東京23区で家具を捨てたいときは、どのような処分方法があるのでしょうか。区に依頼する「粗大ごみ」以外にも、複数の方法があります。不用品回収業者に依頼するときのポイントや、粗大ごみの出し方を知っておきましょう。
東京23区で大型家具を処分する方法は?
東京23区で大型家具の処分を考えている場合、いくつかの処分方法があります。まずは、粗大ごみとして処分する手順と費用をみてみましょう。自治体に回収を依頼できるときは、比較的処分料が安くなります。
粗大ごみの回収を区に依頼
粗大ごみの回収は、住んでいる自治体に依頼します。粗大ごみ回収を受け付けている、「粗大ごみ受付センター」に連絡しましょう。東京23区では、区単位でごみ回収を受け付けています。
電話またはインターネットで申し込みが可能です。新型コロナウイルスの影響による電話窓口の縮小で、「粗大ごみ臨時受付センター」で電話連絡を受け付けているケースもあります。
粗大ごみの回収には、指定場所への運搬が必要です。申し込み前に、大型家具の移動に問題がないか確認しておきましょう。運搬が困難な場合、自治体によってサポートが受けられるケースがあります。
処分にかかる費用
粗大ごみの処分には、所定の手数料がかかります。手数料の支払い方法は、「有料粗大ごみ処理券」の購入です。
手数料や購入場所は、区によって異なります。まずは自治体の「粗大ごみ受付センター」で確認が必要です。ホームページより、回収に必要な券の購入方法や手数料をみておきましょう。
港区では、200円と300円の「有料粗大ごみ処理券」が販売されています。スーパーマーケット・コンビニなど、「有料ごみ処理券取扱所」と記載のあるお店で購入できます。手数料はごみのサイズによって変わり、小さいものは400円から回収が可能です。最大では2,800円の処分料がかかります。
参考:品目テーブル項目名 |
粗大ごみの出し方
粗大ごみの出し方は、住んでいる区によってルールが異なります。
基本的には、「当日の朝に指定の回収場所にシールを貼って出す」形になります。有料ごみ処理券に受付番号や氏名を書き込み、収集の際見える位置に貼りましょう。
回収時間や、収集が可能な場所については自治体のホームページで確認が必要です。粗大ごみ受付センターに申し出た回収場所に出しておくと、収集してもらえます。
集合住宅では大型ごみの回収場所や出してもよい時間が決まっていることもあるため、事前に確認しておくと安心です。不明点があるときは、管理人・大家に相談しましょう。
区によっては指定施設に持ち込み可能
大型家具を持ち運べる場合、施設への持ち込みに対応する自治体もあります。粗大ごみの収集は申し込みから時間がかかるため、状況によっては持ち込みを検討しましょう。
引っ越しや大型家具の入れ替えの日程が迫っているときは、収集日に間に合わないこともあります。持ち込みのほうが早く回収できるときもあるでしょう。
港区の場合、「芝浦清掃作業所」で粗大ごみの直接持ち込みに対応しています。なお、持ち込み対応は毎週日曜日です。事前連絡が必要となるため、注意しましょう。
住んでいる区が直接持ち込みに対応しているかどうかは、自治体のホームページで確認できます。
港区では無料で引き取りも
港区では、大型家具の無料引取にも対応しています。お金をかけたくないときは、無料引取を検討しましょう。なお、引き取りにはいくつかの条件があります。まずは詳しい情報をみてみましょう。
状態のよい家具が対象になる
港区で無料引取に対応しているのは、「良質な家具」です。主に、木製家具で傷みの少ないものが対象となります。高級家具や新しい家具を処分したいときは、自治体に申し込みましょう。
申し込み希望者が多いときは、引き取りまで時間がかかることがあります。早めに申し込むのがポイントです。
引き取られた家具は、港区主催の「家具のリサイクル展」で販売されます。家具を格安で譲るシステムであり、傷みの激しいものは引き取りの対象外です。
なお、引き取りできるかどうかは、現物を見て判断されます。引き取りができなかったというトラブルにならないよう、対象となる条件を確認するのが大切です。
引き取りできないケースに注意
港区主催の無料引取ができないケースは、いくつかあります。主なケースは、家具自体の状態がよくないと判断された場合です。
また、「良質な大型家具」と判断できないときも引き取りができない可能性があります。販売できる状態のものか、考えた上で申し込みましょう。
そのほか、現場の状況によっても引き取りができません。たとえば、エレベーターのない集合住宅の3階以上に住んでいる場合は回収が困難です。玄関から持ち出しができないサイズの家具も、運搬が難しいと判断されます。
集合住宅のルールによっても、持ち出しが難しいケースがあるでしょう。現場での判断となるため、持ち出しができないときは有料での処分となります。
区に頼む以外の処分方法は?
大型家具は、自治体以外でも処分できます。引っ越しを伴う場合は引っ越し業者、家具購入を伴う場合は家具店に相談してみましょう。有料で処分するときは、大型家具の引き取りに対応する不用品回収業者に依頼するのが確実です。
引っ越し時なら業者に引き取り依頼する
引っ越し業者が大型家具の処分に対応している場合、引っ越し作業と同時に家具の処分が依頼できます。
引っ越しを伴う場合は、業者に相談してみましょう。捨てる家具が多いときは、不用品回収に対応する引っ越し業者を選ぶと手軽です。別途手続きをする必要がなく、引っ越しと同時に家具が処分できます。
大型家具の処分に対応しているかどうかは、引っ越し業者に確認しましょう。エリアによって対象外となるケースもあるため、見積もりの際に確認しておくのがポイントです。
捨てるごみの点数や量によって、金額が変わります。「アップル引越センター」では家具家電の回収が可能です。「サカイ引越センター」は、家具以外の不用品回収に対応しています。細かいごみが出るときは、相談してみましょう。
買い換えなら家具店に引き取ってもらう
新しい家具を購入する場合、家具店が古い家具を下取り・引き取りしてくれるケースがあります。基本的には家具の搬出まで作業員が対応するため、運搬に悩むことはありません。
家具店では、新しい家具の購入促進のため、サービスとして古い家具の引き取りを提供しています。
たとえば無印良品のオンラインサイトでは、購入家具と同等商品の有料引取が可能です。ベルメゾンネットでは、対象商品を購入すると大型家具を無料で引き取ってくれます。
価値のあるものは知り合いに譲る
ブランド家具や良質な大型家具が欲しいと考えている人もいるでしょう。購入するとなると、費用が高くなるためです。魅力的な家具は、知り合いに譲ることもできます。
知り合いに譲る場合、運搬や送料は譲ってもらう側が対応してくれることもあるでしょう。質がよく傷んでいない高級家具は、知り合いに声をかけることからはじめてみましょう。欲しい人がいれば、無料で処分できます。
知り合いが少ない場合でも不用品を譲るオンラインサイトで、欲しい人を募ることもできるはずです。
急ぐなら不用品回収業者に頼む
すぐに引き取りに来て欲しい場合は、専門の回収業者に依頼するのが近道です。粗大ごみの回収とは異なり、予約が取れればすぐに引き取りの予定が決まります。ミツモアでは、不用品回収業者の相見積もりが可能です。
費用相場を知りたいときは、相見積もりによる比較が役立ちます。東京都で家具を回収してもらう場合、2tトラック積み放題では45,000円程度が相場です。
ベッドは5000〜10,000円と、単品の場合は積み放題より安くなります。まずは業者を比較してみましょう。
不用品回収業者に依頼するときのポイント
業者に依頼するときは、業者選びが重要です。どのような会社なのか、しっかり調べましょう。自治体の認可を受けているか、見積もりの方法はしっかりしているかを確認するのが基本です。
自治体の認可業者か確認
自治体では、廃棄物の管理を厳しく取り締まっています。不用品回収業者が営業するには、自治体の審査通過および認可が必要です。
「一般廃棄物収集運搬許可」を得ているか、依頼前に確認しましょう。大型家具を含む粗大ごみは、一般廃棄物に分類されます。
認可業者は、自治体のルールに従って大型家具を廃棄します。不法投棄などのトラブルに巻き込まれないためにも、業者の営業状況を確認するのが大切です。
料金が安いかどうかだけでなく、適切な営業をしているかも業者選びでは重要になります。
見積もりの内容をチェック
不用品回収を依頼すると、見積もりで大まかな金額がわかります。提示された見積書は、何が書かれているかしっかり確認しましょう。
細かい内訳が記載されていれば、追加料金がかかるリスクが軽減します。記載がないときは、担当者に確認が必要です。
集合住宅の場合、エレベーターの有無や階数で料金が変わることもあるはずです。オプション料金の記載があるか、チェックしておきましょう。
また、見積書の書き方も確認しておきたいポイントです。不明点があったときに真摯な対応をしてくれる業者を選びましょう。
家具の状態によっては売却も選択肢
売れる状態の家具は、リサイクルショップやインターネットで売却できます。売却ができれば、処分費用はかかりません。まずは、買取ができないか相談してみましょう。
リサイクルショップで取り扱いがないときでも、オークションやフリマアプリでは買い手が見つかる可能性があります。
リサイクルショップを利用する
リサイクルショップでは、大型家具を販売しています。状態のよい家具は、リサイクルショップに買取を依頼しましょう。ブランド品や高価な家具は、値段がつく可能性が高くなります。新しく、きれいなものほど価値が高くなるでしょう。
値段がつけば、処分できるだけでなくお金も手に入ります。大型家具を買い取っているリサイクルショップに相談してみましょう。
買取の方法は、リサイクルショップへの持ち込みや出張買取です。大型家具の場合は買取の有無を確認した上で、出張買取を依頼するのが手軽です。
インターネットで売る
インターネットでは、「オークション」や「フリマアプリ」を利用して大型家具の売買ができます。個人同士でのやり取りにはなりますが、欲しい人に格安で譲ることも可能です。
インターネット売買の魅力は、自分で値段をつけられることです。リサイクルショップで買い取ってもらえないものでも、値段がつく可能性があります。ブランドアイテムや貴重な家具であれば、高額で取引できるでしょう。
ただし、オークションやフリマアプリへの出品は利用料がかかることもあります。また、欲しい人が現れなかった場合は処分ができません。気長に待てる場合に活用しましょう。
家具の処分で済ませておきたい準備
家具の処分前には、準備も必要です。時間がかかることを想定し、早めに申し込みや手続きをすませましょう。売却を考えているときは、掃除や内部の状況確認も必要です。
早めに処分方法を決める
家具を処分する場合、捨てる目的が決まっているケースが多いはずです。
大型のごみは処分するまでに時間がかかります。引っ越しの日時が決まっているときは、早めにスケジュールを組んでおきましょう。家具の処分が間に合わない場合、余計な出費がかさむ可能性があります。
粗大ごみとして出す場合、収集の日程を確認して余裕を持った時期に申し込むのが基本です。次回の収集日が数週間後になることもあるため、1カ月前には処分方法を決めておきましょう。
有料の不用品回収業者は比較的素早い回収に対応していますが、混み合っている時期もあります。業者によっても、引き取りが可能な日程は異なるでしょう。
売る家具はきれいにしておく
家具を売るときは、状態がよい方が高値がつきます。きれいにするだけでも、評価は変わるでしょう。
まずは外側のホコリを拭き、中身を出して汚れがないか確認します。大型家具の場合、上側や壁との隙間も掃除をしておくと家具の状態が把握できるでしょう。家具用の洗剤を使って汚れを取ると、さらに見栄えがよくなります。
その他、付属品はすべてそろえておきましょう。鍵付きの引き出しでは、鍵の有無も重要です。準備ができてから、業者を呼びましょう。
家具の処分は早めにスケジューリングしよう
大型家具は、粗大ごみや不用品回収業者に収集を依頼できます。運搬に手間がかかることもあり、収集までに時間がかかるケースも多いでしょう。
引っ越しや新しい家具の購入で予定が決まっているときは、早めの申し込みが重要です。有料で引き取ってくれる不用品回収業者は急ぎのときも利用できますが、見積もりや業者比較をするためにも時間に余裕を持ちましょう。
不用品回収業者を探すなら相見積もりで比較がおすすめ
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- 見積もり金額
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- 対応の丁寧さ
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