最近のインスタグラムなどのSNSでアップされている、料理やスイーツなどの投稿写真のクオリティの高さには驚かされますよね。パフェやパンケーキ、お弁当からおしゃれご飯まで、皆さん工夫に工夫を重ね、おいしそうな画像をアップしておられます。
でもそれは、あくまでもSNSの世界でのこと。
やはり、メニューやカタログを作成する場合しっかりとしたプロであるフードカメラマンにお任せするのがベストです。
今回は、なぜフードカメラマンに依頼したほうが良いのか、どんなフードカメラマンを選ぶべきかをご紹介します。
フードカメラマンに撮影依頼する理由
「写真撮影は少し自信あります!」
「インスタでたくさんの『いいね』もらってます!」
こういう素人の方は最近増えており、彼らにお願いしてもいいかも?と考えている方もいるかもしれません。
たしかに、趣味の一環として、なんとなく雰囲気のある写真を載せたり、イメージを伝えたりするだけなら、それでも良いかもしれません。でも、あなたは一国一城の主人。今後、店を切り盛りし営業していかなければならないのです。
メニューの写真ひとつで集客は変わるものです。今まで何をしても売り上げが伸びなかった店が、お店のメニューやサイトの料理写真を差し替えただけで売り上げが伸びた、というケースもあるくらい写真の力は想像以上に大きいわけです。
メニューやカード、サイトで使うフードフォトを有効活用できれば、お店こだわりの商品や店主の思い入れを十二分に伝えることだって可能です!
料理写真を美味しそうに撮るのは難しい
最近は、ふわっとした空気感を醸し出すような、雰囲気重視の写真が流行りのようです。つまり、ピントが合っていなくても、少々ぼけていても、雰囲気さえ良ければOKなのです。実際、インスタなどではそのような写真も多く見られます。
しかし、レストランやカフェの顔となるメニューやホームページに使う写真となればそうはいきません。アマチュアとプロの撮る写真の決定的な違いはたくさんあります。
アマチュアでも2、3枚は素敵な写真が撮れることもあるでしょう。しかし、すべての写真を高いクオリティで統一するのはとても難しいことです。どういったところで差が生まれるのか、技術的な点について紹介していきます。
料理撮影の良し悪しを決める微妙なライティング
被写体にあたる光をコントロールするライティングは、どの部分から光をあてるか、光源の大きさ、レフ板を使うのか、など考えなければならない点が細部に渡るため、特にプロのスキルが必要とされる部分です。
また、ライティング設定でもたもたしていると、せっかくの料理が乾燥したり、しなびたり、溶けたりしてしまいます。
プロの持つ『ツヤ』感や『シズル』感などを演出するテクニック
プロであれば、アツアツ感やひんやり感などリアルな感じをイメージできる湯気や蒸気や水滴などをテクニックを駆使して今風に撮影してくれます。
段取りの上手さ
料理は繊細なものなので、出来立てを撮るのがいちばんおいしく見え、料理は時間が経てば経つほど劣化してきます。麺などであればあっという間に伸びてしまいます。なので段取りの上手さ、的確さも大切なスキルです。
調理シーンなどで臨場感を出せる
調理シーンもお店にとって大切なアピールポイントです。人柄はもちろんのこと、自分たちでは気がつかないようなポイントも、プロならではの視点で捉えてくれるかもしれません。
このような撮影は素人ではなかなか出来ないものです。
「メニューやサイトのテイストを決めかねています。」こうした相談も、カメラマンにしてみてはいかがでしょう。
経験や実力のあるカメラマンは、様々な飲食店のメニューの撮影を手がけています。きっと様々なアイデアを出してくれることでしょう。
まずは自分の望むフード写真のテイスト・スタイルを把握する
自分が撮って欲しい写真のスタイルは何でしょうか?
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など、自分のスタイルが決まらないと店の方針から外れてしまう、なんてことにもなりかねません。ここはしっかりと自分のスタイルの方向性を決めておきましょう。
メニュー作り、お店で撮影派?それともスタジオ派?
お店での撮影の場合
お店でのメニュー撮影では、カメラマンが持参のカメラとハンディストロボで撮影します。自然光豊かなお店などでは、自然光のみでの撮影となることもあります。お店の雰囲気やリアル感を出したい方におすすめの撮影方法です。
スタジオを借りての撮影の場合
料理自体のディテールやシズル感、食材のリアルさなどを出すには、スタジオでの撮影が良いでしょう。機材が揃っていますし、広いスペース、広いテーブルでのびのびと撮影できます。
自然光に近い照明や、食器や雑貨も揃っています。シーンや用途によって選びましょう。
使用用途は明確に!
フード撮影と言っても、いろいろな用途があります。どんなものが考えられるでしょうか?
フード写真の用途
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いろいろあるものですね。使用予定のカット数などあらかじめカメラマンに伝えておきましょう。
納品方法もオンラインストレージかCD-Rなど様々ですが、データ納品後の2次使用は可能かなど、しっかりと確認しておきましょう。トラブルを避けるためにも書類での約束がおすすめです。
どんなフードカメラマンが良いカメラマン?
では、どのようなカメラマンにフードカメラマンをお願いすればいいのでしょうか?
当たり前ですが、料理写真が得意なカメラマンです。
カメラマンと言っても、アパレル・ファッション系が得意なカメラマン、建物の撮影が得意なカメラマンなどそれぞれに得手不得手があります。
また、フードカメラマンは写真のテクニックに加え、コーディネーター力(りょく)も必要になります。料理の盛り方やレイアウト、背景等、すべて合わさって写真のイメージが構成されるからです。センスの良いカメラマンと出会いたいものですね。
具体的に言うと・・・
依頼主の意図を汲み取れる
依頼主の望むテイストやクオリティーを理解し、表現してくれる。
売れる構図、流行りの構図をアドバイスできる
ここ数年の流行りは、食卓を真上から撮る(トップビュー)写真だそうです。少し距離を置いた位置から食卓や食卓を囲む家族や友人たちの存在感が伝わるような、温かみのある写真になることが特徴。そのような流行りも熟知した上で新鮮なアドバイスをいただけると嬉しいですね。
仕上がりの良さはもちろんのこと、段取りの良さ
セッティングの段取りがスムーズにいくかどうかは写真にも影響しますし、スムーズにいかないとストレスが溜まり、二度と頼みたくない!と思ってしまいますよね。それを避けるためにもフローセンス(段取りの良さ)は重要です。
料金設定が明確
料金設定が明確であれば、終わってみたら話が違う、思っていたより高くなったなどということがありません。予算と相談して、安心して依頼できますね。
フードカメラマンに質問!
Q:メニュー用の料理撮影では、調理を事前に済ませますか?出来立て感が出ないのが心配です。
A:料理は新鮮さが命ですので時間がたてば新鮮さ、シズル感がなくなっていきます。事前には下準備だけしていただいて直前に調理していただくのが最良です。とくにチーズ、ソース類はほんの5分ぐらいで固まってくるものがおおいので注意が必要です。(回答:富岡 敦 京都府京都市)
Q:飲食店を営業時間外に撮影する場合、朝・夕方・夜のどの時間がよいですか?
A:お店の雰囲気・コンセプトなどによってって適した撮影が違います。しっとりしたディナーのイメージなら夜、カフェなど明るい雰囲気でしたら朝がいいと思います。(回答:富岡 敦 京都府京都市)
富岡敦カメラマンはニューヨークで24年間フリーカメラマンとして活躍、帰国して京都を拠点に活躍しています。料理写真は「美味しい」写真を、建築写真は「臨場感」を、全ての被写体に命を注ぎ込み写真に写しだしてくれます。小さな仕事、予算のない仕事でも一人でも多くの方とのつながりを大切に、一つ一つ丁寧な仕事にこだわり撮影をしてくれます。食にこだわった著書も多数。レストラン、飲食関係の写真は店内写真から、メニュー写真までこだわりの写真でプロデュースが可能です。
フードカメラマン、相場はいくら?
やはり気になるのは料金です。撮影の種類にもよるので、いくつかパターンを見てみましょう。
料金 | 延長料金 | 納品方法 | |
---|---|---|---|
A社 飲食店出張撮影サービス | 2時間 30,000円 | 30分 5,000円 | オンラインストレージ |
B社 飲食店出張撮影サービス | 1時間 10,000円 | CD-R | |
C社 メニュー制作会社 | 90,000円 | デザイン料30,000円 印刷金額60,000円 | メニューアルバム |
D社 個人料理カメラマン | 1カット1,000円 | オンラインストレージ、もしくはCD-R |
このように、写真だけ納品するタイプ、印刷したメニューを納品するタイプ、また報酬の形も時間制、カット割制など様々です。
ミツモアのフードカメラマンの見積もり相場
料理写真・飲食店撮影の相場
38,500円
標準相場
25,500円
リーズナブル
57,100円
プレミアム
ご自分のニーズにあったものをお選びください。
ミツモアでフードカメラマンに依頼しよう!
良いフードカメラマンのあれこれも述べましたが、やはり最終的に選ぶポイントは、そのカメラマンの写真が好きかどうかになります。
人の好みは様々です。カメラマンの写真が、自分の望むスタイルやテイストにあっているかどうか、サイトでカメラマンの過去の作品などをチェックすると良いでしょう。
料理写真の撮影をプロのカメラマンに依頼するならミツモアで見積もり依頼をしてみてはいかがでしょうか?