外壁塗装の工事はさまざまなストレス要因があります。ときには近所からクレームを受け、関係に亀裂が入るかもしれません。思わぬトラブルを防ぐために、ストレスの内容や対策、よい業者選びのポイントについて説明します。
最終更新日: 2023年03月31日
外壁塗装でありがちなストレスとは
外壁塗装の期間中は何かと不自由さを強いられます。臭いや音もどうしても避けられません。主にどんなストレスがあるのか、代表的な3つを紹介していきましょう。
窓を開けられない期間がある
外壁塗装の施工中は、窓を開けられない期間があります。理由は「養生」されているからです。窓やサッシに塗料が飛んではみ出すといけないため、養生用のテープと薄いビニールのシートで窓枠ごとカバーされます。無理に開けるとビニールが破れてしまいます。
もうひとつの理由は、塗料の臭いや有害成分が室内に入ってくるためです。外壁塗装に使われる塗料の多くはシンナーを含んでおり、吸い込むと身体に害を及ぼします。赤ちゃんや気管支が弱い方がいる家庭では、特に注意が必要です。
窓を開けられない期間は、壁を高圧洗浄する日と養生を行ってから工事の終了までになります。工事内容によっても変わりますが、高圧洗浄の日と塗装工程を合わせて約10～12日間です。期間中は室内の換気も十分にできないと考えておきましょう。
洗濯物を外に干せない
外壁塗装中はどんなに天気のよい日でも洗濯物の外干しはNGです。工事中はホコリやちりも出やすく洗濯物が汚れますし、塗料が衣服に付いてしまうと簡単には落とせません。基本的に工事期間中の洗濯物は室内干しにします。
近所にコインランドリーがあれば利用するのも手です。1回数百円程度の料金はかかりますが、一度に大量の衣服を洗濯できますし、乾燥もスピーディーに行えます。
どうしても外に干したいなら、施工箇所と反対側の屋外に干す方法があります。ただし絶対に汚れない保証はないため、大丈夫かどうか業者に確認が必要です。業者も洗濯物を汚さないよう作業が慎重になり、工期が遅れてしまうリスクもあります。
臭いや騒音が気になる
塗料に含まれるシンナーは特有の刺激臭があり、工事中はいくら窓を閉めても臭いが室内に入ってくる場合があります。
換気をするなら施工している場所から遠い位置にある窓を開け、扇風機やサーキュレーターを外に向けて回し、臭いを追い出します。換気扇があれば同時に稼働させましょう。
騒音は足場の組み立てや解体のときが顕著です。足場は金属製のパイプや金具で作られているため、固定や外す際にどうしても接触音が出てしまいます。高圧洗浄機の駆動音や水が吹き出す音、吹き付け塗装の場合は噴霧時の音も発生するでしょう。
近所からのクレームも悩みの種に
自宅だけでなく近所にとっても、外壁塗装の工事はストレスの原因です。臭いや音はもちろん、そのほかに考えられるトラブルを紹介します。場合によっては隣家との関係に亀裂を生む可能性も否定できません。しっかりとした対策が必要です。
塗料や水の飛び散り
外壁塗装において塗料や水は必要不可欠ですが、これらは苦情の原因になります。塗料は噴霧器を使った場合はもちろん、液体でも飛沫が飛びやすくなるでしょう。隣家が近いと庭や洗濯物に塗料が付着し、クレームを受ける可能性があります。
水は高圧洗浄機に使用しますが、家庭用と違いパワーが大きいため、強烈な水しぶきが発生します。洗浄に使った汚水が隣家の車にかかってしまったら一大事です。クレームの発生により、工事が中断する事態も考えられます。
スケジュールの伝達漏れ
近所からクレームを受ける原因になるのが、必要事項の伝達漏れです。業者が施工を行う場合、施工期間や時間帯・工事の内容・施工場所などを、自宅周りの家庭に事前に伝える必要があります。「しばらくの間、音や臭いなどご迷惑をおかけします」と丁寧にあいさつ周りをしましょう。
工事が始まれば、見知らぬ業者の人間や車両がやってくるため、たとえ閑静な場所でも騒がしくなります。事前のあいさつを怠ったことが理由で、後々トラブルを生じる可能性も考えられるため、注意が必要です。
塗装業者のマナーが悪い
数ある塗装業者の中には、質が悪い業者も存在します。ゴミを散らかしたり、タバコをポイ捨てしたりといったマナーの問題や、近隣の人間に威圧的な態度を取るなど、重大なクレームにつながる可能性もゼロではありません。
隣家と良好な関係を築いていたにもかかわらず、塗装業者の態度が原因で関係がこじれる可能性もあるでしょう。たとえば業者が工事中に隣家の車を汚した場合、きちんとした謝罪が行われないと、怒りの矛先がこちらに向くかもしれません。
モラルのない業者は施主だけでなく、近隣に対しても迷惑ですし、隣家との関係を壊す原因にもなりかねないため、事前にきちんと調べて優良な業者を選びましょう。
できるだけストレスをなくすには？
塗装期間中、一定のストレスは避けられなくても、できる限りネガティブ要素を減らす努力は重要です。ここでは事前の理解・伝達と業者選びの2点について、ポイントを説明していきましょう。
工事の流れの把握・周囲への伝達
外壁塗装の工事でストレスを減らすには、事前にしっかり情報を把握しておくことが大切です。具体的には各工程の内容や期間、苦情になり得る要素があります。どんな工事が行われ、どういう事態が考えられるかを事前に知っておけば、いざというときの心構えもできます。
近隣へのストレスに関しては、工事について包み隠さず、誠意を持って伝えて了解を得ることが重要です。あいさつ時に特に話しておきたい内容は、「足場を作る日の音や大きなトラックが来ること」「高圧洗浄日の騒音」「塗装時の臭いやしぶきの飛散」の3つです。
いずれも音や臭いで大きなストレスを与え、相手の感じ方次第ではクレーム問題になりかねないため、近所へのあいさつは十分過ぎるくらい行いましょう。
親身に相談に乗ってくれる業者を選ぶ
細かい要望もきちんと対応してくれる業者だと、ストレスもぐっと軽減します。たとえば工事中どうしても洗濯物を干したい場合、相談すれば汚れや臭いが付かない逆側の場所を提案してくれるでしょう。
窓の養生を換気しやすい大窓を後回しにしてもらえれば、たとえ工期は同じでもストレスを感じる時間は大きく減ります。「工事中だから我慢してもらう」といったスタンスの業者よりも、できる限り顧客に寄り添って考えてくれる業者を選ぶことは大切です。
こうしたフレキシブルな対応力は、ホームページや広告ではなかなか判別ができません。ミツモアはチャットで業者に細かく相談できるため、契約前によい業者を見極められます。無料で複数社の見積りが取れ、じっくりと業者選びが可能です。
事前の心構えでストレスを軽くしよう
外壁塗装の工期中は窓を開けられず、臭いや音など多くのストレスを感じがちです。もし塗料や水しぶきが隣家の車や洗濯物にかかったり、作業する社員の態度が悪かったりすると、クレームが来る可能性もあるでしょう。
ストレスを減らすには、事前にしっかりと外壁塗装工事の内容を理解することが大切になります。近隣に対しては、クレームにつながりそうな事案を事前にしっかり伝えておくのも重要です。
工事中は洗濯物を外干しできないなど一定の我慢も必要ですが、業者によってはフレキシブルに対応してくれる場合もあります。ぜひミツモアを利用して優良業者を見つけましょう。
