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車のエアコンを使うと燃費に影響する?負担を軽くする使い方も紹介

最終更新日: 2024年06月28日

カーエアコンはエンジンの動力を使って作動しており、燃費に大きく関係する設備です。エアコンをつけるとどの程度燃費が変わるのでしょうか?

作動させていてもエネルギー効率を上げるコツや、気になるフィルター汚れを手入れする目安も紹介します。

車でのエアコン使用と燃費の関係

車のバッテリー

エアコンと燃費の関係を知るにはまず、カーエアコンがどのように動いているのかがカギになります。エアコンの稼働で落ちる燃費の割合も把握して、エネルギー効率の向上に役立てましょう。

カーエアコンは動力を消費する

車内でエアコンをつけるとエンジンの動力が消費されます。エアコンガスの温度調節を行い出入口となるコンプレッサーが、エンジンの動力を使って動いているためです。

カーエアコンには居住用のエアコンのように外気を取り込み循環させる稼働の仕方と、車内の空気を取り込み循環させる稼働の仕方があります。特に動力を消費するのは猛暑の中、内部の空気を循環させて冷房運転するときです。

外気によって車内の温度が上がったときにエアコンを稼働させると、ぬるい空気を取り込むため冷やために多くのエネルギーを要します。エンジンから取っている動力の消費量が増えれば車の燃費は悪くなるのです。

エアコン利用で落ちる燃費は約1割

カーエアコンを利用すると約1割以上は燃費が落ちるといわれています。燃費が悪化する比率は車の大きさに関係なく、大型でも小型でも同じです。

エアコンがどの程度燃費に影響を及ぼすか、15km/lで走る車が1500km走行した場合を例に見てみましょう。エアコンをつけていないとき消費する燃料は、単純計算で1500÷15で100リットルです。

一方エアコンをつけると、燃料1リットルに対して走れる距離が15×0.9で13.5kmとなるため、消費する燃料は1500÷13.5で約110リットルになります。エアコンによって消費する燃費に10リットルもの差が生まれる計算です。

燃費への影響を低くするコツ

運転席

エアコンを付けた車の燃費は下がります。しかし夏場に冷房なしで運転するのは、熱中症のリスクもあり危険です。エアコンを作動させても燃費が落ちにくくする方法を3つ紹介します。

窓を開けて車内温度を下げる

カーエアコンは特に空気を冷却するときに動力を多く消費するため、車内の温度が外気よりも高い場合は窓を開けて換気しましょう。こもった車内の空気を循環させて車内温度を下げる効果があります。

また車内が外よりも暑くなっているなら、エアコンの設定を「外気導入モード」に設定するのも有効な対策です。内部の暑い空気を取り込み循環させるよりも、外気を循環させた方がコンプレッサーの稼働を減らせます。

走行中に運転席の窓と対角線上にある後部座席の窓を開けるのも効果的です。走行によって生まれた風で車内が換気され、温度が下がります。

ただし車内が冷えてくると冷気が外に逃げてエアコンの効率がかえって悪くなるため、1分経過したら窓を閉めましょう。

オートモードに設定

近年発表されている車種のほとんどに、エアコンのオートモードが搭載されています。燃費を悪化させないよう手動で温度設定を変えるのではなく、オートモードに調節を任せましょう。

オートモードは国産車で約25℃の設定が基準となっており、設定温度に達するように冷房・暖房の運転の調節をします。温度だけでなく風量や風向、内側の空気を循環させるか外気を取り込むかの調整まで自動でしてくれる機能です。

ただしオートモードをONにすると、ACボタンと呼ばれる送風機も自動でONになってしまう場合があります。夏場はコンプレッサーが稼働して冷風を起こすため、余計に動力を食って燃費を悪化させてしまう点に要注意です。

内気循環と外気導入を使い分ける

車内の空気を循環させる「内気循環モード」と、外気を取り込んで稼働する「外気導入モード」の2種類を、状況に合わせて使い分けるのも燃費効率の向上におすすめです。

車内の温度が外より高い場合を除いて、内気循環モードをメインとしましょう。外気温に左右されずに一定の温度を保てるため、消費する動力を減らせます。

ただしずっと外気を取り込まずに運転をしていると、空気がこもってしまうでしょう。定期的に外気循環モードに切り替えて、新鮮な空気を取り入れると快適です。

エアコンの汚れも燃費に影響する?

車のハンドル

カーエアコンは作動中に吸い込んでしまったホコリやゴミによって、内部のフィルターが汚れます。フィルターの汚れも燃費効率に影響をおよぼすため、定期的な掃除が必要です。

フィルター汚れで燃費が悪化

カーエアコンのフィルターに汚れがたまってしまうと、燃費が低下します。空気の循環が悪くなって効きにくくなるので、コンプレッサーに必要な動力が増えるためです。

エアコンフィルターにカビが発生していると、健康被害を受ける危険もあります。フィルターは換気や除湿の役割を持っており、汚れで効果が落ちると湿気が多くなりカビの原因になるパーツです。

燃費をキープして快適なカーライフを満喫するためにも、エアコンフィルターは定期的に掃除をしましょう。

フィルターの交換は年に一度がおすすめ

フィルターは可能な限り年に1回は新しい物に交換するのがおすすめです。車の使用頻度によっても汚れの度合いは違うため、1年たっていなくても走行距離が1万kmに達していれば替え時です。

自動車の取り扱い説明書にフィルター交換の手順が記載されており、車用品店で交換フィルターも購入できます。ただし一部のパーツを破損する危険があるため、カークリーニングのプロに依頼する方が安心です。

ミツモアに登録しているカークリーニング業者は、一定の審査を通っています。手軽に信頼できる業者を見つけたい人は、簡単な情報を入力して一括見積もりを依頼してみましょう。

燃費を保つエアコンの使い方を知ろう

車の前席

愛車を長く乗れるかどうかは燃費のよしあしにかかっています。エアコンは燃費の消費に影響を与え、使い方次第で燃費を悪化させてしまう設備です。

オートモードを活用したり時期によって使い方を変えたりといった工夫で、燃費効率を向上できます。エアコンの作業効率を下げないようにフィルター交換を定期的に行い、燃費を保ちながらカーエアコンを使いましょう。

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