ページのスクロールによってコンテンツに動きを与えるパララックスデザインは、多くのWebサイトに活用されています。
ダイナミックな動きで訪問者を引き付ければ、Webページの訴求力を高められるでしょう。パララックスの作り方や事例を紹介します。
パララックスとは?
パララックス(Parallax)とは日本語で「視差」という意味で、Web制作の分野では画面のスクロールにしたがってWebページのコンテンツを動かしたり、配置を変えたりする演出を指します。
訪問者のスクロールをトリガーとして、さまざまな動きをみせられるため、奥行きのあるダイナミックなWebページとして訪問者の記憶に残すことができます。
洗練されたWebサイトの実装が可能
パララックスを駆使してWebページに動きを持たせれば、訪問者に注目してもらいたいコンテンツを強調できるだけでなく、洗練された印象を与えることが可能です。企業のブランディングやイメージアップにつなげることもできるでしょう。
企業分野によっては、余計な動きを加えない方がよい場合もありますが、アパレルブランドやエンターテイメント業界のWebサイトなどは、訪問者を楽しませたり、格好のよい印象の与えたりするために、パララックスを活用するケースが多いようです。
パララックスのメリット
Webページにパララックスを活用するメリットを、もう少し具体的にあげてみます。静的なWebページに比べると制作の手間はかかりますが、それ以上の効果が期待できます。
デザイン性を高められる
パララックスを導入する最も大きなメリットは、Webサイトのデザイン性を高められる点です。上記のように、アパレル分野やエンターテイメント分野のWebサイトは、動的なコンテンツを好む傾向がありますが、これは動きのある演出を訪問者にみせることで、先進的でスタイリッシュなイメージを持ってもらいたいからです。
パララックスによってコンテンツに奥行きや立体感を与えれば、訪問者に洗練された印象を持ってもらいやすくなり、結果的に自社のブランド力の向上につながります。
情報を効果的に伝達できる
訪問者に伝えたい情報を効果的に伝達できるのも、パララックスデザインのメリットです。訪問者のスクロールをきっかけに動きを出せるので、Webページ全体にストーリーを持たせることができ、強調したいコンテンツを目立たせることが可能です。
また訪問者に読んでもらいたい順番にテキストを表示できるので、商品説明などのコンテンツにも適しています。
ユーザーの滞在時間を延ばせる
パララックスデザインでは、訪問者がゲーム感覚で楽しみながらスクロールしてくれるようになるため、自ずとページの滞在時間を伸ばすことが可能です。
視覚的な興味を引き出せるのでコンテンツも最後まで読まれやすくなり、滞在率が上がることで結果的にSEOにプラスの効果がもたらされます。動きと合わせてリンクを入れておけば、クリック率も高くなるでしょう。
パララックスデザインの注意点
このように、パララックスを活用したWebサイトは多くのメリットがありますが、次のような注意点もあります。
ターゲットによっては必ずしも必要ではない
パララックスデザインは訪問者の目を引く演出が可能ですが、あらゆる分野のWebサイトで好まれるわけではありません。
たとえば高齢者が閲覧するWebサイトや、銀行や郵便局など、正確な情報を分かりやすく伝えることが求められる分野では、ページに余計な動きを持たせない方が無難です。たんに見栄えがよいからという理由でパララックスを導入すると、訪問者が混乱してしまったり、煩わしく感じてしまったりする可能性があります。
また無駄な動きを入れ過ぎてしまうと、パララックスデザインに慣れている訪問者でも鬱陶しいと感じてしまうケースも珍しくありません。
表示速度が遅くなる可能性
Webサイトにパララックスのような演出を入れると、ページの表示速度が遅くなってしまう可能性があるので注意が必要です。通常、パララックスはJavaScriptを用いて制作しますが、JSはさまざまな演出ができる反面、ページの読み込み時にプログラムの処理に掛かるため、どうしても表示に時間が掛かってしまいます。
とくにページの情報量が多いサイトの場合、トップページから読み込み時間が掛かってしまい、訪問者がコンテンツを閲覧する前に離脱されてしまう可能性があります。
パララックスの事例
それでは、パララックスを取り入れたWebサイトの例をみてみましょう。いずれも海外のWebサイトですが、演出にこだわった印象的なページになっています。
Anton & Irene
大胆なパララックスを用いたWeb制作会社Anton & Ireneの公式サイトです。アクセスすると2人の人物が登場し、画面をスクロールすることで人物が左右に分かれ、その間からテキストが飛び出してくるような演出が施されています。
さらに画面を下半分までスクロールすると、突然フェンシングの画像が出てくるなど、さまざまな遊び心も加えられています。読みやすさと意外性を兼ね備えた制作会社ならではのWebサイトといえるでしょう。
Every Last Drop
Every Last Dropはイギリスで水の大切さを訴えるために制作されたWebページです。余計な説明を入れることなく、日常生活で人間がどれぐらい水を消費しているかを、訪問者のスクロールによる画面の動きだけで巧みに表現しています。
全面的にパララックスが活用されている有名なWebサイトで、典型的なパララックスデザインの事例として、たびたび取り上げられています。パララックスがどういうものか分からなくても、このWebサイトにアクセスするだけで感覚的に理解できるはずです。
BeerCamp
BeerCampはパララックスを活用して画面を立体的にみせることに成功しているWebサイトです。コンテンツが画面から訪問者の方に飛び出してくるような仕掛けがされており、訪問者がスクロールすれば、次のページがズームインしてきます。
Webページは上から下に閲覧するものという前提を覆す演出により、訪問者はページ内を空間的に探索しているような気分を味わえます。印象的なタイポグラフィと組み合わさり、記憶に残るパララックスデザインになっているといえるでしょう。
パララックスの作り方
それでは、パララックスの作り方を解説します。パララックの多くはJavaScriptを用いて実装されますが、通常のWebサイト制作と同様に、HTMLとCSSでも実現可能です。また、プラグインを用いて複雑なパララックスを施すことも可能です。
HTMLとCSSで実現する
専門外の人やWeb制作の初心者にとっては難しく感じられるかもしれませんが、簡単なパララックスならば、HTMLにparallaxのクラスを組み込み、CSSで数行のコードを書くだけで実装できます。
たとえば、画面のスクロールに合わせて画面下に配置している要素が上がってくるように設定し、背景を固定しておけば、スクロールによって設定した要素がアイキャッチのように現れる演出ができます。
基本となるHTMLとCSSを理解していれば誰でも簡単に制作できるので、初心者はJavaScriptを用いるよりも、こういった基本的な方法からチャレンジしてみるとよいでしょう。
プラグインを利用する
最も簡単にパララックスを導入するには、JavaScriptプラグインの活用がおすすめです。さまざまな種類のプラグインがリリースされており、初心者でも使いやすいものが多いので、自分のWebサイトに施したい演出やスキルレベルに合わせて選択するとよいでしょう。
ただし、実装後は細かいカスタマイズがする必要があるため、ある程度のJavaScriptの知識は求められます。
パララックスの実装プラグイン
最後に、比較的初心者でも使いやすいパララックスのプラグインを紹介しておきます。自分のWebサイトに合ったパララックスが実装できるか確認してみましょう。
Rellax.js
「Rellax.js」は、代表的なJavaScriptのライブラリである「jQuery」に依存せず、簡単にパララックスを実装できるプラグインです。スピードとコンテンツの重なり順、位置の属性を指定でき、これらを組み合わせることでダイナミックでインパクトのあるWebページを制作できます。
さまざまなWebサイトで活用されている有名なプラグインで、読み込ませるJavaScriptファイルも軽量のため、パララックスでありがちな読み込み時の遅れも起こりにくいのが特徴です。
simpleParallax.js
「simpleParallax.js」は、画像を主な対象としているパララックスのプラグインで、シンプルさと軽量さに定評があります。他のフレームワークやライブラリに依存せずに実装でき、設定する項目が少ないため初心者でも使いやすいのが特徴です。
スクロールの方向やディレイなどの設定を組み合わせれば、さまざまな演出が可能で、Webサイトにちょっとした演出やアイキャッチなどが欲しい場合に重宝します。スマートフォンで表示された場合でも、問題なくパララックスを適用させることができます。
パララックスデザインに挑戦しよう
パララックスとは何か、基本的なところから解説しました。パララックスデザインとは、Webサイトの訪問者がページをスクロールすることで、コンテンツが動いているようにみせる技法です。さまざまな覚視効果を実現でき、必要な情報を効果的に伝達できます。
Web制作会社やデザイン会社のサイトに使われる場合が多いですが、活用次第でさまざまな業界のホームページに導入可能です。
ただし、読者ターゲットによっては必ずしも必要なかったり、表示速度が遅くなってしまったりする場合があるので注意しましょう。Webサイトのコンセプトや訪問者の属性を考慮して、取り入れるかどうか検討することが大事です。
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