大阪府でエアコンの処分はどうすればよい？費用やポイントを紹介

生活に欠かせない家電であるエアコンは、粗大ごみとしての処分はできません。

それではどのように処分すればよいのでしょうか。

エアコンを大阪府内で処分する際の方法や費用の目安、処分する上でのポイントを紹介します。

エアコンは粗大ごみには出せない

大阪府だけでなく全国どこでも、エアコンは粗大ごみとしての処分はできません。

エアコンが粗大ごみに出せない理由を紹介します。

家電リサイクル法とは？

2001年に施行された家電リサイクル法は「特定家庭用機器再商品化法」の通称で、生活家電の処分方法について定めた法律です。

テレビ、エアコン、洗濯機、冷蔵庫の4種の家電は粗大ごみとしては処分できず、法律に則った方法で処分する必要があります。

エアコンには温室効果ガスの一種であるフロンが、冷媒として充填されています。

地球温暖化防止の観点から、このガスは適切に処理しなければなりません。

また家電内部に使用されている希少な金属をリサイクルする必要性が高まってきた点も、法律が生まれた背景とされています。

粗大ごみとして処分すると処罰される

家電リサイクル法では適切な処分を行わなかった場合でも、個人に対する罰則はありません。

しかしだからといって空き地や山林などに捨てると、不法投棄とみなされ罰せられます。

家電リサイクル法が施行されて以降不法投棄が増えたため、罰則や監視が強化されています。

過去には不法投棄された家電から発火し火災となり、賠償責任を問われた例もあるため、処分は適切な方法で行いましょう。

中には分解して粗大ごみとして捨てる悪質な人もいますが、エアコンの分解には漏電や火災の危険が伴います。

安全や環境のためにも正しくリサイクル処分を行いましょう。

処分にはリサイクル料金が必要

エアコンの処分にはリサイクル料金の支払いが必要です。

郵便局に置かれているリサイクル券で料金を事前に振り込むか、業者に引き渡す際にリサイクル料を支払わないと処分ができない仕組みになっています。

リサイクル料を支払う必要がある理由は、処分にかかる費用は家電の排出者(処分する人)が負担するという原則があるためです。

しかしエアコンの処分には多くの工程があり、個々の業者にそれぞれ費用を支払うのは現実的ではありません。

そこでリサイクル券という形を用い、処分の際に必要な費用をまとめて支払っているのです。

また引取場所まで運ぶ収集・運搬料金は業者により異なるため、どの業者に依頼するかによってリサイクル料金の総額が上下します。

大阪府でエアコンを処分する方法

自分で引取場所まで持ち込めば運搬費用を抑えられますが、取り外しや運搬の手間がかかります。

エアコンを運ぶためにはコツがあり、取り外しについても専門知識が必要です。

そのためトラックなど適した運搬手段や取り外しの知識がないのであれば、業者に依頼する方がよいでしょう。

収集・運搬料金はかかりますが取り外しから運搬まですべて行ってくれるため、処分の手間がかかりません。

エアコンは自力で取り外せる？

エアコンの取り付けや取り外しには工賃がかかります。

自分で取り外せれば節約が可能ですが、できれば業者に依頼するべきです。その理由を確認しましょう。

自分でエアコンの取り外しは可能

エアコンは取り付けや取り外しに知識や技術が必要な家電ですが、専門の資格が必要なわけではありません。道具と知識があれば個人でも取り外せます。

しかしエアコン内部には冷媒ガスが充填されており、また天井付近に設置してあるケースが多いため、取り外しは大変かつ危険です。

一般の家庭にはない工具が必要になる場合もあるため、知識や道具がない状態での取り外しは非常に難しいでしょう。

知識や工具、そして十分な時間があれば自分で取り外しもできますが、基本的に業者に依頼する方が安全かつ迅速に完了します。

取り外しだけでなく運搬も難しい

エアコンは取り外しだけでなく運搬も大変な家電です。

室外機はコンプレッサーを内蔵しているため、片方が非常に重いという特徴があります。それを知らずに室外機を運ぼうとすると非常に危険です。

また室外機が傾くと内部のオイルや水がこぼれ、自宅や車内が汚損する可能性があります。

エアコン本体も非常に大きいため、車に載せるだけでも大変です。トラックやバンなど運搬に適した車両を持っていない場合には、業者に依頼する方が適切でしょう。

業者に依頼する方が安心

エアコンの取り付けや取り外しを専門に行っている業者があります。

こうした専門業者に頼むことで、迅速かつ安全に取り外しが可能です。

業者の中には処分も引き受けているところがあるため、こうした業者に依頼すれば、取り外しから処分までまとめてできます。

エアコンの買い取りを行っている不用品回収業者もおり、買い取ってもらえる場合には安価にエアコン処分が完了します。年式が新しければ思わぬ収入となる場合もあるでしょう。

自分で取り外すより費用を抑えられるケースもあるので、見積もりを確認してから判断するとよいでしょう。

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大阪府でのエアコン処分にかかる費用の目安

大阪府でエアコンを処分する際の費用は、方法によって異なります。

それぞれの処分方法における費用の目安を確認しましょう。

安く済ませるなら指定引取場所へ

自分で指定引取場所に持ち込めば、費用を抑えられます。

エアコンのメーカーによって異なるものの、一般的な家庭用エアコンなら処分にかかる費用は990円(税込)からです。

ただし指定引取場所は日曜日には営業を行っておらず、また臨時休業となるケースもあります。

事前に確認してから持ち込むようにしましょう。

行政回収サービスを利用しよう！

自治体は基本的にエアコンの回収を行っていませんが、中には回収サービスを提供しているところもあります。

例えば岸和田市では、市に収集運搬を依頼することが可能です。行政によるエアコンの回収は一般の業者の収集運搬料金に比べ安い場合が多く、岸和田市であれば2,000円で収集してもらえます。

このように自治体による回収サービスがある場合には、コストを抑えられるでしょう。ただしあくまで回収のみの対応なので、取り外しは行っていません。業者に依頼するなどして取り外したエアコンを、回収日まで保管する必要があります。

不用品回収業者に頼むと費用はどのくらい？

不用品回収業者による取り外しの工賃は、業者やエアコンのタイプによって異なるものの4,000〜5,000円程度と考えましょう。

また処分のためのリサイクル料も4,000〜5,000円前後という業者が多く、総額の相場は1万円前後と考えられます。

しかしこれは一般的なエアコンで、特に問題なく簡単に取り外せるケースです。

エアコンの室外機が屋根や壁、2階などにある場合は追加料金が必要なケースもあります。

依頼する前に見積もりを出してもらうとよいでしょう。

不用品回収業者や専門業者を探すポイント

不用品回収業者やエアコンの専門業者に依頼することで、簡単にエアコンを処分できます。

しかしエアコンは特殊な家電のため、ポイントを押さえないとトラブルに発展する可能性があります。

安価で安心な業者を探すためのポイントを確認しましょう。

エアコンの処分は「許可」事業者に頼もう

エアコンの処分や回収は自治体から許可を得た業者しか行えません。

家庭用エアコンの処分の場合「一般廃棄物収集運搬業許可」が必要になります。

許可を得ていない業者の場合、不法投棄などを行っている可能性があるため注意が必要です。

許可を得た業者の一覧は自治体のホームページで公開されています。依頼を検討している業者自身のホームページと併せて確認するとよいでしょう。

「無料」には注意が必要

無料での処分をうたう業者もありますが、こうした業者には注意が必要です。

許可を得ず違法な処分を行っていたり、後から高額な料金を請求されたりする悪質な業者の可能性があります。

許可を取得した業者であっても、「無料」という言葉には注意しましょう。

処分自体は無料でも工賃が高いケースや、独自の条件が設けられており、条件から外れることで高額な費用がかかる場合があるためです。

エアコンは取り外しや処分にさまざまな工程があります。

見積もり時にどこまでが無料か確認すると、トラブルに遭遇する可能性を下げられるでしょう。

見積もりは複数社から取ろう

見積もりを取る場合には複数社に依頼しましょう。業者によって工賃やリサイクル料が異なり、場合によっては高額になるケースがあるためです。

1社の見積もりしか手元にない場合、その金額が相場と比較して高いのか安いのか判断できないだけでなく、高額な費用を請求してくる悪質な業者に気が付けない可能性があります。

ミツモアでは、複数の業者に対して一括して見積もり依頼が可能です。一括見積もりサービスを活用して、エアコンの処分費用を抑えましょう。

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指定引取場所に持ち込む場合のポイント

大阪府には指定引取場所が12カ所あります。

場所や連絡先を確認しましょう。

大阪の指定引取所一覧

大阪府内の指定引取場所は以下の通りです。

指定引取場所の営業時間や注意事項を確認

指定引取場所に持ち込む場合、事前の問い合わせがおすすめです。

指定引取場所には臨時休業や営業時間が変更されている場合もあります。

基本的に日曜日は休みで、土曜日も開いていない日がある点を知っておきましょう。事前に問い合わせることで無駄足にならずに済みます。

また指定引取場所は業者が頻繁に出入りする場所です。大型トラックの出入りも多いため、係員の指示に従わないと危険です。出入り口や受付場所などを事前に確認しておきましょう。

家電量販店に処分を依頼する場合

エアコンの処分は家電量販店に依頼できるため、購入した家電量販店に引き取りを依頼するよう案内している自治体も多いものです。

家電量販店に処分を依頼するとお得なケースを紹介します。

買い替えなくても処分を依頼できるケースも

家電リサイクル法対象の家電は、原則として購入した家電量販店に引き取り処分を依頼するように、多くの自治体が案内しています。

購入時の保証書やレシートなどがあれば、購入した家電量販店で処分が可能です。

中には自治体と協力し家電の引き取りを行っている家電量販店もあります。

購入していない店舗でも処分できるので、処分を行っている家電量販店について自治体に問い合わせたり、店舗に問い合わせるとよいでしょう。

ただし家電量販店は、販売したエアコンの取り付けも引き受けます。エアコンの取り付けが増えるシーズンには、対応が遅くなる場合があるため注意が必要です。

エアコンを買う予定があるなら依頼しよう

新しいエアコンを購入し古いエアコンの処分を検討しているのであれば、家電量販店に依頼するのがおすすめです。

購入時のサービスとしてリサイクル料を安く設定しているケースがあります。

例えばビックカメラでは購入したエアコンの取付と同時に、古いエアコンの回収を行う場合には費用を約半額にできます。

エアコンを買い替える予定があるならば、購入と同時に家電量販店に古いエアコンの処分を依頼しましょう。

家電量販店と取引のある業者が作業を行うため、安心して依頼できる点もメリットです。

フリマアプリや知人に譲る方法も

エアコンは生活に必要な家電なので、中古品の需要も高まっています。

フリマアプリやリサイクルショップで売却する場合とともに、人に譲る際のポイントについても紹介します。

フリマアプリでエアコンを売ろう！

不要なものを必要な人に直接販売できるフリマアプリでは、エアコンも取引されています。

しかしエアコンを売るためには、稼働する状態での取り外しが必要です。

買い手がつきやすい新しいエアコンでない場合は、業者に処分を依頼するよりも費用がかかるケースも少なくありません。

人気があるのは個人でも簡単に取り付けが可能な窓エアコンで、取り付けが難しい壁掛けのエアコンは出品数が少ない傾向にあります。

ただしエアコンのリモコンは需要が高いという点も知っておきましょう。

エアコン本体の処分は業者に依頼し、リモコンだけフリマアプリで販売することでコストを抑えるのも一つの手段です。

リサイクルショップに売れる可能性は？

エアコンの買い取りを積極的に行っているリサイクルショップも存在します。

買い取りの場合には取り外し工賃や回収が無料というケースも少なくありません。

しかしこれはあくまで買い取ってもらえる場合の話であり、年式が古いエアコンだと買い取ってもらえず処分費用がかかるケースがあります。

リサイクルショップに売れる可能性が高いエアコンは、製造から7年以内の新しいもので問題なく稼働する個体です。

こうしたエアコンを処分するのであれば、リサイクルショップを検討してもよいでしょう。

人に譲るのも一つの手段？

エアコンは生活に必要な家電なので、古くてもほしいという人もいます。

知人に声をかけると迅速に処分できるケースも少なくありません。

家電の受け渡しが数多く行われている「ジモティー」や地域の掲示板などを使えば、ほしい人にエアコンを簡単に譲れます。

特に夏を前にした5〜7月にかけては、中古エアコンの需要が高まる時期です。この時期に合わせて出品すれば、古いエアコンでも時音速に処分できる可能性があります。

大阪での処分方法の事例

エアコンを処分する場合の大まかな方法は決まっていますが、細かな点は自治体によって異なります。

ここでは一例として、大阪市・高槻市・東大阪市・岸和田市の場合をご紹介します。

大阪市の場合

大阪市自体はエアコンの回収を行っていません。原則として購入した店舗への処分の依頼を案内しており、購入した店舗が分からない場合や、遠隔地で依頼が難しいケースでは許可業者への依頼を推奨しています。

許可業者はホームページで公開されているので確認するとよいでしょう。区ごとの業者がわかりやすく記載されているので、問い合わせもしやすいはずです。処分するエアコンのメーカーや型番を控え、問い合わせを行いましょう。

また大阪市には指定引取場所が3つあるため、自分での持ち込みも比較的しやすいといえます。

高槻市の場合

高槻市では原則として購入した店舗への処分の依頼や、買い替えと同時に家電量販店での処分を推奨しています。

しかし購入した店舗が分からない場合や、遠隔地で依頼が難しいケースでは清掃業務課に収集運搬の依頼が可能です。

依頼から5日程度で市が回収を行ってくれます。費用も3,660円と比較的安価なので、取り外せる場合は市に回収を依頼するとよいでしょう。

高槻市には指定引取場所がないため、近隣の市(茨木市・摂津市)にある指定引取場所に持ち込むように案内を行っています。

東大阪市の場合

東大阪市では原則として、購入した店舗や買い替えをする家電量販店での処分を推奨しています。

しかし購入した店舗が不明な場合や、遠隔地で依頼が難しいケースでは市が許可している業者に処分の依頼が可能です。

営業日・営業時間は平日の9〜15時ですが、エアコンに限らずどの対象家電であっても2700円と安価に処分できます。

指定引取場所は市内にないため、近隣の市(大阪市・守口市・八尾市)の指定引取場所に持ち込むよう案内しています。

岸和田市の場合

岸和田市では原則として購入した家電量販店に処分を依頼するよう案内しています。しかし指定引取場所に持ち込む方法に加え、市に収集運搬を依頼しての処分も可能です。

市に収集運搬を依頼する場合、郵便局にあるリサイクル券で料金を事前に振り込み、「粗大ごみ受付」の窓口に電話すれば回収してくれます。費用は2000円と安価な点がメリットです。

指定引取場所が市内にあるため、持ち込みによる処分も比較的やりやすいでしょう。

エアコンの処分は業者への依頼がおすすめ

エアコンの処分は法律により方法が定められているため、処分するにあたり手間とお金がかかります。エアコンはコツと方法さえ分かれば自分で取り付けや取り外しができますが、安全性や手間を考えると業者への依頼がおすすめです。

ミツモアでは最短2分で回答できる質問に答えるだけで、複数の業者の見積もりを確認できます。ミツモアの一括見積もりサービスを利用すれば、費用を抑えてエアコンの処分が可能です。

エアコンを粗大ごみとして処分できない理由を知り、正しい方法で処分しましょう。