蛇口から水漏れしている場合、交換時期が来ている可能性があります。放置すると水道料金がかさんだり、さらなるトラブルの原因になったりするので早めに対応しましょう。蛇口を交換する際の料金相場や、費用を安く抑える方法を紹介します。
最終更新日: 2024年06月28日
蛇口タイプ別の交換料金相場
蛇口の交換にかかる費用は、蛇口のタイプによってさまざまです。自宅で使用しているものの形状や、特徴をチェックすると正確な料金が分かります。タイプ別の費用相場を見ていきましょう。
単水栓
単水栓は水もしくはお湯のどちらか一方が出るタイプで、「ハンドルが1つしかないもの」が該当します。交換費用の相場は本体価格が1万円から、工事費は8,000～1万2,000円程度です。
一般家屋では洗濯機の給水用や、庭用の水道によく使われています。壁に直接付いているものもあれば、台座に付いているものもあります。本体価格はデザインによって変化し、高機能でデザイン性も優れたものだと高い傾向です。
混合水栓
混合水栓は1つの蛇口から水もお湯も出るタイプで、一般家屋のキッチン・お風呂などによく使用されています。費用の相場は3万5,000～10万円程度で、混合水栓の種類によって費用が変わります。
また浄水器付き・タッチレス機能付きなど、機能性が高いほど費用も高くなるのが一般的です。浴室・洗面台の場合、混合水栓の中でも「シャワー付き水栓」が使用されるケースが少なくありません。シャワー付き水栓の場合、交換費用の相場は4万5,000円からです。
シングルレバー水栓
シングルレバー水栓はレバーハンドルを左右に動かして、水とお湯の切り替えをするタイプです。交換料金の相場は、1万7,000円程度となっています。
ひねる動作をしなくてよいので、力が弱い女性・お年寄りでも使いやすく、水量を簡単に調節できるのが特徴です。一般家屋のキッチン・洗面台などによく設置されています。
さまざまなデザインがあり、本体価格によって交換にかかる費用が大きく変わります。費用を抑えたい場合は、本体価格が安いものを選びましょう。
サーモスタット混合水栓
サーモスタット混合水栓には温度設定機能があり、2つのハンドルを使い分けて温度と水量を調節します。作りが複雑なので交換費用が高くなりやすく、相場は2万5,000～4万円程度です。
浴室で使用されることが多く、ほかのタイプの蛇口に比べるとサイズが横長で大きくなりがちです。使いやすさは商品やデザインによって異なります。
どのようなものを選ぶかによって入浴時の快適さが変わるので、使いやすいものを探しましょう。
ツーハンドル混合水栓
水とお湯それぞれのハンドルが付いた、ツーハンドル混合水栓の交換料金の相場は1万6,000円程度です。
シングルレバータイプに比べると操作の手間がかかりますが、吐水量が多く短時間で水やお湯をためたいときに向いています。
複雑な構造ではないので、水漏れが起きたときの修理はそれほど難しくはありません。ほかの蛇口と同様にシンプルなものは安い傾向ですが、デザイン性が高いタイプは高くなりがちです。
場所別の蛇口交換の料金相場
家にある蛇口は、場所によって使用されるタイプが異なり、交換時の料金も変わります。場所別の蛇口交換の料金相場を見ていきましょう。
キッチンの蛇口交換
キッチン蛇口の交換費用の相場は、1万～5万円程度です。水とお湯の両方が出る「混合水栓」が使われるのが一般的です。水栓蛇口の性能がよいものは本体価格も高いので、多くの交換費用が必要になります。
また取付穴の加工や、電気工事の有無によっても料金が変わります。例えば手をかざすだけで吐水する「タッチレス水栓」は、利便性がよく見た目もおしゃれですが、電気工事が必要なので工事代金も上がるでしょう。
既存の蛇口と同じメーカーで、同一のデザインを選べば特別な工事は必要ありません。ただしあまりにも古い蛇口の場合、商品が廃盤になっていて、全く同じものは使えないケースがあるので注意しましょう。
洗面台の蛇口交換
洗面台の蛇口交換費用の相場は、1万5,000～5万5,000円程度です。キッチン同様に混合水栓が使われるケースが多く、取付穴に合わせてワンホールタイプ・ツーホールタイプ・コンビネーションタイプの、いずれかに分かれています。
コンビネーションタイプとは、レバーとシャワーが独立しているものです。一般的にツーハンドル、もしくはシングルレバーが使われていますが、機能性が高いものほど本体価格も高くなります。
こだわりのデザインになっているものは、本体価格が高い傾向です。シンプルなものを選べば、相場より安く済むケースも少なくありません。シャワー付き水栓を使用している場合、本体価格が高いので交換料金も高くなります。
お風呂の蛇口交換
お風呂の蛇口交換費用の相場は、1万5,000～8万円程度です。温度を自動でコントロールできるサーモスタット水栓を使用している場合、本体価格が高くなります。
横長の形状で左右にハンドルが付いていて、温度設定と湯量をコントロールできる作りです。シンプルなツーハンドル混合水栓の場合、1万円程度で交換できることもあります。
お湯をためる目的でバスタブ近くに付いている、シンプルな蛇口だけを交換するのであれば、費用を抑えやすいでしょう。
蛇口交換料金を安く抑える方法は？
水道の蛇口は頻繁に交換するものではないので、相場より多くの費用を負担してしまう失敗をすることがあります。交換料金を少しでも安く抑える方法を、見ていきましょう。
蛇口は自分で購入する
蛇口を自分で購入し、取り付け工事だけを業者に依頼すると「工事代金のみ」で済むので安くなります。交換工事費の相場は、7,000～1万円程度です。ただし出張費の有無によっても料金が変わるので、注意しましょう。
あらかじめ自分で蛇口を購入しておく方法は、適合する商品を自分で選べる自信がある人に向いています。ホームセンター・専門店へ行き、確実に交換できるものを選ばなければなりません。
取付穴の数・大きさが合わないものだと設置できなかったり、加工代金が余計に必要になったりと、知識がないと誤ったものを選んでしまう可能性が高まります。また相場より安い蛇口を探す手間も必要です。
相見積もりを取って比較する
水道業者に蛇口交換を依頼する際は、複数の業者に見積もりを依頼して内容を見比べると、費用を抑えられます。
1カ所だけでは比較検討のしようがないので、高い料金設定がされていても気付かず、損をしてしまうことがあるのです。
相見積もりを取って内訳を見比べ、納得できる金額になっているかをチェックしましょう。「ミツモア」を利用すれば簡単に相見積もりを取れるので、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
失敗しない蛇口交換業者選びのポイント
蛇口交換をしてくれる業者は多く、トラブル時にすぐに来てくれるサービスを行っているところも少なくありません。しかし優良業者ばかりとは限らず、相場に見合わない高額請求をされる被害に遭うケースもあります。業者選びで失敗しないよう、ポイントを見ていきましょう。
指定給水装置工事事業者かチェック
水道法や条例などの規定に基づき、適正な給水装置工事を行えると認められた事業者を「指定給水装置工事事業者」といいます。
指定給水装置工事事業者であれば、技術・施工方法に関して一定水準を保ち、適切な工事を行ってくれると判断できます。
自治体のホームページなどに認定を受けた事業者一覧が掲載されているので、チェックしてみましょう。
見積もり料・キャンセル料が無料か
見積もりを無料で行っている業者は多いですが、中には「見積もり料金」を設定しているところもあります。
見積もりは無料でも、ほかの業者に依頼することにした場合にキャンセル料金がかかるケースもあるので、依頼する前に確認しましょう。
優良な業者は、見積もり・契約前のキャンセルは無料であることがほとんどです。契約後、材料発注・作業員手配などが終わった後にキャンセルをすると、費用がかかるケースもあります。
トラブルを防ぐには、「どの段階からキャンセル料が発生するのか」を確認しておくと安心です。
見積もりの内訳が明確か
見積もりの内訳が詳しく書かれているかも、チェックしたいポイントです。「蛇口交換一式」とまとめられている場合、本体価格・作業代金・出張費などの内訳が分かりません。
例えば蛇口の本体価格であれば、メーカーのホームページなどで商品の希望小売価格を調べて見比べれば、料金が妥当かどうか判断できます。
内訳が分からない場合、蛇口の本体価格・作業代金はいくらなのかを聞きましょう。明快な答えがないのであれば、依頼しない方が無難です。
見積もりの時点では安かったとしても、後から材料費などの追加請求をされるケースもあるので、見積もりの段階で不透明な部分がないようにしましょう。
アフターフォロー・保証の有無
蛇口交換後に、水漏れ・水が出ないなどのトラブルが起こることもあります。優良な業者であれば、アフターフォロー・保証をきちんと設けているところが少なくありません。
アフターフォロー・保証がないと、蛇口を交換して間もない時期に再び不調が起きたときに、交換費用を再度負担することになります。作業後に保証期間を設けている業者を選べば、万が一の際も安心です。
賃貸住宅に住んでいる場合は要相談
賃貸物件で蛇口のトラブルが起きた際は、管理会社に連絡して交換してもらいましょう。
借主が故意・不注意で蛇口を破壊した場合は、自分で費用を負担する必要があります。しかし経年劣化による水漏れ・不具合が起きているなら、貸主側が修理を行います。
不注意で壊してしまった場合も勝手に業者を呼ぶのではなく、管理会社に連絡を入れてどうすればよいか指示を仰ぎましょう。水道は建物の設備なので、勝手に交換すると退去時にトラブルになる可能性があります。
蛇口交換はDIYできる？
DIYが好きな人なら、自分で蛇口交換をしたいと考えるかもしれません。自分で交換できるものなのかどうか、見ていきましょう。
DIYでの蛇口交換は難易度が高い
ホームセンター・専門店へ行くと、さまざまなタイプの蛇口が販売されています。シンプルなものは1万円前後で売られていることも多く、自分で交換すれば安いと考える人もいるでしょう。
しかし蛇口の構造に詳しく、水道工事に関する「専門知識」がないと、自力での交換は困難です。給水管接続・配線のやり方を間違うと、水漏れ・水が出ないといったトラブルが起こります。
作業に際して専門工具が必要になるケースもあり、素人が適切に交換するのは難しいでしょう。作業代を節約しようとして、かえって修繕費用がかかってしまっては意味がないので、プロに頼んだ方が無難です。
蛇口交換は専門業者に依頼するのがおすすめ
蛇口のタイプによって、交換費用は異なります。キッチン・洗面台・お風呂など場所によって、どのようなものが使われているかは違うので、取付位置に合ったものに交換してもらいましょう。
プロに交換を依頼すると必要な蛇口のタイプがすぐに分かり、自分で選ぶ必要はありません。複数の業者に見積もりを出してもらえば、より安い料金で交換できます。
素人が自分で交換すると水漏れが直らないだけでなく、さらなるトラブルが起こる心配があるので、専門業者に依頼しましょう。
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見積もりの料金を比べられるのはもちろん、過去にミツモアでお仕事を依頼した利用者からの口コミ評価も確認できます。
口コミからはサービスの質や人柄などがうかがえることが多く、金額以外の判断材料も得られるので安心です。
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