「ハツカネズミは名前の通り寿命が20日間しかないの?」と疑問に思う方も多いですよね。しかし実際には、ハツカネズミの寿命は20日間よりも長いです。
ではハツカネズミの本当の寿命や、名前の由来は何なのでしょうか?家に棲みついてしまった場合のリスクや駆除の方法についても解説します。
ハツカネズミの名前の由来は?
最も有力なのは「ハツカネズミの妊娠期間が約20日だから」という説です。寿命は20日よりももっと長く、1~1.5年ほど生きます。ほかの説も記事内で解説しています。
ハツカネズミが家に棲みついたときはどうする?
野生のハツカネズミは食材を食い荒らしたり、病原菌や害虫を運んできたりするので、すみやかに駆除しましょう。ネズミを追い出すスプレーやくん煙剤を使ったり、粘着シートや毒エサで直接処分したりする方法がありますが、ネズミ駆除のプロに依頼するのが最も確実です。
ハツカネズミの本当の寿命は何年?
ハツカネズミの寿命は、名前の通り「20日(ハツカ)」と思われている方もいらっしゃいますが、実際は違います。
ハツカネズミの寿命は1~1.5年ほどです。
ペットとして飼っているハツカネズミであっても、長くて2年程度しか生きられません。
ただし家に棲みついたネズミ・ペットのネズミはエサや巣の材料を確保できるため、外に生息するネズミより長く生きやすい傾向があります。外で暮らすネズミは天敵などの外的な要因で、寿命より早く死んでしまうことも多いのです。
ハツカネズミの名前の由来や意味
前述の通り、ハツカネズミの名前は寿命と関係ありません。ではなぜ「ハツカネズミ」と呼ばれるようになったのでしょうか。
名前の由来とされている有名な説は、下記の3つです。
・「妊娠期間が20日であることから名付けられた」説
ハツカネズミの妊娠期間が20日(ハツカ)ほどであることから名付けられた説。一般的にはこれが有力といわれることが多いでしょう。
・「“甘口”という言葉から発展した」説
噛まれても痛くないネズミ(“甘口”なネズミ)と記載されていたものを、誤って「廿日鼠(ハツカネズミ)」と写してしまったという説です。
・「他のネズミよりも身体が小さいことから発展した」説
他のネズミよりも小さいことから「生後20日ほどのネズミ」と呼ばれるようになった。または「僅か(わずか)ネズミ」と大きさを表現した言葉から「ハツカネズミ」となった説です。
野生のハツカネズミ(害獣)は寿命まで放っておいても大丈夫?
ハツカネズミは1~1.5年ほどしか生きられない短命な生き物です。そのため寿命が来るまで放置しようと思う方もいらっしゃいますが、それはおすすめしません。
なぜならハツカネズミには高い繁殖力があるからです。ハツカネズミは1年で6~10回ほど妊娠し、1回の出産につき4~7匹ほどの子を産みます。そのためすぐに駆除しないと速いスピードで数が増え続けてしまうことも。
ネズミの気配を感じたら放置するのではなく、速やかに駆除することをおすすめします。
家に棲みついた野生のハツカネズミは冬眠・凍死も期待できない
屋外に生息しているハツカネズミは、冬になったら基本的に冬眠を行います。ですが住宅に棲みついたハツカネズミは、冬眠しにくい傾向があります。
住宅にある暖房器具や断熱材など、ハツカネズミにとって棲みやすい環境ができているからです。ある程度過ごしやすい環境があれば冬眠を行う必要がありません。凍死も期待できないでしょう。
そのためネズミを放っておいても解決にはつながらないことを覚えておきましょう。
家に棲みついたハツカネズミを放置する危険性・被害
自宅に棲みついたハツカネズミを放置しておくと、下記のような危険があります。
- 食べ物を食べられる
- 火災や停電の原因になる
- 感染病がうつる可能性がある
1つずつ確認してみましょう。
危険1 食べ物を食べられる
ハツカネズミが家に棲みつくと、家の中にある食材を食い荒らしてしまう可能性があります。ハツカネズミは基本的に匂いのきついもの以外は何でも食べます。
ハツカネズミが好む食べ物は、主に以下の内容です。
- 穀物類
- 果物
- 野菜
- 草花
- ペットフード
もし食材が食い荒らされている形跡を見つけたら、ネズミが棲みついている可能性を疑いましょう。
危険2 火災や停電の原因になる
ハツカネズミは硬いものを噛む習性があります。電子機器のコードやガス管などを噛むことで、火災や停電につながる可能性があり大変危険です。
「ネズミが家にいるかも?」と感じたらコードやガス管などが噛まれていないか確認し、速やかに駆除する準備を行いましょう。
危険3 感染病がうつる可能性がある
ハツカネズミはさまざまな病原菌や害虫を持っています。そのため触ったり噛まれたりすると、感染症を引き起こしかねません。特に抵抗できない赤ちゃんがいる家では注意が必要です。
ハツカネズミから感染する病気は、主に以下の内容です。
- サルモネラ症
- ツツガムシ症
- レプトスピラ症
- 鼠咬症
健康被害を出さないためにも、ネズミを見かけても安易に触らないようにしましょう。
野生のハツカネズミ(害獣)を駆除する方法
ハツカネズミの存在が確認できたら速やかに駆除しましょう。
今回ご紹介する方法は以下の4つです。
- 食べ物を密閉する
- 忌避剤で追い出す
- 殺鼠剤で死滅させる
- プロに依頼する
1つずつ確認してみましょう。
またより詳しい駆除方法を記載した記事もあります。宜しければこちらもぜひご覧ください。
方法1 食べ物を密閉する
ハツカネズミに食い荒らされないように、食物は密閉しておきましょう。
ネズミのような小動物は、エサがなければ3日前後で息絶えます。そのため食物を密閉してエサになるものを徹底的に排除すれば、ネズミが生活できないので棲みつく可能性を減らせます。
ネズミがかじっても平気な硬いケースや、冷蔵庫の中などにしまっておくと良いでしょう。
方法2 忌避剤で追い出す
ネズミを追い出したい場合「忌避剤」を使うのも1つの手です。
スプレータイプやくん煙タイプの忌避剤をネズミがいそうな場所に使えば、効率的にネズミを家から追い出せます。
忌避剤には殺傷効果がないため、ネズミの死骸を処理することに不安がある方にはおすすめの道具です。ただし侵入経路をふさがなければ再発してしまう可能性も。再発防止は素人には難しいことも多いので、不安な方はプロに依頼するのが良いでしょう。
方法3 殺鼠剤で死滅させる
殺鼠剤(さっそざい)とよばれる毒エサでネズミを駆除することもできます。
殺鼠剤とはネズミを駆除するための薬剤です。毒入りのエサをネズミに食べさせ、殺すアイテムです。
ただし殺鼠剤を使えばネズミの死骸を片付けなければなりません。またペットや小さい子供が誤って食べてしまう危険もあります。使用する前に殺鼠剤を使うデメリットもよく確認し、使用するかどうか検討してください。
忌避剤や殺鼠剤のおすすめ商品は以下の記事で紹介しています。
方法4 プロに依頼する
一番安心できる駆除方法は「業者に依頼すること」です。
ネズミは多くの病原菌や害虫を持っています。そのためネズミに噛まれたり、死骸の処理で誤って触ってしまったりすると危険です。
またネズミの侵入経路は非常に多く、自分で経路をふさぐのには限界があります。プロであれば最適な方法で駆除を行い、再発防止のための作業も徹底して行ってくれます。
なおネズミ駆除の費用は1~20万円とかなり幅が広いでしょう。どれくらいの範囲にどれくらいのネズミがいて、どんな方法で駆除するのかなどによって作業内容が大きく異なるためです。
費用相場の詳細は以下の記事も確認してみてください。
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