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【完全版】超簡単なテクニックでシズル感のある料理写真に大変身!

最終更新日: 2022年12月09日

テレビやインターネットでシズル感って言葉を聞いたことはありませんか?聞いたことはあるけど深く考えたことはないという人が多いのではないでしょうか。

ここでは、シズル感とはどういう意味なのか、素人でもシズル感のある料理写真を撮ることはできるのか、などについてまとめます。

料理写真のシズル感とは?

料理写真のシズル感とは?
料理写真のシズル感とは?

会社の近くにあるおいしいお店のランチ。試しに作ってみたら自画自賛の仕上がりになったのでぜひとも撮影しておきたい一皿。
こんなときは携帯を取り出してひとまず一枚、ですよね。

でも出来上がった写真を見て「今ひとつおいしい感じがしないな」「実物の魅力が伝わってこないよ」と感じたことはありませんか?
そんなあなたにオススメしたいのが「シズル感を意識した写真撮影」です。

よく聞く「シズル感」って何?

香りや音がしてきそうなお好み焼き
香りや音がしてきそうなシズル感たっぷりの写真

お好み焼きを食べに行ったとします。

鉄板に投入された具材が熱せられてくるとジュージューという焼き音とともに鉄板からはふつふつとあぶくが立ち始めます。
続いて食材からはかぐわしい香りが。
仕上げに鰹節を投入すると、まるで生きているかのようにゆらゆら動き始めます。
ソースがとろっと垂れた感じもたまらない。
口に入れると、アツアツになったいろんな食材の食感やうま味が一気になだれ込んできます。「文句なくおいしい!」ですよね。

人間には五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)が備わっています。
これを刺激して「うわあ、これおいしそう」「今すぐ食べたい」のスイッチを入れるのがシズル感です。

お好み焼きだと具材が焼けることによって聴覚が刺激され具材やソースは嗅覚を刺激します。もちろん味覚も大事。
でも一番刺激されているのは実は「視覚」なんです。

人間は五感のうち視覚から8割以上の情報を仕入れています
自宅で食事しているとき、試しに灯りを消してみましょう。「あれっ?なんかおいしくないな」と感じるはず。
「味覚」が大半を占めているはずの食事ですら実は視覚も大事な要素というわけです。

シズル感のある料理写真の例

アサリ鍋が煮えている
ふつふつと煮えたぎるアサリ鍋
テリがのった肉
テリがのったステーキ
新鮮なフルーツと生クリームのデザート
新鮮なフルーツと生クリームのデザート
パンケーキにシロップが垂れた瞬間
パンケーキにシロップが垂れた瞬間

どうでしょう?
あまり難しい理屈は必要なくて、「おいしそう」「食べてみたい」といった気持ちを呼び起こす要素、それがシズル感だということがわかっていただけたのではないでしょうか。

料理写真のシズル感には光の調整が必須!

料理写真のシズル感には光の調整が必須!
料理写真のシズル感には光の調整が必須!

シズル感のある料理写真には実は鉄則があります。
半逆光ないし逆光で撮ること」です。
写真の世界では被写体(この場合は料理ですね)に光がどちらから当たっているかによって言葉を使い分けます。

  • 順光 光が料理の真正面から当たっている。
  • 順逆光 光が料理の側面ないし後ろの高い位置から当たっている。
  • 逆光 光が料理の後ろから当たっている。

順光で撮影したブランクッキー 順逆光で撮影したクッキー逆光で撮影したクッキー
左から順光、半逆光、逆光で撮影したローソンのブランクッキー。
順光では光が強すぎてクッキーのギザギザがうまく写っていません。

一方、半逆光ではクッキーの質感や表面のギザギザといった特徴がよく表現されています。
逆光に関しては陰影が強くなるため、明確な狙いをもってつかいたいところです。

自然光を生かしてキラキラとしたシズル感

自然光(=太陽光)は最強で最良の光源です。料理をくまなく照らしてくれてシズル感を出す強い味方になってくれます。
お店で撮影するならまずは一番明るい窓際に席を取りましょう。

室内の照明もシズル感には欠かせない!

自然光だけだと料理に影が出てしまうことが多いものです。
お店の照明が自然光を補ってくれているかチェックしておきましょう。

効果的なシズル感の出し方

効果的なシズル感の出し方
効果的なシズル感の出し方

ここからは具体的な写真の撮り方、構図について説明します。
まず、基本的に料理の写真は斜め45度上から撮ると良いとされています。
なぜかというと実際に料理を食べるときの目線がこの位置に近いからです。

また、真上から撮ると言うのも悪くありません。こうすると料理の全体が写りどんな料理なのかよくわかります。

シズル感を強調する構図

  • 主題(=その写真であなたが最も撮影したいもの)を手前にしましょう。
    テーブルの上に複数の料理があっても、一度に複数の料理を撮ろうとせず、一皿ずつ撮りましょう。
    主題がどの料理なのか、わかりやすくすることが大事です。 

    たくさんの料理の手前にある料理が主題
    たくさんの料理がテーブルに載っていますがまずは赤いスープを主題にして撮影。
  • 最初は日の丸構図で。
    日の丸構図は料理をド真ん中に入れてしまう構図です。慣れないうちはこれ一択でも構いません。 
真上から撮影
真上から撮影
  • ちょっと慣れたら三分割構図
    もし携帯にグリッドを表示する機能が付いていたら使ってみましょう。
    iPhoneだと「設定」>「カメラ」で「グリッド」をONにします。画面で線が十字に交差している点が4つありますね。一番撮りたい部分をこのどこかひとつに合わせて撮ってください。
    三分割構図は写真や絵画の定番の技法で、「名画」と言われている作品の多くがこの構図を採用しています。

    三分割構図のパンケーキ
    上に乗っているキイチゴに十字を合わせて撮影しました。

一歩前に出ればシズル感アップ

料理が運ばれてきたら、まずは全体が写る写真を撮って良いのですが「シズル感」を強調するなら一歩前に出て可能な限り寄ってみましょう。寄れば料理のディティールがより鮮明になり、シズル感アップです。お皿の端が切れてしまってもかまいません。

全体を写した煮物
日の丸構図の煮物。これはこれでアリの写真です。
ズーム撮影した煮物
ぐっと料理に近づいてみました。
シズル感満載です。

湯気と温度を表現する撮り方

料理の温かさを伝えるには

  • 立ち上る湯気を撮る。
    湯気をうまく撮る場合にはなるべく背景を暗くしましょう。
  • 鉄板料理や鍋料理は沸き立つあぶくを撮る。
とてもおいしそうな焼きホタテ
湯気が立ち上り手前には泡がふつふつと立ち上がっています。

ここで以外に難しいのが「湯気」です。というのも、湯気の具合は刻一刻変化してしまい、誰にも制御できないからです。
実はプロのカメラマンでも、100%湯気をうまく撮れる人はなかなかいないそいうです。
かなり運任せの要素なので、うまく撮れたら「今日は運が良かった」と思って良いくらいです。

シズル感ある写真を撮影したい時の食器選び

シズル感ある写真を撮影したい時の食器選び

ここでは料理のシズル感を出すことに特化してご紹介します。

食べ物に対してシズル感を出すとは、その食べ物がどれだけ見た目のままに、美味しそうに写真に映し出されるかがポイントとなってきます。

温かい料理の食器は弾く素材×黒がおすすめ

温かい料理の食器は弾く素材×黒がおすすめ

温かい料理というと、どんなものを思い浮かべますか?白いご飯や出来立てのうどん、パスタなども温かい料理ですね。

それらに「シズル感」を加え、より美味しく見せるにはどんな食器を合わせるかというと、ぜひ黒い食器を使ってみてください。

黒は白い食べ物との相性が抜群なのです。ご飯を黒い器に盛ると、米のツヤがいっそう引き立ちますよ。

他にも白い食材である豆腐料理やチーズ、ポタージュスープにも良さそうですね。

瑞々しさにはガラス製の食器

瑞々しさにはガラス製の食器

光を反射するガラスの器はシズル感を出すのにとても適しています。

特に夏場に冷たい素麺を入れたり、サラダもいいですね。他にもガラスの食器に入ったゼリーは、そのプルプル感も見る人にしっかり伝わる写真を撮ることができます。

素材の色をクリアに見せたり、水分たっぷりの瑞々しさを表現するには、ガラス製の食器は欠かせないアイテムです。

水滴でシズル感を出して撮影

水滴でシズル感を出して撮影

みずみずしい採れたてのトマト。それを見る人に感じてもらうには、朝露に濡れているかのような水滴があるとグンと魅力が増します。

このように野菜や果物、冷たい飲み物のグラスにシズル感を出すには「水滴」の存在が欠かせないのです。

この水滴、実は後から付けたものだとしたらどうですか?まさに洗いたてのトマトにしか見えないこの写真にも実はシズル感を出すために秘密があるのです。

思わずトマトを手に取りたくなる。

そう思わせたら、シズル感が出ているということになります。

霧吹きで水滴を付けるのは難易度が高い!

シズル感を出すために野菜に水滴をつけるのは、霧吹きで水を吹き付ける方法があります。

霧吹きでシュッシュッと吹きつければいいだけかと思ったら、これが意外と大変なのです。

多く吹き付けてしまうと水滴で無くなるので加減が難しく、これは難易度の高い方法と言えるでしょう。

冷蔵庫・ロックアイスを利用

霧吹き以外にも水滴でシズル感を出す方法があります。

ナスやトマト、キュウリ、イチゴといった食品にシズル感を加えて撮りたいと思う場合、撮影直前まで冷蔵庫に入れておくといいでしょう。

撮影時に冷蔵庫から出せば、室温との温度差から表面に水滴が浮かび上がり、自然なシズル感を生み出します。

屋外など冷蔵庫のない場所での撮影したい場合、クーラーボックスとスーパーやコンビニで買った「ロックアイス」を用意します。

クーラーボックスの中で直前まで撮影したいものを冷やしておくと、冷蔵庫から出したのと同じ効果が得られます。

湯気でシズル感を出して撮影

湯気でシズル感を出して撮影

冷たいものには水滴が効果的ですが、温かいものには湯気があると臨場感が増しますよね。熱々のカレーから立ち上る湯気。これらの湯気はどのように作られているのでしょうか?

見た瞬間カレーの美味しさが想像できるような写真を撮るには、湯気は欠かせないアイテムです。これらを後から作り出すことも実はできるのです。

撮影時には暗い背景を選ぶ

カレーなどの温かい食べ物の場合、熱々の料理から出る湯気はあっという間になくなっていきます。

そんな時、湯気の出をよくする為には、できる限り気温の低い場所で撮影するのがポイント。

エアコンがあれば冷房をガンガンに効かせておくことも良いでしょう。

さらに湯気の写りがよくわかるように、背景を暗くしておくことも大切です。

黒い背景であれば、白い背景に比べて湯気の上がっている様子がより分かりやすくなります。

人工の湯気

どんなに頑張っても、自然の湯気は時間が経てば消えていくもの。

何度も料理を温めているうちに、料理そのものの鮮度も落ちてしまいます。

この場合、人工の湯気を使うという手もあります。

よく使われる方法は、蒸気を発生する美顔器や、アイロンのスチーム機能のように、スチーマーの湯気を使う方法です。

これらは連続して湯気が出続けるので、写したいものの陰に隠してスチームを起こせば人工の湯気が出せるというわけです。

料理写真にシズル感を出せるスマホの写真加工アプリ

料理写真にシズル感を出せるスマホの写真加工アプリ
料理写真にシズル感を出せるスマホの写真加工アプリ

ここまでいろいろ説明してきましたが、更なるシズル感が必要な場合は写真加工アプリの手を借りる、という手もあります。
いずれも操作はカンタンで、PhotoshopなどPC用ソフトを使った場合に近い仕上がりを得ることが可能です。
アプリによってはSNSへの投稿が楽になる機能も備えています。

多数のフィルターを備えたシンプルな写真加工アプリ「Foodie」

写真加工アプリ Foodie

フーディーはシンプルでわかりやすい写真加工アプリです。魅力はなんと言っても30種類を超えるフィルター。
その全てが料理用に最適化されているのが最大の特長です。

携帯に保存されている写真にフィルターを適用することも出来ますし、Foodieで撮影する写真や動画にあらかじめフィルターを掛けることもできます。
シャッター音無しで撮影することも可能ですので静粛な雰囲気のレストランでの撮影にも最適です。

iPhoneとAndroidの両方に対応

日本最大の料理専門SNSに参加できる 「miil」

Miil

ミイル株式会社が運営する料理専門SNSに気軽に参加できるアプリです。既に2000万枚以上の写真が投稿されています。既に撮った写真、miilで撮影した写真を10種類のフィルターを掛けて投稿できます。

シズル感溢れる投稿写真も多く、参考になりますし、自分が投稿した写真に「食べたい」(Facebookのイイネに相当)が増えると励みになります。
また投稿を「非公開」とすることで自分だけの料理日記を作る事も可能です。

iPhoneとAndroidの両方に対応

SnapDish料理カメラ

Snapdish

こちらも既に2000万枚以上が投稿されている、料理専門SNSに投稿できるアプリです。既に撮った写真、Snapdishで撮影した写真を12種類のフィルターを掛けて投稿できます。

Snapdishの特徴は料理のレシピを添付して投稿できる点です。クックパッドに近い感覚でお互いのレシピを交換できます。
こちらも投稿非公開で自分だけの料理日記を作る事も可能です。
Snapdish内で撮影すると、Aiアシスタントがシャッターチャンスを教えてくれるのがユニークです。

iPhoneとAndroidの両方に対応

おいしくなるカメラ

おいしくなるカメラ

いままで紹介したアプリの中で一番シンプルな造りです。
できることは既に撮った写真、これから「おいしくなるカメラ」で撮る写真に4種類のフィルターを掛けるだけ。でもツィッターやフェイスブック、インスタといったSNSに写真を投稿すると使えるフィルタが増えていきます。
難しい操作は苦手で、手軽に写真を加工したい方にぴったりです。

iPhoneのみ

料理写真をプロカメラマンに依頼

料理写真をプロカメラマンに依頼
料理写真をプロカメラマンに依頼

ここまではお店を訪れるお客様の立場から記事を書いてきました。
一方、お店を経営されている方にとってもシズル感あふれる料理の写真は必須です。

ジャストシステムが2015年に行った調査によると、お店を選ぶ理由のトップは「料理の写真」(71.3%)でした。これは「価格」(70.0%)とほぼ同じ数字で、「口コミサイトの採点」(39.4%)、「口コミサイトのコメント数」(35.8%)を圧倒しています。
出典:https://moduleapps.com/mobile-marketing/20150625_restaurant-search/

料理写真をプロカメラマンに依頼したほうがいい理由

ここまで読んで頂いてわかるように、シズル感あふれる料理の撮影が撮れるようになるまでにはたくさんの経験が必要です。
プロのカメラマンは何千枚と料理の写真を撮っていますし、使用している機材もプロを名乗るに相応しいものです。

また、必要に応じ、料理の写真を撮るだけでなく、お店の外観や内装を含め、お店の魅力を引き出す写真撮影について豊富な経験を元にアドバイスができます。

プロカメラマンに撮影依頼した場合の価格相場

料理写真・飲食店撮影の相場

35,000

標準相場

22,800

リーズナブル

52,600

プレミアム

「とにかく新作メニューだけ撮影して欲しい」というのであれば、2時間、2.5万円程度から。
「この際お店のメインメニューをちゃんと撮り直す」というのであれば4時間、5万円からはじまり6万円程度が相場です。

もしお店のトータルコーディネートの観点からじっくり撮影をお願いしたいというのであれば、別途相談が必要です。
※いずれの場合も交通費などの必要経費は別途請求となる場合がほとんどです。

ミツモアでプロカメラマンに料理写真を依頼

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見積もり依頼にかかる料金は、もちろん無料です。

最大5件の見積りが届く

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