ネズミを撃退する方法の1つとして、嫌な匂いを嗅がせて寄せつけないという選択肢があります。
市販されている忌避剤(きひざい)には市販されている薬剤だけでなく、天然由来の成分でできたオイルなども含まれているのです。ネズミが苦手な匂いや、忌避剤の作り方などを紹介します。
ネズミが嫌いな匂いとは?
ネズミには苦手な匂いがあり、それらがある場所には簡単に近づこうとしません。この習性を利用して、ネズミ除けのための忌避剤が市販されています。ネズミの嫌う匂いを複数紹介します。
ミントやハッカなどのハーブ類
清涼感のあるメントール成分が、ネズミに対する忌避効果を発揮します。ハーブの匂いがする匂い袋などを置いておくと、ネズミ除けになるでしょう。
例えばミントやハッカなどの芳香剤やオイルを利用するのも、1つの手段といえます。
人によっては好んで利用するものですが、ネズミにとっては近寄りたくない匂いなのです。ネズミが通りそうな場所に設置しておくとよいでしょう。
人体に無害なため使いやすいわさび
食べ物を扱うキッチンでネズミ除けの薬品を利用すると、誤って人の口に入る恐れがあります。その点わさびを利用すれば、安全な忌避剤になるでしょう。
しかしペットや小さな子供が誤飲してしまうと思わぬ事故につながりかねないので、使用する際は置き場所に十分注意しましょう。
ネズミは正露丸の匂いも苦手なので、人体に害のない方法としては有用です。
カプサイシンを発するトウガラシ
トウガラシを利用する場合は輪切りにしたり、割って置いておくとより効果が期待できます。匂いが外に漏れるため、切らずに置いておくだけよりも効果に期待が持てます。
天然のものなので誤って食べても人体に影響はありません。ただし刺激が強いため、小さな子供が誤飲しないように気をつけましょう。
トウガラシはネズミの通り道よりも、かじられやすい箇所に仕掛けると効果的です。前歯を削る柱や木材などの付近がよいでしょう。
ネズミ駆除にハッカ油スプレーを活用
手軽に作れる安全な忌避剤として、ハッカ油スプレーがあります。ハッカ油スプレーの作り方と使用上の注意点を紹介します。
材料と作成手順
【用意するもの】
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ハッカ油とエタノールは、ホームセンターやドラッグストアなどで購入できます。ネット通販でも購入できるため、すぐに入手できるでしょう。
ハッカ油の容器として使うスプレーボトルは、100円均一ショップで購入したもので問題ありません。
【作り方】
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ハッカ油は油なので、先に水と混ぜても混ざりません。必ずハッカ油とエタノールを最初に混ぜて、水が混ざりやすくなるようにしましょう。
人体に悪影響がなく安全だが注意点も
ハッカ油は人体への影響がなく、安心して利用できるネズミの忌避剤です。専用の薬品と違い、小さな子供の肌に触れても安全でしょう。
ただし扱い方には注意が必要です。ハッカ油は引火しやすいため、火が近い場所では利用しないようにしましょう。虫除けとしても使えますが、バーベキューをするときなどは危険です。
また容器として使うスプレーボトルは、ポリスチレン製のものは避けましょう。ハッカ油にはポリスチレンを溶かす性質があるからです。網戸のサッシにもポリスチレン製のものがあるため、吹きかける前に素材を確認しましょう。
ネズミ忌避剤の使い方
ハッカ油などのネズミ忌避剤を手にしても、使い方を間違うと効果は薄まります。ネズミ忌避剤の正しい使い方を紹介します。
スプレーをネズミがいる場所に吹きかける
ネズミ忌避剤は、ネズミの通り道や巣などに吹きかけると効果的です。
ネズミは暖かくてエサがあり、巣の材料がある場所を好みます。巣の材料としてよく使われるのは、ダンボールや新聞紙です。家の隅にこれらを長時間放置しておくと、いつの間にかネズミが住みついてしまう恐れがあります。
屋根裏や壁の中などの暖かい場所にも、巣を作ることがあります。床下収納庫やキッチン家具のすき間など、エサが近い場所も要注意です。
これらの場所にネズミ忌避剤を使用すると、ネズミは寄りつかなくなるでしょう。
効果は2週間ほど持続
ネズミ忌避剤の効果は約2週間で薄れていきます。そのため、定期的に新しい忌避剤と交換してください。
忌避剤をまいた日を覚えられない人は、家の掃除のついでに利用するのも1つの手段です。定期的に掃除する習慣があれば、ネズミ忌避剤をいつ使用したか覚える必要はないでしょう。
ネズミの中には匂いに慣れてしまう個体もいます。ネズミ忌避剤の効果があまりないと感じたら、別の匂いに変えるなど忌避剤の種類を変更すると効果的です。
匂い以外でネズミが嫌いなもの
ネズミは匂い以外にも苦手なものがあり、それらを忌避手段として利用するのも効果的です。ネズミを寄せつけない手段を複数紹介します。
中枢神経を刺激する超音波
ネズミが嫌がる周波数を発する道具は市販されており、ホームセンターやネットで手軽に入手できるでしょう。
ペットを飼っている家庭でも犬や猫への影響はありません。しかしネズミに近いハムスターやウサギなどにとっては不快なものになるため、取り扱いは注意しましょう。
天敵となる動物
ネズミは、天敵の存在や音に気づくと逃げていきます。天敵となる猫を飼っている家庭であれば、ネズミはうかつに近寄れなくなるでしょう。
フェレットも同様にネズミの天敵です。フェレットのフンから発せられる匂いがあるだけでも、ネズミは逃げていきます。
ネズミを主食としているフクロウも効果的です。フクロウをペットとして飼っていなくても、フクロウの鳴き声があればネズミは近寄ってこないでしょう。
例えばフクロウの鳴き声を発するグッズを仕掛けておくと、ネズミは警戒して自由に活動できません。スマホのアプリでも代用できるため、手軽にできる対策といえます。
自分でできるネズミ駆除方法
ネズミを駆除する方法には、ワナを仕掛けたり薬品を使ったりする方法があります。自力でできるネズミの撃退方法を紹介します。
カゴや粘着テープでワナを仕掛ける
昔から用いられているものとして、ネズミを捕獲するカゴを用意し、その中にエサを仕掛けるという方法があります。おびき寄せられたネズミがカゴの中に入ると、入口が閉まるという仕掛けです。
カゴとエサさえあれば簡単に作れますが、捕獲した後は処分する必要があります。一般的にはカゴを水没させてネズミを処分します。生き物を殺したくない人にとっては苦手な方法かもしれません。
粘着テープもまた生きたネズミを殺さないといけないため、苦手な人は別の方法を検討しましょう。
くん煙剤を使って追い出す
使用する前にビニールで家電製品や家具をしっかり養生しましょう。火災報知器はくん煙剤に反応するケースもあるため、火災報知器も保護します。
屋根裏には湿気を逃すためにすき間が設けられていますが、くん煙剤を使用する際には目張りするなどして煙が外に逃げないようにします。
犬や猫などペットを飼っている場合は、悪影響が出ないよう外に連れ出しておきましょう。
殺そ剤をまいて殺す
ネズミの種類によって好物が異なるので、あらかじめどのエサに混ぜたほうがよいか確認しておきましょう。
例えばドブネズミはチーズが大好物ですが、クマネズミやハツカネズミは米や麦などの穀類を好みます。
ただしペットや小さな子供が誤って食べてしまうと危険なため、取り扱いは注意しましょう。ネズミの死骸が腐ると悪臭を放つので、夏場の利用はおすすめできません。
ネズミ駆除に苦戦したら業者に相談するのがおすすめ
自力で対処する方法もありますが、ネズミは警戒心が強く想像以上に駆除しづらい場合があります。
確実に撃退するのであれば、専門知識を持ったプロに相談するとよいでしょう。業者に依頼するメリットや、業者選びのポイントを紹介します。
プロに依頼するメリット
業者にネズミの駆除を依頼すれば、専門知識や経験を用いてスムーズに撃退してくれるでしょう。
ネズミは毒餌を仕掛けても、簡単には食べてくれません。業者は専門的な手段を用いてネズミをワナにかけ駆除してくれます。
ネズミは1匹駆除しても、巣にほかのネズミが残っている可能性があります。業者に依頼すれば巣ごと撃退するなど、ネズミの被害が再発しない対策を施してくれるでしょう。
また使用する薬品などは業務用であるため、市販されているものに比べ効果は抜群です。ネズミの死骸も業者が処分してくれます。
信頼できる駆除業者の選び方
ネズミ駆除の専門業者を選ぶ際は、複数社から見積もりを取得して内容を比較してみるとよいでしょう。その場合1社ごとに連絡して、状況を説明したり現場調査をしてもらったりする手間が発生します。
ミツモアの見積もり一括サービスを利用すれば、一度の見積もり依頼で複数社が見積もりを作成してくれます。積極的に利用し、相見積もりの時間と労力を節約するといいでしょう。
見積もり内容の比較ポイントは金額だけでなく、サービス範囲も重要です。特にアフターサービスが充実している業者であれば、ネズミを駆除してもらった後も安心して暮らせます。
ネズミの住みにくい環境の作り方
ネズミに侵入されると駆除が大変です。日頃からネズミが寄りつかない環境作りを意識しましょう。ネズミが住みにくい環境を作る方法を紹介します。
エサになるものを残さない
ネズミは食べカスや生ゴミなど、エサとなるものが落ちている場所を好みます。日頃からネズミのエサとなるものを家に置かないようにしましょう。
定期的に掃除をしないと、キッチンや食卓周りにネズミがやって来る可能性があります。清潔な空間の維持を心がけて、ネズミにとって魅力的ではない場所にしましょう。
また野菜や米なども床や倉庫に置いていると、それがネズミを寄せつけてしまいます。食料を保存する際は、戸棚の中などネズミが侵入できない場所が好ましいでしょう。
巣の材料になるものを放置しない
ネズミの種類によって、好む巣の材料が異なります。クマネズミは綿などの布を好むので、押し入れに古い布団やタオルなどがあると巣にされてしまいます。
ハツカネズミは新聞紙やダンボールを好み、それらで巣を作り暖を取ります。ベランダや庭に古紙やダンボールを放置しておくと、ネズミが寄ってくる可能性があるでしょう。
巣を作る材料だけでなく、ネズミが好むものがある場所の近くにも巣を作りやすい習性があります。
生ゴミのゴミ箱はフタを閉められるタイプにし、衣類は収納ケースにしまうなど簡単なことから始めるとよいでしょう。
外からの侵入経路を塞ぐ
ネズミはわずかなすき間から家に侵入してきます。数cmのすき間があればネズミは移動できるのです。
例えばドブネズミは排水管やトイレの配管を通って家に侵入してきます。床下の通風口など、狭い場所からでも入ってこられるのです。
ハツカネズミは壁のひび割れなどからも家に入ってこられるため、外壁のメンテナンスが重要です。屋根にすき間があれば、難なく侵入してくるでしょう。
ネズミが通った場所には黒ずみが残るため、それらの手掛かりから侵入経路を見つけます。すき間がある場所を特定できたら、しっかり防ぎましょう。
ネズミを見つけたら早急に駆除を
ネズミ駆除のプロ探しはミツモアがおすすめ
ネズミを寄せつけないためには、鼻が利く習性を逆手に取り苦手な匂いをまくと効果的です。例えばハッカ油はすぐに作れる上、天然素材なので安心です。
ただしこれらの忌避剤は、一度仕掛ければそれで万全というものではありません。2週間ほどで効果が薄れるため、定期的な対策が必要です。
自力で対処すれば、場合によってはネズミの死骸を見なければなりません。ネズミを殺したり死骸を見たりするのが苦手な人は、業者に依頼するとよいでしょう。
専門的な知識と技術でネズミを駆除し、死骸も処理してくれます。自力でやる場合も人に任せる場合でも、ネズミを見つけたら早急な対応が必要です。
ネズミ駆除のプロを探す際は、ミツモアの一括無料見積もりをご利用いただくと、手間なくご自身の希望通りの業者を見つけることが可能です。
ミツモアで簡単な質問に答えて見積もり依頼
ミツモアならサイト上で予算、スケジュールなどの簡単な質問に答えるだけで見積もりを依頼できます。複数の業者に電話を掛ける手間がなくなります。
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