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絨毯・カーペットのクリーニングは自分でできる?業者に依頼する場合の費用は?

最終更新日: 2024年06月28日

この記事では、絨毯・カーペットのクリーニングを自分でできるかどうかの判断基準、掃除方法、専門業者に依頼する場合の費用などを解説します。

絨毯・カーペットを洗濯できるか見分ける方法

絨毯・カーペット

絨毯・カーペットのクリーニングを業者に依頼すると、以下のような料金相場です。

  • ウィルトン系:1500~2,000円/1畳
  • シャギー、ウール、綿など:1,500~4,000円/1畳
  • ペルシャ、シルクなど:4,000~6,000円/1畳

たとえば6畳くらいの平均的なサイズをクリーニングに出すと、1~2万円以上はかかる計算になります。

自分で洗濯クリーニングできれば安く済みますが、その場合は以下を参考に「洗濯可能な製品か」を確認してみてください。

自分で洗濯クリーニングできるかどうか

絨毯・カーペットを自分で洗濯クリーニングできるかどうかは、以下のポイントから判断できます。

判断ポイント 自宅で洗濯できる条件
洗濯絵表示 以下の洗濯絵表示がない

  • 家庭洗濯禁止
  • 40℃以下の湯温制限
  • タンブル乾燥禁止
絨毯・カーペットのサイズ
  • 家庭用洗濯機の場合は3畳以下
  • コインランドリーの場合は6畳以下

※洗濯機やコインランドリーの容量により多少変わる

絨毯・カーペットの価格

絨毯・カーペットを洗濯で傷ませたくないかどうか

  • 「手織り」や「ペルシャ絨毯(じゅうたん)」などの高級品ではない
  • ある程度の縮みや傷みを許容できる

※綿やウールは洗濯後に縮む可能性がある

洗濯せずに、絨毯・カーペットを敷いたままお掃除したいという方は、以下の記事を参考にしてみてください。

関連記事:【汚れ別】絨毯・カーペットの掃除方法 | ミツモア

何よりも絨毯・カーペットの洗濯表示をまず確認しよう!

まずはやはり洗濯表示を確認することが大切です。よくある洗濯表示の例を挙げるので、このマークがないか見てください。

【家庭での洗濯禁止】

洗濯絵表示 洗濯できません

上画像のように、洗濯機マークの上からバツ印がついている製品は「家庭での洗濯禁止」という意味があります。専門店などに依頼して、絨毯・カーペットをクリーニングしてもらいましょう。

【液温は40℃を限度とし、洗濯機で弱い処理ができる】

洗濯絵表示 40℃以下の水温で弱い処理なら可能

洗濯機マークの中の数字は「洗濯につかう水温の限界」を表しています。上画像の場合は、40℃までなら洗濯可能です。

また下の線にも注目しましょう。上画像のように線が1本だと「弱い処理ができる」、線が2本だと「非常に弱い処理ができる」となっています。

【液温は40℃を限度とし、手洗いができる】

洗濯絵表示 手洗い可能

手のマークが書いてある場合、家庭でのクリーニングは可能ですが、洗濯機は使えません。絨毯・カーペットにこの表示があれば、手洗いする必要があります。

また数字の表記はありませんが、「水の温度は40℃が限度」という意味も含んでいるので注意してください。

【タンブル乾燥可能】

排気温度上限60℃ 排気温度上限80℃
洗濯絵表示 タンブル乾燥可能 排気温度上限60℃ 洗濯絵表示 タンブル乾燥可能 排気温度上限80℃

タンブル乾燥とは、家庭用のドラム式洗濯機やコインランドリーの乾燥方法です。上画像のように、温風の温度上限があるので注意してください。

またこのマークの上からバツ印がついているときはタンブル乾燥ができません。

絨毯・カーペットのサイズによっては洗濯機に入らないことも

一般的な洗濯機の容量は6~14kg程度。基本的には3畳(約4.8㎡)以上の絨毯・カーペットには対応していません。

洗濯機サイズ 洗濯可能な絨毯・カーペットサイズ
8kg 約1畳(90cm×180cm前後)
10kg 約2畳(180cm×180cm前後)
14kg 約3畳(180cm×270cm前後)
22kg 約6畳(270cm×360cm前後)

洗濯機に入らない場合は手洗いをするか、大きな洗濯機が置いてあるコインランドリーを探してみるのも良いですね。

ただし作業や持ち運びが大変なので、業者にクリーニング依頼をする方が楽に済むことが多いでしょう。

【自分で洗濯】絨毯・カーペットを丸洗いする方法3つ

カーペットを持ち上げて移動させる人

続いて自分で絨毯・カーペットを丸洗いする方法を解説していきます。クリーニングに出すお金がもったいない、と感じる場合はチャレンジしてみましょう。

①洗濯機【小さめ絨毯・カーペットなら最も手軽な方法】

まずは洗濯表示を確認して、洗濯機が使えるかどうかを確認してみてください。ドラム式洗濯機の場合は通常よりも洗浄力が強いので、弱いモードで運転しましょう。

  1. 絨毯・カーペットを敷いたまま掃除機をかける
  2. 汚れが目立つところは洗剤を染み込ませておく
  3. 蛇腹に折りたたみ、大判洗濯ネットに入れる
  4. 「布団モード」などの弱水流・弱脱水で洗濯スタート
  5. 物干し竿2本以上を使用し、裏側を上にして広げるように陰干しする

絨毯・カーペットには、おしゃれ着用の中性洗剤を使用することで傷みにくくなります。また洗濯ネットも必ず使うようにしましょう。

ポイントは晴天かつ乾燥した日に洗うこと。湿ったままにしておくと、すぐに雑菌やダニが繁殖してしまいます。午前中の早い時間帯に洗濯を開始し、1日で乾かしきるようにしましょう。

ただし直射日光に当てると変色や色落ちの可能性があるので、陰干しがベストです。

②手洗い【手間はかかるが最も優しく洗える】

絨毯・カーペットの洗濯絵表示を見て「手洗い可能」であれば、浴槽に入れて踏み洗いをするのがおすすめ。

ただし手間と時間がかかるので、半日程度は時間を確保する必要があります。

  1. 絨毯・カーペットを蛇腹に折りたたみ、バスタブに入れる
  2. 十分に浸る量の水を入れ、中性のおしゃれ着用洗剤を入れる
  3. 1時間程度つけ置きする
  4. 足で絨毯・カーペットを踏み洗いする
  5. 風呂の水が汚くなったら入れ替える
  6. 水が透明になり、洗剤の泡が出なくなるまで繰り返す
  7. 物干し竿2本以上を使用し、裏側を上にして陰干し

洗濯絵表示の液温限度を参考にして、ぬるま湯を使えるならぬるま湯にしましょう。そのほうが皮脂汚れなどが落ちやすくなります。

水を吸った絨毯・カーペットは非常に重くなるため、女性1人の力では持ち運びできないことも。できる限り水を切ってから移動させるようにしましょう。

③コインランドリー【大きいサイズもOK】

高温水洗濯や乾燥機使用がOKの場合は、近所のコインランドリーを使いましょう。大型の機種を選べば、6畳以上の絨毯・カーペットでも丸洗いできます。

料金の目安は、洗濯から乾燥までで1,000~2,000円ほど。1時間ほどで乾燥まで仕上げられ、しっかり乾燥できるのでダニの死滅効果もあります。

コインランドリーを利用して絨毯・カーペットを洗う際のポイントは以下の通りです。

  • ネットに入れて洗濯する
  • 洗濯モードが選べる場合は「優しいモード」「低水温」を選ぶ
  • うまく乾燥できていない場合は、裏表をひっくり返して追加で回す

家庭の洗濯機より洗浄力や乾燥力が高いため、ほつれや傷みが発生する可能性があります。お気に入りの絨毯・カーペットをコインランドリーで洗うのは、避けた方が良いでしょう。

また乾燥機能が使えないコインランドリーだと、洗濯後の持ち帰りがかなり大変なのでやめておいた方がいいでしょう。

絨毯・カーペットを掃除してダニや汚れを予防しよう

粘着クリーナーでカーペット掃除

絨毯・カーペットを普段からからお手入れをすることで、寿命を伸ばしクリーニング頻度を減らすことができます。汚れがたまりやすい絨毯・カーペットは、ダニの温床にもなる部分。清潔に使用するためにも、以下のお手入れを日々の掃除の中に組み込んでいきましょう。

【週に2回】掃除機と粘着クリーナー

掃除機をかける時のポイントは、毛流れに逆らってヘッドをゆっくりと移動させること。そうすることで以下の効果が見込めるのです。

  • 奥に潜んだ汚れを吸い取る
  • 空気の流れを生み出し、湿気がたまるのを防止する

絨毯・カーペットの裏も同様に掃除機をかけることで、よりダニの駆除効果が上がります。コロコロなどの粘着クリーナーも併用し、こまめな掃除を心がけてください。

【月に1回】布巾で拭き掃除!スチームアイロンでダニ退治も

皮脂汚れや食品の油汚れ、奥に潜むダニなどは掃除機やコロコロだけでは落としきれません。月1回のスペシャルお手入れを行いましょう。

その際、スチームアイロンを使うとダニ駆除効果が狙えます。ダニは60℃の温度にさらされると一瞬で死滅するのです。

不可 110℃まで 150℃まで 200℃まで
洗濯絵表示 アイロンがけはできない 洗濯絵表示 底面温度110℃を限度としてアイロン仕上げができる 洗濯絵表示 底面温度150℃を限度としてアイロン仕上げができる 洗濯絵表示 底面温度200℃を限度としてアイロン仕上げができる

アイロンがけ出来るかどうかは、上記のように洗濯絵表示で示されています。ただし「スチームは使用不可」と注意書きがある場合もあるので注意してください。

1.固く絞った布巾に薄めた中性洗剤を軽く含ませ、叩きながら拭いていく
2.スチームアイロンを弱温に設定し、押しつけないようにして軽く蒸気を当てていく
3.裏側を上にして陰干しし、軽く棒などで叩いてダニの死骸を落とす

月に1回の丁寧なお手入れは、上記の手順で行いましょう。

絨毯・カーペットを汚してしまったらどうする?汚れに応じた方法で即対処!

絨毯・カーペットの汚れは時間との勝負。汚してしまったら即対処が基本です。

全てに共通するポイントは、ゴシゴシと吹かずにポンポンと叩くように拭き取ること。以下の表を参考に、汚れに応じた対処方法で被害を最小限に食い止めましょう。

汚れの種類 落とし方
水性の汚れ

(コーヒー、紅茶、ワイン、醤油など)

  1. 乾いた布やキッチンペーパーで水分を取る
  2. お湯を含ませた布巾で軽く叩く
  3. 色が薄くなったら薄めた中性洗剤を布巾に染み込ませ、再度叩きながら拭き取る
  4. 最後に水で濡らした布巾で拭く
油性の汚れ

(マジックペン、口紅、食用油、朱肉など)

  1. できる限りこそげ取る、ティッシュなどに吸着させる
  2. ごく少量の除光液(またはベンジン)を含ませた布巾で叩く
  3. 中性洗剤を布巾に染み込ませ、再度叩きながら拭き取る
  4. 最後に水で濡らした布巾で拭く

中性洗剤や除光液は、絨毯・カーペットの色落ちを招く可能性があります。必ず目立たないところで試してから拭き取るようにしましょう。

絨毯・カーペットクリーニング業者の費用相場

専用機材でカーペットクリーニングをする業者

クリーニング業者に出した場合と、ハウスクリーニング業者に依頼した場合に分けて費用を見ていきましょう。

クリーニング業者(一般・専門)に依頼する時の料金相場

「一般的なクリーニング店」「絨毯・カーペット専門クリーニング店」どちらも以下のような費用感です。

種類 素材 1㎡あたりのクリーニング基本料金 備考
平織・ウィルトン 化学繊維・ウールなど 1,000~2,000円
  • 平織は毛足がない
  • ウィルトンは毛足が短く、裏側が硬い
シャギー 化学繊維・ウール 2,000~3,000円
  • 毛足が1.5cm~2cmあるタイプ
段通・ペルシャ絨毯 ウール・シルク 3,500~8,000円
  • 房ありで重みのある高品質絨毯・カーペット(絨毯)
手織り高級絨毯 シルク 5,000~12,000円
  • 現物を見せてからの見積もりになるケースも多い

※状況によっても変わるので、あくまで目安と考えてください。

絨毯・カーペットクリーニングの料金は、種類や素材・汚れ具合などによっても変わってきます。「1㎡あたり1,000円~」と記載されている場合、最低料金が1,000円という意味なので実際にはもう少しかかってしまうことも。

クリーニングに加えて、防ダニ・抗菌・防カビ等の追加加工ができる場合があります。追加加工の費用相場は、1㎡あたり800~1,500円程度。素材によっては加工できないケースもあるため、サービスの有無を含めてクリーニング業者に確認してみましょう。

ハウスクリーニング業者に絨毯・カーペットクリーニングを依頼する時の料金相場

ハウスクリーニング業者に絨毯・カーペットクリーニングを依頼する時の料金相場は、以下の通りです。

素材 6~10畳の費用
化学繊維・ウール 10,000~17,000円

※状況にもよるので、あくまで目安と考えてください。

単価ではなく6~10畳など広さに応じた料金になっています。出張費や諸経費などが別途かかることもあります。

消臭・除菌・防カビ施工などのオプションは、1㎡あたり100~1,000円程度かかることが多いでしょう。

高級絨毯などは別途見積もりが必要なケースも多いため、事前相談が必須になります。ハウスクリーニング業者によって対応範囲も違うので、複数の業者の見積もりやサービス内容を比較して決めましょう。

絨毯・カーペットのクリーニングはどこに依頼する?

悩む女の人

業者に絨毯・カーペットクリーニングを依頼する場合、以下3種類のいずれかを選ぶことになります。

  1. 総合クリーニング業者
  2. 絨毯・絨毯・カーペット専門のクリーニング業者
  3. ハウスクリーニング業者

それぞれ特徴が異なるため、自分の持っている絨毯・カーペットや状況に合った業者に依頼するようにしましょう。

一般のクリーニング店

「白洋舎」などの一般的なクリーニング屋さんです。全国展開している店舗や地域の個人店などさまざまな店があり、技術力やサービス内容が異なります。なるべく口コミの良い業者を利用しましょう。

ただし特殊な絨毯や絨毯・カーペットの場合、店によっては受付できないことも。店舗に持ち込む前に必ずクリーニングの可否を確認しておきましょう。絨毯・カーペットの素材なども同時に伝えられると安心です。

また場合によっては集荷サービスで絨毯・カーペットを取りに来てくれるところも。絨毯・カーペットを持ち運ぶのは大変なので、できれば集荷サービスがあるところを利用したいですね。ただし集荷を依頼すると料金は少し高くなることが多いでしょう。

なお絨毯・カーペットクリーニングにかかる期間は、10日ほどが目安になります。

絨毯・絨毯・カーペットクリーニング専門業者

絨毯・カーペットのクリーニングを専門に扱っている業者もあります。技術はこちらの方が優れている可能性が高いのですが、料金は一般のクリーニング店とそこまで大きく変わりません(費用相場は後ほど解説)。

以下のクリーニングをする場合は、絨毯・カーペットクリーニングの専門業者に依頼するのがおすすめです。

  • ペルシャ絨毯
  • シルクや最上級のウール、ムートンなどの高級素材が使用された絨毯・カーペット
  • お気に入りの絨毯・カーペット

専用機器や洗剤を使って、傷み防止や美しさを維持するためのメンテナンスを行ってくれます。

ハウスクリーニング業者

ハウスクリーニング業者に依頼した場合、基本的には絨毯・カーペットを敷いたままのクリーニングになります。ハウスクリーニング業者が家に上がって、専用の掃除機や洗剤などを使って汚れを落としてくれます。

普段の掃除では取れないようなシミや、ハウスダストなどを綺麗にしてもらえますよ。

運搬や宅配のやりとりが不要なので、手間がかからない点が魅力です。

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絨毯・カーペットクリーニングの費用を安く済ませるには、複数の業者の費用を比較して決めるのがおすすめ。1社の費用を確認しただけだと、それが適正なのかが分からないからです。

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またミツモアでは提案をくれた業者にチャットで質問することもできます。事前に出張料はかかるか、納期はどれくらいか、など気になるポイントを聞いておきましょう。

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