への一括見積もり(相見積もり)による業者選びです。相見積もりをすれば各業者の料金の違いや作業内容を比較しながら候補を絞り込めるため、悪徳業者に引っかかる可能性を下げられます。

「ミツモア」を活用すれば、最大5社までの業者に一括で見積もり依頼を行えるのです。各業者とメッセージでやり取りをすることも可能で、本当に信頼できる業者と出会えるでしょう。

業者への依頼が初めての人や、悪徳業者に引っかかるのが心配な人は、「ミツモア」を利用した業者選びがおすすめです。

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鍵や鍵穴は日頃のメンテナンスが大切

鍵

鍵が回りにくくなったときは、正しい対処法を行うことで一時的に鍵を回しやすくできます。しかし何より大切なのは、普段から丁寧に扱ったり定期的にお手入れをしたりして、鍵や鍵穴が故障しないように努めることです。

予防方法や鍵が回りにくくなったときの対処法、鍵のメンテナンス方法を実践し、鍵を長持ちさせましょう。定期的なメンテナンスの時間が取れないのであれば、思い切って業者に依頼してみるのもおすすめです。

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