知らない間に家に侵入しているダニ。今回はソファーのダニを退治する方法を紹介します。ベッドはもちろん、実はソファーにも多くのダニが潜んでいることをご存知ですか?
ダニが1匹入ると、またたく間に約50〜100個もの卵を産みます。孵化したダニは短期間で成虫となってまた産卵するため、人が気づかぬ間に大量のダニが発生していたという場合も。これから紹介する方法で、ソファーをダニから守りましょう。
■【大見出し1】刺されるとかゆい!ダニの特徴
はじめに、ダニ発生の原因や刺された時の被害、掃除機で対処できないのかという3つの点について触れていきます。ダニの特徴を知ることが、効率よくダニを駆除する上で欠かせません。ダニがもたらす被害を理解したうえで、原因を取り除き、清潔なソファーにしてください。
ダニが発生する原因
ダニが発生する原因は何なのでしょうか。まずダニは人の衣服やペットにくっついて、外から侵入し、自分にとって居心地のよい場所を住処とします。ではダニにとって居心地のよい場所とはどんなところなのでしょうか?条件は以下の4つです。
・湿度が60〜80%
・気温が20〜30℃ ・エサが豊富 ・身を隠せる場所 |
ダニのエサになるはホコリやカビ、人が落とした食べカス、人間のフケです。4つの条件を満たしやすいソファーはダニにとってかなり快適な住環境であるため、大量発生に繋がりやすいのです。
ダニに刺されるとどうなる?
ダニに刺された際の症状は蚊に刺されてかゆいときとよく似ています。以下の特徴が当てはまる場合は、蚊ではなくダニに刺された可能性が高いです。
・露出していない部分が刺される
・刺されてから数日〜10日間強い痒みがある ・1週間以上、森林など自然の多い場所へ行っていない |
また、一言でダニと言ってもその種類は膨大です。室内にいるダニの多くはチリダニやツメダニで、刺されると皮膚の腫れ、咳だけでなくアレルギー反応や気管支ぜん息などの被害も引き起こします。
ソファーのダニは掃除機だけでは駆除できない
ダニを駆除する方法としてよく言われるのが、掃除機でダニを吸い込むもの。しかしこの方法は、半分間違いです。
というのも、ダニの死骸を掃除機で吸い込むことのは効果的ですが、生きているダニには通用しません。生きたダニは掃除機に吸い込まれないよう、ソファーの奥へ潜ってしまうためです。掃除機を使うなら、次の章で紹介する方法でしっかりとダニを死滅させてからにしましょう。
布製ソファーのダニの駆除方法
布素材は革に比べ、ダニが住み着きやすいです。布生地のソファーには、ダニ駆除専用スプレーを使った対処が一般的。スプレーをふりかけるだけで、ダニを死滅させることができるので、かなりお手軽です。他にも、布団乾燥機やスチームアイロン、洗濯でダニを駆除することもできます。
【駆除方法①】ダニ駆除スプレー
まずはダニ駆除スプレーを使った方法を説明します。以下の手順に従って、清潔なソファーにしてくださいね。
〈準備するもの〉
ダニ駆除スプレー、掃除機 |
〈掃除の手順〉
|
ダニ駆除スプレーは写真の「ダニアース」がおすすめです。
ソファーは人の皮膚が直接触れることも多いので、ダニ駆除専用スプレーを使う際には、成分に注意する必要があります。小さな子供やペットがいるお家は、なおさらです。ダニの死滅を待つ1時間の間は、ソファーに触らないようにしましょう。
即効性のあるスプレーには化学薬品が入っていることも多く、含有薬剤や使い方に十分な注意が必要です。
【駆除方法②】布団乾燥機
続いては、布団乾燥機を使ったダニの駆除方法を紹介します。実はソファーにも使えて、効率的に熱をあてることができる布団乾燥機。少し時間はかかりますが、満遍なくダニを除去できるのです。それではさっそく、準備するものと詳しい手順を説明します。
〈準備するもの〉
布団乾燥機、厚手の毛布 |
〈掃除方法〉 ※乾燥マット有りの場合です
1.ソファーカバーがある場合は先に洗濯して干しておく
2.背もたれのクッションを取り外す 3.ソファー全体に乾燥マットをかけ、上にクッションを置き、乾燥機をONにする 4.1時間放置 5.クッションを元に戻して、再び上から乾燥マットをかける 6.熱を逃さないために、乾燥マットの上から厚手の毛布をかける 7.1時間放置 ※このときに、ソファーカバーを毛布の中に入れておくと効率的 8.クッションを裏返す 9.1時間放置 10.ソファー全体に掃除機をかけて完了 |
およそ3時間かかりますが、この工程を経ることでほぼ完璧にダニの駆除ができるでしょう。
【駆除方法③】スチームアイロン
続いてはスチームアイロンを使ったダニの駆除方法です。布団乾燥機と比べ、たいていの家にあるスチームアイロン。高温のスチームが出せるので、ダニ駆除に最適です。ここでも、用意するものと詳しい手順に分けて説明します。
〈準備するもの〉
バスタオル数枚(ソファーが覆えるだけ)、スチームアイロン、掃除機 |
〈掃除方法〉
1.スチームアイロンに水を入れ、「スチーム高」に設定して温める
2.アイロンを待つ間に、ソファーに満遍なくバスタオルをかける ※ソファーの背もたれが倒せるタイプの場合は、倒してからの方がやりやすい 3.バスタオルの上からアイロンをかける ※たまにスチーム噴射ボタンを使うのもおすすめ 4.蒸気が出にくくなったら手順1に戻り、ソファー全体にアイロンをかける 5.満遍なくアイロンをかけたら、ソファー全体に掃除機をかけて完了 |
ソファーに直接アイロンをかけるのは避けて下さい。ソファーの素材によっては表面が溶けてしまう恐れがあります。
【駆除方法④】布カバーは60℃のお湯で洗濯
カバーリングタイプと呼ばれる、布生地が外せるソファーは、布生地を外して高温洗濯しましょう。ダニは50℃以上の高温で駆除できるので、高温洗濯はかなり手っ取り早い方法と言えます。手順は以下の通り。
〈掃除方法〉
1.50〜60℃のお湯を洗濯機に入れる
2.通常の洗濯をする 3.ソファー本体は、掃除機をかける 4.布生地を干して乾いたら完了 |
高温洗濯をするときには以下の2点に注意する必要があります。
〈注意点〉
|
事前に確認してから、洗濯するようにしましょう。
革製ソファーのダニの駆除方法
革や合革のソファーはダニの発生が少ないとされていますが、いないわけではありません。特にホコリやゴミが集まる場所に、ダニは潜んでいます。ここでは、革や合革のソファーにダニが発生しやすいポイントとともに、発生した場合の駆除方法をご説明します。
革張りソファーはダニが発生しづらい?
前述したとおり、本革と合革のソファーはダニの発生が少ないです。しかし、部分によっては注意が必要なところもあります。具体的に注意すべきなのは以下の3箇所です。
・縫い目
・ソファーの間にある溝 ・その他凹凸部分 |
どの箇所も放置してしまいがちな部分ですが、ホコリがたまりやすい場所です。ダニは自分にとって住みやすい場所を的確に見つけることが出来るので、本革や合革のソファーだからといって油断は禁物です。しっかりと駆除しておきましょう。
【駆除方法①】消毒用エタノール
革や合革のソファーのダニ駆除に先ほど紹介した「ダニ駆除スプレー」は使えません。代わりに活躍するのが「消毒用エタノール」。水溶性と油性、どちらの汚れも落とせるのがエタノールの強みです。さっそくエタノールを使って、革ソファーのダニを駆除する方法を解説します。
〈準備するもの〉
雑巾×2枚、ハンカチ(またはコットン)、消毒用エタノール、クリームクレンザー |
〈掃除方法〉
1.掃除機でソファー全体のホコリやカスを取り除く
※縫い目や溝には細いノズルがおすすめ 2.雑巾を1枚濡らし、ソファー全体を水拭き 3.もう1枚の雑巾で乾拭き 4.消毒用エタノールをハンカチ(またはコットン)につけてソファー全体を拭く ※前述した要注意箇所を重点的に 5.クリームクレンザーを指に付け、汚れが気になる部分を拭く ※円を描くように、優しくこするのがポイント 6.表面が乾燥したら水拭きして、乾いたら完了 |
上記の方法でも部分的に汚れが落ちないときは、漂白剤を綿棒につけて軽くこすって下さい。強くこすると、ソファーの生地が痛んだり、色落ちすることがあります。
【駆除方法②】ダニ取りシート
誘引剤でダニを集め、捕獲し除去することが出来る「ダニ取りシート」。こちらも革ソファーのダニ駆除におすすめです。置くだけと手軽に使えるのも嬉しいところ。ソファーの隙間や背もたれの裏側など、見えないところに置けるので、小さな子供やペットがいる家でも安心して使えます。
また安全性の高い誘引剤を使用している製品も多く、ソファーの素材に関わらず「化学薬品を使うのはちょっと…」と、ためらっている人にもおすすめです。
【駆除方法③】天日干し
高温に晒されると死んでしまうダニ。最もシンプルな方法は、天日干しです。しかしこの方法は合革素材のソファー限定。本革製ソファーの場合は、変色等の可能性があるため避けて下さい。
溝に溜まった、ホコリや食べカスなどを掃除した上で、お部屋の中で日差しが当たる場所へソファーを移動します。十分に天日干しができたあとは、しっかりと掃除機をかけてダニを駆除しましょう。
効果がないダニ対策はやめましょう!
ダニの駆除に効果的な対策方法をご説明してきました。ここからはソファーのダニの駆除にあまり効果がない方法をご紹介します。もしかしたら「え、そうなの!?」「今までずっとそうやってた!」ということがあるかもしれません。この記事を読んで効果的なダニ対策をしましょう。
【効果がないダニ対策①】ファブリーズ
ソファーのダニの駆除にファブリーズが有効な対策だと、勘違いしている人も多いのでは?ファブリーズは、除菌消臭には効果的ですが、生きたダニに直接アプローチできるような効果はありません。
「ハウスダストクリア」という種類も、ダニの糞や死骸を固めて、人が吸い込んでしまうのを避けることはできますが、ダニが減るわけではありません。
しっかりとダニを駆除するならば、やはり高温にして死滅させるのが一番です。
【効果がないダニ対策②】ドライヤー
ドライヤーの熱でダニを駆除する対策も間違いです。ドライヤーがダニに対して全く効果がないわけではありませんが非効率な方法です。ドライヤーの熱は平均100℃以上。60℃以上で即死するダニには一見、効率的に思えます。
しかし100℃の熱が伝わるのは、ソファーの表面のみ。多くの生きたダニは内部に潜んでいるので、ドライヤーでは効果が薄いでしょう。他にもドライヤーを使うデメリットとして以下が挙げられます。
・熱があたる範囲が狭い
・内部まで熱を届かせるのに10秒以上かかる ・長時間の熱風でソファーの生地が痛む ・表面にあるダニの死骸や糞が風で飛ぶ ・電気代が余計にかかる |
以上のデメリットから、かけた労力に見合った効果は期待できないといえますね。
ソファーのダニの予防対策
ダニを駆除した後に気になるのは、ダニがいない状態をどうキープするかということ。日々気を付けるポイントや思いきった対策など、ここからはダニ発生の予防策を説明していきます。ぜひ実践して、ダニのいない清潔なソファーをキープしてください。
【予防対策①】こまめに掃除機をかける
最も重要なのは、やはり日頃のケア。こまめに掃除機をかけ、ソファーにダニのエサとなる、食べカスやフケを残さないことがダニ対策のポイントです。布生地を外せる場合は、定期的に洗濯すると尚良いでしょう。ダニが幼虫から成虫になるまでにかかる期間は、1〜2週間だそう。つまりそのくらいの頻度で、お手入れする必要があります。
【予防対策②】部屋を換気する
ソファーに発生するダニ対策には、湿度も重要です。ダニが60%以上の多湿を好むことは、発生原因で説明したとおり。
60%以上の多湿を防ぐため、部屋を毎日しっかりと換気しておくことが重要です。雨の日で窓が開けられないという日は、エアコンの除湿モードを活用するのがおすすめ。部屋の換気はダニ予防だけでなく、あらゆる細菌やウイルスの繁殖を防ぐことにも繋がります。
【予防対策③】ダニに強いソファーに買い替える
最も効果的で即効性のある究極の方法は、ソファーを買い換えること。ダニを放置しておくと、さまざまな健康被害に繋がります。家族が度々ダニに噛まれる、家族に喘息を持っている人がいるという場合は、ダニに強いソファーへの買い替えも検討するべきでしょう。
ではどんなソファーにすればよいのでしょうか。おすすめは、本革や合皮、脚付き、中がポリウレタンフォームのみのダニに強いソファーです。革は、ダニが奥まで侵入できず、脚付きのソファーなら通気性も確保できます。中身がポリウレタンフォームのみであれば、ダニが生息する羽毛や綿が入っていないのでダニ対策にぴったりです。
ミツモアでソファークリーニング業者に見積り依頼をする!
プロに掃除してもらうといっても、「いったい値段はどれくらいかかるの?」「たくさんある業者の中からどれを選んでいいかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
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