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初七日とはいつ何をする法要?お布施の金額や香典マナーを解説

最終更新日: 2022年11月25日

初七日(しょなのか/しょなぬか)とは亡くなってから7日目に行う法要です。一般的に亡くなった日を1日目として数えます。

昨今では7日目ではなく葬儀と同日に行うケースも増えており、行うタイミングがさまざまです。

初七日で法要をする意味や、いつ行うのか、またお布施や香典といったマナーを抑えておきましょう。

初七日とは?

三途の川

故人が亡くなってから7日目に行う法要が「初七日」で、故人が極楽浄土へ行くための大切な儀式です。

初七日法要の由来は「人間は亡くなった後、生前に善行を積んでいれば極楽浄土へ、悪行を重ねていれば地獄へ行く」という仏教の教えからきています。

初七日は三途の川を渡る大事な日

仏教では亡くなった日から49日目までの期間を「中陰(ちゅういん)」と呼びます。この期間は7日ごとに7回、故人を極楽浄土に行かせるか否かの審判が閻魔大王によって行われるのです。

初七日は初審判の日であり、また故人が三途の川を渡り、あの世への行き先を決める大事な日でもあります。

三途の川は悪行を重ねてきた人ほど、川底が深く流れが速い場所を渡らなければなりません。一方で生前の善行が多い人ほど、浅瀬の流れがゆるやかな浅瀬を通って、苦労せず向こう岸に渡れるとされています。

そのため初七日法要では、故人が無事に三途の川を渡り切り、極楽浄土へ行けるように祈られてきました。

近年は葬儀と同日に実施する

初七日法要は、現在では以下いずれかのタイミングで行われています。

  • 葬儀と同日の火葬前「式中初七法要」「繰り込み初七日法要」
  • 葬儀と同日の火葬後「繰り上げ初七日法要」
  • 従来通り、葬儀の後日「初七日法要」

本来亡くなってから7日目の法要が初七日ですが、近年は葬儀と同日に行う「繰り上げ初七日法要」や「式中初七法要」「繰り込み初七日法要」が増加傾向です。

その背景には、都市部では参列者の減少や、仕事との兼ね合いなどの事情があります。地方においても、親族が葬儀や法要のたびに集まるのは難しいでしょう。

葬儀と同じ日であれば、改めて集まる必要がなく、また喪主の負担も減らせます。

実際のタイミングは式次第にもよるため、葬儀社と相談のうえ決めると良いでしょう。

初七日法要の流れ

法要

初七日法要では僧侶による読経の後に、遺族の焼香、喪主の挨拶という流れが一般的です。法要の後の会食は行わないこともあります。

「式中初七日法要・繰り込み初七日法要」「繰り上げ初七日法要」「初七日法要」それぞれの当日の流れを確認しましょう。

式中初七日法要・繰り込み初七日法要

「式中(しきちゅう)初七日法要」「繰り込み初七日法要」は葬儀・告別式の直後に行う法要です。

当日は以下のような流れで行われます。

  1. 葬儀式(40分)
  2. 初七日法要(20分)
  3. 告別式(30分)
  4. 火葬(60分)
  5. 会食(60分)

所要時間 : 3時間半(※時間は目安)

火葬場に移動する前のタイミングであるため、葬儀に続いて法要をまとめて済ませられます。移動が少ない点が「式中初七日法要」「繰り込み初七日法要」のメリットです。

繰り上げ初七日法要

葬儀同日、火葬後に行う初七日が「繰り上げ初七日法要」です。

  1. 葬儀式(40分)
  2. 告別式(30分) 
  3. 火葬(移動含め120分) 
  4. 初七日法要(20分)
  5. 会食(60分) 

所要時間 : 4時間半(※時間は目安)

繰り上げ初七日法要の場合、葬儀・告別式の後一度火葬場へ移動します。火葬が終わったら、再び葬儀場に戻って法要をする流れです。

移動を多く挟むため、「移動が面倒」「所要時間が長い」と感じる人もいるかもしれません。

初七日法要

従来通り、葬儀・告別式とは別日に初七日法要を行うパターンであれば、当日は以下の流れになります。

  1. 初七日法要(30分~60分)
  2. 会食(60分) 

所要時間 : 2時間程度

初七日法要単体で行う場合は、所要時間が短いでしょう。

わざわざ遠方から参列に訪れるのは負担が大きいと考えられることから、別日に法要を執り行うケースは、近年減少傾向にあります。

初七日から四十九日までの過ごし方

ろうそく

初七日から四十九日までの期間は「忌中(きちゅう)」とされ、一般的に慶事や祭事といった派手な行動は慎むべきとされています

  • 神社への参拝:神道の忌中は50日間。参拝以外の神道の風習は全般控える
  • 正月の飾り付け・年賀状:飾り付けは神道の風習。年始の挨拶は喪中はがきを届ける
  • 結婚式の挙式・出席:慶事ごとは控える。他にも成人式や祝賀会も可能な範囲で控える
  • 旅行・レジャー・飲み会:遊びごとは控える。遠足や出張などは問題ない
  • 引越し・地鎮祭・新築祝い:四十九日までは故人の魂が家にいると考えられるため、引越しは控える。地鎮祭は神道の風習、新築祝いは慶事にあたる

四十九日までは故人の冥福を祈り、慎ましく生活することが大切です。忌中の期間は後飾り祭壇と呼ばれる祭壇に、線香やお水、生花やお菓子を供えて、心静かに過ごすようにしましょう。

なお初七日までの期間中に限って慎むべき行為は、とくに定められていません。

初七日のお布施の用意について

お布施

葬儀同様に、初七日法要でもお布施を用意します。初七日法要で渡すお布施の基本ルールや、マナーを解説します。

初七日のお布施は葬儀とは別に用意する

初七日法要のお布施は、葬儀で渡すお布施とは別に用意するのが一般的です。

葬儀と同日に行う場合は、葬儀で渡すお布施と初七日法要で渡すお布施を、1つの封筒にまとめて渡しても問題ありません。

別日に法要を行うのであれば、その都度お布施を渡します。

金額は地域やお寺との関係によって異なる

お布施でいくら包むかは、地域やその家の宗派、菩提寺との関係などによって大きく異なります。葬儀と同日に行うかによっても変わるでしょう。

菩提寺がある場合、まずは菩提寺に目安の金額を聞くのが無難です。「お気持ちで」と言われた場合も、「その目安を教えていただければ」と伺いましょう。菩提寺がない場合は、周囲の方や葬儀社に相談するのがおすすめです。

一般的な目安としては、葬儀全体で包むお布施は30万~、初七日法要単体では3万~5万円と考えておきましょう

お布施はあくまで僧侶に対する感謝の意を示す心付けです。「この金額ではNG」ということはありませんが、あくまでも寺院とコミュニケーションを取ったうえで、適切な額を渡せるように心掛けると良いでしょう。

中袋のない無地の白封筒を使用

お布施を包む際は、中袋のない無地の白封筒か奉書紙を使用し、黒墨で「お布施」または「御布施」と表書きします。

中袋のないタイプの封筒を選ぶ理由は、中袋があるものは封筒が二重になっているためです。不幸ごとが「重なる」ことを連想させ、縁起が悪いとされています。

水引がついたのし袋は原則使いませんが、使用する場合は白黒か双銀のものを選びましょう。

お布施以外に御車代や御膳料を用意する

僧侶に渡す心付けはお布施の他にもあります。代表的なものが「御車代」と「御膳料」です。

御車代とは

「御車代」は法要を行う会場までの交通費です。実費に5,000円程度を上乗せして包みましょう。葬儀と同日であれば、移動分だけ渡せば問題ありません。

また僧侶自身が自家用車やバイクで法要会場まで来た場合であっても、御車代は必要です。

ただし喪主や法要の施主、またはその家族などが直接送迎をした場合や、タクシーをチャーターして、その料金をタクシー会社に直接支払った場合においては、御車代を渡す必要はありません。

御膳料とは

法要後の会食を僧侶が辞退した場合に渡すのが「御膳料」です。会食自体を執り行わなかった場合にどうするかは地域によるため、葬儀社に確認すると良いでしょう。

法要の後に行う会食では、感謝の気持ちを込めて僧侶も誘います。ただし会食参加の可否は、事前に確認するのではなく、当日僧侶に聞いて対応することが一般的です。

参加・不参加のどちらでも対応できるように、お布施と食事の両方を用意しておきましょう。

引き出物として弁当を渡すのであれば、御膳料を渡す必要はありません。

初七日法要の香典マナー

香典

初七日法要へ参列するときは、葬儀と同様に香典を用意する必要があります。香典の考え方や相場を確認しておきましょう。

葬儀とは別に初七日の香典を用意する

初七日法要に参列する場合、香典を別途用意する必要があります。ご遺族から辞退の連絡がない限り、用意していきましょう。

葬儀と同日の初七日法要の場合は、葬儀の香典の半額程度を、初七日法要の香典として追加で包むのが一般的です。一般的な参列者であれば、葬儀の香典が1万円で、初七日法要の香典が5,000円となるでしょう。

しかし初七日法要は、親族とごく近しい近親者のみで執り行われることが多いです。そもそも法要への出席依頼がなければ香典の準備は不要なので、その際は葬儀分だけ用意すれば問題ありません。

金額は最初の数字を奇数にする

香典の金額は5,000円や3万円のように、頭の数が奇数になる金額にしましょう

偶数は「割り切れる数=縁が切れる」と考えられることから、縁起が悪いとされているためです。死や苦を連想させる4や9も避けます。

葬儀に参列していた場合は、葬儀同日と同様に、葬儀で包んだ香典の半額程度が一般的です。ただし金額の頭の数が偶数になりがちな点に調整しましょう。

たとえば葬儀で5万円の香典を包んだとすると、初七日の香典は半額の25,000円となりますが、頭の数が偶数になってしまうため、代わりに3万円を香典として包むといった具合に調整することもあります。

初七日法要での服装

喪服

初七日法要に参加する際の服装は、喪服が最も無難です。葬儀と同日に行われるのであれば、そのまま喪服で参加すれば問題ないでしょう。

なお別日に法要が執り行われる場合は、男性はダークスーツに白シャツ、女性はダークカラーで無地のワンピースなど簡易的な喪服でも問題ありません。露出の多い服装や明るいヘアカラー、派手なメイクなどはマナー違反です。

地域や宗派などによって、正しい服装の考え方は異なる場合もあります。弔事全般においては、喪服での参加に統一した方が印象は良くなるでしょう。

初七日の慣習は地域や宗派により異なる

手を合わせる喪服の女性

初七日の数え方からお布施の金額、渡し方に至るまで、しきたりや慣行は宗派や地域によってさまざまです。

たとえば関西地方の一部地域では、命日当日ではなく前日を1日目とします。そのため、亡くなってから6日目が初七日です。

また浄土真宗においては、人は皆死んだ後すぐに極楽浄土へ行けるという教えがあるため、初七日の意味合いが異なります。同様の法要はありますが、故人に感謝の気持ちを捧げ、信仰を深めるための儀式として行われるでしょう。

わからないことは葬儀社や周囲の人へその都度確認することが大事です。それぞれのルールに準じた形でしっかりと執り行うことで、厳かに故人を見送ることができるでしょう。

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