タイサンボク(泰山木)は6月頃に良い香りのする白い花を咲かせる、庭木として人気高い植物です。日常的に剪定をする必要はありませんが、大きく育ちすぎないよう定期的に剪定を行うことが大切です。
本記事ではタイサンボクの目的別の剪定時期や注意点、費用相場について解説しています。
タイサンボクの剪定時期は目的によって異なる!
タイサンボクの強剪定をしたいなら3~4月に行い、間引き剪定をする際は6~7月にするのがベストです。3~4月はタイサンボクが多くの養分を蓄えており、強剪定をしても負荷が少なくて済みます。
6~7月は木が大きくなりすぎないよう剪定したいときにベストな時期です。剪定後に夏が始まるため乾燥によって枯れてしまうことがあるため、10月に剪定するのもよいでしょう。
タイサンボクの剪定に必要な道具
タイサンボクを剪定するには剪定バサミや手袋が必要です。木の大きさなどを考えながら使いやすい道具を用意しておきましょう。
- 剪定用手袋
- 剪定ばさみ
- 剪定用ノコギリ
- 脚立
剪定用手袋
タイサンボクはトゲなどはないですが、奥まった枝や葉を剪定する際に細い枝が刺さってケガをしてしまう可能性があります。そのため剪定をする際は軍手や剪定用の手袋を装着し、万全な状態で剪定を始めましょう。
剪定ばさみ
タイサンボクの細い枝を剪定するなら剪定ばさみが便利です。ペンチのような形をしており、切る際に握りこんで使う形状が多く、力が伝わりやすいように設計されているので、女性の方でも軽く握るだけで剪定できます。
握りの部分やサイズは多種多様にあるため、手の大きさに合わせて選ぶと良いでしょう。
剪定用ノコギリ
強剪定など太い枝を切って樹形を整える際は剪定用ノコギリを使いましょう。剪定用のノコギリは角材を切るような大きいノコギリではなく、軽量で持ち運びがしやすいので、脚立に乗りながら太い枝を切るときにも役立ちます。
また折り畳み式や電動式、ピストル式といった剪定ノコギリもあるので、自分にあったものを探すと良いでしょう。
脚立
タイサンボクは大きく育ちやすい庭木で、高くなると15~20mとなって一般の人には手入れが難しくなります。ただし植えてから時間がたっておらず樹高が3~5m程度であれば脚立を使って剪定することはできるでしょう。
ただし脚立を使用しての剪定は危険が伴うため、あまり利用の経験がない人は脚立の使用方法を要確認して使用するか、プロに依頼して剪定してもらいましょう。
タイサンボクの剪定方法
タイサンボクは大きく分けて2つの時期に剪定をすることが可能です。またここでは大きく取り上げていませんが10月にも剪定できます。
【3~4月】樹形を整えるための強剪定のやり方
育ちすぎた太い枝などを切って樹形を整えたい場合は3~4月に行うのがオススメです。生長するための養分が十分に蓄積されているため、強く剪定しても弱りにくいです。
3~4月はタイサンボクの花が咲く直前の季節なので、花芽がついています。花を楽しみたい人はなるべく花芽のついた枝は避けつつ剪定していきましょう。
【6~7月】樹を小さくするための間引き剪定のやり方
タイサンボクの樹高を抑えるなら6~7月に剪定を行いましょう。主木の枝分かれしている部分を切り詰めていき、コンパクトにしていきましょう。この期間の剪定をしっかり行えば、日ごろの軽い剪定も楽になります。
夏の暑さによって乾燥し枯れてしまうことが、まれにあります。乾燥が気になる際は時期をずらして10月頃に間引き剪定を行うのもよいでしょう。
大きくなりすぎないようにする芯止めのやり方
またタイサンボクをこれ以上大きくしないように制限するなら芯止めをしましょう。芯止めはタイサ投稿ンボクのもっとも高い位置にある枝を切ることでできます。高い枝の中でも最も中心に近く生命力がある枝を止めましょう。
タイサンボクの高い枝がすでに脚立では届かないところにあるなら、プロに頼んで剪定と同時に芯止めもお願いしておくのがオススメです。
タイサンボクを剪定するときの注意点
タイサンボクは一般的な剪定の注意点である時期や剪定の量に気を付ければ、問題なく剪定できます。花を楽しみたい方は剪定の時期を間違えないようにすることがとくに重要です。
6~7月の剪定は花後すぐに行う
タイサンボクの花を楽しみにしている人は、花後すぐに剪定を行いましょう。7月以降は新しい花芽ができてくるため、それらを切ると翌年の花付きが悪くなってしまいます。
タイサンボクのお手入れ方法
タイサンボクは果物がなる庭木などと違って、複雑な手入れなどは必要ありません。ただし場合によっては肥料を使った方がいいことがあるので解説します。
やせた土地なら緩効性肥料を使う
基本的にタイサンボクに定期的な肥料は必要ありません。必要以上にあげてしまうと生長しすぎて管理が困難になってしまうでしょう。ただし、土地がやせているなどしてタイサンボクの生長が芳しくない場合は、1月と5月に緩効性肥料を与えるのがオススメです。
タイサンボクの剪定を依頼する場合の費用相場
剪定を業者に依頼する場合、費用の算出方法は2パターンあります。
日当制の場合は職人の単価×日数で金額が計算されます。日当制の相場は1日あたり1万5000~2万円です。職人のレベルや経験によって単価は大きく異なるのでチェックしておきましょう。
ただしタイサンボクの場合、樹高が高いため単価制で算出する可能性が高いかもしれません。
単価制の場合1本あたりの木の大きさで料金が変わります。たとえば高さ3m以下なら1,000~5,000円、4~7mであれば8,000~2万円が相場です。
また大きく育ちすぎたなどして樹高が7m以上ある場合は、状況を確認したうえでの見積もりで価格が提示されることが多いでしょう。なぜなら高所作業車や交通誘導が必要になるケースもあるからです。
タイサンボクの剪定に困ったらプロに依頼を
「タイサンボクが大きくて自分で剪定できない」「剪定のしすぎで枯らしてしまわないか心配」といった人はプロに任せて剪定してもらうのがオススメです。依頼者は労力と時間の節約になるうえ、翌年以降のタイサンボクの美しい白い花も期待できます。
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