車の修理を依頼する前に、見積もりを取ろうと考えている人も多いでしょう。

損傷の程度にもよりますが、一般的には車の修理の見積もりだけでも手数料がかかります。「見積もりの手数料はどのくらいかかるのかな?」「お金をかけてでも見積もりを取ってもらうべき?」など、疑問に思うこともありますよね。
こちらでは自動車修理の見積もりについて詳しく解説するとともに、費用の相場などについてもご説明します。なるべく安く、信頼できる業者へ見積もり依頼をしたい人はぜひ参考にしてください。
車の修理は見積もりだけでも手数料がかかるのが一般的
まず最初に、車の修理見積もりをしてもらう時に発生する「見積もり料金」について詳しく解説していきます。
修理をしていないのに、なぜ見積もりだけで手数料がかかるのか
車を修理するための見積もりはほとんどの業者が有料で行っています。「修理をしていないのに、なぜ見積もりをするだけで料金がかかるの?」と感じる人も多いと思いますが、その理由は見積もりをするだけでも多くの手間と時間がかかっているからです。
見積もりをするためには車の状態を丁寧に点検し、損傷している部品1つ1つにどのような修理や塗装が必要になるのかきちんと計算する必要があります。
また車の修理金額は高額になることが多いので、見積もり金額を見て修理を諦める人もいるでしょう。「せっかく時間をかけて見積もりを作成したのに依頼が来ない」となると業者が損をしてしまうので、見積もり手数料を設定していることが多いのです。
車修理の見積もりの手数料はいくら?
車修理の見積もり手数料は業者によって異なりますが、修理にかかる見積もり金額の10%程度の業者が多いようです
・見積もり金額が150,000円の場合の手数料
「150,000円×10%=15,000円」
・見積もり金額が300,000円の場合の手数料
「300,000円×10%=30,000円」
上記のように見積もり金額が高ければ高いほど、手数料も高くなってしまいます。修理にかかる金額が高い車は激しく損傷しており、点検する場所が増えたり難易度が上がったりするので手数料も高くなるのです。
見積もり後にそのまま車の修理を依頼すれば見積もりが無料になることも
車の修理見積もりをした後そのまま修理の依頼もすると、見積もり手数料は無料としている業者も多くあります。
それは見積もりをするために点検や分解を行った車をそのまま修理すると、見積もり時の作業は付帯作業となり業者の手間が減るからなのです。
全ての業者が行っているわけではないので確認が必要ですが、見積もり料金を節約したい人にはおすすめの方法です。
車修理の有料見積もりの重要性!「無料見積もり」や「写真見積もり」には注意!
無料見積もりや写真見積もりといった、簡易的な方法で見積もりを行っている業者も存在します。無料で気軽に見積もりをしてもらえるのは魅力的ですが、正確性に欠けるというデメリットがあります。
無料見積もりと有料見積もりはどのようなケースで有効なのかをご説明しましょう。
車が激しく損傷している場合では、有料見積もりは必須
車が激しく変形して内部まで損傷しているケースでは、有料での見積もりが必要です。
ボディーが大きく変形している場合、車の内部まで損傷が及んでいる可能性があります。正確な見積もりをするためには車を分解し、内部の損傷状態を確認する必要があるのです。車を分解するには専門技術やリフトなどの設備・作業時間を要するので、見積もりをするだけでも有料になります。
しかし外観だけで見積もりをしてしまうと、内部の状態が分からず正確な見積もりが作れません。車のボディーの内側にはフレームや内部パネル・エンジンなどの数多くの部品が存在しています。外観の損傷具合だけで内部の損傷を正しく判断することはできないため、分解せずに見積もりをするのはトラブルのもとです。
実際、車の内部を点検せずに見積もりをすると、後から追加料金が発生することがあります。追加料金については後ほど解説します。
車の表面の擦り傷だけなら無料で見積もりが取れることも
車の表面を軽くこすっただけで擦り傷しかないといったような、外観をパッと見るだけで見積もりが出せる場合は手数料がかからないケースもあります。表面の部品の交換や修理の見積もりは、大きな手間がかからないからです。
ただし簡単な見積もりでも手数料がかかる業者も多いので、無料で見積もりをしてもらいたい場合は業者ごとに確認しましょう。また外観上は大きな損傷に見えなくても、実は内部まで押されて損傷しているといったケースもあります。そのため車を見てから有料の見積もりを勧められることもあります。
修理前に複数の業者から見積もりを取った方がいい?
車の損傷が激しい場合は、多くの業者から見積もりを取るのは難しいでしょう。
上記の通り、見積もりを依頼するだけでも手数料がかかるので、複数の業者から見積もりを取るとそれなりの金額になってしまいます。仮に手数料が20,000円かかるとすると、3箇所で合計60,000円もの手数料がかかる計算になります。
事故の影響で車が自走できないケースでは複数の業者へ車を運ぶことが難しいので、最初から信頼できる業者を調べて最適な選択肢を選びたいですよね。
「見積もりを取る前に、どこに依頼するか検討材料が欲しい」「急いでいるので最初から優良業者に見積もりを依頼したい」という場合は、ぜひミツモアを使って修理費用の概算を確認してみてください。
ミツモアはあなたの地域や求めるサービス内容を入力するだけで、複数の自動車修理・整備業者からおおまかな見積もりを提案してもらえるサービスです。複数社の提案を比較して良さそうなところに目星を付けたら、その業者に本格的な(有料の)見積もりを依頼できます。
そのため業者選びで失敗するリスクを減らせるでしょう。
またミツモアには以下のような特徴があるので、あなたの状況にピッタリ合う業者を見つけられるはずですよ。
- 口コミや業者の実績を確認することができる
- 信用できる業者しか登録されていない
概算料金の比較は無料なので、ぜひ一度試してみてください。
車の修理見積もりはどこに頼む?依頼できる2つの業者を解説
車の修理見積もりを依頼できる業者は、大きく分けて「ディーラー」と「民間の修理・整備工場」の2種類があります。それぞれの特徴は以下の通りです。
メリット | デメリット | |
ディーラー | ・板金塗装の技術が信頼できる水準に保たれている
・修理後に不具合が出ても丁寧に対応してもらえる |
費用が高額になりやすい |
民間の修理・整備工場 | ・様々な修理方法に柔軟に対応してもらえる
・費用が安い |
工場によって技術にバラつきがある(場合によっては技術やサービスの品質が低い) |
ディーラーは自動車メーカー直営の販売店なので整備技術が高く、修理の仕上がりも申し分ないでしょう。修理費用は高額ですが修理後に不具合が出づらかったり、不具合があったとしても丁寧に対応してもらえたりとメリットがたくさんあります。
ただし、ディーラーは後から不具合が出やすいようなリスクを避けるので、交換部品に純正品しか使わないなどの理由から高額になりやすいのです。修理金額をなるべく安く抑えたいという人には不向きでしょう。
民間の修理・整備工場は様々な修理方法に柔軟に対応してもらえるので、費用が安く抑えられるという特徴があります。まだ使える部品は交換ではなく修理してもらえたり、交換する場合にも中古品を探してくれたりと予算に合った修理をしてもらえます。
しかし民間の修理・整備工場はディーラーに比べて修理費用こそ安価なものの、工場によって技術にバラつきがあるのが難点。安く依頼できるけれど、技術力が高く安心して修理を依頼できる工場を見極められるかがポイントです。
そのためには、ミツモアを使って複数社の金額や口コミ・実績などを比較してみましょう。そもそもミツモアには信頼できる業者しか登録されていないので、業者選びを大きく間違えてしまうことは考えにくいです。
またチャットも利用できるため、気になる点を質問したり、故障状態を伝えたりしてなるべく正確な提案をしてもらえますよ。概算料金の比較は無料なので、ぜひ一度試してみてください。
修理業者からもらった見積もりが高い?妥当かどうかの判断方法
「業者から見積もりをもらったけど、高いのか安いのか分からない」という人も多いと思います。見積もり金額が妥当なのか分からずに迷う場合は、以下の相場を参考にしてください。
擦り傷(塗装費用) | へこみ(鈑金塗装費用) | |
バンパー | 30,000円 | 80,000円(部品交換) |
ボンネット | 30,000円 | 50,000円 |
ドア | 40,000円 | 60,000円 |
サイドミラー | 5,000円 | 35,000円(部品交換) |
フェンダー | 40,000円 | 60,000円 |
ルーフ | 30,000円 | 100,000円 |
車の修理金額について詳しく知りたい人は、こちらも参考にしてください。
車の修理金額が見積もりと違うケースはあるの?
実際に修理をしたら請求額が見積もりよりも高くなっている、というケースがあります。「金額が変わるなら見積もりをしている意味がないのでは?」と疑問に思う人も多いと思うので、原因と対処法を解説していきます。
なぜ見積もりをしたのに修理金額が違うの?3つの原因を解説
見積もり金額と修理金額に差が出てしまう3つの原因は以下の通りです。
原因①:車の内部の損傷を確認していない
原因②:見積もり段階では判別できない部品が破損していた
原因③:見積もり時の業者の見誤りがあった
それぞれ解説していきます。
原因①:車の内部の損傷を確認していない
車の内部まで破損しているが、見積もり時に業者が外観しか見ていないというケースです。
例えばフロントバンパーをぶつけて見積もりと修理を依頼し、見積もり金額はフロントバンパー交換で80,000円だったとしましょう。
しかし実際に修理すると「バンパーを外して内部を確認したらヘッドランプも破損しており、交換が必要だったため追加で30,000円かかります」と言われてしまうようなケースです。
内部の破損を後から発見すると、数万円といった大きな追加料金が発生することがあるので、無料見積もりや写真見積もりといった簡易的な見積もりだけを過信して修理に出さない方が良いでしょう。
原因②:見積もり段階では判別できない部品が破損していた
見積もり段階では全ての部品を脱着するわけではないので、実際に修理に入ってから再使用できないと判別される部品が出てくることがあります。経年劣化や事故の影響で破損しているクリップ類や、錆びて脱着が困難になっているボルト類などです。
このように実際に作業しないと判断できない部品を、まとめて「ショートパーツ」として見積書に載せていることがあります。
原因③:見積もり時の業者の見誤りがあった
見積もり段階で業者が修理方法を見誤ってしまうこともあります。
見積もり時にはパネルの曲がりを叩いたり、パテと呼ばれる粘土のようなもので形成したりといった方法で修理ができると判断したものの、いざ修理してみると歪みが残ってしまいパネルの交換が必要となったといったケースです。
パネルの修理と交換では金額が異なるので、最初の見積もりから金額が変わってしまうのです。経験が浅く技術が高くない業者へ依頼すると、見積もり時に修理方法を見誤ってしまうケースがあります。
見積もり金額との差を無くすためには、信頼できる業者を選ぶことが重要
見積もりと修理金額の差を無くすためには車の修理経験が多く、車の内部まで丁寧に点検しながら見積もりを出してくれる業者を選ぶことが重要です。鈑金塗装は職人技なので、一朝一夕で身に付くような技術ではありません。経験が豊富で信頼できる業者を選ぶようにしましょう。
見積もり金額の説明を受けている段階で、業者に追加料金が発生する可能性があるのかを確認することも有効です。
車の修理見積もりの所要時間と見積もり後の流れ
実際に車の修理見積もりを出す際の所要時間や、見積もりをしてもらった後の流れを詳しく解説します。
見積もりをするのに1日かかることもある
見積もりの所要時間は車の損傷の程度によって異なります。車の表面の傷だけであれば数十分で終わりますが、車の分解が伴う場合1日がかりになることもあるでしょう。
車の表面にしか傷がないように見えても、損傷場所やぶつかった角度によっては内部にまで損傷が及んでいる場合があります。思いがけず時間がかかる場合もあるので、すぐ終わらない場合には代車を借りられるのかを事前に確認しておくと良いでしょう。
見積もりをした後の流れを解説
車の修理見積もりをした後の流れには、主に次の3つの選択肢があります。
パターン①:見積もりをしてもらった業者にそのまま修理を依頼する
パターン②:他の業者にも見積もりをしてもらう
パターン③:車の修理をしない
パターン①:見積もりをしてもらった業者にそのまま修理を依頼する
見積もり金額に納得し、見積もりを出してもらった業者へそのまま修理をお願いするパターンです。
修理を開始する日や修理期間・支払い方法を確認し入庫の手続きを行いましょう。そのまま業者へ依頼することで、見積もり料がサービスになる場合もあるので確認してみてください。
小さな傷の修理でも、鈑金や塗装をするためには修理に数日かかります。修理期間中は業者から代車を借りられる場合もありますが、代車の予約が埋まっているとすぐに借りることができません。
任意保険に「レンタカー費用補償」が付いていると、レンタカーを借り入れるための費用を保険でまかなえる場合があります。レンタカーならすぐに借りられる可能性が高いので、自身が加入している保険に「レンタカー費用補償が付いているか」と「利用時の条件」を確認してみてください。
パターン②:他の業者にも見積もりをしてもらう
「見積もり金額が相場よりも高い気がする」「他の業者とも比較してみたい」と思って修理を保留にするパターンです。
見積もりを出してもらった業者へは「思ったより高額だったので検討します」「家族と相談してから決めます」などと伝えると良いでしょう。見積もり料が発生している場合は、見積もり料を支払います。
修理を依頼する業者が確定するまでは、見積もり書は保管しておいてください。他の業者でも見積もりをしてもらい比較した結果、最初の業者へ修理を依頼する可能性があるからです。見積もり書を提示することで、受付がスムーズに行えます。
パターン③:車の修理をしない
思っていたより修理費用が高くて修理を諦めるパターンです。
見積もりを出した業者へは「予算オーバーなので修理を諦めます」と伝え、見積もり料が発生している場合は見積もり料を支払います。
ただし事故の影響でボディーが大きく変形していたり、ヘッドランプやテールランプが割れていたりする場合は整備不良となることがあります。整備不良で公道を走ると罰則の対象となるので、法で定められた保安基準に適合しない部分だけは、少なくとも修理しなければいけません。
保安基準に適合しているかどうか判断するためには専門知識が必要です。安易に自分で判断せずに見積もりを出してもらった業者へ相談してくださいね。
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