蜂は木の上や天井裏だけでなく、室外機の中にも巣を作ることがあります。エアコンの故障を起こしたり、蜂に刺されやすくなったりするので放置してはいけません。ここでは室外機の蜂の巣を安全に取り除く方法や予防法を紹介します。
室外機の中に蜂の巣が作られるのはどうして?
住宅の中でも人目につかず、かつ雨風や直射日光を避けることができることから、しばしば室外機が巣作りの場所に選ばれます。比較的小さな巣を作るアシナガバチが好む場所です。
エアコンを壊さずに室外機の蜂の巣を駆除する方法は?
ビニール袋を被せた室外機の中にくん煙剤を入れる方法があります。故障する恐れがあるので、エアコンに直接スプレーを噴射するのはNGです。
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室外機にある蜂の巣駆除は業者に依頼しよう
室外機に蜂の巣が出来た場合は自力で駆除しようとせず、業者に依頼しましょう。ここでは費用相場や、賃貸の場合の注意点なども紹介します。
冬でも自力駆除は危険
アシナガバチやスズメバチは女王蜂のみが土の中などで越冬するため、冬になると巣は空っぽになります。また空っぽになった巣で再び生活することはないので、放置しても良いと思うかもしれません。
しかし、冬でも巣の放置はNG。新しい巣の材料にするために古巣へ戻ってくる場合や、他の生き物の住処になる場合があるからです。
また空っぽだからといって、自力で駆除するのは危険です。空っぽだと思っていたのに中に蜂がいたというケースもあるので、駆除は業者に依頼しましょう。
業者に依頼したときの費用相場は?
室外機に巣を作りやすいアシナガバチの駆除費用相場は6,000~30,000円です。スズメバチやミツバチに比べて駆除しやすいので、比較的安価です。
駆除費用は巣の大きさや場所によって変動します。室外機は駆除しにくい場所なので、アシナガバチの駆除の中では高額になるかもしれません。
信頼できる業者を選ぶには、複数の業者から見積もりを取る相見積もりがおすすめです。費用や対応の丁寧さを比較し、検討できるからです。
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関連記事:蜂の巣駆除にかかる料金はどのくらい?費用相場や、安く済ませるポイントをチェック|ミツモア |
賃貸の場合は管理会社に連絡
住んでいる家が賃貸の場合は管理会社に連絡し、指示を仰ぎましょう。場合によっては管理会社が業者を手配し、全て無償で対応してくれる可能性もあります。
また管理会社と業者が個別に契約しており、低価格で対処してくれるケースも考えられます。まずは管理会社に連絡してみましょう。
仮に管理会社へ連絡せずに駆除をした場合、全ての責任を負うことになります。例えば業者に依頼したものの室外機が壊れてしまったのであれば、管理会社から損害賠償を求められる可能性もあるのです。
室外機にある蜂の巣を自力で駆除する方法
室外機にできた蜂の巣を駆除するのは難しいので、業者に依頼した方が良いでしょう。ここではどうしても自力で駆除したい方に向けて、駆除方法を紹介します。
室外機に直接スプレーはNG
室外機のフタを開けて直接蜂駆除スプレーをかけると、エアコンが故障する原因になってしまいます。そのため室外機に直接スプレーを噴射するのは厳禁です。電気系統の部品をショートさせてしまう可能性があり、エアコン自体をダメにしてしまうかもしれません。
このように室外機内にある巣の駆除は、蜂と室外機両方の知識が必要になります。難しそうであれば業者に依頼すると良いでしょう。室外機を壊さずにスムーズに処理してくれます。
自分で駆除する方法
室外機にできた蜂の巣はくん煙タイプの殺虫剤を使用して駆除します。必要な道具と手順は以下の通りです。
道具 |
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手順 |
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自力で駆除する場合は、日中ではなく夜間に作業しましょう。アシナガバチは夜9時頃になると巣に戻り休息するので、一気に駆除することができます。
袋は養生テープで地面に固定します。このとき、くん煙剤を入れるスペースを確保するため、一部は固定しないようにしましょう。
くん煙剤を使用した翌日は、天板を開けて室外機内に散らばった蜂の死骸や巣をゴミ袋に入れます。天板はネジを外せば簡単に取り外せます。
蜂の死骸を素手で触ると危険なので、ほうきやトングを使って集めましょう。死んだ蜂でも反射で動いて針が刺さることがあるからです。
蜂の数が多い場合や自力で駆除するのが大変だと感じた場合は、業者に駆除を依頼すると安心ですよ。費用などに関しては「室外機にある蜂の巣駆除は業者に依頼しよう」をご覧ください。
室外機以外の蜂の巣を自力で駆除する方法については関連記事で紹介しています。
関連記事:蜂の巣の駆除はどうする?自分で安全に駆除する手順!業者に頼むかの判断方法も|ミツモア |
室外機にある蜂の巣を放置するのはNG!
室外機にできた蜂の巣を放置するのはNGです。ここではその理由を解説します。
エアコンが故障する可能性あり
室外機にある蜂の巣はエアコンを故障させる可能性があるので、放置してはいけません。エアコンを作動させたときにファンが蜂や巣を巻き込んでしまうのです。
エアコンの室外機は精密機械であり繊細なので、ちょっとしたことで壊れてしまいます。
関連記事:エアコンが壊れたと思ったら?故障の確認方法から修理費用まで解説|ミツモア |
蜂に刺される危険性も
蜂の巣を放置していると蜂に刺される可能性も高まります。夏が近付くにつれて働き蜂の数が増え、攻撃的になるからです。気付かないうちに刺激して刺されることがないよう、室外機に蜂の巣を見つけたらすぐに駆除しましょう。
またドレンホースや化粧カバーのすき間から蜂が家の中に入ってきてしまうことがあります。そのような事態をさけるためにも、放置は厳禁なのです。
室外機に巣を作る蜂の種類は?どこに作る?
室外機に巣を作る蜂はどのような蜂なのでしょうか?また室外機のどこを確認すれば蜂の巣を見つけられるのでしょうか?
室外機に巣を作るのはアシナガバチが多い
室外機に巣を作るのはアシナガバチが多いです。アシナガバチは後ろ脚が長く、ふわふわと上下しながら飛ぶのが特徴です。スズメバチやミツバチは直線的に飛ぶので、見分けられるでしょう。
スズメバチの巣の大きさは50~60cmなのに対し、アシナガバチは15cm程度と小さいので、室外機に作ることができます。
またアシナガバチは都心部でも巣を作る傾向があります。人の住宅のなかでも室外機の中は狭くて暗く、直射日光や雨風を避けられるので、選ばれやすいのです。
放置しておくと巣は大きくなり、室外機が故障する可能性もあります。室外機の中に巣を確認したら速やかに駆除しましょう。
アシナガバチの巣の特徴や、他の蜂の巣については関連記事をご覧ください。
関連記事:アシナガバチの巣への対処方法!ハチの生態や被害が増える時期も解説 | ミツモア |
関連記事:注意すべき蜂の種類は?対処法や駆除にかかる費用の目安も解説|ミツモア |
室外機のどこに蜂の巣がある?
室外機の中で蜂の巣が作られやすい場所は以下の4箇所です。
室外機の中で蜂の巣が作られやすい場所 |
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室外機の壁や床のすき間にある蜂の巣は比較的見つけやすいですが、室外機の中にある巣は見つけるのが大変です。蓋を開けて確認する行為は蜂を刺激してしまうのでNG行為なのでしないでください。
室外機に蜂の巣を作らせない予防法
ここでは室外機に蜂の巣を作らせないための方法を紹介します。室外機以外の場所での予防方法は、関連記事をご覧ください。
関連記事:蜂の巣を予防対策すべき時期と方法を解説!巣を作り始めるタイミングでの対処が肝心|ミツモア |
防虫ネットが有効!
蜂の巣を作らせないように、室外機に防虫ネットをかける方法がおすすめです。破けない限り効果が持続するため、手間がかかりません。
防虫ネットを選ぶ際は網目の大きさに注意しましょう。網目が細かすぎると室外機の本来の役割が果たせなくなります。空気の排出が難しくなるとエアコンの故障につながります。
蜂は通れないけど網目が細かすぎない2cm程度のものが良いでしょう。
室外機の周りにスプレーをする
室外機に巣を作らせないために、あらかじめ蜂よけスプレーや蜂駆除スプレーを室外機の周りにまいておくと良いでしょう。蜂駆除スプレーは蜂を撃退するだけでなく、予防効果も期待できます。
室外機の中に直接噴射すると電子部品がショートしてしまうので、室外機周辺の地面や壁に吹きつけるようにします。防虫効果は一般的に1カ月ほど持続しますが、商品によっては3カ月のものもあるので確認してみてください。
また花などのプランターは蜂を引き寄せる原因になるので、室外機から離れた場所に置くようにしましょう。
関連記事:蜂駆除スプレーは噴射力や成分で選ぼう!使用時の注意点もチェック|ミツモア |
室外機から蜂が家の中に侵入してくることはある?
室外機に蜂の巣があると、家に入ってこないか不安ですよね。ここでは家に入ってくるのを予防する方法や、家に入ってきたときの対処法を紹介します。
化粧カバーのすき間やドレンホースから侵入してくる可能性あり
蜂は化粧カバーのすき間やドレンホースから家に侵入してくる可能性があります。
化粧カバーとは、室内機と室外機を繋いでいる配管をカバーするプラスチック製のカバーです。化粧カバーにすき間があると、そこから蜂が家の中に侵入してしまいます。化粧カバーや室内機と室外機を繋ぐ配管のパテにすき間がないか、定期的に確認しましょう。
ドレンホースは室外機から出る水を排出するホースで、室外機の横についています。このホースの穴から蜂が侵入してくることがあるのです。ドレンホース用の防虫キャップを利用すると良いでしょう。
化粧カバーのすき間やドレンホースは、ゴキブリやネズミの侵入経路でもあります。正しく対策し、それらの害虫の侵入も防ぎましょう。
関連記事:エアコンのドレンホースとは?掃除方法から交換方法まで徹底解説|ミツモア |
家の中に蜂が入ってきたときの対処法
家の中に蜂が入ってきた場合は、部屋を暗くして窓を開け、蜂が出ていくのを静かに待ちましょう。蜂は明るい方向に飛んでいく傾向があるので、部屋を暗くすることで外に誘導できます。
殺虫スプレーで駆除しても良いですが、上手く駆除できなかったときに刺される可能性が高まります。蜂は刺激しない限りは攻撃してこないので、静かに待つことが大切です。
室外機に蜂の巣がある予兆
以下のようなケースは室外機に蜂の巣がある予兆です。蜂の巣を見つけたらすぐに駆除しましょう。
エアコンに不具合がある
エアコンを作動したときに室外機からバリバリと大きな音がした場合は、蜂の巣などの異物があるかもしれません。バリバリという音とともに蜂の巣が壊れた可能性がありますが、生き残っている蜂が攻撃してくる可能性があるので危険です。
室外機を確認するときは黒い服装や香水を避け、長袖長ズボンを着用しましょう。そうすることで刺されにくくなります。
関連記事:エアコンが壊れたと思ったら?故障の確認方法から修理費用まで解説|ミツモア |
室外機の周りを蜂がウロウロしている
室外機の周りを蜂がウロウロしていたら、室外機に蜂の巣がある可能性が高いです。特に蜂が室外機に入っていくところを見かけたら、ほぼ確実に巣が作られているでしょう。
室外機に蜂の巣がないのに家の周りを蜂がウロウロしている場合は、甘いにおいのする花が蜂を寄せ付けてしまっているかもしれません。殺虫剤や木酢液を使用することで、寄せ付けないようにできますよ。
関連記事:蜂の巣を予防対策すべき時期と方法を解説!巣を作り始めるタイミングでの対処が肝心|ミツモア |
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