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水道の蛇口を自分で交換しよう!手順や必要な道具を徹底解説

最終更新日: 2024年06月28日

水道の蛇口の調子が悪いときには、そのままにするのではなく、今後のことも考えて早めの交換がおすすめされます。蛇口の交換は自分で行うことも可能ですが、正しい方法がわからないと時間がかかったり失敗したりといった恐れもあるでしょう。

この記事では、水道の蛇口を自分で交換するときに必要な手順や道具を紹介します。

蛇口を交換する前に確認すること

蛇口
まずは蛇口を交換せずに解決できないか検討してみましょう

水道の蛇口の交換をするためには、いくつか事前に確認しておきたいポイントがあります。不具合の状況や必要とされる修理方法によっては、素人による蛇口交換では解決できないこともあるのです。

その場合には業者への依頼が必要になるので、まずは以下の3点を確認してみてください。

蛇口が詰まっていないかどうか

水道の蛇口の調子が悪い場合には、ストレーナーや泡沫キャップの詰まりが原因になっている可能性もあります。詰まっている場合には簡単に清掃が可能なので、交換するまでもなくトラブルを解決できるかもしれません。まずは蛇口が詰まっていないか確認して、問題の原因が別にあることを確かめましょう。

もしストレーナーや泡沫キャップの詰まりが原因だった場合には、ドライバーなどを使って該当箇所を取り外し、使わなくなった歯ブラシで付着したゴミを取り除くことで掃除できます。これで水が問題なく出るようになれば、水道の蛇口自体を交換する必要はなくなり、簡単にトラブルを解消できるでしょう。

修理で直せる蛇口かどうか

簡易的な修理だけで直せる蛇口であれば、自分だけでも簡単に対応することができます。水道のトラブルの多くは、パーツの経年劣化や緩みなどによって引き起こされます。そういった簡単な故障が原因の場合、業者に依頼しなくても自分だけで交換が可能です。

例えばボルトやナットをしめ直すだけ、パッキンやカートリッジを取り替えるだけであれば、自力での修理がそこまで難しくありません。このような処置だけで解決できるトラブルも多いでしょう。

簡単な修理をしても直らない場合、専門器具や高度な技術を必要とする場合には、プロの業者に交換を含めた修理依頼を行うことがおすすめされます。

今の蛇口を何年使用しているか

水道の蛇口を長期間使用している場合には、部品を交換してもまた故障する可能性が高いです。使い続けることでどうしても蛇口は劣化してしまうので、水漏れ等が起きやすくなってしまうでしょう。

水道の蛇口の平均寿命は、だいたい10年〜15年程度とされています。10年以上使用している場合には本体の交換も視野に入ります。どれくらいの期間蛇口を使用しているのかを確認して、交換の必要性を考えてみてください。

自分で蛇口を交換する方法

水漏れ修理
蛇口交換に必要な工具を押さえておきましょう

水道の蛇口を自分で交換するには、必要な工具や手順を把握しておくことがポイントです。交換方法によっては事前に準備が必要になるので、早めの対応が重要になるでしょう。以下では交換に必要な工具と蛇口の種類、実際に交換するときの手順を紹介します。

交換に必要な工具

水道の蛇口交換に必要とされるのは、主に以下の8つの工具です。

シールテープ

シールテープ

シールテープは、水道の配管などに巻き付けて隙間を埋め、水漏れを止めることができる工具です。蛇口の接続部分に巻くもので、壁付きタイプや単水栓の交換時に必要とされます。

巻くときにはシールテープを軽く引っ張るようにして、時計回りに8〜13回の回数で取り付けるのがコツです。巻き方を誤ると蛇口の交換後に水道から水漏れが起きる原因となるので、しっかり使い方をチェックしておきましょう。

六角レンチ

六角レンチ

六角レンチは、蛇口のパーツを取り付けたり取り外したりする際に必要な工具です。例えば蛇口の本体根本にあるビスネジやアダプターネジなどは、六角レンチを使って対応します。主に台付きタイプの水道蛇口を交換するときに用いられるでしょう。

商品ごとにさまざまな形が採用されているので、実際にお店で触ってみて、使いやすいと感じたものを選ぶこともおすすめです。

モンキーレンチ

モンキーレンチ

モンキーレンチは、主にナットやボルトを回して取り付けたり取り外したりする際に用いられる工具です。1つあれば複数のサイズに対応できます。

モンキーレンチは水道の蛇口修理の他にも、自転車や電気設備、家具などにも広く使われるため、持っておいて損はないでしょう。

プラスドライバー

プラスドライバー

一般的な家庭で使われているプラスドライバーも、水道の蛇口を交換する際に役立ちます。蛇口の本体内部にある部品の取り付け・取り外しの他、点検口を開けるときなどにも必要とされることがあるでしょう。また、台付きタイプの蛇口を交換する際には、上面施工アダプターのネジに対応するのにも使われます。

他の用途で使っていたプラスドライバーがある場合には、改めて蛇口の交換のために新調することなく使えるでしょう。

ウォーターポンププライヤー

ウォーターポンププライヤー

ウォーターポンププライヤーとは、主に水道管やガス管の工事に使われるアイテムです。大きめのナットもしっかりとつかめるように開口部が大型になっているのが特徴なので、蛇口に使われているナットサイズに合わせて調達することがおすすめされます。ウォーターポンププライヤーの開口部にはナットをつかみやすくする溝があるので、通常のモンキーレンチなどで交換しづらいナットにも対処可能です。

マイナスドライバー

マイナスドライバー

マイナスドライバーは、主に蛇口交換の際に水道の止水栓を締めるために使われる工具です。一般的なマイナスドライバーでも対応できますが、止水栓が古くて固まっている場合や無理に回そうとしてドライバーを当てる部分がかけてしまった場合などは、プライヤーなどを使って回す必要があります。

持っているマイナスドライバーの先端が小さいときには、先端部分が広くなっている水栓ドライバーのような特化した工具を使うこともおすすめです。

懐中電灯

懐中電灯

水道の蛇口交換を行う際には、懐中電灯を用意しておくと便利です。特に台付きタイプの蛇口の場合、交換作業が暗所になりがちなので、懐中電灯を使って手元を照らすことが必要です。ネジなどをきちんと締めたか確認するためだけでなく、慣れない工具によるケガを防止することにもつながります。

作業スペースが狭い場合には、自立するタイプの懐中電灯にすることで両手を使いやすくなるのでおすすめです。

バケツと雑巾

バケツと雑巾

水道の蛇口交換は水回りでの作業になるので、バケツと雑巾の事前準備も必要です。例えば給水管につながっているホースを外すとき、中に残っている水が流れてくることがあります。その際にバケツと雑巾があれば、水浸しにならずに作業を続けられるでしょう。

ペットシーツなどの吸水性が高いものをそばに置いておくと、より水の被害が広がりにくいのでおすすめです。

蛇口の主な種類

蛇口の種類には、大まかに以下の4種類があります。

台付きタイプ(ワンホール)

台付ワンホール水栓

蛇口が洗面台などに乗っているものは、「台付きタイプ」です。その中で天板に取り付け穴が一つだけ空いているものを「ワンホール」タイプと呼びます。水道の蛇口交換時に対応する穴が一つなので、比較的簡単に作業が済ませられるでしょう。

ワンホールタイプは穴の直径と蛇口の差込部分に当たる直径が一緒であれば、交換が可能です。台付きワンホールのタイプを使っている場合、後からツーホールのタイプに変更することはできません。

台付きタイプ(ツーホール)

台付ツーホール水栓

台付きタイプでかつ取り付け穴が二つ空いている蛇口は、「ツーホール」と区分されます。

一般的な構造として天板に対して横長の台が付けられているので、見た目で簡単にワンホールかツーホールかは判断できます。ワンホールとは違って二箇所で水道の蛇口が固定されているのが特徴で、こちらも後からワンホールに交換することはできません。ツーホールの場合は二つの穴の距離を確認し、同様のサイズのものに交換する必要があります。

壁付きタイプ

壁付水栓

壁の中にある水道管と直結する形で設置されている蛇口を、「壁付きタイプ」と呼びます。壁について蛇口本体が浮いているものであれば壁付きタイプです。ツーハンドルやシングルレバーなど、蛇口の形状による種類があります。

交換の際にはそれぞれの給水管(お湯と水が出る場所)の距離が重要で、今使っているものと同様のサイズを選択しなければなりません。

単水栓

単水栓

壁付きタイプの蛇口の中で、水道のお湯か水のどちらか一方しか出ないものは「単水栓」です。主に洗濯機につなぐ蛇口や、野外に設置されている蛇口が当てはまります。そのためキッチンや洗面所で使われている蛇口を交換する際には、単水栓以外のものがピックアップされます。

単水栓の見た目はいわゆる昔ながらの蛇口の形をしていて、レバーを捻ることでお湯か水が出る簡単な仕組みなのが特徴です。

蛇口を交換する手順

水道の蛇口を交換する手順を、以下の3つの方法から紹介します。

台付きタイプ(ワンホール)

台付きタイプのワンホール蛇口を交換するには、以下の手順が基本です。

  1. シンクの下にある止水栓をドライバーなどで止める
    (アパートなど集合住宅の場合は、共有スペースに水道の元栓があることも)
  2. 蛇口のアダプタ、ナット、ホースを、六角レンチやモンキーレンチで取り外す
  3. 蛇口本体を取り外して引き抜く
    →洗面所の蛇口の場合には、取り外した後ネジや配管内を掃除し、シールテープを巻き付ける
  4. 蛇口を固定するための「上面施工アダプタ」をドライバーで取り付ける
  5. 新しい蛇口を上面施工アダプタに合わせて取り付ける
  6. アダプタ、逆止弁、ホースを取り付ける
  7. 止水栓を開けて水漏れしないことを確認

台付きタイプ(ツーホール)

台付きタイプのツーホール蛇口を交換するときには、以下の手順を参考にしてみてください。

  1. シンク下にある止水栓・元栓を締める
  2. 給水管と給湯管のナットをモンキーレンチなどで外す
  3. 蛇口の本体を取り外す
  4. 新しい蛇口を入れて、パッキン→ワッシャー→ナットの順番で取り付ける
  5. 給水管と給湯管、上面施工アダプタを新しい蛇口に取り付ける(新しいパッキンをつけることを忘れずに)
  6. 止水栓を開けて水漏れの有無を確認する

壁付きタイプ

水道が壁付きタイプの蛇口の場合には、以下の手順で交換が行えます。

  1. 止水栓を止める
  2. 蛇口の根本にあるネジを六角レンチやモンキーレンチで取り外す
  3. 蛇口を取り外す
  4. 古い取り付け脚を外し、配管内を雑巾や歯ブラシなどで掃除する
  5. シールテープを取り付け脚とは逆の方に巻く
  6. 新しい取り付け脚をつける
  7. 蛇口が水平になるように取り付け脚を調整し、新しい蛇口を取り付ける
  8. 止水栓を開けて水漏れがないことを確認

蛇口の交換を業者に依頼する

修理業者
自力では難しそうと感じたら、業者への依頼がおすすめです

水道の蛇口交換は自分でもできますが、故障の状況などによっては業者に依頼する選択肢も考えられます。プロの業者に依頼すればスムーズに交換作業が完了するので、すぐに新しい蛇口を使えるようになるでしょう。

蛇口の交換を業者に依頼する際に、チェックしておきたいポイントを解説します。

蛇口交換業者に依頼する前にやること

蛇口交換を業者に依頼する前に、まずは水道の止水栓(水の元栓)を止めましょう。蛇口から水があふれ出している場合でも、止水栓を止めることで水の供給を断つことができます。

水道代がもったいないことはもちろん、さらに多くの水があふれるような被害につながらないように、最初に止水栓を止めてください。

また、賃貸マンションや貸家の方は、水道にトラブルが起きたことを管理会社に連絡しましょう。蛇口の交換などは管理会社を通して行わなければいけないケースもあり、独断で業者を呼ぶと後で問題になる可能性があります。誰が交換費用を負担するのかなどの相談も必要になるので、管理会社への連絡も忘れずに行ってください。

業者を選ぶときのポイント

蛇口交換を行ってくれる水道業者を選ぶときには、いくつかのポイントがあります。1つ目は価格です。修理内容によりますが、蛇口の交換であれば8,000〜10,000円程度が相場です。きちんと見積もりを行って、高すぎる業者は避けましょう。

2つ目は対応スピードです。連絡後すぐに対応してくれる業者であれば、安心して蛇口交換が依頼できます。水道のトラブルは対処が遅れると家財や階下の部屋などにも被害が及ぶので、即日対応の業者を選びましょう。

同時に資格の有無や実績数を確認して、技術力の高さをチェックすることもポイントです。

業者を選ぶときの注意点

水道の蛇口交換を請け負う企業の中には、高額な費用を請求したり、不適切な方法で修理をしたりといった悪質な業者もいます。悪質業者を避けられるように、依頼するときには複数の業者を比較して信頼できる相手を選ぶのがおすすめです。

深夜や早朝の依頼は割増料金になることがあるので、緊急性が高くないときにはそういった時間帯を避けた方がお得に蛇口を交換できます。

蛇口の交換をプロに依頼するならミツモアがおすすめ

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水道の蛇口交換が自分には難しいと感じたときには、プロの水道業者に依頼して見積もりを行うことがおすすめです。

「ミツモア」では必要な情報を入力するだけで、簡単に見積もりが行えます。チャットを使ったプロへの相談も可能なので、初めて業者に見積もり依頼をする場合でも安心です。この機会にミツモアを使って、蛇口交換をプロに任せてみてはいかがでしょうか。

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