ニューボーンフォトについて徹底解説します。撮影するタイミングや予約の時期、撮影当日の流れなど、気になるポイントを解消しましょう。
ニューボーンフォトは生後20日ごろまでがベスト
ニューボーンフォトとは「生まれたての新生児期に撮影する、赤ちゃんの記念写真」のことです。アメリカ・ヨーロッパ・オーストラリアで発祥したスタイルですが、日本でも撮る方が増えています。
ニューボーンフォトは、新生児が生後20日目(約3週目)までに撮影するのがベストタイミング。赤ちゃんの誕生を祝う行事のなかでは、お七夜とお宮参りとの間の時期にあたります。
ニューボーンフォトの魅力のひとつは、お腹にいた胎児に近い姿での写真が残せること。生まれたての独特な雰囲気が残る、貴重な記念写真を撮る機会なのです。
生後1か月過ぎても撮影は可能
生後1ヶ月過ぎても撮影することはできます。しかし、おくるみ姿など1ヶ月過ぎると難しいポーズがある点や、よく動くようになり撮影が難しくなる点には注意が必要です。
すでに1人目のお子さんがいるパパ・ママはお分かりかと思いますが、赤ちゃんの成長スピードは想像以上に早いものです。いつのまにか関節がしっかりとつながり、皮膚のシワが消えていき…。1日として同じ状態の日はなく、赤ちゃんは常に成長しています。
とはいえ、生後すぐであるため親子ともに無理は禁物。ニューボーンフォト以外にも、生まれてすくすくと成長していく赤ちゃんを写真に残すイベントはたくさんありますよ。
お七夜 | 生後7日目 |
ニューボーンフォト | ~生後20日目ごろ |
お宮参り | 生後1ヶ月 |
お食い初め | 生後100日 |
ハーフバースデー | 生後6ヶ月 |
予約は出産前にしておく
ニューボーンフォトの予約する時期は、妊娠後期にしておきましょう。多くのフォトスタジオでは、出産より前の予約を勧めています。
予約のときには「出産予定日」と「希望する撮影日時」をあらかじめ伝えます。産後は赤ちゃん・ママともに体調の変化が起こりやすいので、入院時期や出産日がずれたときには延期などに柔軟に対応してもらえることが多いです。
撮影当日の5~10日前までなら予約を受け付けているスタジオもありますが、「明日撮影したい!」と電話しても撮影は難しいもの。
「ニューボーンフォトを撮りたい」と思った時点で、まずはいくつかの写真スタジオに相談してみるのがおすすめです。
ニューボーンフォトを安全に撮るための6つの注意点
ニューボーンフォトを撮影するときには、いくつか注意点があります。あとで後悔しないためにも、気を付けるべきポイントを押さえましょう。
①ママと赤ちゃんの体調がいい状態で撮影する
ニューボーンフォトを撮るときは赤ちゃんとママの体調に負担がかからないことを1番に意識しましょう。
出産直後のママは、心も体も大きく変化しています。育児の忙しさもありますが、ホルモンバランスの乱れも影響しているため、デリケートな時期なのです。
さっきまでは元気だったのに、突然立ち上がれないほどの辛さに襲われるようなことも珍しくありません。撮影予定の日に調子が悪ければ、遠慮せずカメラマンに相談してください。
②部屋の環境を整えておく
生まれたての赤ちゃんはまだ、自分で体温調節をするのが難しいです。大人にとっては少し汗ばむくらいが、赤ちゃんにとって最適だったりします。
夏であればクーラーは弱めに設定しましょう。冬は少し強めに暖房を効かせたほうがよいですが、空気が乾燥してしまうので加湿器をつけるのがおすすめ。
エアコンに汚れが溜まっていると、喘息やアトピー性皮膚炎などになってしまう可能性があるので、この機会にエアコンの掃除習慣も徹底しましょう。
また、部屋に自然光が入るようにすると綺麗に撮影できます。赤ちゃんの安全のため、レースカーテンを使用するなどして直射日光は避けてください。
③新生児の扱いに長けたカメラマンに依頼する
赤ちゃんの扱いに対する専門知識と経験が豊富なカメラマンに依頼しましょう。
生まれて間もない赤ちゃんは首もすわっておらず、安全なポーズは限られてきます。例えば、おくるみやうつぶせ寝のポーズなどは、プロがいてもけがや窒息などのリスクをゼロにはできません。
ニューボーンフォトの実績や新生児と触れ合う機会があったかどうか等、新生児の知識の有無は事前に確認し、信頼できるカメラマンに依頼しましょう。
➃ペットとの撮影はリスクがあることを理解する
ペットとの撮影に対応しているカメラマンもいますが、赤ちゃんとペットの撮影はリスクを伴うため慎重に検討してください。
生後間もない赤ちゃんは、免疫力が十分に備わっていません。そのため、ペットに舐められると感染症を引き起こす可能性が高いです。重症な感染症の場合、最悪死亡することもあります。また、ペットが赤ちゃんを引っかいたり噛んだりしてけがをさせてしまう危険もあります。
このようなリスクがあることを理解したうえで、撮影したい場合は赤ちゃんとペットのどちらにも扱いが慣れているカメラマンに依頼しましょう。
⑤病気が流行っているときの依頼は避ける
インフルエンザなど季節性の病気が流行っているときは、赤ちゃんに感染するリスクを考え、撮影の延期も検討しましょう。
「せっかく予約したのに」「楽しみにしてたのに」と思ってしまう気持ちはわかりますが、母子の安全を第一に考えることも忘れずに。
また、カメラマンの体調が整っていることも重要です。
大人にとってはちょっとした風邪でも赤ちゃんへの感染リスクがあり、大きな病気につながりかねません。念のため、撮影を担当するカメラマンに当日の体調を伝えてもらうよう、事前に打ち合わせておくとよいでしょう。
撮影が延期または中止になったとき、キャンセル料が発生するのかどうかも聞いておくと安心です。
ニューボーンフォト撮影は、他の写真撮影と比べて予約日がズレたりキャンセルになったりする可能性が高いため、親身に相談に乗ってくれる写真館も多いです。
⑥SNSに写真をアップするときも注意が必要
SNSに子どもの写真を載せるときに、顔を隠す人の割合は増えています。しかし新生児だと「まだ赤ちゃんだからいいか」と油断してしまいがちです。
ニューボーンフォトの写真が性的な目的で悪用されてしまったり、細部の情報から住所を特定されたりする危険性があるので注意しましょう。
赤ちゃんの写真をSNSなどに上げる場合は、顔をスタンプで隠したり、体が隠れている衣装の時の写真を選んだりするなどの対策がおすすめ。
また自宅で出張撮影またはセルフ撮影をしたニューボーンフォトは、「ガラスや小物に家の情報が反射していないか」「窓の外の景色が写っていないか」といった点に注意しましょう。
ニューボーンフォトはどこで撮る?
ニューボーンフォトはスタジオではなく、出張撮影で撮るのが一般的です。婦人科で撮影するケースについても紹介します。
出張撮影が基本
ニューボーンフォトを依頼するときは、出張撮影が基本です。生まれて間もない赤ちゃんは温度の変化に弱く、免疫力もあまり強くありません。
そのため生後1カ月以内にニューボーンフォトを撮影する場合は、写真スタジオへ行くのではなく、自宅にカメラマンを呼んで出張撮影するのが一般的。
6畳ほどのスペースがあれば対応してもらうことができます。撮影時間は1~2時間ほどが目安です。
自宅なのでママや赤ちゃんの体調の変化にも対応しやすく、何より家族にとっては最も安心できる環境ですよね。
産婦人科で撮影できる可能性も
帝王切開など手術での出産をされた場合や、ママや赤ちゃんの体調などさまざまな事情があると、1週間近く入院することも珍しくはありません。
入院が長引いたときには、産婦人科で出張撮影をしてくれるカメラマンに依頼することもできます。
産婦人科での撮影を希望する場合は、出産する産院でニューボーンフォトの撮影をしていいかどうか、どのぐらいまで装飾して良いか等の確認を必ず行いましょう。
病院によっては、抵抗力の弱い赤ちゃんを守るために、家族以外の第三者と接触を制限している場合もあります。
産院でのニューボーンフォトの撮影では、赤ちゃんの衣装を何回も着替えたり、大量の小道具を置いたりするのは難しいですが、同室のママさんたちに迷惑をかけない最低限の装飾は問題ないでしょう。
ニューボーンフォトの費用相場
ニューボーンフォト撮影の料金相場は、およそ2~5万円です。
出張撮影・アルバムなし
(データ納品料、色補正料、データ100枚前後) |
13,000~18,000円 |
出張撮影・アルバム希望
(交通費、レタッチ、データ納品料、アルバム代) |
30,000~50,000円 |
スタジオ撮影
(データ納品料+3面台紙+ハガキサイズプリント) |
20,000~30,000円 |
撮影するポーズの数や、衣装のバリエーションなどによって上下します。また土日祝日には追加料金がかかることもあるので、あらかじめ問い合わせておきましょう。
スタジオによってオプション料金やサービス内容は異なります。
「アルバム作成までしてもらえるか?」「兄弟・姉妹と一緒に撮るときの追加料金は?」「土日・祝日の追加料金は?」などのポイントでも差が出るので、複数の写真館のプランを見比べてみるのがおすすめです。
【写真あり】ニューボーンフォトの撮影イメージ
ニューボーンフォトを撮影する前に、打ち合わせをしてある程度イメージを固めておきます。撮影時間を有効に使うためにも、事前ヒアリングは非常に大事です。
カメラマンが事前に知りたいことは以下の4つです。
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グッズの充実度には差があるため、複数候補を決めておくのがおすすめです。
自分もニューボーンフォトを撮ってみたいな!と思ったら、どんな写真にしようか案を練っておきましょう。おすすめなポーズと小物を紹介します。
①定番のおくるみ姿
赤ちゃんをおくるみですっぽり巻いてしまう「みのむし巻き」。おひな巻きとも呼ばれるこのショットは、赤ちゃんの小ささがよく分かります。
少しだけおくるみを開放して、ナチュラルなイメージに仕上げることもできます。
②ベビードレスも外せない
洋風なベビードレス姿も外せません。レースがひらひらで可愛らしいですね。普段の服とはひと味ちがう姿に、メロメロになってしまうこと間違いなしです。
③真っ白な背景で神秘的な写真に
まるでお母さんの胎内にいるようなポーズ。そしてそれを引き立たせる神秘的な白色の背景も素敵ですね。
④動物の洋服でキュートな姿に
帽子やぬいぐるみを使って、動物のモチーフで撮影。生まれ年の干支を選ぶのもよいでしょう。
⑤天使の羽根でまさにエンジェル
赤ちゃんの背中に羽根を付けてあげれば、まさに天使のような1枚に。
⑥ヘアアクセサリーでかわいらしく
可愛らしい花柄のものや、色とりどりの葉っぱのへアクセサリーなど、ワンポイントアイテムで可愛さ倍増です。
⑦小物をうまく使ってメルヘンチックに
小物や背景を使って、ファンタジックな世界観の写真に仕上げることもできます。王冠を付けることで小さな王子様みたいに、ちょっとだけ凛々しく見えますね。
⑧家族でニューボーンフォト撮影
ニューボーンフォトは赤ちゃんだけでなく、家族の方が写るのももちろんOK。カメラマンと事前に相談しておきましょう。
兄弟・姉妹で撮れば新しい家族の誕生と、上の子の成長が感じられる1枚になります。
⑨小さな手足にフォーカスした1枚も
生後間もない赤ちゃんの、「今しか見れない瞬間」を残しておきましょう。パパ・ママの手と、赤ちゃんの手とを並べた画像もおすすめです。
ニューボーンフォトをセルフ撮影する場合はポーズをさせずに
撮影をプロに依頼せず自分たちで撮るときは、赤ちゃんにポーズを取らせたりおくるみを巻いたり、うつ伏せにさせるのはNGです。専門知識のない素人がこれらをさせると、赤ちゃんが窒息したりケガをしたりする危険があります。
特に勘違いしやすいのは、赤ちゃんがほおづえをつくポーズです。実はこれは合成写真で、首の座っていない赤ちゃんには不可能な姿勢なので注意しましょう。赤ちゃんの首が本格的に首が座るのは生後3〜4ヵ月頃。ニューボーンフォトを撮るタイミングではまだ首がすわっていないので、赤ちゃんは自分の頭を支えることができません。
「ナチュラルニューボーンフォト」や「寝相アート」がおすすめ
セルフ撮影を考えている方におすすめなのは、「ナチュラルニューボーンフォト」と「寝相アート」です。
ナチュラルニューボーンフォトは、赤ちゃんが寝たり泣いたりしている自然な姿を撮る方法です。赤ちゃんだけでなく、お世話をしているパパ・ママを一緒に写せば、日常の様子を残すことができます。これなら素人でも無理なく素敵な写真を撮れますね。
寝相アートは、仰向けで寝ている赤ちゃんの周りを飾り付けて撮影する方法です。ひな祭りやクリスマスなどの衣装を着せたり、手作りの小物を持たせたりすれば、イベントの記念にもなる可愛い写真が撮れます。赤ちゃんの負担が比較的小さいのもポイントです。
セルフでニューボーンフォトを撮影するときのポイント
5つのコツを押さえて撮影しよう
ニューボーンフォトをセルフで撮影するときのコツは以下の5つです。
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ニューボーンフォトを撮影するときは、柔らかい光で少しぼかした印象の写真になるよう意識しましょう。ベストは晴れた日に太陽の光が届く窓際で撮ることです。
生まれたばかりの赤ちゃんにカメラのフラッシュは刺激が強すぎるので使用せず、かならず自然の光を使って撮影するようにしましょう。
その他の詳しいコツについても、以下の記事で詳しく紹介しているのであわせて参考にしてみてください。
関連記事:はじめてのニューボーンフォト!セルフで撮れる?おすすめ衣装は? | ミツモア |
自宅でセルフ撮影に使える小物
ニューボーンフォト専用のクッションもありますが、家にあるもので代用できます。
安定感と沈み具合が理想的な大きめのビーズクッションは、ニューボーンフォト撮影にもってこいな商品です。
毛足の長いラグ・カーペット・マットも、ニューボーンフォトの背景として使えます。その色に合わせた布をかけるだけでも、素敵な1枚が撮れますよ!
他にも、赤ちゃんに買ったおもちゃや哺乳瓶など、日常のアイテムを一緒に写すのもいいアイデアです。
ニューボーンフォトで自作のアルバムを作る
せっかく写真を撮ったなら、アルバムにして保存するのがおすすめです。スマホで撮った写真でも、データを送れば自作アルバムを作ってくれるサービスがあります。
ハードカバーの種類やページのデザイン、ページ数などのプランを選べるので、ぜひ検討してみてください。
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赤ちゃんの成長はあっという間。新生児から幼児へ、そして青年期から大人になるまでの成長を記録しておけば、「あぁ、こんな時もあったなぁ」としみじみ。
ニューボーンフォトは、赤ちゃんの記録としてもそうですが、何よりママとパパの心の支えとしてオススメです。大変なことも戸惑うこともある子育ての中で、ニューボーンフォトを撮影した思い出がこれからの支えにきっとなります。よりよいカメラマンと出会うために、ミツモアを利用してみませんか?
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