「子供の写真をおしゃれに撮影したい」「いつも同じような写真になってしまうからちょっと雰囲気を変えてみたい!」
今回は、そんなみなさんの希望を叶える撮影方法のコツを3つご紹介していきます。可愛く撮れるおすすめシーンやカメラの設定についてもお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
子供の写真、一眼レフとスマホどっちで撮るべき?
スマホとデジカメ・一眼レフの違いは、レンズとセンサーにあります。
デジカメ・一眼レフは大きいレンズとセンサーが付いているため、明るい仕上がりとブレの少なさに優れています。多くの光をレンズに集めセンサーに反映することで、スマホよりも格段に写真の仕上がりがきれいです。子供の写真をより鮮明に記録したい方には、デジカメ・一眼レフの使用をおすすめします。
一方スマホは手軽に撮影できるのがメリットです。不意に訪れる子供の大切な瞬間をキャッチしたいときでも、手元にあるスマホなら逃さず撮影することができます。デジカメ・一眼レフと比べると写真の質は劣りますが、それほどブレを心配する必要はありません。わざわざ設定しなくても、自動で画質やピントを調節する機能が備わっています。
【スマホ】子供の写真を上手く撮るテクニック
手軽さが魅力のスマホカメラですが、デジカメや一眼レフと比べると仕上がりがパッとしないことも。ここではスマホでも子供の大切な瞬間を上手に撮れるテクニックを紹介します。
【テクニック1】スマホのカメラレンズを拭いて汚れを除去する
毎日使用するスマホは、気づかないうちに手垢や皮脂で汚れています。またいつの間にか子供が触っていたりすると、なおさら汚れが蓄積していきます。
「スマホでいい写真が撮れない」と悩んでいる人は、まずはレンズを拭いてみましょう。いつもよりクリアな子供の写真を撮ることができます。また子供の何気ない瞬間を良い状態でキャッチするためにも、日頃からレンズに気を配ることが必要です。
【テクニック2】自然光や白い壁を活用する
室内で子供を撮影するときには、なるべく自然光のたっぷり入る部屋や白い壁を活用するのがおすすめです。蛍光灯の明かりに比べてふんわり柔らかな雰囲気になりやすく、仕上がった写真の透明感もアップします。
また部屋に差し込む光を利用することで陰影が作られ、写真の仕上がりがよりきれいになります。きれいに陰影をつけるコツは、子供だけに光が当たり、なおかつ影もしっかり出る場所を選ぶこと。撮影場所に迷ったら、邪魔なものがない真っ白な壁に子供を立たせるだけで、映える写真を撮ることができます。
【テクニック4】シャッター前に子供の顔をタッチ
シャッターを押す前には子供の顔をタッチして、ピントと明るさを調節しましょう。ほとんどのスマホにはピントと明るさを自動で調節してくれる「オートフォーカス機能」が搭載されていますが、上手く反応しない場合もあります。
大事な瞬間をきれいに残すためにも、シャッター前の一工夫で子供の姿を明るくとらえることができます。
【テクニック5】激しい動きには連写や動画もおすすめ
スマホ写真の場合、撮影中よりも撮影後の加工で色味や雰囲気を調整する方が多いかと思います。しかし、中には撮影中でないとどうしても設定することができない項目もあります。
その中のひとつが「連写」です。子供が向こうからこちらに走ってくるところを撮影したいときや、クルクルとよく動く表情をとらえたいときなどに設定しておけば、あとからゆっくりベストな1枚を選ぶことができます。手ブレ対策にもなって一石二鳥です。
「連写で撮影してみたけどやっぱりブレる……」という方は、動画での撮影をおすすめします。動画は写真よりも暗い場所での撮影に優れているので、ブレを軽減してくれる効果があります。編集で好きな部分をカットするだけで写真に変えることもできるので、ぜひ試してみてください。
【デジカメ・一眼レフ】子供の写真を上手く撮るテクニック
【テクニック1】F値を開放して明るい雰囲気を作る
「F値」はレンズに集める光の量のことです。レンズに記載されているF値の数字が小さいほど光が多く集められるため、写真の仕上がりをより明るくすることができます。
室内で子供を撮影する時は、「F値を1.8や2.8など低めに設定」しましょう。屋外と比べて室内は暗いため、明るさが出るようにします。またF値が低いほど背景にボカしが効くため、子供の表情をよりくっきりと撮影することが可能です。
屋外で撮影する時は、撮影シーンに合わせてF値を調整しましょう。子供にフォーカスした写真が撮りたい場合はF値を低めに設定します。逆に複数人とともに写したり、背景にもピントを合わせたい場合はF値を高めに設定することで、ベストショットが狙えます。
【テクニック2】ポートレートモードで撮影
子供にフォーカスし背景のボケた写真を撮りたい時は、とりあえずポートレートモードを選択しましょう。
デジカメや一眼レフにはたくさんの撮影モードがありますが、一番分かりやすくて使いやすいモードです。どれを選べばいいか分からないという方は、ポートレートモードに設定しておけばいい感じの映えた写真をおさめることができます。
【テクニック3】スポーツモード・シャッタースピードを活用
ブレて上手く撮れない時は、スポーツモードを活用してみましょう。自動でシャッタースピードを上げてくれるので、はしゃいでいて動きの多い子供を撮影する時に適しています。
動き回る子供のブレを避けるには、適切なシャッタースピードの設定も欠かせません。シャッターが切られる瞬間が遅いほど、ブレが写真に残ってしまいます。
動き回る子供のブレを抑える | 1/320秒前後 |
走るなどより早い動きが想定される | 1/400、1/500秒とさらに早めに |
晴れた日の屋外 | 1/500~1/1000秒程度 |
曇りの日や屋内 | 1/100~1/200秒程度 |
【テクニック4】ISO感度の調整にもチャレンジ
「ISO感度」とは、センサーが光を捉える能力の値を指します。シャッタースピード速めに設定すると光が集まりにくいので、暗めの写真になりがちです。そこでISO感度を活用して明るさを最終調整しましょう。
明るい屋外の場合、シャッタースピードを速く設定しても、F値を低めに設定していれば、ISO感度は100〜300前後で大丈夫です。暗い室内で撮影する場合やF値を低くせずにシャッタースピード速めに設定している場合は、ISO感度を高めにする必要があります。
ただしISO感度を上げすぎると、画像がざらついて画質に影響が出るので注意しましょう。1600以上にISO感度を設定すると画質が悪くなってしまう傾向があります。画質が荒くなるISO感度はカメラの性能によって異なるので、画質を確認しながら調整することをおすすめします。
【テクニック5】トリミングして構図を調節
撮影時の構図が上手くいかなかったら、撮影後に画像をトリミングしてみるのも手です。
真ん中に子供を置く「日の丸構図」や縦横に1/3ずつに区切った線の上に子供を置く「三分割の構図」などの構図を意識して撮影すると、バランスのとれた写真に仕上がります。
しかしデジカメ・一眼レフ初心者の方には難しいと感じるかもしれません。そんな時は、とりあえず引きで撮影してみましょう。撮影後にPCの画像編集ソフトなどでトリミングすることで、印象的な写真を残すことができます。
また撮った画像を圧縮してSDカードに保存する「JPEG」形式ではなく、撮った画像そのままの「RAW」形式で撮影したものを編集してみましょう。スマホとは違い、より自分好みの写真に近づけることができるのでおすすめです。
【テクニック6】ホワイトバランスを「曇り」モードに
「ホワイトバランス」は写真の色味を左右する大きな要素のひとつです。ホワイトバランスの設定をを変えることで、撮影時に出せなかった色味を実現できます。
子供を撮影する時は、ホワイトバランスを「曇り」モードに設定するのがおすすめです。全体的に暖色系のぬくもりある写真を撮ることができます。
反対に「蛍光灯」モードでは青みがかったクールな色味に仕上げることもできるので、撮りたい写真の雰囲気にあわせて使い分けましょう。
またホワイトバランスを設定し忘れた時でも、撮影後にPCの画像編集ソフトを使えばレタッチできるので安心。その際、保存形式を「RAW」もしくは「RAW+JPEG」に設定することをお忘れなく。
子供の写真をおしゃれに撮る秘訣
いつもの子供写真をおしゃれにワンランクアップさせる秘訣をチェックしていきましょう。撮り方に一工夫するだけで、おしゃれで印象的な写真を残すことができるので、ぜひ実践してみてください。
おそろいの服で簡単に統一感を出せる
双子はもちろん、姉妹や兄弟、親子などでおそろいコーデの写真を撮影してみるだけでも、見違えるほど印象がおしゃれに。
同じアイテムの色違いを着せてみたり、Tシャツや小物などどれか1つのアイテムだけをおそろいにするリンクコーデもおすすめですよ。
目線の高さも重要なポイント
子供を可愛く撮影するためには、なるべく子供と目線を合わせてカメラを構えることも重要なポイント。
大人と子供では身長差があるので、どうしても大人の身長からの目線で上から撮影する角度に偏ってしまいがちです。子供の目線までしゃがみ込んでみることで、より豊かな子供の表情をとらえることができます。
寄りで撮るか離れて撮るか?
寄りで撮ると子供の表情にクローズアップしたキュートな雰囲気になります。また離れて撮ると、その場の景色も含めた解放感のある雰囲気に。
寄りと引きの2枚を横に並べてレイアウトすることで、上級者感のあるおしゃれな1枚を作ることもできますので、ぜひ試してみてください。
小物を利用して子供の可愛い瞬間をキャッチ
小道具を取り入れることで、いつもとは違った子供の表情や雰囲気の写真が撮れるかもしれません。
子供の時にしか着られないようなキャラクターの服やカチューシャや帽子などの被り物、シャボン玉のおもちゃなどがおすすめ。小道具を活用して、子供のよりキュートな瞬間をとらえましょう。
大人や友達と遊んでいる瞬間を撮る
大人や友達と遊んでいる瞬間を撮影すれば、子供の自然な笑顔を写真に残すことが可能です。
家族と遊んでいるシーンや、公園やイベントで他の友達と遊んでいるシーンなどは、子供の意識がカメラに向かないのでおすすめです。カメラが向けられていることに気づいて子供の表情がこわばってしまうのを避けられます。
人物を小さくして風景の割合を増やす
子供のいい写真を残そうとすると、つい被写体ばかりに目が行ってしまいがちです。撮影にベストな場所を見つけたら、その風景をメインにする構図で撮影するといつもと違った雰囲気の写真を残すことができます。
撮影するときは、子供の動きや仕草は景色の一部として写すことを心がけましょう。「風景メイン」を意識することで綺麗なロケーションが際立ち、おしゃれで映える写真になります。
七五三、お宮参り、1/2成人式など記念日はプロにおまかせ
普段の何気ない子供の瞬間の撮影にはスマホ・一眼レフが適していますが、大切な家族の記念日は最高の写真を残したいもの。そんな時はプロの手を借りるのがおすすめ。
七五三や1/2成人式など思い出に残るようなイベント時には写真館に頼りましょう。写真館のプロのカメラマンはたくさんの子供たちを撮ってきているので、子供のベストな表情の引き出し方を熟知しています。
またお宮参りなど屋外で記念写真を撮りたい場合は、神社での出張撮影がおすすめです。お父さんお母さんが子供の写真撮影に徹していると、つい家族写真を取り逃がしてしまいがち。プロカメラマンが出張撮影に向かうサービスを利用すれば、家族全員が映った記念写真をきれいに撮影することができます。
子供写真スタジオの選び方を確認
特別な写真を撮影したいときや印象に残る写真を撮りたいときは、子供写真スタジオを利用するのがベストです。ここでは、豊富なスタジオの中からその時に合ったプランの選び方と、都内のおすすめスタジオをご紹介します。七五三や2/1成人式などのイベント時にぜひ活用してみてください。
写真の目的に合わせて選ぼう
写真館
子供写真スタジオ (出張サービス可能なカメラマンもおすすめ) |
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ハウススタジオ |
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七五三や100日祝いなどの特別な日には、子供専門の写真スタジオが適しています。豊富な撮影メニューとコンセプトに合わせた衣装や小物、スタジオが特徴です。大手の写真スタジオではアルバムやポストカードなどのアイテムの充実度も高いのでおすすめ。
数カットの撮影で十分という方には写真館が良いでしょう。昔ながらの上品な雰囲気を写真に残すこともできます。
子供の成長の記録をきれいな写真におさめたいという方には、ハウススタジオを選びましょう。プロが子供の魅力を引き出しながら、自宅にいるような雰囲気で撮影してくれます。子供の動きに合わせて撮影するため、自由かつ自然な子供の表情を思い出として残すことができます。
理想の衣装やセットをイメージしよう
衣装にこだわりたい |
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セットにこだわりたい |
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お気に入りの衣装で撮影したい場合には、品揃えやサイズ展開が豊富なスタジオで撮影しましょう。ドレスや和装、キャラクターのなりきり衣装など、事前にどのようなスタイルで撮影するのかを決めておくことで、理想のスタジオを見つけることができます。
またスタジオやプランによって、着用できる衣装の数が決まっているため、着替え回数の多いスタジオを選ぶのもポイントです。着替え放題プランを提供しているスタジオや、衣装の持ち込みが可能なスタジオもあるので、事前に調べてスタジオを選びましょう。
セットにこだわりたい方は、希望するイメージに合ったセットのあるスタジオがおすすめです。スタジオによってインテリアの雰囲気や用意されている小道具はさまざま。事前にスタジオのギャラリーページを参考にしながらスタジオを選んでみることをおすすめします。
カット数・撮影時間もチェック
カット数はスタジオによって大きく異なります。子供の動きや表情は期待通りにならないことが多いもの。カット数が多ければ多いほど、子供のベストな瞬間をキャッチできる確率は上がります。
ただし、カット数と厳選してデータとして受け取れるカット数が違うため注意が必要です。スタジオやプランによってさまざまなので事前に確認した上でスタジオを選びましょう。
また撮影時間と全所要時間も事前のチェック項目。小さい子供であればできるだけ撮影時間が短いスタジオを、人見知りの子供であれば余裕を持って撮影できるスタジオがおすすめです。子供の性格やペースに適した撮影時間を提供しているかどうかも、スタジオ選びのポイントです。
また撮影以外にかかる時間も考慮する必要があります。着替えや写真の補正・編集の時間を含めた全所要時間をチェックしておくことで、子供がぐずるのを防ぐことができます。子供が遊べるスペースや授乳やおむつ交換ができるスペースのあるスタジオもあるので、事前に確認しておきましょう。
料金には要注意
撮影プランにはどこまでの料金が含まれているのか、しっかり確認しておきましょう。
スタジオやプランによってプリント代が別途で発生するケースや、データ料金・アイテムが高めに設定されているケースもあります。スタジオ選びの際は、写真撮影にかかる費用だけではなく、受け取りや保存も考えた上で総合的に比較検討することが大切です。
都内子供写真スタジオのおすすめを紹介!
料金 | 特徴 | |
スタジオアリス | 撮影料:3,300円
撮影データ:3,300円~5,500円 アルバム:5,500円~ フレーム:5,390円~ |
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スタジオマリオ | 撮影料:3,300円
撮影データ:5,500円 アルバム:5,500円~ フレーム:4,950円~ |
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LIFE Studio | 撮影料:無料
撮影データ:30,800円 アルバム:30,800円 フレーム:7,700円~29,700円 |
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LOVSTフォトスタジオ | 32,500円~
*撮影料・写真データ・衣装代・へアメイク代込み *出張撮影の場合追加料金あり |
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スタジオによって、撮影料とデータがまとまったプランもある一方で、別々で提供されている場合もあります。
また貸し出す衣装が可能であったり、ヘアメイクも行ってくれる所も。しっかりとプランに何が含まれているか確認してから依頼することがポイントです。
【屋内】子供撮影おすすめシーン
成長記録とともに
たとえば「子供が初めて○○を食べた!」「初めて○○で遊んだ!」など、成長を感じられたタイミングに記録として撮影しておいた写真は、後から見ても良い記念になります。
何気ない瞬間でも、それは二度と戻らない時間。子供の成長は本当に早いものなので、特別な日でなくても気軽に写真に残していきましょう。
自然光が入る部屋で日常風景
自然光が入る部屋で撮影すると、明るく柔らかい雰囲気の写真をおさめることができます。
おすすめの室内の場所は窓際です。窓から差し込む自然光で子供の顔が明るく写ります。光が強く感じる場合は、薄いカーテンを利用するとちょうど良い光加減に調節可能です。
ペットと撮影
室内でペットを飼っているなら、ぜひ子供と一緒にカメラにおさめましょう。
可愛いペットと子供のツーショットはそれだけで絵になり、誰もが思わずほっこりできる写真になること間違いなしですよ。
【屋外】子供撮影おすすめシーン
七五三、お宮参りなどの行事
お宮参りや七五三、初詣は、家族にとって記念に残したいイベントです。和装に身を包んだいつもと違う子供の姿を写真に残せば、思い出を振り返るときに楽しさが増します。
神社にお参りする際、写真撮影にこだわりすぎないよう周囲への配慮を心がけましょう。また子供のソロカットや家族写真だけではなく、神社の風景も含めた撮影を意識することで絵になる写真を残すことができます。
公園や運動場
公園に遊びに出かけたときなど、子供のテンションが上がっているときは格好のシャッターチャンです。普段よりも生き生きとした表情や動きのあるポーズを撮影することができます。太陽の光で自然な明るさのある写真に仕上がりやすいでしょう。
犬の散歩時
特に公園にはシャッターチャンスがたくさんあります。
たとえば飼っている犬の散歩時は、子供と愛犬の「ダブルで可愛い!」写真を狙える絶好の機会です。子供が犬とじゃれ合っている様子などを、あえて後ろから追いかけるような構図で写すのもおすすめですよ。
旅行などのイベント
旅行やお祭りなどのイベント時も、積極的に写真を撮影しておきたいタイミングです。はしゃぐ子供の笑顔をカメラにおさめることができます。
また周りの風景やどういう状況で撮影したかが分かるようなアイテムも含めた構図にすると、あとで見返したときの楽しさが倍増します。
夜景とともに
屋外では特に、テーマパークや花火大会、展望台など夜景がきれいなシーンで撮影すると、いつもとは違った趣向の写真を思い出として残すことができます。
夜景とともに撮影する時のコツは、イルミネーションや街灯などの環境光を利用すること。環境光が均一に顔に当たるような場所を選べば、夜景をバックに素敵な子供の写真をおさめることが可能です。
またフラッシュを焚けば、夜景がいい感じにボケてくれておしゃれに仕上がるのでおすすめです。