ランディングページとは、ネットショップはもちろん、インターネット上で物を販売したり、受注を獲得したりするときに重要なページ。
ランディングページを作成しただけで「顧客が獲得できた」なんて、まとめサイトなどの情報を見ると、「ぜひ作成してみたい!」と思うものです。
そんな皆さんの「ランディングページとは、どんなページを作ればいいのか?」という疑問にお答えいたします!
ランディングページ作成の前に
ランディングページとよく聞くけれど、「ランディングページ」とはどんなページのことを指すのでしょうか?
ランディングページという言葉の意味や、担う役割をきちんと知っておくことは、効果的なランディングページのためにも、大切なポイント。
会社との打ち合わせの際にも、きっと役立ちますよ。
そもそも、ランディングページとは?
ランディングページとは「LP」とも呼ばれ、検索や広告リンクから訪れる人が、最初にアクセスするページのことを指します。
ランディングページ(Landing Page)の「Land」とは「着地する」という意味。
ホームページに着地するイメージから、この名前がつきました。
Webマーケティングの中で「ランディングページ」という場合は、広告からリンクさせる専用のページを指すことが多くなっています。
多くのランディングページは、1つのサービスや商品を紹介し、長い1つのページとして構成されます。
特化した情報を表示することで、閲覧した人を「商品を購入する」「サービスを契約する」などの行動に誘導することだけを目的としているのです。
情報を限定し、購入などのアクションにつなげる1枚のページ、という意味では、インターネット上のチラシのようなもの、と考えるとよいでしょう。
ランディングページを作る際は、HTMLやCSSを使って作る必要はありません。
ホームページをWordPressなどのCMSで作成しているのであれば、ランディングページ用のWordPressテーマも、有償、無償で配布されています。
WordPressのテーマを使用すれば、初心者でも簡単なランディングページが作成できます。
まずは自分でやってみたい、という場合は、試してみてもいいかもしれません。
ランディングページとホームページの違いは何?
インターネット上で情報提供する、という意味でランディングページとホームページは、似ている部分があります。
その違いは、それぞれがもつ役割にあります。
ホームページの目的は、企業やショップが提供している商品やサービスを全体的に紹介すること。
新しい動きを目立つように表示したり、欲しい情報がどこに掲載されているのかが分かるように、メニューやバナーで他のページに誘導することが重要です。
どちらかと言えば、企業やショップ全体のイメージアップや理解促進という役割があります。浅く、広く、情報発信していきます。
一方のランディングページは、購入や契約など、行動に繋げることが目的。
1つの商品やサービスについて、画像や図などを使って、1つのページで深く詳細に紹介され、最後には、購入や資料請求などのボタンに誘導されます。
一般的に、自然検索からの閲覧者は公式ホームページへ誘導し、リスティング広告からの閲覧者はランディングページに誘導する場合が多いです。
なぜランディングページが必要なの?
公式ホームページがあるのに、なぜ、ランディングページが必要なのでしょうか。
その理由は、ユーザーを限定できる、ということにあります。
幅広い閲覧者を想定する公式ホームページは、多くの人にとって理解しやすいことが求められます。
しかし、リスティング広告など、広告からの流入を前提としているランディングページは閲覧者を限定できるのが大きな特徴。
絞り込まれた閲覧者を想定して、その閲覧者が求める情報やニーズに応える部分をまとめて強調することができるので、より、その後のアクションにつながりやすくできるのです。
ユーザーのニーズに応える情報を発信することで、受注につなげることを目的とするWebマーケティングにおいて、ランディングページ作成は基本と言われるのはそのためです。
ランディングページ作成のメリット
閲覧者を限定することで、見る人が知りたい情報を集約でき、受注につなげやすいことのほかにもランディングページ作成にはメリットがあります。
その1つは、ページ遷移がないこと。公式ホームページは、トップページから別のページに遷移させて、詳細な情報を伝えていきます。
アクセスした閲覧者がトップページやその他のページ、目的とする商品や情報を見つけられなければ、そのホームページを離脱してしまいます。
ところがランディングページはページ遷移がないので、離脱を少なくできます。
理想的な順番で情報を伝えることもできるので、購入や契約につなげやすくなるのです。
また、するページ数が少ないので、費用も格安で、訴求力の高いデザインのページができるのもポイントです。
画像や図でたくさん使って、わかりやすく、商品やサービスの魅力が伝えられます。
文字を大きくするなど、インパクトも強くなるので、顧客獲得や購入などの売上アップにつなげることができます。
さらに、効果がでなければ、構成を考え直したり、掲載する情報を変更したりなど、改善もやりやすいこともメリットの1つ。
いろいろな方法を試しながら、もっとも効果的な手法を検討していくことが可能です。
ランディングページ作成のデメリット
ランディングページを作成することには、デメリットもあります。
最も大きいのは検索エンジンに見つけられにくいこと。
テキストの代わりに文字画像を多用して、インパクト重視のデザインをするランディングページは、検索エンジンからは情報が少ないページと認識され、検索結果には反映されにくくなります。
そのため、検索して見てもらうのではなく、広告からの流入を前提に作成されるのです。
また、直帰率が高いという特徴もあります。
直帰率とは、最初にアクセスしたページを見ただけで、他のページを見ずにホームページを離脱する割合のこと。
ランディングページの場合、うまく情報が伝えられなければ、閲覧者はページを離脱してしまいます。
他のページに誘導することもできないので、直帰率が高くなるのです。
自分だけで、できにくい、というのもデメリットといえるでしょう。
1ページで商品やサービスの魅力を伝えるためには、スキルとセンスが必要です。
例えば、情報をどのように配置して、売上につなげるか、興味をひくキャッチコピーをどのように作成するか、など。
また、集客のためのリスティング広告でのキーワード選定なども重要なポイントになります。
初心者が1からランディングページをするのは、かなり手間がかかってしまいます。
デザインやマーケティングなど、さまざまな知識と経験があってこそ、ランディングページは効果的に働いてくれるもの。
だれでもすぐに効果のあるランディングページが作成できる、というわけではないのです。
ランディングページの特徴
ランディングページには大きく、5つの特徴があります。
縦長の広告
最も大きな特徴は、縦に長いページであることです。
ランディングページは、商品やサービスの紹介から、購入、お問い合わせなどの行動への誘導を1ページで行うように設計されています。
上から順に掲載される情報は、まさにセールストークそのものです。
営業トークの順序で情報を掲載するため、情報量も多く、縦に長くなってしまいます。
他のページへのリンクは不要
ランディングページは、情報を1ページに集約しているため、他のページへのリンクは必要ありません。
実際の行動に誘導することに特化しているランディングページに必要なのは「購入」は「問い合わせ」など、行動に直接つながるフォームやカートページへのリンクだけです。
視線を集める画像とキャッチコピー
他のホームページと比べて、画像になっている文字や、情報が多いのもランディングページの特徴です。
縦に長いことを感じさせず、スクロールしてもらうためにも、大きな画像を配置するのは重要。
視線を集める、広告要素が強い画像を使ったり、インパクトの強いキャッチコピーを派手に配置して、閲覧者にアピールします。
リンク元、検索キーワードとの連動
文字を画像化してインパクトを強めることは、検索結果には表示されにくい、ということでもあります。
そのため、どんなページからリンクさせるのか、どんな検索キーワードと連動させるのか、が重要なポイントです。
SEOに強い通常のホームページをリンク元にしたり、検索キーワードを絞り込んだリスティング広告を活用します。
コンバージョンのためのページ
コンバージョンとは、閲覧者が商品購入や、サービスなどの行動を起こした状態のこと。
ホームページの目標が達成されたことを、数値で確認できる、Webマーケティング用語の中でも重要な言葉です。
ランディングページはページの出口が「購入」や「お問い合わせ」などコンバージョンにつながるページに限定されています。
まさに、コンバージョンのためのページがランディングページ、といえるでしょう。
ランディングページのポイント
効果の高いランディングページのためには、いくつかのポイントがあります。
これを抑えておけば、売上や受注をアップさせてくれる、優秀な営業マンのようなランディングページをすることができます。
5つのポイントにまとめてみました!
その1 コンバージョンをあげる施策
ランディングページの目的はコンバージョン。
コンバージョンをあげる施策を考えて、情報やデザインを考えているか、は、効果のあるランディングページにもっとも重要なポイントです。
そのために考えるべきことは「ターゲット」。
年齢や性別、嗜好などをできるだけ具体的に絞り込みましょう。
ターゲットを絞り込めば、閲覧者のニーズが明確になります。
すると、ランディングページで伝えるべき情報や言葉、デザインや写真のテイストも決まってくるのです。
ニーズにあった情報が掲載されていれば、閲覧者は「私のための情報!」と共感してくれます。
共感は欲求につながり、購入や問い合わせなどのコンバージョンにつながっていくのです。
どのように、閲覧者を誘導していくか、を「ストーリー」と呼ぶこともあります。
購入や問い合わせにつながるまでの心理を想定しながら、情報や文章を選んでいくことが重要です。
ほかにも、特典をつけたり、価格の表記方法やお問い合わせの表示位置などを、閲覧者目線で考えることで、コンバージョンはあがってきます。
その2 離脱率を減らす
離脱率とは、閲覧者が最後に見たページの割合を指します。
ランディングページの場合、離脱ページは購入ページや問い合わせページになっていることが望ましいのです。
そうなっていない場合は、ランディングページの滞在時間を確認してみましょう。
「買いたい!」「問い合わせたい!」と思った時に、「購入」、「問い合わせ」につながるバナーやボタンが見つかっていないかもしれません。
もし、「購入」や「問い合わせ」ページで離脱率が高いのであれば、入力項目が多い、入力しづらいなど、フォームに問題があるかもしれません。
閲覧者の行動を想像しながら、ページを構成してきましょう。
その3 直帰率の改善方法
直帰率とは、最初にアクセスしたページから、すぐにホームページを離脱する割合のこと。
ランディングページは直帰率が高くなりがちです。
その理由は、「求めている情報がない」とすぐに思われてしまうこと。
直帰率を改善するためには、やはり、ターゲット設定がポイントです。
より具体的にターゲットを設定し、その人の悩みや行動を想像した、情報の配置を考えましょう。
周囲に、ターゲットに近い人がいるなら、その人にアンケートをしたり、ヒアリングをしたりして、ターゲットのニーズを掴むのもよいかもしれませんね。
その4 リスティング広告とオーガニック検索別のLP
ランディングページへのアクセスルートは、大きくリスティング広告とオーガニック検索に分けられます。
リスティング広告とは、検索連動型広告のことで、GoogleやYahoo!の検索結果の上部や下部に、広告として出てくるものです。
ユーザーが検索したキーワードの結果ページに、検索結果と同じように表示できるため、ニーズが高いユーザーに訴求できます。
オーガニック検索は、GoogleやYahoo!などの検索ページの、広告以外の部分に表示される一覧のこと。
それぞれの検索エンジンのアルゴリズム(計算)によって、ユーザーに有用な順にランキングされて表示されています。
リスティング広告からのアクセスであれば、一般的な画像が多い1枚もののランディングページを作成できます。
広告費は必要になりますが、ターゲットが絞り込まれているので、コンバージョンにつながりやすくなります。
オーガニック検索からのアクセスを目指すランディングページは、ホームページの下層ページとしてします。
オーガニック検索から直接下層ページであるランディングページにアクセス、というパターンです。
この場合は、検索結果に表示させるため、画像の多用や長過ぎるページは作成できません。
また、他のページ同様のナビゲーションも求められるので、掲載できる情報も制限されます。
前後の情報は他のページに掲載されている前提で作られるため、「わかりにくい」と思われることもあります。
オーガニック検索からのランディングページをする場合は、下層ページだからと思わず、イメージ画像の選定や、設定するキーワード、コンバージョンにつなげるための動線などを綿密に想定しておくようにしましょう。
その5 LPOで常に最適化をする
LPO(Landing Page Optimization)とは、ランディングページを改善するための施策のことです。
ランディングページは、作成して終わり、ではなく、改善を繰り返すことが重要。情報の順番や、画像の印象などがターゲットのニーズや好みに合っているのか、を確認してコンバージョンがあがるように改善してきましょう。
LPOのために、もっともよく使われるのが「ABテスト」。
キャッチコピーやレイアウトを変えた複数のランディングページを作成して、コンバージョンが高いものを採用する方法です。
また、地域や検索されたキーワードごとに異なるページを表示することもあります。
最近では、閲覧者がページのどこを長く見ているかを測定するヒートマップツールや、自動的にABテストの結果で自動的にページを最適化してくれるツールもでています。
必要に応じて、活用してみてもいいかもしれません。
会社決定からランディングページ完成までの流れ
ランディングページを会社に依頼した場合、どのような流れで作成がすすんでいくのでしょうか。
考えておくこと、準備すること、作成に必要な期間など、参考となる一般的な流れをみてみましょう。
ユーザーの導線を設計する
ランディングページの会社は、独自の成功戦略をもっています。
ランディングページのは、その戦略に基づき、商品やサービスの特徴や販売手法、ターゲットなどを分析することから始まります。
ターゲットが決定すれば、ユーザーの導線を考えつつ、ランディングページを設計していきます。
ランディングページの目的・デザインを決める
決定した戦略や設計に基づき、ランディングページの目的であるコンバージョンや、デザインを決めていきます。
「商品・サービスの販売」や「メールアドレスの獲得」、「資料請求」など、具体的な目的を事前に考えておくと、スムーズにすすみます。
目的が決まったら、ターゲットや設計に基づき、デザインを決めていきます。
事前に、ワイヤーフレームと呼ばれる構成図や、ラフデザインなどが提示されることもあります。
デザイン決定後、コーディングやスマートフォン対応などを行い、Webで閲覧できる状態に仕上げていきます。
期間は2週間から1カ月程度の会社が多いようです。
検証と改善を繰り返す
ランディングページ公開後は、効果を検証し、改善することが重要です。
ターゲットが変われば効果的な戦略は変わります。
社会的な流行によって、効果が左右されることも少なくありません。
自社の商品やサービスとターゲットに、最も効果的なランディングページの構成と戦略にたどりつくために、定期的な検証と改善、つまりLPOを繰り返すことが大切です。
そのためにも、費用が必要であっても、事後検証や分析をしてくれる会社を選ぶ人も多いのです。
まとめ ランディングページはプロに依頼できる
いかがでしたでしょうか。
ランディングページは、シンプルなページの作りだからこそ綿密な計画が必要なことが分かります。
ランディングページこそ、プロに作成を依頼することをおすすめします。
ミツモアには、ランディングページの制作会社が登録しています。
『ランディングページのデザイン・制作のサービスページ』では、ミツモア登録の制作会社の口コミや相場価格などを見ることができます。
見積もり依頼を出す前に、参考に見てみましょう。