この記事ではねずみ捕りの作り方から、捕まえた後の処分方法までを徹底解説します。ねずみを自分で駆除する場合、罠にかけた後のほうが大変です。この記事でしっかり確認してみてくださいね。また罠を効果的に使うコツやよくある失敗例も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
自作できるねずみトラップは何がある?
バケツと水、もみ殻を使ってねずみを溺死させる方法があります。バケツに水を張ってから水面が見えないようにもみ殻を入れることで、バケツの中にもみ殻しか入っていないように錯覚させるのです。この記事ではねずみを殺さずに捕まえる方法も紹介しています。
ねずみが罠にかからない原因は?
ねずみが罠にかからない場合は、エサの鮮度が落ちている可能性があります。罠の効果・エサの鮮度を落とさないためには、1~3日おきにメンテナンスすることが重要です。他の原因については記事をご覧ください。
簡単に自作できるねずみトラップの作り方!2種類を紹介
まずは簡単に自作できるねずみ罠を2種類紹介します。
- ねずみを殺すタイプの罠(バケツ+もみ殻+水で溺死させる)
- ねずみを逃がすタイプの罠(バケツ+ペットボトル+油で生け捕りにする)
罠を作る前に「ねずみを殺すかどうか」を決めておきましょう。それによって1番の罠を作るか、2番にするのかが変わります。殺す場合はそれ用の仕掛けを作り、殺さない場合は生きたまま逃がさないようにする工夫が必要ということですね。
おすすめはねずみを殺すトラップを作ることです。理由は、ねずみを殺してしまったほうが処分が簡単で、リスクも低いから。
逆にねずみを逃がす場合には、以下のようなデメリットがあります。
- 逃しても帰巣本能によってまた戻ってくるかもしれない
- せっかく罠に入ったものの、何かの拍子に逃げ出してしまうかもしれない
- 捕まえた後、菌やウイルスに気を付けて山へ逃がすのは大変
こういった理由から、ねずみを生きたまま逃がすのは想像以上に大変で、リスクが伴うのです。
中には「ねずみを殺すとなると心が痛む」「グロテスクなのは苦手」と感じてしまう方がいるかもしれませんが、安心してください。今回は殺すとしてもグロテスクではない罠を紹介していきます。それでも無理だと思った方は、2番の生きたまま逃がすタイプの罠を作ってみてください。
それではそれぞれ紹介していきます。
ねずみを殺すタイプの罠(バケツ+もみ殻+水)
まずは殺すタイプの罠の作り方を紹介します。今回作るのは、ねずみを溺死させる罠です。
バケツに水を入れてその上をもみ殻(ねずみの好物)で覆い、家に置いておくというもの。バケツの中のもみ殻を食べようとして入ってきたねずみが水に落ち、そのまま溺死するというシンプルな構造となっています。
【バケツトラップのメリット】
- ねずみが勝手に溺死するため、自分で殺す必要がない
- ねずみを自宅外や山に逃がす手間がかからない
- 材料が安価(ほとんど家にあるものだけで作れる)
- ねずみをまとめて駆除できる
【バケツトラップのデメリット】
- ねずみの死体を処理する必要がある
- バケツの大きさによっては場所を取る
【バケツトラップはこんな人におすすめ】
- 自分で殺したくない人
- 生きたねずみを見たくない人
- 低コストで済ませたい人
【バケツトラップの自作に必要なもの】
- 不透明のプラスチックバケツ
- 長い板のようなもの(何でもOK)
- ガムテープ
- ゴム手袋
- もみ殻(ホームセンターや通販で400円前後で購入可能)
基本的には家にあるもので作れます。ただしもみ殻だけは持っていないという方もいると思うので、あらかじめ用意しておきましょう。もみ殻はJAのライスセンターやコイン精米機などで無料でもらえることもありますよ。準備が面倒くさいと感じる方は、2つ目の罠を参考にしてみてください。
準備ができたらさっそく作っていきましょう。下の流れで作っていけば大丈夫です。
- 手袋をする
- バケツの半分くらいまで水を張る
- 水面が見えなくなるようにもみ殻を入れる
- 板のようなものでバケツに橋を渡す
順番に解説していきます。
手順1:手袋をする
初めに手袋をしましょう。後述しますが、ねずみは嗅覚が鋭敏で人間の匂いが付いたものには近寄りません。そのため自作のねずみ罠に、人間の匂いが付かないようにする必要があります。おすすめはゴム手袋です。
罠の材料を買うときにあなたや店員さんが触っていると思うので、購入後は風通しの良いところに広げて匂いを取っておくのがおすすめです。
手順2:バケツの半分くらいに水を張る
バケツの半分~2/3程度まで水を張りましょう。厳密に量を測る必要はありませんが、ねずみが落下してから顔を出せないほどの十分な深さがあることが重要です。
ねずみを溺死させることが目的なため、顔を水面上に出せない・バケツから抜け出せないようにしておきましょう。
手順3:水面が見えなくなるようにもみ殻を入れる
水を張ったら、水面が見えなくなる量のもみ殻を入れましょう。
水面が見えるとネズミは警戒してもみ殻を食べに入ってきません。バケツの中にもみ殻しか入っていないように見せかけることが大切です。
手順4:板のようなものでバケツに橋を渡す
最後に、板のようなもので床とバケツを繋ぐ橋を作りましょう。この橋を通ってねずみが入ってこられるようにするのですね。
あとは橋をガムテープで固定して、完成です。
設置する場所
作った罠はラットサインのある場所に置くのが基本です。ラットサインとは、ねずみのフンや足跡・荒した跡などがある場所のこと。具体的には、以下のような場所がおすすめです。
- 壁際の通り道
- 足跡やフンがある場所
- ねずみの出入り穴や道
- 餌場や荒らされている場所
できる限り壁際にバケツをくっつけて設置しましょう。ねずみは壁際を走行するので、壁際に置くことでバケツへ誘導しやすくなります。
ねずみを逃がすタイプの罠(バケツ+ペットボトル+油)
ねずみを生かしたまま捕らえ、その後逃がすタイプの罠の作り方を紹介していきます。要領は先程と同じで、バケツの中にねずみを落とすものです。ただし、今回は水ではなく油を。もみ殻ではなく餌付きのペットボトルを使います。
バケツに餌付きのペットボトルを吊るしておき、餌を取りに来たねずみが乗った拍子にペットボトルが回転する仕組みを作ります。バケツに落ちたねずみは油まみれになり、逃げ出せなくなるというわけですね。油の代わりに水を入れておけば、先程の罠と同じで溺死させることも可能です。
【ペットボトルトラップのメリット】
- ねずみを殺さずに済む
- 基本的には全て家にあるもので作れる
- ねずみをまとめて捕獲できる
【ペットボトルトラップのデメリット】
- もみ殻よりも若干仕組みが複雑
- 捕獲したねずみを生きたまま逃さないといけない
- バケツの幅分場所を取る
【ペットボトルトラップはこんな人におすすめ】
- 殺生をしたくない人
- 死体の処理をしたくない人
【ペットボトルトラップに必要なもの】
- 不透明のプラスチックバケツ
- 長い板のようなもの(何でもOK)
- ガムテープ
- ゴム手袋
- ビニール紐
- 空の500mlペットボトル
- キリやドライバー(ペットボトルに穴をあけるため)
- マヨネーズ(もしくは食害に合っている食品)
- 油(殺す場合は水)
何か不足している材料があっても、ほとんどはダイソーで揃います。準備ができたら下の手順で作っていきましょう。
- 手袋をする
- ペットボトルの底に穴をあける
- ペットボトルに紐を通してバケツに固定する
- 板のようなものでバケツに橋を渡す
- ペットボトルにマヨネーズを塗る(餌をつける)
- バケツの底を覆うように油を入れる
手順1:手袋をする
はじめに手袋をつけましょう。素手で触ると人間の匂いが付いてしまい、嗅覚の鋭いねずみが罠にかかりにくくなってしまうから。おすすめはゴム手袋をすることです。
手順2:ペットボトルの底に穴をあける
ペットボトルの底にキリで穴をあけます。ビニール紐を通すことを考慮した大きさの穴をあけてください。ただ、ビニール紐がギリギリ通るくらいの穴だと、ねずみがペットボトルに乗ったときにうまく回らず、罠として機能しない可能性があります。そのためビニール紐よりもやや広めの穴をあけると成功しやすいですよ。
穴をあける部分をライターのようなもので炙ると、ペットボトルが柔らかくなり穴をあけやすくなります。
手順3:ペットボトルに紐を通してバケツに固定する
ペットボトルにビニール紐を通して、バケツの持ち手の付け根部分に結びつけて固定しましょう。
紐を通す(結ぶ)順番は「バケツの手持ち(片方)」→「ペットボトルの穴」→「ペットボトルの飲み口」→「バケツの手持ち(もう片方)」がおすすめです。
手順4:板のようなものでバケツに橋を渡す
最後に、板のようなもので床とバケツを繋ぐ橋を作りましょう。この橋を通ってねずみが入ってこられるようにするのですね。
橋はガムテープで固定しておきましょう。
手順5:ペットボトルにマヨネーズを塗る(餌をつける)
ねずみをおびき寄せるため、ペットボトルにマヨネーズを塗りましょう。
マヨネーズ以外にも、以下のようなものが使えます。
- 穀物類の芋
- チーズやソーセージなどの加工食品
- 実際に被害を受けている食品
マヨネーズがない場合のおすすめは、ご自宅で実際に被害を受けている食品。例えば米袋に被害を受けているなら米を、パントリー内の加工食品に被害を受けているならその加工食品を設置するのが得策でしょう。
ただしペットボトルにつけなければいけないので、固形の食品は固定が難しいというデメリットがあります。
手順6:バケツの底を覆うように油を入れる
最後にバケツの底を覆うように油を入れて罠は完成です。
油を入れる理由は、捕らえたねずみが逃げないようにするため。ねずみはジャンプ力があるので、浅いバケツなら軽々と飛び越えてしまいます。種類にもよりますが、50cm~1mくらいは楽々と飛びます。そこで油を入れて、逃げ出せないようにするのですね。
心配な場合は、深さ3cm~5cm程になるまで油を入れましょう。
設置する場所
作った罠の置き場所は、バケツトラップのときと同じです。基本的にはラットサインのある場所に置きましょう。以下のような場所がおすすめです。
- 壁際の通り道
- 足跡やフンがある場所
- ねずみの出入り穴や道
- 餌場や荒らされている場所
ねずみ捕りのトラップでおすすめの食べ物や毒餌の自作方法
ねずみ捕りのトラップでおすすめの食べ物は、もみ殻・マヨネーズ・加工食品(チーズやソーセージなど)です。ただし、ねずみの種類によって好物の餌が若干異なります。
ねずみの種類 | 特徴 | 好物の餌 |
クマネズミ | 体長15cm~22cm。鼻先が尖っていて耳が大きく、体毛は灰褐色。 | 米、穀物、イモ類、チーズ・ソーセージなどの加工品 |
ハツカネズミ | 体長5cm~10cm。大きな耳が特徴で体毛は黒、褐色、灰色、白。 | 植物の草や種子、チーズ・ソーセージなどの加工品 |
ドブネズミ | 体長18cm~30cm。鼻先は丸く、しっぽが短いのが特徴。体毛は黄色~灰色。 | 肉や魚介類などの動物性たんぱく質食品 |
毒餌を自作したい場合は、以下の2つの方法があります。
- ホウ酸団子を作る
- 殺鼠剤(さっそざい)を買って、餌に混ぜる
罠で捕まえたねずみの処分方法と注意点
ねずみを上手く捕まえられたとしても「その後の処分をどうしていいか分からない!」と困ってしまいますよね。ここからは、罠で捕まえたねずみの処分方法について「殺した場合」と「生きたまま逃がす場合」に分けて解説していきます。
殺した場合:新聞紙にくるんで燃えるゴミに出す
ねずみを殺した場合には、燃えるゴミとして処分します。割り箸でねずみの死体を拾い上げて、新聞紙にくるんでからゴミ袋に入れましょう。念のため「ねずみが入っています」と注意書きをしておくと親切ですね。
ちなみにねずみの死骸の処理だけを、保健所や業者に頼むことはできません。保健所はねずみの情報提供はしてくれるものの、駆除も処分も請け負っていません。そして業者には、駆除とセットで頼まなければ処分してもらえないのです。
もしねずみが大量発生してしまっている場合は、最初から業者に依頼するのがおすすめです。
生きている(逃がす)場合:山奥に逃がす
ねずみを殺さずに捕獲した場合はできる限り早く、山奥に逃がしましょう。ねずみは2日~3日で餓死してしまいます。餓死すればウジが沸いてしまうことも。また、ねずみを長期間捕らえておくのは、糞尿によってウイルスや病原菌を拡散さてしまうリスクもあるのです。
ただし、そもそもねずみを逃がす処理方法自体、あまりおすすめしません。記事の前半でもお伝えした通り、また戻ってくる可能性もありますし、山へ連れていく際に衛生面に細心の注意を払わなければいけません。また、逃がすとなればその土地でトラブルに発展してしまうことも考えられます。
基本的には殺すほうが確実で安全です。捕まえたねずみにトドメをさす場合は、以下の方法がおすすめです。
- 溺死させる
- 殺鼠剤(市販)やホウ酸団子(自作可能)を食べさせる
ねずみを処分する際は衛生面に気を付けよう
ねずみを処分するときは衛生面にも気を付ける必要があります。なぜなら、ねずみにはウイルスや病原菌・ダニがたくさん付いているから。また、生きたねずみが強く抵抗して噛まれるリスクもあります。噛まれてしまうと傷口からウイルスや菌が入って化膿したり、最悪の場合は破傷風や鼠咬症(そこうしょう)になったりする危険性も。
基本的には以下の3つのことを守るようにしましょう。
- 素手で触らない
- 道具は捨てる、殺菌する
- 駆除後はねずみのいた場所を掃除する
素手で触らないのは当然のこと。使った道具を使い回す場合は、殺菌処理を忘れないようにしましょう。
さらに忘れがちですが、ねずみがいた場所の掃除も必要です。ねずみの糞尿にはサルモネラ菌(発熱や腹痛・下痢・嘔吐を引き起こす)・レプトスピラ菌(肝臓障害や腎障害を引き起こす)などの病原菌がいます。ゴム手袋とマスクを装着し、ねずみの糞や食べ残しを残さないように掃除しましょう。掃除後はアルコール除菌スプレーや除菌シートを使い、最後にダニ駆除剤を散布しておけば完璧です。
ねずみに噛まれた場合の対処法
万が一ねずみに噛まれてしまった場合は、以下の手順で対処してください。
- 噛まれた傷口を流水で洗浄する
- 石鹸で洗う
- 皮膚科の病院・クリニックへ受診する
受診後は薬の内服、塗布して経過をみることになります。途中で発熱や体調の異変を感じたら、迷わず再受診してください。
ただし最も重要なことは、そもそもねずみに噛まれないようにすることです。ねずみ処理には細心の注意を払うようにしてくださいね。
捕まえたねずみの処分が不安・面倒だと思う人は業者にお願いするのがおすすめ
自分でねずみを駆除するとなると、噛まれるリスクもある上に、処分が大変そうですよね。「気を付けるべきことが多くて面倒」「うまく処理できるか心配」という方は、ねずみ駆除を専門に取り扱っている業者にお願いするのがおすすめです。
ねずみ駆除業者の費用の相場は以下の通りです。
ねずみ駆除の種類 | 相場 |
一部駆除(1ヶ所の駆除) | 1万円~3万円 |
完全駆除(全場所の駆除) | 10万円~30万円(状況による) |
ねずみの捕獲から処分までを全て行ってくれるので、私たちは相談をするだけでOK。家の規模や駆除する範囲によって金額は大きく変わるため、まずは相談と見積もりをしてみてはいかがでしょうか。
ねずみトラップを作る際・使う際の注意点
自作のねずみトラップを作る際・使う際の注意点は以下の2つがあります。
- 罠を作るとき・設置するときに素手で触らない
- 子どもやペットが間違えてかからないようにする
順番に解説します。
注意点1:罠を作るとき・設置するときに素手で触らない
ねずみの罠を作るとき・設置するときには素手で触ってはいません。素手で触ると人間の匂いが付き、それを警戒したねずみが罠にかからなくなる可能性があるからです。ねずみの嗅覚は人間の嗅覚の3倍以上もあるため、注意が必要です。
自作するとき・罠を設置するときには必ずゴム手袋を使用しましょう。軍手は匂いが染み付いていることが多いので不向き。ビニール手袋は作業がしにくくなるというデメリットがあるため、ゴム手袋が最もおすすめです。
ちなみに、これは市販のネズミ用罠でも同様です。商品を袋や箱から取り出すとき・設置するときには素手で触らないようにしましょう。
せっかく時間やお金をかけてネズミ罠を作るのですから、しっかりと罠が機能するように工夫できるといいですね!
注意点2:子どもやペットが間違えてかからないようにする
子どもやペットが誤ってネズミ用の罠を壊したり、かかったりしないように注意する必要があります。
今回紹介した罠はマヨネーズや油を使うことがあるので、ペットが舐めてしまう可能性があります。体に悪いのは当然のこと、罠が機能しなくなってしまうことも。
さらに、より強力な市販の罠(毒餌や殺鼠剤タイプの罠など)を使う場合にはより一層注意が必要です。例えば殺鼠剤を口に入れてしまったら大変ですよね。こういった罠に小型のペットがかかると怪我をしたり、最悪の場合亡くなってしまったりすることもあります。
小さい子やペットいる家庭では、以下のようにするのがおすすめです。
- 子どもの手の届くところに罠を仕掛けない
- ペットが通る場所、ペットが触れる場所に罠を置かない
- 罠を設置した部屋に、子供やペットが入れないようにする
ねずみが罠にかからないときの原因と対処法
せっかく苦労して罠を作ったにもかかわらず、仕掛けた罠にねずみがかからないということも起きます。ねずみが罠にかからないときには下のような原因があります。
- 警戒心の強いクマネズミを相手にしている
- 罠を警戒されている
- 罠の効果・餌の鮮度が落ちている
- 罠の設置場所が悪い
順番に解説していきます。
原因1:警戒心の強いクマネズミを相手にしている
ねずみが罠にかからない原因で多いのは、警戒心の強いクマネズミを相手にしていること。
クマネズミは賢く、警戒心が人一倍強いねずみです。そのため、罠にかかってくれないこともしばしば。また、クマネズミは毒餌にも耐性を持っていて、効き目が薄いということもあります。「ねずみがなかなか罠にかからない。トラップ周辺には来ているみたいなのに…」と感じるのであれば相手がクマネズミなのかもしれません。
クマネズミに有効な対処方法は環境的防除です。環境的防除とは、そもそもねずみの生息しにくい環境を整え維持する対策のこと。以下の3つの対策が基本になります。
- 侵入口を塞ぐ
- 好物となるものをねずみが届く場所に置いておかない
- 巣を作らせない(こまめに片付けをする)
しかし、これらはあくまで予防。既に発生してしまったクマネズミを退治するには、専門業者に相談するのが一番おすすめです。
原因2:罠に感づかれている
ねずみは警戒心が高く、いつもと違うものが置かれていたり、人間の匂いが付いていたりするものには近寄りません。
さらにねずみは、仲間が罠にかかっている姿を見て「ここには近づかないほうがいい」と学習します。「罠を置いた1日目はねずみが数匹捕獲できたのに、2日目以降から全然取れなくなってしまった…」というのは珍しいことではありません。
警戒されないための対処方法は具体的に下の通り。
- 罠の種類を変える
- 設置場所を変える
- 罠に使う餌を変える
また繰り返しになりますが、ねずみは人間の匂いが付いたものは警戒します。罠を設置するとき・餌をつけるときなどは、必ずゴム手袋やビニール手袋を使うようにしましょう。
原因3:罠の効果・餌の鮮度が落ちている
ねずみがかからない原因に、罠の効果・餌の鮮度が落ちている可能性があります。例えば以下のようなケースです。
- 自作罠のペットボトルがうまく回らなくなっている
- 自作罠のもみ殻が古くなっている(おいしそうな匂いがしない)
- ほこりやゴミが付いて粘着力が弱くなっている(粘着シート罠の場合)
罠の効果・餌の鮮度を落とさないために、罠を1日~3日おきにメンテナンスすること。餌はできるだけ毎日取り替えることが大切です。
原因4:罠の設置場所が悪い
ねずみが全くかからないのであれば、罠の設置場所・環境が悪い可能性があります。その対策として、以下のようなねずみの習性を覚えておきましょう。
- 異物への反応が強い:行動範囲のモノや、モノの位置が変わったことに強い警戒心を持つ
- 隅行動をする:壁際や物陰に身体が触れるように移動する
- 負の走光性がある:光から離れるような行動する
つまり、罠を設置するためだからといって家具やモノの位置を移動させてしまうと、ねずみに警戒される原因になります。罠だけを部屋の真ん中にぽつりと置いたり、光がよく当たるところも罠をしかけたりするのも、上記の習性に反していますよね。
正しい罠の設置場所や設置方法は以下の通りです。
- ねずみの痕跡があるところに設置する
- 壁際にピッタリとつけて設置する
- 罠を設置する前後で家具やモノの位置を移動させない
- できるだけ暗く狭い場所に置く
市販のねずみ捕り!4種類のトラップを紹介
「罠を自作するのは意外とめんどくさい」。このように思った方は、市販の罠を使うのがおすすめです。代表的な市販のねずみ捕りの種類を紹介します。
ねずみ市販罠の種類 | 概要 | 値段の相場 | 繰り返し使えるか | おすすめの人 | 代表的な商品 |
粘着シート | 粘着シートで生きたまま捕獲 | 300~800円 | × | 安価で簡単に済ませたい人 | アース製薬『ネズミホイホイ チューバイチュー(折り目付き)』 |
かご式 | かごの中に生きたまま捕獲 | 1,000円前後 | ○ | ねずみが多く何度も使いたい人 | 高儀『ねずみ捕獲カゴ 角型 大』 |
バネ式 | バネで挟んで即死させる | 600~800円 | ○ | ねずみを即死させたい人 | ヤマトキ『板ネズミ取り (両バネ)』 |
殺鼠剤 | 毒餌で殺す | 600~1,000円/30g | × | バネ式よりも穏やかに殺したい人 | SHIMADA『エンドキラー10g×20』 |
電気ショック機器 | 電気ショックで即死させる | 15,000円程度 | ○ | 基本的にはおすすめしない | ラットザッパー3 R
AT-3 電気ショック式ネズミ駆除器 |
市販の罠を使うと、自作する場合に比べて材料を揃えたり作ったりする手間が省けます。そこまで高くない上に通販でも買えるので、一度検討してみるのもいいでしょう。
ネズミの駆除はミツモアがおすすめ
ネズミの罠を作るのは大変です。ネズミやその死体を直視しなくてはならないため、精神的負担もかかります。そのため、ネズミの駆除はプロに依頼するのがおすすめです。専門業者に駆除してもらうと再発率も下がることでしょう。
ミツモアでは簡単な質問に答えるだけで最大5件の見積もりを無料で受け取ることができます。チャットでプロに相談することもできるので、信頼できる業者に出会えますよ。