ハツカネズミはペットとして飼える?
ペットとして販売されているハツカネズミであれば飼うことできます。他のペット用マウスの中でも、人馴れしやすく飼育もしやすいのでおすすめです。
ハツカネズミの効果的な駆除方法は?
ハツカネズミを駆除するには、殺鼠剤と粘着シートが効果的です。他のネズミと比較して体が小さく学習能力が劣るため、トラップにかかりやすいという特徴があります。
ペットとして販売されているハツカネズミであれば飼うことできます。他のペット用マウスの中でも、人馴れしやすく飼育もしやすいのでおすすめです。
ハツカネズミを駆除するには、殺鼠剤と粘着シートが効果的です。他のネズミと比較して体が小さく学習能力が劣るため、トラップにかかりやすいという特徴があります。
世界で一番小さなネズミと言われているハツカネズミ。人家に発生しやすい上にペットとして飼うこともできるため、実は私たち人間に最も身近なネズミです。
ここではそんな気になるハツカネズミについて、詳しく解説していきます。
ハツカネズミは私たちにとって最も身近なネズミです。ペットや実験動物として広く飼われる一方、野生の個体は害獣として嫌がられてもいます。
まず見た目の可愛らしさや飼育のしやすさから、ペットとして人気があります。ペットとして親しまれている個体は、茶色い体をしたヨーロッパ産のセイヨウハツカネズミが主流です。ペットとして販売されている他の個体として、白い毛色に赤い目のハツカネズミも存在します。こちらはハツカネズミと聞いて、真っ先にイメージされやすい種類ですね。パンダ柄の毛並みを持つ「パンダマウス」も、人気のあるハツカネズミの原種のひとつです。
家性で人馴れしているハツカネズミは、実験動物としての役割もあります。実験に使用されるハツカネズミは実験用に改良された種類であり、「マウス」と呼ばれています。人に近いDNA塩基配列を持つマウスは、これまでに幅広い研究分野での実験に用いられてきました。このようにハツカネズミは、私たちの生活と深い関わりがあるのです。
一方でハツカネズミは害獣として扱われているのも事実です。ハツカネズミは家性のネズミであり、人家など私たちの周りに生息しています。野生のハツカネズミがいったん家に侵入すると、瞬く間に繁殖するので完全な駆除は難しいと言われています。また感染症の要因となる菌を媒介するため、人間にとって危険な存在でもあるのです。
ハツカネズミは日本の住宅に発生しやすいネズミ目ネズミ科の動物です。ハツカネズミと並んで民家に発生しやすいのはドブネズミとクマネズミ。これら3種類を合わせて「家ネズミ」と呼びます。
ハツカネズミはドブネズミやクマネズミよりも体が小さいのが特徴です。
また白色や灰色、黒、褐色などの体色によって個体が分かれています。
全身がこげ茶色で黒い目をしているハツカネズミは野生種です。野外で生息する個体は夜行性で、柔らかい土を掘ってすみかとします。人家に侵入して生息する野生種にはニホンハツカネズミなどが知られており、人の食料をエサとして暮らします。
白くて赤い目のハツカネズミは「アルビノ」といって、色素を持たない変異種のことを指します。ペットや実験用に飼い慣らされたもので、野生種ではありません。
ハツカネズミの寿命は約1年〜1. 5年と短命ですが、2〜3カ月という短期間で成体になります。繁殖力は高く、生涯のうちに6〜10回妊娠し、1回あたり4〜7匹も出産すると言われています。
ちなみにハツカネズミの名前の由来にはあらゆる説があります。その中でも「妊娠期間がわずか20日(はつか)ほどで、繁殖力が高い」という説や、「体が小さく生後20日ほどの大きさ」という説が有力とされています。
ハツカネズミが民家に発生しやすくなるのは、10〜翌3月までの寒い時期です。
基本的には草地や田畑、河原、土手などの屋外で生息しています。しかし寒さに弱いハツカネズミは、冬になると暖かい住処やエサを求めて民家に侵入しやすくなります。
ハツカネズミの繁殖時期は、「3〜5月の春頃」と「9〜11月の秋頃」の2回です。秋~冬にかけて民家に住みつくタイミングと繁殖時期が重なることから、1〜2月くらいに大量発生のピークを迎えます。
侵入経路 | 巣の場所 |
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ハツカネズミは500円玉(2.5cm)ほどのサイズの隙間があれば、どこからでも入り込むことができます。民家で隙間がある場所の中でも、とりわけ「壁の亀裂」「雨戸の戸袋」「屋根や瓦の隙間」「玄関ドア・窓の隙間」「エアコンの配管穴」などは防鼠対策をしておくとよいでしょう。
ハツカネズミが巣を作る場所は、他のネズミとおなじく「屋根裏・天井裏」「押入れの奥」「床下」「壁の中」「家具・家電の隙間」など多くの場所が挙げられます。この中でも特に「家具・家電の隙間」や「カーポート・車庫」などの場所で巣を作ることが多いです。
また侵入されやすい家屋として、「自然環境に隣している農村地区の倉庫」などがあげられます。ハツカネズミは雑食性のため、穀物や種子などを保存している倉庫は特に狙われやすいので注意が必要です。
ハツカネズミかどうかを見分けるときは、見た目かラットサインで判断するのがおすすめです。
ラットサインとは、ネズミが残していったフンや足跡などの痕跡を指します。ネズミが通った痕跡を見極めることで、侵入経路やネズミの種類を特定することが可能です。
侵入経路が分かれば効果的に罠の設置が出来るので、駆除の準備としてもラットサインを調べることは大切ですよ。
ハツカネズミ
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ドブネズミ
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クマネズミ
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体長 | 小型
6〜9cm |
大型
22〜26cm |
中型
17〜26cm |
ラットサイン(フン) | 4~7mm
先端がとがっている お米に似ている |
10~20mm
太い 狭い範囲にまとまっている |
6~10mm
細長い 散らばって落ちている |
ハツカネズミは体長から判断するのがカンタンでおすすめ。ハツカネズミの大きさは、頭から胴までの体長が約6〜9cmほどと小さいのが特徴です。ドブネズミやクマネズミは17〜26cmほどなので、ぱっと見の大きさで判断できます。
色では見分けられない可能性があるので注意しましょう。ペットや実験動物としてよく見るハツカネズミは白色が多いですが、野生のハツカネズミは黒や褐色の個体も多く存在しています。
ハツカネズミのフンは、サイズが小さくお米に似た形をしているのが特徴です。ドブネズミやクマネズミは、それよりもひとまわり大きいフンを残します。ハツカネズミとクマネズミのフンは似ていますが、クマネズミの方は瓜のように細長い形をしています。
ネズミは尿を垂れ流しにしながら移動する習性があります。ハツカネズミの尿はとても臭くて、刺激臭がするのが特徴です。天井に臭いシミができているときは、ハツカネズミのラットサインかもしれません。
またフンから刺激臭がするときにも、ハツカネズミの尿がかかっている可能性が高いでしょう。
外から侵入したネズミは、足跡などの痕跡を残します。ハツカネズミの場合は、他のネズミが侵入できないような場所からも入り込むのが特徴です。
ほんのわずかな隙間の近くに足跡や黒い汚れ、かじり痕があった場合は、ハツカネズミのラットサインである可能性が高いでしょう。
可愛らしい見た目が特徴のハツカネズミ。害獣として扱われることが多いですが、実はペットとして飼うこともできる動物です。比較的安い値段で販売されており、かつ飼育しやすいので初めてペットを持つという方におすすめです。
ここではハツカネズミの飼育のあれこれについて解説していきます。
ハツカネズミは飼育がしやすい動物として、昔から人気のあるペットネズミです。家ネズミだと駆除すべき害獣として扱われますが、ペットショップで販売されている個体は清潔なので安心。
学習能力が高く、よく人になつくのが特徴です。また飼い主に甘える一面を見せることもあります。ハツカネズミは群れでの生活を基本とするため、寂しがり屋な部分があるのです。飼育するにつれて、ハツカネズミの可愛い魅力をたくさん発見できること間違いなしでしょう。
また安い値段で飼うことができるのも飼いやすい理由のひとつです。種類によって値段に幅はありますが、平均的な相場は100〜10,000円ほど。ハツカネズミといえばの白い毛に赤い目のアルビノ種であれば、500円程度で購入することができますよ。
ハツカネズミをペットとして飼うときのポイントとして、以下があげられます。
エサは市販のマウス用の混合フードやペレットを基本として、種子類(ハムスターのエサ)やサツマイモ、キャベツやリンゴなどの果物も用意しましょう。主食の人工フードばかりを与えていると、脂肪過多で寿命が短くなることが考えられます。主食+副食のバランスに気をつけながら、エサの管理を行います。エサの量は、体重約100gにつき1日約15gが目安です。
ケージや床材、餌入れ、シェルターは飼育前に最低限用意しておきたいグッズです。ケージはアクリルの箱に空気穴が開いているタイプがおすすめ。ハツカネズミはかじったり走ったりすることが好きなので、柵タイプのケージは適していません。
ストレスなく過ごせる環境づくりも大切です。活発なハツカネズミにとって、回し車などの遊び道具も準備しておくとGood。ケージはできるだけ直射日光の当たらない静かな場所に置きます。
ハツカネズミを飼う際、注意しておくことは以下です。
個体を増やしたくないのであれば、オスメスは別居させましょう。ハツカネズミは繁殖力が非常に高いので、一緒のケージに入れておけばどんどん子供を産みます。
また人馴れしやすい性質がありますが、最初は臆病になりがちです。ハツカネズミが新しい環境に慣れるまでは、無理に触らずそっとしておくことを心がけます。
野生のハツカネズミを放置しておくと、以下のような被害がもたらされる危険性があります。
昔からハツカネズミによる農作物や貯蔵穀物の食害は深刻で、農家にとっての天敵とされています。
ハツカネズミが好むエサは、穀物類や果物、野菜、草花、種子、昆虫、ペットフードなどです。しかしハツカネズミは雑食性でなんでも食べます。そのためこれら以外のあらゆる食物も食害に遭ってしまう可能性があるのです。
食品倉庫や厨房などに発生すると食材や商品をあさるので、経済的な損失にもつながります。店内でハツカネズミが発見された場合、風評被害や営業停止処分になるリスクも考えられます。
ハツカネズミを含む多くのネズミは、病原菌を保有しています。
急性胃腸炎などの食中毒を引き起こす「サルモネラ菌」、傷口から人の体に侵入すると高熱や視力障害を起こす「レプトスピラ菌」などがその例です。
ネズミに噛まれることで頭痛・嘔吐・発熱などを引き起こす「鼠咬(そこう)症」になったり、アナフィラキシーショックを引き起こしたりするケースも見られます。
またネズミの体には「イエダニ」や「ツツガムシ」などが寄生しています。ツツガムシに刺されると、高熱や頭痛、倦怠感などに襲われる「ツツガムシ病」を発症します。死亡するリスクが高まることもあるので危険です。
ネズミは伸びた歯を削るために、食べ物ではない固いものをかじります。ハツカネズミも例外ではなく、家の壁や配線などをかじってボロボロにしてしまうケースも。
もしガスホースや電源コードなどをかじられてしまうと、停電や火災に繋がる恐れもあります。実際、過去には以下のような事例が発生しています。
ネズミを見つけたときには早めに駆除しておくことで、上記のような損害リスクを減らすことができます。
ハツカネズミを駆除する方法は、主に以下のようなものが挙げられます。
ハツカネズミは、ドブネズミやクマネズミと比べて駆除しやすいと言われています。
学習能力や警戒心が低く好奇心旺盛な性質から、トラップにかかる可能性が高いです。また体も小さいので、毒餌などに含まれる薬剤の効きが比較的早いのもポイント。
ただし繁殖力が高いので、確実かつ完全な駆除は業者への依頼がベストです。
ネズミを駆除するための毒エサのことを「殺鼠剤(さっそざい)」と言います。設置するだけでよいタイプと、エサを用意して振りかける粉末タイプがあります。
すでに農産物などが被害に遭っている場合は、被害を受けた食べ物に粉末状の毒エサを混ぜて、ラットサインがある場所の近くに設置しておきましょう。
ただし殺鼠剤を仕掛けてもすぐに食べなかったり、エサを巣まで運んでためていたりすると、駆除効果が出るまでに時間がかかります。そのため毒エサを仕掛けたときは、少なくとも1週間は様子を見ておきましょう。
ちなみに市販の殺鼠剤には「即効性」と「遅効性」の2種類があります。基本的には「即効性」と明記されている殺鼠剤を選ぶことをおすすめします。
「ネズミの駆除と言えば粘着シート」というイメージを持っている方も多いでしょう。「ネズミホイホイ」などと呼ばれる罠で、ネズミが上を歩くと粘着シートがくっついて捕獲することができます。
他にもカゴタイプの捕獲器が販売されています。カゴの中にネズミが入れば、そのときの重みでフタが閉まる仕組みです。カゴの中には誘引剤として、ハツカネズミが好んで食べるコーン油やヒマワリの種を設置しておきます。
ハツカネズミは好奇心が強く警戒心が薄いので、粘着シートなどの罠にもかかりやすいと言われています。ただしどんな場所に仕掛けてもよいというわけではありません。
粘着シートやカゴなどの罠を設置するのは、ラットサインがあった周辺の角や隅にするのがおすすめです。ネズミは同じ場所を行き来したり、狭い場所を好んだりする習性があります。
粘着シートを設置するときには、1個だけでなく何個かを敷き詰めておきましょう。1個だけだとカンタンに跳び越えられてしまう可能性があります。またハツカネズミが好む種子などのエサを併用したり、殺鼠剤を混ぜたりするとより効果的です。
カゴを設置する場合は、ネズミの警戒心を和らげるために表面を新聞紙やタオルでおおっておくのがポイントです。
忌避剤とは、駆除対象が嫌いなにおいや化学成分のことです。ネズミに有効な忌避剤としては、「くん煙剤」や「スプレー」などが市販されています。ネズミが嫌がる超音波を使った製品もあるので、自宅の環境に合わせて選んでみましょう。
くん煙剤とは、ネズミが嫌いなハーブなどの匂いのする煙でネズミを追い出すアイテムです。
死滅させるのではなく家の中から追い出すために使うので、ハツカネズミの死骸を見たくない方におすすめ。また短期間で効果を出したい場合にも有効です。
ただしくん煙剤は、製品ごとに有効範囲が決まっています。ハツカネズミが発生しやすい車庫や倉庫などだと、1部屋分のくん煙剤だけでは効果が薄い可能性もあるので注意しましょう。
ハツカネズミがこれ以上増殖しないようにするために、侵入経路になりそうな場所を埋めていきましょう。
ハツカネズミは身軽なので、2階以上の高所でも簡単に登ることができます。高層階だからといって油断せず隙間対策を徹底しましょう。
壁や配管の隙間を埋めるなら「防鼠パテ」という粘土状のグッズがおすすめです。かじるとネズミが嫌うにおいを発するので、ネズミが寄り付かなくなります。
また通風孔などには目の細かい金網を設置するとGood。網状なので通気を邪魔せず、ネズミや害虫の侵入を防ぐことができます。
閉め切ってもドアやシャッターに隙間が出来てしまう場合は、ゴムやスポンジで埋めると効果的ですよ。
ハツカネズミは繁殖力がかなり強いので、いったん棲みつかれるとすぐに大量発生してしまいます。いくら罠を仕掛けてもキリがない場合や、自分で行った駆除対策の効果が見られない場合には、駆除業者に依頼してみましょう。
駆除費用の相場は合計で約10万〜25万円ほどと少し高額です。被害が大きいほど訪問回数が増える傾向があるので、費用相場は高くなります。
費用は高くつきますが、ネズミがいなくなるまで数回訪問してくれるので徹底的に駆除することができます。忌避剤などを使って再発防止してもらうことも可能です。
民家では受け取れない可能性が高いですが、商店街や商業ビルでネズミ駆除をするときは、地域の自治体から補助金・助成金を受け取れる可能性があります。民家では受け取れない可能性が高いので、一度調べて確認してみましょう。
ハツカネズミの駆除と合わせて、再発を防ぐための予防対策もしておきましょう。侵入経路をふさぐ以外にも、以下のような対策方法があります。
ここではどんな方法かについてそれぞれ紹介していきます。
ハツカネズミに限らず、ネズミは「ハッカなどのハーブ類のニオイ」「唐辛子やワサビの刺激臭」のようなにおいを嫌います。もし庭や倉庫周辺で家庭菜園をしている場合は、これらの植物を合わせて植えておくとネズミ対策になります。
また市販されているネズミ用のくん煙剤や忌避スプレーなども有効です。ハツカネズミが発生しやすい場所に、あらかじめスプレーを吹きかけておくと対策になりますよ。
ネズミが寄り付かない家にするためには、エサや巣の材料になりそうなものの徹底管理が必須です。
ハツカネズミが好むエサや巣の材料となるものは以下の通りです。
ハツカネズミが好むエサ | ハツカネズミの巣の材料 |
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ハツカネズミはエサを求めてやってくる生物です。倉庫で管理している穀物や種子があれば、散らからないようにしておきましょう。民家の場合、三角コーナーやゴミ箱にたまった生ごみなどがエサとなります。そのためゴミ袋を二重にしておくなどの対策が大切です。
高い所に食品を置いていても油断は禁物。ハツカネズミは最大45cmまでジャンプすることができます。エサになり得るものは密閉容器に入れて戸棚に収納しておきましょう。常温保存している野菜や果物などは、特に注意が必要です。
また家の周辺にゴミを放置すると巣が作られやすくなってしまいます。特に保温性のあるダンボールや衣類は、ハツカネズミの巣材として最適です。着なくなった衣服は山積みせずに処分したり、ダンボールは庭などに放置したりしないようにしましょう。
周辺に草が多い家はネズミの巣が作られがちなので、定期的に草刈りを心がけることも大切です。
逆に食べ物を使って駆除する方法もあるので参考にしてください。
この記事ではハツカネズミを駆除する方法や、他のネズミとの違いなどを紹介してきました。もし自宅や職場、倉庫などがネズミ被害に遭っている場合は、早めに駆除することで、健康面や経済面での被害を防ぎましょう。
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