家の近くや身の回りにスズメバチが現れたとき、もしかしたら近くに餌場があるのかもしれません。この記事ではスズメバチのエサについて解説します。エサを使った蜂捕獲用トラップの作り方も紹介しています。
スズメバチは何を食べる?
スズメバチは基本的に肉食ですが、役割や成長過程によって食べられるものが異なります。女王蜂は昆虫を、働き蜂は樹液や花の蜜を食べます。スズメバチの幼虫のエサは、働き蜂が運んでくる昆虫の肉団子です。
スズメバチが幼虫を食べるって本当?
スズメバチはミツバチの幼虫を食べることがあります。女王蜂は秋にかけて餌が乏しくなると、働き蜂がミツバチなどの巣から奪ってきた幼虫を食べるのです。
スズメバチは何を食べている?
女王蜂 | 働き蜂 | 幼虫 |
幼虫が唾液腺から分泌する透明な液体
昆虫 |
幼虫が唾液腺から分泌する透明な液体 | 働き蜂が運んでくる昆虫の肉団子 |
スズメバチは基本的に肉食ですが、役割や成長過程によって食べられるものが異なります。簡単にまとめると、上記のようなものがスズメバチの栄養源です。
女王蜂の餌(エサ)
スズメバチのなかでも女王蜂のエサは、幼虫が分泌する液体状の物質です。ほかには昆虫や、動物の肉も食べます。
また女王蜂は秋にかけて餌が乏しくなると、働き蜂がミツバチなどの巣から奪ってきた幼虫を食べることがあります。
ちなみにミツバチの女王蜂は、ローヤルゼリーを主に食べて成長します。しかしスズメバチの場合はローヤルゼリーを作ることが出来ません。
働き蜂の餌(エサ)
働き蜂のおもなエサは、幼虫の分泌液です。そのほかには、樹液や花の蜜も食べています。
また働き蜂はほかの昆虫を肉団子にして巣に運びますが、これを食べるのは幼虫です。働き蜂は腰辺りが非常に細いので、肉団子を飲み込むことができません。
その代わりに、働き蜂は肉団子を与えた幼虫の口から出るよだれのような分泌液をもらっています。働き蜂はこの分泌液をなめることでタンパク質を摂取しているのです。
また働き蜂は果実を食べることもあります。やわらかく熟した果実であれば、働き蜂の口でも飲み込むことができるからです。
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幼虫の餌(エサ)
スズメバチの幼虫のエサは、働き蜂が運んでくる昆虫の肉団子です。
幼虫は体型が丸く、足はありませんが、大きなアゴを持ちます。そのアゴはうまくかみあわせられないものの餌を働き蜂が肉団子状にしてくれるので、そのまま飲み込めるのです。
餌が少なくなる秋口はスズメバチに近づかないようにしよう
働き蜂は自分達の食料を確保するために必死で狩りをします。しかし寒くなるにつれ餌となる昆虫は少なくなります。
特に秋は大量のオスバチと新しく生まれた女王蜂を育てる必要があるため、餌をたくさん運ばないといけない働き蜂の攻撃性が高まっており、危険です。むやみに近づかないようにしましょう。
自宅付近に蜂が来るのはなぜ?
蜂は自然界だけでなく人間の生活スペースにも近づく習性があります。蜂が自分の家の近くに来る理由を解説します。
蜂が好むものが置いてある
スズメバチは甘い匂いに吸い寄せられる性質があります。そのため飲みかけのジュースを置いていたり、甘い匂いのする花をガーデニングしていたりすると、蜂が臭いにつられて寄ってきてしまうのです。
特にクチナシやキンモクセイは匂いが強いので蜂を引き寄せてしまいます。ほかにもラベンダーやジンチョウゲも香りが強く注意が必要です。
日頃から家の周りはキレイに清掃し、匂いの強い花は室内に入れるなど工夫するとよいでしょう。
とはいえ、大規模に趣味のガーデニングをしていれば、蜂のために趣味を控えるのは抵抗がありますよね。そんなときは防虫ネットを張るのも選択肢です。
家の中に入ってきたときの対処法
スズメバチが家の中に入ってしまった場合は慌てずゆっくり行動しましょう。焦って素早く動くと蜂を刺激してしまうからです。
恐いからといって手で振り払ったり、もので攻撃したりすると、かえって刺され危険性があるのでやめましょう。
また殺虫剤で駆除するのも刺激を与えてしまうためおすすめできません。
なるべく窓を開けて蜂が出て行くのを待つのが安全です。さらに蜂は明るい方向に飛ぶ習性があるため、部屋を暗くしてから窓を開けるとよいでしょう。
餌のトラップでスズメバチ駆除
スズメバチは最初に女王蜂が巣を作り繁殖します。よって女王蜂を駆除すれば被害に遭う可能性を削減できるのです。
ここからは女王蜂の餌(エサ)を使った捕虫器の作り方を解説します。
トラップの作り方
スズメバチトラップは家にあるものを使えば簡単に作れます。工程は以下の通り。
- まず2Lのペットボトルを用意しましょう。
- ペットボトル上部をカッターで切り抜き穴を空けます。ちょうど『H』形に切り上下を手前に開きましょう。これが止まり木の役割を果たします。
- 木の上や軒下などスズメバチが巣を作りそうな場所に針金で吊るすとトラップの完成です。あとは集蜂液を入れて下さい。
ただしこのようなトラップを仕掛けてもスズメバチに刺される危険性がなくなるわけではありません。繁殖が始まってしまった場合は、無理せず業者に駆除を依頼するのをおすすめします。
トラップに使う集蜂液の作り方
トラップに使う集蜂液には、蜂が好む匂いのものでおびき寄せます。以下の3つを混ぜてペットボトルに入れましょう。
- 酒(300ml)
- 酢(100ml)
- 砂糖(125g)
また酒と酢にみりんを適当量混ぜて作っても効果があります。3種類の果実酢で作っても大丈夫です。
あまりにもスズメバチをおびき寄せ過ぎるとその分危険度が増すため、スズメバチの数が多い場合はなるべく業者に駆除を依頼するとよいでしょう。
危ないときはミツモアで駆除業者を探そう
スズメバチは役割や成長過程で食べられるものが違います。女王蜂や幼虫は固いものも食べられますが、働き蜂は幼虫の分泌液が主食です。
家の周りに甘い匂いがするものを置いているとスズメバチが寄ってきてしまう可能性があります。なるべく自宅周辺を清掃し蜂を寄せ付けないようにしましょう。
女王蜂トラップを仕掛けておくと大きな巣を作らせない予防になりますが、危険を伴うため業者に依頼すると安全です。
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